女「私、イケメンさんのセフレなの」
男「へー」
女「好きなんだけどね」
男「それでいいの?」
女「……………」
男「そうだね」
女「良くないよ。良くない…」
男「そっか」
女友1「うん、知ってる」
男「まわりはなんもいわねぇの?」
女友1「いちいち言わないわよ。デリケートな話題だし。
実際イケメンくんモテるからねー」
男「そうなんだ。俺、もっと硬派な人だと思ってたんだけど」
女友1「硬派?本気で言ってんの?見た目からして軟派な人じゃん」
…そうだけど。
容姿に自信があるってのは、結構な武器だと思う。
あの人の、人を見つめる目には自信が漲ってる。
纏う雰囲気もそれだけで違ってくる。
元がいいもんだから、本当にずるいと思う。
…自分の容姿は、自意識抜きに、そう卑下したもんではないけど。
なにも硬派な人だなんて本気で思ってたわけじゃない。
容姿の優れた彼が、格下の男たちを、…気遣う気持ちがあって欲しかった。
…そんな、甘えだった。
女友1「実際女だけじゃないしね」
男「遊んでんだなーイケメンさん」
女友1「アタシもヤった事あるよ。女は、アタシの次の日じゃなかったかな」
………はぁ?
男「……………っ、」
男「うっわ、まじかよ。女友1は、イケメンさんと付き合いたいの?」
女友1「べつにー?てか、あの人彼女いるじゃん」
男「あーそうだったね。プリクラ見たけど、美人だった」
女友1「そういうんじゃないんだよねー。この前、みんなで終電逃して、ラブホ泊まったじゃん?
男が3人だったからアタシがイケメンくんと泊まったんだけど、その時ヤられたの。
別に1回限りだよ。その後別にどうもないし」
男「…女友1が本命彼女じゃないとか、贅沢だよな、はは」
女友1「なに?喧嘩売ってる?」
男「いや…女友1可愛いじゃん。イケメンさんの彼女も可愛いけど、女友1も負けてないと思う」
女友1「…いいけど。どうでもいいし」
女友1「女がなんであんたに話したのか知らないけど
進行形って事だよね。誰かに話して楽になりたかっただけじゃない?
あの子の性格的に、誰でも良かったんだと思うよ。他意はないと思う。
…だから、あんたがなにかする必要はないよ。ほっときな」
男「…そうだな。俺も、そう思う」
女友1「あんたには酷だけどね」
男「なにがだよ。マジで、関係ないんだろ?なんもしないよ。平気」
女友1「………」
――――――――――――――――
―――――――――――
――――――
女「あ、男」
男「よう」
女「や、楽しんでる?」
俺と女は大学のインカレサークルで知り合った。
…サークルっつっても具体的な活動内容はなにもしてないけど。
どこぞのインカレサークルがレイプ事件を起こしたことで
大学側から活動を自粛してほしい、という通達があったのは2ヶ月ほど前の事だ。
男「最近はこういう飲み会もろくにできないからな」
女「世知辛いよねー。イケメンさんは、プライベートで
他校の子と飲みに行ったりしてるみたいだけどね」
男「………そうか。あの人、元気だな」
女「うん、元気だね。彼女さんとはどうなんだろ?」
男「……………さぁな」
彼女ね。彼女。
イケメンさんは実際いい人だ。
細かい気配りもできるし、気取らない心の豊かさもある。
男女別け隔てなく接するし、…顔もいいし、背も高い。
およそ欠点ってのが見当たらないタイプだあれは。
女「………ね、私とあの人の事」
ああ。
やっぱその話になるのね。
男「誰にも言ってないよ」
嘘をついた。
なんでだろね。
こういう話題では、誠実にはなかなかなれないもんだね。
女「そ。よかった」
女「私、あの人の事好きなんだ。彼女になりたい。
あの人の側にいたい」
男「…でも、あの人彼女いるんだろ?他校にだけど」
女「知ってる。…知ってるけど」
女「イケメンさんが、こう言ってた。
彼女は凄くいい女だけど
私は彼女に無いものを持ってるって。
あの人の彼女だって完璧な女じゃないから
そういう足りないところを、私は埋めれるって」
女「それでもいいんだ。私は、あの人が好きだから」
男「一途なんだね」
女「そーだよ。一途だからね、私は」
イケメン「おう、なんの話してんの?」
男「あ、イケメンさん。ちっす」
女「……っ、飲んでますかー?」
イケメン「俺酒よえーからさ、あんま飲んでないよ。
おう男ー、お前も酒弱いらしーな」
男「ちょっと飲んだだけでへろへろですよ。
向こうは盛り上がってるっぽいっすね」
ワー!イッキ!イッキ!
オラ!!イッキハキンシダッツッタロ!!!
イケメン「大丈夫だよ。アレ、ウーロンだから。
騒ぎになったら、ほら。今うるさいし」
男「でも、イッキなんてしなくても、空いたピッチャーの数凄いっすよ」
イケメン「はは、まぁな。女ちゃんは…向こう行かねぇの?」
女「いいけどー、私強いよー?」
イケメン「おう、行け行け。あいつら、全員潰してやれ」
さり気なく促す、細くて長い、イケメンさんの腕。
男である事を意識させるように、決して下心があるように思えないように
さり気なく腰に回される腕。
…まるで自分が女だと、思い出させるような。
腕が触れた時、女の顔が少し赤くなったような気がした。
イケメン「お前さ、彼女いるんだっけ」
男「いや、大学入る時別れました」グビ
イケメン「いや、俺知ってるぞ。
お前、前ウチにいた女と付き合ってたろ?」
男「…よく知ってますね」
イケメン「そりゃ、俺らん中じゃ有名だったからよ?お前も手がはえーな、って思ってた」
男「でもあいつとも別れましたよ」
イケメン「なんで?」グビ
男「あいつ、俺に黙って、フーゾクでバイトしてたんすよ」ピンポーン
イケメン「あー…そりゃ。あ、生ひとつ。お前は?」
男「俺も生で」
イケメン「…ま、飲んで忘れるべ」
男「いや、気遣ってくれなくて大丈夫っす。
別に気にしてないし」
イケメン「そっか。意外にドライなんだな」
男「ドライっていうか…寂しかったからなんとなく、って感じだったし」
イケメン「お前もやるねぇ」グビ
男「一回の時でしたし。環境変わって、そん時結構可愛い、元カノとたまたま仲良くなって」
イケメン「あいつ大学やめちまったよな」
男「奨学金、パチで使っちまって、学費払えなくなったらしいっす」
イケメン「うっわ………んで?彼女作る気ねーの?」
男「…しばらくいっす。インカレ禁止になって、内輪しか出会いないし」
イケメン「でも、連絡先くらい残ってんだろ。プライベートで誘えばいいじゃん。
何人か紹介するか?」
男「それ、全員イケメンさんのお古だったりしませんよね?」
イケメン「そんなわけねーじゃん!俺、マジもてねぇんだよ。彼女いるし」
うぜぇ。知ってんだよ。
お前が他校の女食いまくってんのは。
イケメン「女友2いるじゃん」
男「ああ、うちの。痩せりゃ可愛いっすよね、あいつ」
イケメン「今でも結構可愛いと思うぞ。
性格きついけどな。
最近、あいつ彼氏と別れたって」
男「あ、聞きました。実はセフレだったって」グビ
イケメン「そーそー。それでな、あいつ意外とガード硬いんだよ。
根は真面目なんだろな」
男「…なんすか?」
イケメン「いや、根は真面目って、お前もじゃん。
どうかなって」
男「あいつ確か、女の親友ですよね」
イケメン「そーだな。ずっと一緒だな、あいつら」
男「…俺、マジで、しばらく彼女いいっすよ」
イケメン「そっか。興味本位で言っただけだよ。
お前ほんとに飲まねーのな。
飲もうぜ。ほら向こう行こう」
男「すいません、明日授業なんで」
イケメン「ま、いーけどよ」
――――――――――――――――
―――――――――――
――――――
男「タコパ?」
女友2「うん」
男「いいけどどこで?」
女友2「アタシ、最近一人暮らし始めたから」
男「へー。いいじゃん、誰呼ぶの?」
女友2「えーと、友と、友2」
男「お前んち、汚そうだよな。どうしよっかな」
女友2「はぁ!?引っ越したてだし、汚くないよ。
あ、あと女ね。当然」
男「…まぁ、いいけど。
いつすんの?」
女友2「ほんと?よかった。明後日だよ」
男「お前んちどこだっけ…」
女友2「えっとね、○○駅の…」
――――――――――――――――
―――――――――――
――――――
友「かんぱーい!」
「「「かんぱーーい!!!」」」
いやー、なかなか広いじゃん!!
家賃高めにしたんだよー
家具まだなんもねぇけどな!
もー!これから買うし!
そっち焼けてるんじゃない??
もらいっ!あふ、あふあふ
熱いに決まってんじゃん!あははは!!
おらー!おとこー!のめよー!
いや、俺は酒は…
なにー!私の酒が飲めねーってのー!
…いや、飲む。なんでも持ってこいや!
よっし!のむどーー!!!あははははははははははははははははははははははははh
――――――――――――――――
―――――――――――
――――――
男「………いってぇ
コメント一覧
-
- 2015年08月03日 21:20
- スイーツ(笑)
-
- 2015年08月03日 21:23
- うわ
-
- 2015年08月03日 21:29
- 進撃の巨人(笑)
-
- 2015年08月03日 21:40
- ワイ処女厨、女のブラフにかけるも無事死亡
-
- 2015年08月03日 21:44
- メ几
木又すぞ(キリッ
じゃねぇよwww
-
- 2015年08月03日 21:48
- 口調だけでイラつくわ
-
- 2015年08月03日 21:55
- 死にキャラ、死に設定多すぎだろ
-
- 2015年08月03日 22:01
- 面白かった。たまにはこういうのもいいね
-
- 2015年08月03日 22:07
- うわぁ
-
- 2015年08月03日 22:11
- つまんなくて途中で投げた。
女なんかに走らず、イケメンの尻を狙うべき。
シリアナ万歳!
-
- 2015年08月03日 22:15
- うん、なんか・・うん
-
- 2015年08月03日 22:15
- 登場人物全員が胸糞悪い屑というのもすごいな
考えた奴は相当精神が病んでるんじゃないのか
-
- 2015年08月03日 22:16
- イラついたら作者の思う壺な気が。。。
-
- 2015年08月03日 22:24
- これ書いたの絶対しょじょちゅう。
大学生に恨みでもあんのかよ!
-
- 2015年08月03日 22:25
- 頑張って最後まで読んだがつまらんかった
ざっくり言うと典型的なオリジナルキャラの夢小説
コメ欄から見てる奴は気をつけろよ〜
-
- 2015年08月03日 22:25
-
幸せにしてやれよ…
-
- 2015年08月03日 22:28
- ※15、何読んでんだ…
-
- 2015年08月03日 22:30
- 胸糞悪いのに最後まで読んでもうた
イケメン何様感がクソ過ぎとりまイケメン死んどけや
-
- 2015年08月03日 22:34
- ごめん、誰かまとめてくれー 意味わからん
-
- 2015年08月03日 22:35
- 「左ピッチャーの肩口から入ってくるカーブ」をついに打てなかった左バッターは、ぽつりと私に言った。
「だから、どうだっていうんだ?」
-
- 2015年08月03日 22:49
- ごめん、だね
-
- 2015年08月03日 22:55
- 1ページ目だけ読んでからコメ欄きて大体の展開を察した
最初はイケメンの尻狙いを期待していたのに残念だ
-
- 2015年08月03日 22:56
- 書いてる自分に酔って悦に浸るタイプ
-
- 2015年08月03日 22:59
- 主人公が屑じゃなかったら評価も違ってたかもな
-
- 2015年08月03日 23:00
- 途中で投げた
全員ストーカーみたいだったぞ
-
- 2015年08月03日 23:03
- 読み物としてはいいと思う
内容はウケないけど
-
- 2015年08月03日 23:11
- ははっ
-
- 2015年08月03日 23:18
- 続きを読ませようとする力があるのに、何でこんな糞つまらないものを書くのかわからん
-
- 2015年08月03日 23:19
- 最後らへんの「○すぞ」が一番寒いシーンですな
ギャグにすらなれないってどういうことなの
男もイケメンのアレでナニされる素敵なSS期待したのに…
-
- 2015年08月03日 23:20
- こういう大学生活に憧れたキモオタが書いたんだろう
-
- 2015年08月03日 23:24
- あーでも女性はこういう感じなのばっかりじゃなくてもいるよな…最近、幻想が砕かれたところだ
こういう生々しいのもありだな
-
- 2015年08月03日 23:25
- こういうものを書くような人にだけはなりたくないと思いました。
-
- 2015年08月03日 23:35
- やっぱ文系ってくそだわ
-
- 2015年08月03日 23:57
- 結局どういうことよこれは
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