種無しどころか皮まで美味しい「ぶどう」が開発されるなど、この10〜20年の間でも果物の品種改良は目覚ましいものがあります。
17世紀に描かれた「スイカの絵」が、現代のものとは大きく異なると話題になっていました。
どんなスイカなのかというと……
わわっ、なんとまずそう!
今時のスイカと比べてスカスカで水分が乏しく、ちっとも食べたい気持ちが湧きません。
17世紀にこれが一般的なスイカだったのかどうかはわかりませんが、海外掲示板ではいろいろと意見が出ていました。
●そんなのどうってことはない、絵画によると今より1世紀前の人々もすごく醜いぞ。
(パブロ・ピカソ:1881年10月25日〜1973年4月8日)
↑われわれも遺伝子組み換えをされたのか。
●もし17〜18世紀の大きな宮殿にタイムスリップしたら、バラの花のにおいで圧倒されるそうだ。バラは過去300年で、見た目優先に品種改良されたことで、もともとの自然の香りが前ほどないそうだ。
●17世紀の別の画家、アブラハム・ブリューゲル氏の描いたものを見ると、種が多いことをのぞいては現在のスイカとそう変わらない。
↑あるいはもう今ではなくなった品種かもしれない。そしてブリューゲル氏の描いたものは近代的な品種のスイカかもしれない。
↑可能性はある。紀元前3000年には、現在の12000種に比べて、たった6品種のスイカしかなかった。そしてもちろんいくつかはもう存在していない。
↑みんな詳しいな、スイカ専門家なのか。
●あるいはそのスイカはまだ熟していないかもしれない。あるいは成長するときに水分が足りなかったか。
●いずれにせよ、かなりひどく見えて食べる気はしない。
↑絵画のスイカは黒い種と一緒に描かれているので、水分が足りなかったほうだね。そしてその場合はかなりまずい。
●スイカは実際に選んで育てられるので、これは早く熟したものかもしれない。
↑途中で干からびていったようにも見える。
まずそうなスイカであるとの意見はみな一緒ですが、原因は「品種」、「育成環境」、「絵になる面白いスイカをわざわざ選んで描いた」など、さまざまな推測がされていました。
少なくとも果物の美味しさについては、現代は恵まれていますね。
Watermelons: 17th century and now