雪乃「すれ違いにはご注意を」
- 2015年08月05日 23:40
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 3 コメント
- Tweet
八幡「同音異義語にご注意を」、いろは「思い込みにはご注意を」の続きです。
・微エロ?注意。
奉仕部 部室
結衣「うーん……」
いろは「結衣先輩、どうしました?」
結衣「最近ね、疲れ?なのかなぁ。肩こりがひどくて」
いろは「……あーなるほどですね」
八幡(そりゃそんだけ立派なもんぶら下げてれば肩も凝るわな。雪ノ下がたまたま居なくて良かった。あいつの血涙なんて見たくないぞ俺は)ペラリ
いろは「先輩? 思考がエロいですよ?」
八幡「おい勝手に人の思考を読もうとするな。そんなこと……なんも考えてないぞ」
結衣「思考がエロい……?ちょっとヒッキー? まさかまた変なこと考えてるんじゃ」
八幡「誤解だ誤解。つーか最近お前ら当たり強くない?」
いろは「先輩がいけないんでしょ? あんなこと、しておいて」
結衣「そうそう。あんなことしておいて」
結衣(あたしはアレだけど、いろはちゃんの場合はちょっと羨ましいんだけどなー。ヒッキーに可愛いとか、あ、愛してるとか言われたら……あたしどうなっちゃうんだろ?)
妄想世界
八幡『結衣。世界で一番、愛してる』
現実
結衣「……///」
結衣(何想像してるんだろあたし。ていうかヒッキーのキャラじゃないやこれ。もっとこう、捻くれてないと)ブンブン
八幡「由比ヶ浜、どうしたボーっとして」
結衣「な、なんでもない! なんでもないからぁ!!」
八幡「そうか」
いろは「結衣先輩、もしひどいならマッサージしましょうか?」
結衣「えっ、いいの?」
いろは「もちろんですよー。いつもお世話になってますから! それにわたし、こう見えてマッサージ得意なんですよ」
八幡(うわぁ取り入るのうまいなーこいつ。ホントどこでも生きていけそう)
結衣「じゃあ、悪いけどお願いしちゃおうかな?」
いろは「はい! じゃあマッサージしにくいのでブレザー脱いで下さい」
結衣「うん。んしょっと……」
八幡「…………」
八幡(ブレザー脱いでるだけ、ブレザー脱いでるだけ、ブレザー脱いでるだけ。でも、やっぱり……立派だ)
いろは「はい、では失礼しまーす」
結衣「んっ」
いろは「…………」グッ
八幡「…………」ペラリ
結衣「んっ……はぁ」
いろは「…………」グイグイ
八幡「…………」ペラ
結衣「うんっ、あっ」
いろは「…………」グッグッ
八幡「…………」ゴソ
結衣「あ、そこっ、いいっ」
いろは「…………」グイッ
八幡「…………」パシャ
結衣「あうっ、やぁ……」
八幡(……こいつ)
いろは(……結衣先輩)
いろは&八幡(無駄にエロい!)
その後、一色から由比ヶ浜へのマッサージはつつがなく終了し、雪ノ下も遅れて部室に到着。何事も無く今日という日を終えることが出来た。だが俺は、この後に起こる悲劇を、この時点ではまったく想像できていなかったのである。
翌日 奉仕部 部室
雪乃「…………」ペラ
結衣「はぁ……」
雪乃「どうしたの由比ヶ浜さん? 溜息ついて肩なんか押さえて、痛むの?」
結衣「そうなんだよーゆきのん。最近肩凝りがすごくてね。昨日もゆきのん来る前にマッサージしてもらったんだけど」
雪乃「……」ピクリ
結衣「ゆきのん?」
雪乃「なんでも、ないわ」
結衣(ゆきのん、辛そうな顔してる……。何かあったのかな?)
結衣「ゆきのん、何でも言ってね? あたしは力になりたいと思ってるから」
雪乃「……ありがとう由比ヶ浜さん。でもね、多分無理よ」
結衣「そんなことないよ!」
雪乃「……由比ヶ浜さん」
結衣「……なに?」
雪乃「この世界はね、残酷なの」
結衣「そう、なんだ?」
結衣(最近ゆきのんが何言ってるのかよく分からないよ)
雪乃「…………」
結衣「…………」
雪乃「この話は置いておきましょうか」
結衣「そうだね。それにしても、ヒッキー遅いね」
雪乃「聞いていないの? 比企谷くんは今日遅れてくるそうよ」
結衣「えっ、聞いてない聞いてない。なんか用事?」
雪乃「平塚先生に呼び出しくらったとか、たまたま昼に会った時に言っていたわ」
結衣「そっかー。てか、なんでゆきのんだけに言うし。同じクラスなんだからあたしにも言えばいいのに」
雪乃「彼のことだから、私に伝えておけば充分と判断したんでしょう。あまり深く考えることはないわ」
結衣「……そうだよね」
雪乃「ええ」
結衣「じゃあ、今はふたりっきりだね。ゆきのーん!!」
雪乃「暑苦しいから今すぐ離れなさい」
結衣「なんか辛辣!?」
雪乃「あら、辛辣なんて知ってるのね。偉いわ由比ヶ浜さん」
結衣「うわーーーーんゆきのんがなんかヒドイよー」
雪乃(ごめんなさい。でも、私だって、私だって肩くらい凝るもの。……由比ヶ浜さんと理由は違うでしょうけど)ズーン
雪乃「……そういえば彼ではないけれど、由比ヶ浜さんは大丈夫なの?」
結衣「へっ、あたし?」
雪乃「先週、今日は三浦さんと海老名さんと遊びにいくって言ってなかった?」
結衣「…………」
雪乃「…………」
結衣「やばいかも」
雪乃「はぁ。行ってきなさい。今は依頼もないし」
結衣「ごめん!! 無理そうだったら戻って来るから!!」ガタ
雪乃「無理しなくてもいいのよ?」
結衣「大丈夫。それに……」
雪乃「?」
結衣(今ゆきのんとヒッキーをふたりきりにするのは、嫌な予感がするから!)
雪乃「由比ヶ浜さん?」
結衣「気にしないで。じゃあホントごめんね、ちょっと行ってくる!」ガラリ
雪乃「行ってらっしゃい」
雪乃「…………」
雪乃「ひとりだと、退屈ね」ペラ
雪乃「なんだか、とても眠いわ」
× × ×
八幡(荷物運びくらい他のやつにやらせて欲しいもんだ。俺は便利屋じゃないってのに)
八幡「うす」
雪乃「……あら、やっときたのね。もう用事は終わったの?」
(いけない。眠ってしまうところだったわ)
八幡「ああ。用事っていってもただの荷物運びだったが」
雪乃「荷物運び?」
八幡「新年度で職員室内でも配置転換があるんだと。それでな」
雪乃「そう。それはお疲れ様。お茶はいかが?」
八幡「貰おうか。それと由比ヶ浜は? 俺より先に来てるはずだろ?」
雪乃「三浦さん達との用事を忘れていたみたいで、慌てて出て行ったわ。戻って来るかも、とは言っていたけれど」
八幡「ほーん。なるほどね」
雪乃「はい、どうぞ」コト
八幡「ああサンキュ」
八幡(ということは、雪ノ下とふたりきりか)
雪乃「比企谷くん」
八幡「何だ?」
雪乃「ふたりきりだからって邪な考えを持たないことね」
八幡「……なんだよ邪な考えって」
雪乃「最近色々あったでしょう。由比ヶ浜さん然り、一色さん然り」
八幡「それはそうだが。あれの大半は俺悪くないぞ?」
八幡(一色の件に関してはあいつの一方的な思い込みだったわけだし)
雪乃「まあ実際のところ、あなたにそんな度胸があるとは思えないけれど」
八幡「そう思うんならわざわざ牽制しなくて良くない? つーかお前ならそんな勘違いしないだろ?」
雪乃「当然よ」
八幡「そういうことだ。大人しく読書でもしてようぜ。そうすれば間違いも起きない」
雪乃「ええ。そうしましょうか」
× × ×
八幡「…………」ペラ
雪乃「…………」ペラ
八幡(静かだ……。由比ヶ浜がいないだけでこんなに違うのか。集中出来ていいけど)ペラ
八幡「……ん」
(この挿絵は……)
雪乃「どうしたの?」
八幡「ああいや、何でもない何でもない」
雪乃「そう」ペラ
八幡(言えるわけないだろ。読んでるラノベに、アレな挿絵が出てきたなんて)
八幡(……巨乳だな)
八幡ワールド
結衣『んっ』
結衣『んっ……はぁ』
結衣『うんっ、あっ』
結衣『あ、そこっ、いいっ』
結衣『あうっ、やぁ……』
現実
八幡(な ぜ 昨日のシーンが再生される)ムク
八幡(ムクじゃねーよおい。いかんいかん心頭滅却心頭滅却。耐えろマイサン)
八幡(やはり俺の中で巨乳=エロい=由比ヶ浜なのか)
八幡(うっ、頭が)
八幡(脳裏に浮かぶのは、つい数日前の、あの日のことでした)
ガハマさんの自撮り画像(イメージ)
八幡(…………あの画像は消した。だけど)
八幡(心のフィルターに、焼き付いて離れないのだ)ムクリ
八幡(…………起立した。起立してしまった。別に俺が起立したわけではないし、ナニがとは言わない)
八幡(これは、ばれたらシャレにならん)
八幡(とりあえず、脚組んで誤魔化そう)
雪乃「…………」
雪乃(どうしたのかしら。先ほどから落ち着きがないわね)チラリ
八幡「…………」
雪乃(あら、比企谷くんたら。今まで気が付いてなかったのかしら?後頭部に)
雪乃(寝 癖が 立っているわ)
雪乃
コメント一覧
-
- 2015年08月05日 23:50
- なにその戸塚竿加
-
- 2015年08月05日 23:50
- まだこのジャンル生きてたんだな
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク
女体化八幡×戸塚カプやる勇者いないの?
トトロの森で「ホモだけどホモじゃなかった」って姉妹が安堵するようなハートフルなやつさ