俺「視界に入った人間を一人操る能力を手に入れた」
- 2015年08月05日 17:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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俺「え?あぁ…」
不良1「…」ジロッ
俺「…」
不良2「フヒャッヒャww」
不良1「…で、その女がよぉ…」
俺「邪魔なのはお前だろ…」ボソ
不良1「!?」グワン
ビターン
不良1「痛ってぇぇぇええ!」
不良2「フヒャッヒャヒャヒャヒャwwお前それ何回目だよww」
何もないところで躓く不良1を見て陰で笑うクラスメイト達
俺も密かに笑みを浮かべ席に座った
不良2「お前最近悪霊にでも取り付かれてんじゃねぇのwwフヒャッヒャヒャヒャww」
不良1はプライドが高いが故に転んだ事をネタにもできない
最早暴力によって得た権力しかヤツ自身を保っていられない可哀想なヤツだ
友「俺大丈夫…?」
俺「大丈夫だよ」
女「ねぇ二人とも見た今の…?w」
俺「クラスの皆見てただろうな」
女「私笑い堪えるの必死だったよw」
俺「俺も」
友と女と俺
学校や休日も大体この三人で過ごす事が多い
友「でも陰で悪口ばかり言うのもあんま良くないよ」
女「友はいっつもそんな事言って…あぁいうのは自分勝手な奴だから陰口叩かれても仕方ないのよ」
俺「それより次移動だよ、行こう」
三週間ほど前、それはキッカケと言うには乏しいが何となく寄ったファミレスで客の対応をしている若い女店員のパンツが見たい、と考えた時に起きた
あの時の衝撃とオッサンの振りかざした手によって綺麗な螺旋を描いて上がったスカートのヒラヒラの中に見えた水色パンツだけは忘れることがないだろう
俺はこの能力を密かに今のようなしょうもない事ばかりに使っていた
もしかしたらそれで良かったのかもしれない
ある日俺は一線を越えてしまった
友「女はいつもお昼前嬉しそうだねw」
女「あ、友今バカにしたでしょ」
友「ご、ごめんっ そんなつもりなかったよっ」
俺「友は女心を分かってないなぁ」
女「あんたもでしょっ」
俺「なんでだよ」
女「この前私が化粧してきたら笑ったじゃない」
俺「だって慣れない事するから」
女「いいじゃない女なんだからっ!」
俺「悪かったって」
滑りの悪い廊下でゴミ箱と散漫になったゴミ箱の中身が俺達の横を通り過ぎた
前に視線をやると不良1が機嫌悪そうに周りのヤツらにグチを垂らしている
不良1「…だからクソ親父が酔っ払って突っ込んできたからボコボコにしただけだよ!」
不良2「フヒャッヒャwwそりゃ当たり前だわww」
不良1「それで生徒指導ってなんだよクソがぁ!」
不良2「ひっでwwフヒャッヒャヒャヒャww」
友「相変わらずだね…」
俺「見ない方がいい」
不良1「あーイライラするわぁ」
不良1「あのクソ親父病院じゃなくて殺しとくべきだったわマジで」
不良2「フヒャッヒャwwこえぇww」
女「さいてぇ…」
丁度あいつらが横をすれ違う時女が図ったように口を開いた
不良1「あ?」
友「ちょ…女!」
俺「バカ…!」
不良1「おい女…なんか言ったか…?」
女「…」
俺「おい逃げるぞ」
俺「女…!」
女「あんたいっつも自分の事ばっか…聞いてるだけで耐えられないのに」
不良「…あぁ…?」
女「もう限界よ みんなそう思ってるわ」
不良1「てめぇマジでふざけてんだろ」
不良1「調子に乗んなや!」
不良1が女をひっぱたき女はバランスを崩すように倒れこんだ
俺「女!」
友「お前もやめろよ!」
不良1「あぁ!?お前だれに口聞いてんだぁ!」
友「お前はお前だよ…!」
俺「バカ、友もやめろ!」
不良1「…殺す」
不良1が友に突進し友が倒れた上に覆い被さるように突っ込んで馬乗りになった
不良1「ぶっ殺す」
不良1が大きく振りかぶった拳を友の右頬に叩きつけた
友「オブォッ…! 」
不良1「…ふんっ…!ふんっ…!」
ドゴォ! ドゴォ! ドゴォ!と鈍い音が廊下に響く
友はそこまで身体が強くないし口調も男っぽくなくてダメダメなヤツだけど正義感だけは誰にも負けないヤツだった
友「…っ!…っ!」
俺「お…おいやめろよ…!」
不良2「やべぇ…あいつマジで殺す気だっ!」
俺「…!」ゾワッ
騒ぎに気付いている教師もいるが誰に言うワケでも助けるワケでもなくアタフタして距離を取った場所で見ている
女「やめろよ!」
不良1「…んん…!」
不良1「邪魔だぁ!」
女「きゃぁあ!」
ドゴッ
友を助けようと不良1にタックルをした女が仰け反ることもしない不良1に張り手で壁に突き飛ばされた
その瞬間冷静でなかった俺の頭をあの能力が過ぎった
不良1「…!」グワン
目の力を使ったが不良1の陰で隠れていた友の流血に俺は戸惑っていた
俺「うぅぅぅ…!」
不良1「…」
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!
不良1が壁に何度も頭突きをするよう操作する
不良2「お…おい…!なにやってんだよ…!おい…!」
不良1「…」ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!
不良2「やべぇよコイツ狂っちまってる!誰か!」
誰も近寄るハズがない
俺だけが汗だくになりながら目を見開きその光景を見つめる
不良1の頭から血が流れるのを確認した時俺は床に倒れ込んだ
しかし恐怖で目の力を解くことができない
ガシャーン!
俺は不良1の頭をを外窓に叩きつけた
キャーという叫び声だけが耳に入る
不良1「…」
既に沢山の野次馬が集まっていた
その時離れた所から「やめろ!」と太い声が
生徒指導部の教師がやっと駆けつけたらしい
しかし俺の脳裏に他の人の声など聞こえていなかった
ヤツを野放しにしていいのか、このまま終わっていいのか
と心の底から声が聞こえる
やがて深く考えないウチに俺は事を起こしてしまった
友「…」
俺「…まぁ二人ともあんまり落ち込むなよ?」
女「…」
俺「二人とも勇敢だったよ」
友「…」
俺「全部アイツが悪いんじゃんw」
女「…そうだけど」
俺「ほら友もこの前言ってたじゃん!天罰だよきっと!」
友「でも…」
友「だけどあんな状況で彼が窓から飛び降りたんだよ…?きっと僕が悪いんだよ…」
俺「だからそんなことないって…」
女「…グスッ…グスッ…」
俺「…」
俺「いやぁ…てか悪かったな…俺だけ何も出来なくって…」
俺「二人ともスゴかったわw俺なんか腰抜かしちゃってw」
女「…グスッ…俺…」
俺「いやほんと…」
俺「…」
友「…」
俺は俺がやったことを黙っていた
何だかんだ自分が一番好きだったと気付いたが驚くこともなかった
俺自身予想していなかったのはその後の事だった
男2「バカwそんな誘い方するヤツ今頃いねぇよw」
OL「やめてください…」
男1「もっと声張り上げないとポリに聞こえないぞw」
男2「いいからここでやっちまおうぜw」
男1「そうだなwこの辺なんていくらでも犯罪起こってるのに誰も見向きもしないw」
OL「いや…本当にやめて…!」
男1「…!?」グワン
男1「…」スタスタ
男2「おいまだ酔っ払ってんのかぁw」
男1「…」スタスタ
男2「おいそっち溜め池ある…っておい…マジでなにやってんだよ…!」
男1「…」スタスタ…
ボチャンッ
OL「きゃあああ!」
男1「おぶぉっ!…ふぁっ…!ふぁっ…!助けて!助けてくれぇ!」ジャボジャボジャボ
男2「…!?」グワン
男2「」スタスタ…スタスタ…
ボチャンッ
男2「…っ!」
男2「うわあああ!なんだこれ!なんだこれはよおお…!」ジャボジャボジャボ
男1「」
男2「おぶぶぶ…」スウゥ
OL「い…いやぁあああ!」
ここは地元で…いや日本の中でも静かな犯罪が絶えない街として裏では知られているらしい
端的に言えば俺は人殺しになっていた
あの夜考えた
この力を無碍にしていていいのかと
そして俺は正義の為にこの力を使うと決めた
俺にしかできないことだからだ
それから数ヶ月が経ち暗殺者の噂は忽ち広がった
影も形も分からないが犯罪を犯す者を制裁するヒーローがいると口々に言われるようになり、実際犯罪は減り始めていた
俺「俺あんま好きじゃないんだよな…うるさいし」
友「僕も」
女「な
コメント一覧
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- 2015年08月05日 17:53
- いい感じに中学生で嫌いじゃない
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- 2015年08月05日 17:54
- 夏休み
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- 2015年08月05日 17:56
- 『俺』とかいうのが出てるss観るとどんなのでも自己投影がすごすぎて痛々しい
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- 2015年08月05日 17:59
- 山田ようすけ賞、受賞作品!盛大な拍手をー!
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- 2015年08月05日 18:11
- シャーロットかなって思ったらギアスだった
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- 2015年08月05日 18:19
- この香ばしさ
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- 2015年08月05日 18:19
- 先生撃ったところは演技だったとかねぇのかよ…
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- 2015年08月05日 18:29
- 警察官ちょっと過激スギィ!
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- 2015年08月05日 18:34
- 俺に女友達はいない
解散
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- 2015年08月05日 18:35
- この人絶対ギアス見て感動して書いた類いだろ
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- 2015年08月05日 18:39
- 能力あるなら早く助けろよ見ててイライラするだろ
ラノベみたいで痛いんだよ
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- 2015年08月05日 18:58
- この※欄臭うぞ クンクン
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- 2015年08月05日 19:39
- お、おう
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- 2015年08月05日 19:54
- これは米欄のゆうた達が悶えるフラグ……!!
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- 2015年08月05日 19:55
- ギアスの上位交換?
あとは藤原竜也の映画のMonster?の設定ににてる
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- 2015年08月05日 19:55
- はいはいダークヒーローかっけーっすね
ちゃんと宿題もやれよ
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- 2015年08月05日 20:33
- 拷問にかけるで吹いた
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- 2015年08月05日 20:42
- 句読点の無い勢いのある文がまさに中学生
ブロント語然り、なぜ子供はこのような文を共通して書くのか、実に興味深い
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- 2015年08月05日 20:46
- え、じゃあ何? この能力使えば隣で立ちションしてるイケメンのナニをお掃除フェ◯ラできるの? めっちゃ欲しい
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- 2015年08月05日 21:24
- (´・ω・`)ノシ 良かたよー
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- 2015年08月05日 21:43
- ※20から漂うガキ臭
暑が夏いからね、中学生が
こんなんなるのもちかたないね
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- 2015年08月05日 21:51
- エロ期待してきたのに…
あとコメ欄はなんで厨二設定があるだけですぐに厨房認定できるのか理解に苦しむわ
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- 2015年08月05日 22:13
- わりとスカっとしたけどね
もっとやりたい放題やりゃいいのに、死刑になるのはもったいない
ほかの米欄の奴とは違う見方できる俺すげー
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- 2015年08月05日 22:32
- 魔王?
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- 2015年08月05日 22:48
- 軽いノリの※欄でワロタ
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- 2015年08月05日 23:05
- 中2くせぇSSだな
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- 2015年08月05日 23:22
- 藤原竜也期待してたのにー
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- 2015年08月06日 00:00
- この俺はどうあがいても藤原竜也で再生される。
デスノート+モンスターズ
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