はじめに
こんにちは、バーグハンバーグバーグのまきのです。ゲーム中失礼します。
わたしはご覧のとおり、めちゃくちゃなインドア派です。趣味が映画とゲームで、休日にもなれば1日に映画を3本見ることもザラではありません。最近おもしろかった映画は「私はゴースト」でした。
映画はいつも見るものが違うのでどんな素晴らしい映画に出会うかワクワクできますし、ゲームはゲームでここまで進んだ、オンライン対戦で鬼神のごとく活躍して1位とった、などの達成感が最高なんですけど、果たして一生このまま同じような休日を過ごしていいのか、と最近思い始めてきました。
例えば今後生まれてくる子どもに「イギリスの田舎町に行きたい!どんな雰囲気なの?」と聞かれても「さあ…??じゃあそこが舞台の映画『ホット・ファズ 〜俺たちスーパーポリスメン!〜』でも見れば?」と返答するしかないですし、「スナイパーライフルで人を狙ったらどうなるの?」って聞かれても「XBOX 360の『ギアーズ・オブ・ウォー』でスナイパーライフルあるけど、頭を狙ったら一撃で吹き飛んでたよ。てか何でそんなこと聞くの?」と、全てが映画、ゲームを軸にして教育していくしか道が無くなることは明白です。
このままではいけません。
自分で見て、体験したことを下の世代に教えていかなければいけないのです。
というわけで、今までわたしが経験したことが無い陸海空のアウトドア・レジャーをやってみたいと思います。何日もかけてやるのは面倒なので、3種目を1日でやります。こうすればトータルの外出時間が短くてすむからです。
ちなみに、今回はアウトドアレジャー専門予約サイト「そとあそび」を利用して、1日で陸海空3種類のレジャーを楽しめるコースを組んでみました。
「そとあそび」はアウトドアレジャーとユーザーをつないでくれる窓口として10年以上運営している老舗サイト。ここに登録されている遊び場は全て創業者の山本さん(ラフティングやホーストレッキングなどのガイド経験を持ち、アウトドア業界に15年以上携わっているスーパーアウトドアマン)が実際に現地に赴いて体験し「人よし、サービスよし、環境よし!ここは信頼のおけるところだ!」という太鼓判が押されている優良店だけが登録されているのです。
さて、それでは未体験ゾーンへと足を踏み入れましょう!
【陸】ホーストレッキングやってみた
アウトドアおじさんの朝は早い。早朝6時に新宿集合です(4時起き)。
眠い目をこすりながら新宿から2時間ほど車でぶっ飛ばして、山梨県のホーストレッキング場へ参ります。念のため説明しますと、ホーストレッキングとは馬に乗って山道をぱかぱかと散歩するほんわかしたスポーツです。
着きました。こちらがホーストレッキングができる「パディーフィールド富士山麓」。時間は8時45分。9時に予約していたので余裕を持った到着です。呪いによってカチカチに固められた馬が高台から見守っているので目印になりました。
広い敷地に緑が豊か。富士山の麓という絶好のロケーションに照りつける太陽も気持ちがよく、「夏かっ!」と思いました。まあ、夏ですよね。そして整備された馬場には、朝から馬を何頭か引き連れて朝の運動をしておりました。ここから見ると豆粒のようですが、優雅さを感じ取ることができました。
こちらが今回先生をつとめてくれるヒカルさん。親しみを込めて「ちゃんヒカルさん先生」と呼ぶことにしました。本人曰く「今日は化粧が雑」ということだったので、カメラに映るときは常にこのポーズでした。本日はよろしくお願いいたします!
そしてこの方が今回わたしに乗られることになっているファド氏。人間年齢にすると70〜80歳なんだそうです。年の功とでも言いますか、暴れることなくとても大人しくたたずんでおりました。
本日はお手柔らかによろしくお願いしますね…。
さて、今回は30分間馬場内で練習をして、その後散歩道に抜けて30分ほど歩いて行く、という合計1時間のトレッキングに挑戦です。
ヘルメットの着用が義務付けられているのでかぶってみましたが、案の定横から髪の毛が飛び出てしまいました。主張の強い天然パーマですね。
手綱を引いて馬場までやってきました。本当に大人しいです。胴体や首元を触った感触は柔らかいんですが、その奥に実が詰まりまくっているため確かな力強さも感じます。蹴られたら一撃で死ぬ自信がありますね。
ビールケースの足場を踏んで、またがると…
よっしゃ〜〜!!!「馬に乗る」という点でいえば武豊に並んだ〜〜〜!!!
せっかくなんで色々ポーズを取ってみましたが、
めっちゃ落ち込んでるように見えました。そんなに嫌なの…?ねえ…。
それではまずは30分間馬場内をぐるぐると回って練習です。
乗馬って難しいようなイメージがあるかと思うんですが、全くそんなことはなく、1秒で乗れます。最初はその大きさに少し圧倒されていましたが、食い殺される殺意は一切感じなかったので、初めてのわたしでもすぐに馬に心を開くことができました。
ビビったりしているとその感情はおそらく動物に伝わってしまいますので、常に胸をはって強い心で向き合っていくとよいと思います。
止まる時はこのように手綱をキュッと引っ張る。左右に曲がりたいときは肘を曲げずにそのままグイッと曲がりたい方へ手綱を向ける。歩いて欲しい時はかかとでお腹をドンドンと蹴る。こうすることで馬を自在に操ることが出来ました。
次第に心も通ってきている気がしました。この交流、まさに映画「リンガー!替え玉☆選手権」でスティーブが障害をもったスポーツ選手達に正直に自分の目的を告白し、心を通わせるシーンと完全に一致していました。
慣れてきたところで、ちゃんヒカルさん先生の先導のもと、実際の山道を歩きます。他に誰もいない散歩コースをゆっくりと馬とともに歩いていきます。
太陽の日差しを和らげてくれる木々の下を馬に揺られてゆっくりと進んでいく…、これは完全に家では体験できません。この鳥のさえずりも聞こえてくる心地良い空間、乗ることで体感する馬の呼吸音、そしてちゃんヒカルさん先生のシャンプーの香りなどはこの瞬間にしか感じることができないのです。最高やおまへんか!
開けたところまで出ました。もうちょっと天気が良ければここから富士山を望むことができたのですが、あいにく今日は雲が多かったため、見ることはできませんでした。
ファド氏と一緒に、はい、ポーズ…
草を食うな。
あ、すいません、「食うな」なんて言って…食べないで…今はあっちの、カメラの方むいてよ…もう手綱で引いたって全然言うこと聞いてくれないじゃん…全く反応しないし、草に突っ込む勢いすごすぎて「馬力ってこういうことなんだ」って思ったりもしたよ…そして食い過ぎだから…もしかしてここ一帯の草全部食べるんすか?そんな勢いだよ?ちょっと一旦落ち着こ、落ち着こ?
そんな感じで、ホーストレッキング終了です!最初とはうって変わってたった1時間でこの距離感。しかしここでゆっくりしている場合ではありません。この後11時から「空」のレジャーを体験しなければならないのです!!
【空】パラグライダーやってみた
パディーフィールドからパラグライダーが楽しめる「スカイ朝霧」までは車で20分程度だったので、何とか間に合いました。
今度は「空」のパラグライダーです!経験はというと、スーパーファミコンの「パイロットウイングス」でスカイダイビングの後のパラシュートを操作した程度。ちなみにその時はもちろん目標のポイントのど真ん中に着地して「着地精度」は満点ゲットしていました。
受付所で手続きをしたあと周りをキョロキョロと眺めていると、何やらトロフィーやメダルが大量に飾られていました。これらは全てパラグライダーの選手権で優勝した時にもらってきたものなんだとか。そもそも大会なんかあったんですね。
先月もポルトガルの大会で優勝してきたばかりの選手がガイドとしてこちらで指導しているみたいです。すごい!
車で5分ほど走らせたところの山の上にランディング場があるとのことなのですが…。皆さん見えますか…?
この豆粒が見えますか…?これは実は、豆粒なんです。
と思ったんですが、どうやらパラグライダーで飛んでる人ですね…。
めっちゃ天空を飛んでいるみたいです。ほんとかよ…。
ささっと受付をすませます。おじさんの手際が良すぎたのかこれから豆粒になる不安感から、この辺はあんまり覚えていません。
いざ出陣じゃ〜〜!!!!
と楽しいテンションで写真を撮ってみましたが、車内ではずっとこの顔でした。
車で山をのぼっていくこと数分。やってきました。
おい。
高すぎワロタだろ。
もうすでに下からみたらわたしはもう豆粒ですね…。
初めてなので今回はもちろんインストラクターに操作してもらう「タンデムフライト」なんですが、そのインストラクターさんが先ほど噂で聞いた、いくつもの大会で優勝をかっさらって「情熱大陸」にも出演したことのある平木啓子選手!40代でいきなりパラグライダーを始めた途端にめちゃくちゃに才能を発揮して優勝しまくってるという超天才です。
よろしくお願いいたします!途中で前にくくりつけてる人の命綱をノコギリで切り落としたことはあるか聞いてみましたが、そんなことは一度もしたことがないとのことだったので一安心。体、命、貯金などの全てを平木選手に預けるで〜〜!!
装備に身を包んで平木選手と体を固定し一蓮托生。おじさんいわく「君は身長が高いから、自分で走っていかないと飛べないんでシクヨロ」とのことでした。いきなりそんなこと言われても困るけど…。
いくしかないので意を決して走ります!うおおおお〜〜!!
ヒエ〜〜〜〜ッ!!
助けてくれ〜〜〜!!!
豆粒だ〜〜〜!!!
パイロットウイングス〜〜〜〜!!!
ああ〜落ち着いた。風を全身で受け止められてめっちゃ気持ちいいわこれ。今日は上昇気流がいい感じで巻き起こっているらしく、どんどん高く飛んでいきました。世界チャンピョンに体を預けているという安心感もあり、次第に余裕が出てきます。
ランディング場がこんなに小さく見えるので、どれだけ高く飛んでいったか分かるかと思います。
下を見るとめちゃくちゃな怖さなんですが、どこまでも広がる自然を眼下に拝むこと、そうそうないですからね!飛んでるのではなくゆっくり落ちていく自分の姿、これは映画「トイ・ストーリー」でのバズ・ライトイヤーの名台詞「飛んでるんじゃない。落ちてるんだ。かっこつけてな!」と完全に一致しました。
…ただ、深く座って揺られていると次第に気持ちが悪くなって、酔い始めてしまいました…。ぐるぐる急旋回したりと言ったおもろフライトもやってもらおうと思ってたんですが、それをすると多分ゲボ、鼻水、血涙、耳汁、糞尿、冷や汗、背脂など、穴という穴から液体を放出してしまいそうなので、緩やか〜に降りていくことに。すんまへん…。
ホイ〜〜〜〜
着地だ!ここは「パイロットウイングス」で学んだ着地を思い出せ…ッッ!!
普通に尻もちつきました。ゲームと実戦はまるで違うことを知りましたね。
顔が真っ白になりましたが、なんとかパラグライダー終了です!実際に飛んでる時間は10分程度だったんですが、何時間も羽ばたいているような感覚になりました。ちょっと気持ち悪かったけど楽しかった!!
啓子…サンキュな…。
と別れを惜しむのもつかの間、現在12時で集合時間が13時。次の集合場所へは1時間ほどかかるらしい…!ちょっとギリギリ!急いで次の現場へ!
【海】ラフティングやってみた
富士山の西側を1時間ほど南下し、富士川へ…。
こちらがラフティングやマウンテンバイク等さまざまなアクティビティが楽しめる「ナチュラルアクション リバーベース富士川」。おしゃれなログハウスなんですが、こちら社長さんがログビルダーとともに自力でおっ建てたんだそうです。ということは社長さんはビスケット・オリバみたいな屈強な肉体を持っているのかもしれませんね。
さて、【海】は正確には海ではなく【川】なんですが、細かいことは抜きにして水関連ということでラフティングに挑戦してみたいと思います。
それにしてもこちらのリバーベース、めちゃくちゃ快適空間…。木のぬくもりが感じられる室内には、カフェやショップも入っています。予約をすればBBQなんかも出来るみたいなんで、突き詰めればラフティング終わりに一杯やりながら星空のもとで肉を焼く、という最高の「夏 〜summer〜」も体験できる、というわけです。
そんな中、必要な手続きを終えて、車に乗って川の上流へ…。
インストラクターはマー氏。ウェイウェイな感じでパドルの持ち方、落ちた時の対処法などなど懇切丁寧に指導してくれました。郷に入っては郷に従え。ここは自分もウェイウェイ言うことで対応しました。こちらが仕掛けた小ボケにも結構笑ってくれたので、序盤の段階で好きになりました。
それでは出発です!今回はわたしのために貸し切りにしてくれました。サービス精神がすごい!テンション上げる証としてちょいちょいこうしてパドルを上げて「イエーイ!」と叫ぶのを100回ぐらい繰り返した記憶があります。元気じるしですね。
富士川は全長5km程度の長さを誇る、日本三大急流の一つに数えられる一級河川です。全体的には緩やかなのですが要所要所に6つの急流ポイントがあるため、ラフティングするために人工的に作られたのでは、と疑ってしまうほどの絶好の急流なのです。
ザバーーン!!
漕ぎまくれ〜〜〜!!!
はい、クリアしたらパドルあげてウェ〜〜イ!!!
水の冷たさ、インストラクターとの一体感、照りつける太陽、全てが心地いい〜!!水の量も、映画「ジュマンジ」でドアが破られた後に大量の水が流れ出てくる洪水のシーンと完全に一致してました。
こんな感じで2時間たっぷり川下りを楽しむことができます!
さらに様々な寄り道も。道中、地図にも載っていない滝があるというので、岩場の奥地に進みます。するとすぐ見えてきたこちらがその滝。飛んでくる飛沫が川の水温よりずっと低く、ヒンヤリ感が気持ちいい。滝に打たれたことなどもちろん無かったので、初めての滝行です!!
ドドドドドドドドドドドドド…。
冷たかったです。
さて、さらなる寄り道として気がついたらこんな所に連れて来られました。終盤のメイン、高飛び込みです。川底が深くなっているので飛び降りても大丈夫なんですけども…。7mはリアル過ぎるで…。パラグライダーで300m以上の上空を飛んだけど、これは自分の意思で自由落下して川に飛び込むっていう狂気の沙汰やさかい、勝手が違いまんねん…。普通に怖いわ…。
しかしマー氏が耳元で「いい画が撮れるんじゃね?」と囁きます。確かに…ここで飛んでおけばいわゆる「撮れ高」は十分だし、ラフティング編の締めにピッタリだよな…めっちゃ怖いけど…。やるしかねえ〜〜!!!
3!
2!
1!
わ〜〜〜っ!!!!
あ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!
と思ったんですが、完全に怖かったので戻ってしまいました。ごめんなさい!!
そんな感じでラフティングも無事に終了!
参加してくれたしるしに、エコバッグ、質のいいタオルやロゴシールなどのオリジナルグッズをいただきました。ウェイ…。ありがとう…。
こういうレジャー体験って、だいたい「やった」という経験だけが残って、どこでやったかとかの記憶も無ければ、現地のインストラクターと仲良くなるとかも無いことが往々にしてあると思うんですが、ちゃんヒカルさん先生、平木選手、そしてマー氏と、みんなとても優しく活発で明るい人々と様々なアクティビティを通して仲良くなれたので、そういった意味でもとても記憶に残る体験になりました。これも全て「そとあそび」に登録されてるだけはある…。レジャーガイドさんに悪い人はいないぜ…。
そんな感じで朝の9時からスタートした陸海空レジャー制覇は無事に終了!おつかれさまでした!朝からもりもりに詰め込んだので前日は体がバラバラになるだろうな〜と心配だったんですが、どれも体験したことのない面白さでまさに映画「アドレナリン・ハイボルテージ」のような興奮状態になり、疲れはほとんど感じませんでした。むしろこれくらい詰め込んだ方が楽しいかもしれませんよ。
「そとあそび」を経由してレジャーを予約すると懇切丁寧な案内メールが届くのがまず好感が持てるし、直前にリマインド的なメールも送ってくれたりとユーザーサポートが万全。最初から最後まで一切の不安やトラブル無く安全に楽しむことができました。サイコ〜〜。
これで少なくとも誰かに「乗馬ってどんなん?」「パラグライダーってやったことある?」みたいなことを聞かれた時もドヤ顔で答えることができますね…。また一つ経験値が上がった気がします。
この夏、予定が無くて家でだらだら過ごす…という予定の人は、ぜひ何か一つでもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?きっと楽しい思い出になるはずです!
それではさようなら。
【今回のルート】
富士山をぐるっと一周して帰ってきました。日帰りで早朝〜昼過ぎまで詰め込んで満喫した後に「花の湯」というスーパー銭湯に寄って疲れを癒やし、渋滞が解消されたころにスッと帰るという手法は1日たっぷり使えてオススメです。
【そとあそび】
【ホーストレッキング】
【パラグライダー】
【ナチュラルアクション リバーベース富士川】
【楽しんだあとは花の湯】
【住所】〒418-0003 静岡県富士宮市ひばりが丘805
【営業時間】 10:00~翌朝9:00(23時間営業)※年中無休
【入場料金】 大人 800円~
【駐車場】 500台(無料)
書いた人:まきのゆうき
株式会社バーグハンバーグバーグで働く人。姉妹メディア「オモコロ」で開設当初から「うさねこ」という4コマ漫画を連載中。髪の毛がもじゃもじゃで異形の存在なのか、電車内で赤ちゃんと目が合う確率が異常に高い。 Twitterアカウント→@yuuki