まどか「妖逆門?」三志郎「おう!」
- 2015年08月07日 19:40
- SS、魔法少女まどか☆マギカ
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シュゥゥゥゥン
ガチャン ドスン!
三志郎「いってぇ!」
フエ「おいおい、気ぃ付けろよ兄ちゃん」シュルルル
三志郎「……くっそー、ねいどの奴、黒くなってから何か乱暴になったよなぁ」
フエ「何言ってんだ、尻から落ちるのは兄ちゃんのお家芸だろうが。ドジを人の所為にしてんじゃねぇよ」
三志郎「う、うるせぇな……まぁいいや、とりあえず次のぷれい屋は誰だ――――って、あれ?」キョロキョロ
フエ「……龍の道、とは随分と違うな」
三志郎「つーかここって日本だよな? ここが次の対撃場なのか?」
フエ「さて……お、あそこに看板があるぜ」
フエ「……あん? 見滝原……?」
三志郎「へー、見滝原かぁ……どんな所なんだ?」
フエ「……あぁ、どうやら見た限りじゃ群馬の中みたいだが」
三志郎「……え、ぐ、群馬県?」ザザッ
フエ「おお、群馬県……どうしたよ、そんな引いちまって」
三志郎「だ、だって……群馬ってあれなんだろ? いつも戦争が起こってるっていう……」
フエ「……どこでそんな与太話を聞いたんだよ。しかもそれを信じるって……相っ変わらず田舎もんだなァ、兄ちゃんよぉ」
三志郎「何!? 嘘なのか!? つか田舎もんって言うな!!」ギャーギャー
フエ(……見滝原ねぇ……んな場所、群馬にあったか……?)
~ 街中 ~
ワイワイガヤガヤ
三志郎「……なんだ、思ったより普通じゃん」
フエ「当たり前だろ、戦国でも逆日本でもねぇのにそんな物騒な場所がぽんぽんあって堪るかよ」
三志郎「ちょ、ちょっと勘違いしてただけだろ! 俺の学校ではそんな噂があったんだよ、パソコンに詳しい奴が言ってたんだ!」
フエ「……そーかい、まぁ精々撃たれないよう頑張って入り口を探せよな」
三志郎「だから……って、入り口って何の事だよ」
フエ「んなの逆日本への入り口に決まってんだろ。ここが対撃場じゃない以上、再選考前と同じく逆日本への入り口を探す事から始めろってこったろ」
三志郎「なにぃ!? せっかくここまで勝ち抜いて来たのに、今更そんな事から始めなきゃなんねぇのかよ!?」
フエ「さてね、ねいどが居ねぇ以上断言はできねぇが……とりあえず動いといて損は無いんじゃないのかい」
フエ「分からない物をほっといたままにしねぇ、ってぇあんだけ格好付けたんだ。なのに不戦敗になっちまったってんじゃ笑い話にもなりゃしねぇぜ」
三志郎「……ああ、そうだな。俺はきみどりに会わなきゃいけねぇんだ! それに負けてった清達の為にもこんな所で立ち止まってられるか!」
フエ「ヘッ、それでこそ兄ちゃんだ」
三志郎「よーっし! そうと決まれば早速探しにいこうぜ!」
フエ「おお、頑張んな。俺も防弾チョッキ位にはなってやるよ」シュルルル
三志郎「くっ、しつこいぞフ――ってもういねぇし! あーもう、フエの奴バカにしやがって!!」ジタンダ
三志郎「……ま、まぁいいや! とりあえず今は入り口探しだ! すぐに見つけてフエを見返してやるぜ!!」タタタタ……
さやか「……何? 今の一人芝居」
まどか「上手かったね、何かあそこにもう一人居るみたいだったよ」
さやか「いやそういう問題じゃなくてさ……ま、いいか」
・・・・・・・・・・・・
カァー カァー
三志郎「……ぜぇ、ぜぇ。駄目だ、全然見つからねぇ……」
フエ「もう夕方なんだが……さて、兄ちゃんの『早く』は、どの程度を指すのかね」
三志郎「く、くそう……早く見つけなきゃ失格になっちまうかもしれねぇのに……!」
フエ「……なぁ兄ちゃん、この世界、何かおかしくねぇか?」
三志郎「はぁ? おかしいって……どこがだよ?」
フエ「全部だよ、全部。ちょっとは周り観察してみな」
三志郎「? どこもおかしくないぞ?」キョロキョロ
フエ「気づかないのかい? いきなり日本に放り出された事もそうだが、この気温。今は夏真っ盛りのはずなのに、それにしては涼しすぎるんじゃねぇかい」
三志郎「ああ、何かみんな長袖ばっかだよな、俺もちょっと肌寒いや」
フエ「……おい、そんだけかよ兄ちゃん」
三志郎「?」
フエ「……まぁいいさ、次」
フエ「入り口探しにこんなに時間が掛かってんのに、まだ失格になってないってのはありえないだろう。本当ならとっくに時間切れのはずだぜ」
三志郎「そ、そうなのか? 途中でフエが急かさなくなったのは余裕があるからだと思ってた……」
フエ「……はぁーぁ……」
三志郎「う……で、で? 確かに何かおかしいけど、それが何だってんだよ」
フエ「さぁな、そこまでは俺も分からねぇよ。……ただ、用心だけはしとけってこった」シュルルル
三志郎「あ! おい待てよ!!」
三志郎「……何なんだよ、訳分かんねぇ。用心って言われても何にだっつーの……」
三志郎「……ええい! 考えるのは後だ! 今はとにかく逆見滝原への入り口を見つけねぇと!!」ダッ
~ 総合病院 ~
GS「…………」オォオォオォオ……
QB「ここだよ、さやか!」
さやか「……! こ、これまずくない? 孵化しかかってるんじゃ……!」
QB「うん、このままじゃ後10分もしないうちに魔女が生まれてしまうよ」
さやか「やっぱまずいんじゃん!? 早くマミさんを呼ばないと!!」ピポパ
プルルル プルルル
マミ『……もしもし、美樹さん?』
さやか「マミさんですか!? 大変なんです、今病院に居るんですけどグリーフシードが!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マミ『そう、わかったわ、直ぐにそっちに行くから』
さやか「お、お願いします!!」
マミ『無茶をしないで、無事で居てね』プツン
さやか「……はぁ、とりあえずこれで一先ずは安心かな?」
QB「そうだね、後はマミに任せておけば何とかなると思うよ」
さやか「そっか……じゃあせめてマミさんが来るまではここで見張って――――」
三志郎「くっそー! 全然見つからねぇじゃねぇか!! 一体どこに入り口があるんだよ!!」ガシガシ
さやか「男の子!? ヤバッ……!」
さやか「ねぇ、そこの僕! ここは危ないから離れて! お願いだから!!」
三志郎「……え? 俺?」
フエ(…………)
さやか「そう! 今ここってちょっと危ないから、早く!」
三志郎「危ないって……何で――」
GS「――――――――――」キイイイン…!
QB「……! さやか、グリーフシードが……!」
さやか「えぇ!?」
三志郎「うわっ!? 何だ!?」
カッ!!
~魔女の結界~
三志郎「な、何だここ……?」
さやか「しまった……結界の中に取り込まれた……!」
QB「さやか、早く使い魔に見つからないうちに隠れるんだ!」
フエ(……妖、か?)
さやか「う、うん! ほらあんたも早く」グイグイ
三志郎「ちょ、ちょっと待てよ!!」
さやか「何!? 早く隠れないと使い魔に……」
三志郎「さっきのって入り口……だよな? じゃあここが逆見滝原ってことで良いのか?」
さやか「! あんた結界の事知ってるの!?」
三志郎「え? あ、ああ、結界ってあれだろ? 目隠しハゲとかが張ってた奴。つーかそれより……」
さやか「しかも魔女に会った事もあるの!? じゃあどんなに危険か分かるでしょ!? 早く隠れて!」グイグイ
三志郎「だ、だから待てって! 隠れるも何もここがトーナメントの場所なんだろ!? お前もぷれい屋なら」
さやか「いいから早く!! 使い魔が来ない内に早く!!」グイグイ
三志郎「だああああもう話聞けよ!!」
フエ(おーおー、よう分からんが擦れ違ってる擦れ違ってる)
マミ「――大丈夫!? 美樹さん!」トッ
まどか「さやかちゃん、平気!?」
さやか「まどか! マミさん!」パッ
三志郎「うわぁ!?」ドスン
さやか「あ、ご、ごめん」
マミ「……美樹さん、あの子は?」
さやか「あ、はい。結界が出来た時に近くに居て、あたしと一緒に巻き込まれちゃって……」
まどか「そうなんだ……危なかったね」
マミ「ねぇ僕、安心して? まだ状況が良く分からないと思うけど、私たちがきっと守ってあげるから」
三志郎「……え? 守るってお前……俺達ライバル同士じゃ――いてっ」
さやか「こら、お姉さんに向かって『お前』は無いでしょうが」
マミ「ふふ、男の子はこれくらいやんちゃなのが良いのよ。ねぇ君、名前は何ていうの?」
三志郎「あ、あぁ。多聞 三志郎……」
マミ「三志郎くんね。じゃあ一旦ここから出て、安全なところに……」
QB「……別に、そんな事をしなくても大丈夫じゃないかな」
まどか「キュウべぇ?」
QB「このくらいの子供は好奇心旺盛だからね、君達と別れた後、もう一度ここの様子を見に戻ってきてしまうかもしれないよ?」
まどか「え……そう……なのかな?」
QB「だったら、最初から一緒に居て守ってあげた方が良いと僕は思うけど」
さやか「うーん……確かにそう考えると……」
三志郎(誰と喋ってんだ?)
フエ(…………)
マミ「……そうね、じゃあそうしましょうか。二人とも、悪いのだけれど……」
まどか「はい! 私たちが見てますから、安心してください!」
さやか「マミさんは魔女退治に専念しててくださいな!」
マミ「ふふ、じゃあお願いしても良いかしら」
さやか「はい、勿論です!」
まどか「じゃあ、私達から離れないでね、三志郎くん」
三志郎「お、お、おお……?」
QB「…………」
三志郎「……な、なぁフエ、何なんだこいつら? ぷれい屋じゃ無い……のか?」
フエ「の、ようだな。おまけにこの場所も逆日本じゃ無いぜ、こんなぐっちゃぐちゃの世界は俺も見たことが無い」シュル…
三志郎「マジかよ……ねいども出て来ないし、もう意味わかんねぇ……」
フエ「……まぁ、ここは大人しくあの嬢ちゃん達に付いてくしかねぇだろうな」
三志郎「くそ、入り口を見つけるために早く出ないといけないのに」
フエ「……で、だ。なぁ兄ちゃん、あの妙な妖の事なんだが……」
三志郎「? 近くに妖が居
コメント一覧
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- 2015年08月07日 19:55
- 妖逆門くっそ懐かしい
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- 2015年08月07日 20:20
- 見てたなー内容はあんまり覚えてないが好きだった
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- 2015年08月07日 20:34
- うしとらの妖怪たちが出てきたのが嬉しかったな
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- 2015年08月07日 21:00
- いや、どんな組み合わせだよ……。
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- 2015年08月07日 21:13
- いやーやっぱり面白かったわ!シャルロッテの口調おかしいなと思ったら2012年の記事なのね、びっくりだぜ。
あとさやかが終始ウザくてほんとにくたばって欲しかった。前から嫌いだったから尚更ウザく感じたわ。くたばれさやか。
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- 2015年08月07日 23:02
- 妖逆門クロスとは素晴らしい
アヤカシデザインコンテストでサンデー賞受賞して、サンデーに名前載ったのはいい思い出
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- 2015年08月07日 23:14
- 米5 お前がくたばれ
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- 2015年08月07日 23:53
- 妖逆門懐かしすぎワロタwwwww
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- 2015年08月07日 23:59
- ※7
おっサヤカッス厨かなwwwwww?よくもまああんなクソをクソで塗り固めて申し訳程度に青で着色したようなクソを擁護する気になるなwwwww。お前の脳みそもクソでできてるから親近感湧くのかなwwwww?
どうでもいいけどあんな奴のファンとか一生モノの恥だから今のうちに目を覚ましとけ。