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高垣楓「隣のプロデューサー」|エレファント速報:SSまとめブログ

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高垣楓「隣のプロデューサー」

1: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:05:23.34 ID:kPQSYo3+0

・モバマスのSS

・書き溜めありなのでさくっと終わる予定

・関連作
 高垣楓「プロデューサーの家が……」
 P「隣の楓さん」
 これらの続編です

・基本的に
 Pの家が焼けたよ! 楓さんの隣の部屋に住む事になったよ! 部屋が中の扉で繋がってるよ!
 これだけ把握してれば読めますが、前作も読んでもらえたらもらえたら嬉しいです。

それでは初めて行きます。



2: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:06:13.95 ID:kPQSYo3+0

/夜・CG事務所

ガチャ

楓「ただ今帰りました」

海「あ、楓さん。お帰りっ!」

楓「海ちゃん、ただいま。ちひろさんは?」

海「急な来客で、社長と一緒に応接室で対応中。ウチはまぁ、ちょっとしたお留守番、みたいな?」

楓「ふふ、それはお疲れ様。プロデューサーは……まだお仕事よね」

海「うん。まだ帰ってきてないみたい」

楓「そう。じゃあ、ちょっと待ってようかしら」

海「それじゃ、座って待ってれば? 折角ソファ空いてるし」



3: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:06:44.63 ID:kPQSYo3+0

楓「ええ、そうさせてもらうわね。よいしょっと……」キラッ

海「ん? お、楓さん、可愛いネックレスしてるね!」

楓「これのこと? ふふ、ありがとう。私も、気に入ってるの」

海「今まで見た事なかった気がするけど、買ったの?」

楓「買ったわけじゃないの。これは……そうね、この間、日頃からお世話になってる人にプレゼントしてもらったものなの」

海「ふーん。でもその人、随分キザな事する人だねぇ」

楓「あら、どうして?」

海「そのデザイン、カエデの葉っぱでしょ? プレゼントに名前に因んだものなんて、ねぇ。まあ楓さんに似合ってるけどさっ!」

楓「その人も、自覚はあったのかもしれないわ。ちょっと照れてたから」

海「へぇ~。その人って、男の人?」

楓「一応、そうだけれど」

海「ふーん。その人、実は楓さんに気があったりして!」ニヤニヤ

楓「……ふふ、どうなんでしょうね」



4: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:07:33.30 ID:kPQSYo3+0

ガチャ

P「ふぅ……ただ今帰りました。ってあれ、ちひろさんいないし」

楓「プロデューサー、お帰りなさい」

海「お、Pさんお帰り。ちひろさんなら今、社長と来客対応中だよー」

P「げ、マジで。誰だかわかるか?」

海「○×テレビの人」

P「ちょっと行ってくるか……。ふぅ、楓さん、悪いけどもうちょっと待ってて下さい」

楓「はぁい」

楓(Pさん、ちょっと元気がなかった……かな?)

海「あれ、今日は飲みにでも行くの?」

楓「ふふ、まぁそんなところね」

海「そればっかりはウチにはわからない世界だなぁ。でも、体だけは気を付けてよ?」

楓「勿論です♪」



5: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:08:12.49 ID:kPQSYo3+0

楓(……プロデューサーが私に、か)

楓(ううん、きっとこれ以上は考えちゃダメ、よね。今はこうして一緒に居られる、それだけでいいんだから)



6: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:08:52.95 ID:kPQSYo3+0

/夜・マンションへの道中

楓「お仕事お疲れ様でした」

P「いえいえ、楓さんこそ」

楓「Pさん、今日はお疲れですか?」

P「ん、いやそんなことはないですけど。知っての通り、ここのところはしっかり睡眠時間も取れてますし」

楓「そうですよね……それなら、いいんですけど」

P「むしろ楓さんは大丈夫ですか? ここのところ仕事詰まってますから」

楓「ええ。無理しすぎず、楽しんでお仕事させてもらってます。お仕事はわーくわーくが一杯ですから」

P「はは、楓さんらしいなぁ。まあ、そう言ってもらえればプロデューサー冥利に尽きますよ」

楓「Pさんの下で、楽しんでお仕事させてもらってるのは本当ですから。私だけじゃなくて、皆もきっと」

P「そうですかねぇ。そうだと嬉しいですけど」

楓「私が保証しますよ」フフ

P「なんだか、それだけでちょっと自信が出てくる気がしますよ」ハハ



8: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:09:18.73 ID:kPQSYo3+0

P「そう言えば、ちょっと意外だったんですけど」

楓「はい?」

P「僕が事務所に帰ってきた時、随分海と仲良さそうに喋ってましたね」

P「いや、仲が悪いとか思ってたわけじゃないですけどね。なんとなく、最近は奏やトライアドと一緒にいる印象が強かったので」

楓「そうですか? 海ちゃんとは結構仲が良いんですよ。仕事の事だけじゃなく、アクセサリの事とか、いろいろ話しますし」

P「あー、この間もそんなこと言ってましたっけ。あのアクセサリ屋さんにもよく行くとか」

楓「ええ。あ、そういえば海ちゃんがさっき言ってましたよ」

P「何をですか?」

楓「Pさんはキザだ、って」クスクス

P「えっ」



9: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:09:58.52 ID:kPQSYo3+0

楓「このネックレスの事を聞かれたので、Pさんの事をぼかして教えたんです」

楓「そうしたら、名前に因んだものをプレゼントにするなんて、その男はキザだーって」

P「う、まいったなぁ……やっぱり女性の目にはそう映るものなんですかね」

楓「うーん、どうでしょう。確かに、そう取る人もいるかもしれませんね」

楓「でも、私はそういう所がPさんの良い所だと思いますよ」フフッ

P「……いやはや、なんか恥ずかしいですね」ポリポリ

楓「それに……――」

P「それに?」

楓「……いえ、何でもありません」ニコ

楓(海ちゃんが言ってたもう一つの事は……言えないわよね)



10: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:10:48.84 ID:kPQSYo3+0

楓「Pさんが帰ってきた時と言えば、来客の方はどのようなご用だったんですか? 局の方が直接いらっしゃるのは、珍しいですけど」

P「ああ、あれは先日向こうの都合でトラブった事の謝罪です。そこまで大事じゃなかったのに、わざわざ来て下さって」

楓「まぁ……随分とご丁寧な方なんですね」

P「ええ、本当に。ところで、実はその○×テレビの方から、お詫びにと美味しい日本酒を頂きまして」

楓「」ピクッ

P「社長やちひろさんはあまり日本酒を飲まれないそうなので、僕が頂いてきちゃったんですけど」

楓「まぁ。それじゃあ……」



11: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:12:54.30 ID:kPQSYo3+0

P「ええ、明日は僕も楓さんも朝早く行かなきゃいけない用事はないですし」

楓「今日は日本酒で一杯やるとしましょう♪」

P「ですね」グッ

楓「この間母が漬物を送ってきてくれたので、それをおつまみにしましょうか。茄子に胡瓜に人参に……いろいろありますよ」

P「お、いいですね。日本酒に漬物はイケるからなぁ」

楓「ふふ、母の漬物はとても美味しいですから。楽しみにしててください」

P「了解です……っと。ふぅ」

楓(やっぱりPさんは少しお疲れかしら……少し飲んだら、今日は、早めに切り上げた方がよさそうね)



13: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:13:50.46 ID:kPQSYo3+0

/夜中・楓の部屋

P「ええ! そんなもんだから本当に、トライアドのライブは大成功でしたよ! ファンも大喜びでしたし! それに何より……」

楓「何より、凛ちゃんも加蓮ちゃんも奈緒ちゃんも、みんな楽しそうでしたもんね」フフ

楓(……Pさん、思ったより酔うの早いなぁ。まだ、いつもなら酔わないくらいの量なのに)チビチビ

P「ホントにそうなんですよ!! あいつらが楽しんでライブをやってくれたのが、何より嬉しいんです、僕は!」

楓「私も見てて、鳥肌が立ちっちゃいました。あんな風に楽しみながらファンと一体になって、沸かせるライブをしてみたいですね」

楓「そういう意味じゃ、あんなパフォーマンスが出来る凛ちゃん達にちょっとだけ嫉妬、です」

P「楓さんなら絶対にできます! それは僕が保証しますよ!!」

P「それにまだ企画の前段階ですけど、あれ以上の規模のライブを、って話だってあるんですから!」



14: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:14:35.32 ID:kPQSYo3+0

楓「まぁ、そうなんですか? それは楽しみです」

楓「って、あの、Pさん」

P「はひ?」

楓(はひって)

楓「あの、そろそろ飲むのをやめた方が……今日は、大分酔ってらっしゃるみたいですし」

P「いえいえ! まだだいじょーぶですから! っとと……」パシャッ

楓「ああ、零しちゃって……ほら、今日はこれ以上は、めっ、ですよ。いいですか?」

P「うーん……楓さんに『めっ』されちゃ、仕方ないですね」

楓「そうして下さい。片づけの方は私がやっておきますから」

P「ああ、ありがとうございます」



15: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:15:04.42 ID:kPQSYo3+0

楓「……立てますか?」

P「うーん、多分大丈夫でーす!」

楓「もう……今のPさんみたいな人は大抵大丈夫じゃありません。私、よく知ってますから」

楓「ほら、肩貸しますから、ね」

P「ありがとうございますかえでさん」

楓「お気になさらないで下さい。お隣さんの誼、です……よいしょ」

P「……楓さんって」

楓「はい?」

P「とっても細いのに、なんだか柔らかいんですねぇ」

楓「な、何言ってるんですか、もう」カァ



16: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:16:11.71 ID:kPQSYo3+0

楓(もう……本当に酔ってるのね、Pさん)

楓(でもそういうPさんも、意外とかっちりしてて、男性らしいというか、なんというか)

楓(こんなに間近で触れたのは初めてだから、知らなかった)

楓(……)

楓(……正直、ちょっとドキドキする、かも)



17: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:17:11.06 ID:kPQSYo3+0

/夜中・Pの部屋

楓「よいしょ……っと」ドサッ

P「ふー、ありがとうございます」

楓「シャワーとかは明日の朝にして、今日はゆっくり寝て下さいね」

P「はーい……」

楓「気持ち悪いとか、そういうのはないですか?」

P「あー、それは大丈夫です」

楓「それならよかったです。すいません、Pさん。呑むのに付き合わせちゃって」

P「いやいや、今回は呑もうって言ったの、僕ですし」

P「あ、お漬物美味しかったって、お母様にお礼を言っておいて下さいねー……あーすいませんだめだ、寝そう」

楓「ふふ、母には伝えておきます。それじゃ、お休みなさいPさん」

P「……おやすみなさーい」

バタン



18: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:19:07.60 ID:kPQSYo3+0

/翌朝・楓の部屋

楓(朝起きて、とりあえずシャワーを浴びたり、事務所へ行く諸々の準備をした)

楓(昨日はお皿を流しに置くだけにしたから、それを洗って、ゴミも出した。なんてことはない、普通の朝)

楓(そして、ふと時計を見てみれば、いつもならそろそろ事務所に向けて出ている時間だった)

楓(一緒に出る時であれば、いつもはPさんがこちらの扉をノックしてくる……はず、なんだけれど)

楓「……Pさん、今日は遅いな」

楓(時間だし、私からノックしてもいい、わよね?)

トン トン トン

P『……はい』

楓(あれ? なんだか元気がないような……)ガチャ

P「おはようございます楓さん。あー、昨日はなんかすいませんでした、ホント」

楓「いいえ、私だって今まで色々と迷惑かけてしまってますし、お互い様ですよ」

楓「あの、それよりもそろそろ出る時間ですけど、どうしますか?」



19: ◆OVwHF4NJCE:2015/08/09(日) 21:19:34.70 ID:kPQSYo3+0

P「あれ、もうそんな時間か……参ったなぁ」ポー

楓「……Pさん?」

P「ああいや、すいません、すぐ準備するので――」

楓「ちょっと動
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 22:50
      • 割と拗らせてるタイプの楓Pの者だけどこのシリーズは無いと思う
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 22:50
      • あぁ~まゆという核弾頭ぶち込みてぇー
      • 3. 以下、VIPにかわりまして蒼い正妻がお送りします
      • 2015年08月09日 22:57
      • ふふ、見てればいいよ。あと一時間でわた渋谷凛ちゃんは16になって名実ともにPの正妻になるんだから。もうどのアイドルでも凛ちゃんには敵わなくなるよ。
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 22:59
      • 今回も安定して楽しめた
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:07
      • ポロリするほど大きくな…何でもないです
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:07
      • 口調が25才児らしくない
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:11
      • ※3
        ?「はーいお薬の時間ですよー」
      • 8. 以下、VIPにかわりましてホームメイドハッピーがお送りします
      • 2015年08月09日 23:13
      • ※3
        五十嵐響子ちゃんも16歳になります!
        響子ちゃんなら、炊事、洗濯、看病までしっかりやれると思います!
        だから、お嫁さんにしてくださいね…Pさん
      • 9. 以下、VIPにかわりまして蒼&紅がお送りします
      • 2015年08月09日 23:13
      • (街中で楓毒を無理配布する音)
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:19
      • 楓さんというモバマスの女神
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:42
      • ※3※8
        タイムベント
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:43
      • このシリーズが始まってから、新緑の特訓前がこのSSのワンシーンみたいに思えてきた
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月09日 23:49
      • 5 毎回楽しみ
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年08月10日 00:01
      • 風邪にはヴァイタミンCが効きます、いちごの出番ですね

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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