高垣楓「隣のプロデューサー」
・モバマスのSS
・書き溜めありなのでさくっと終わる予定
・関連作
高垣楓「プロデューサーの家が……」
P「隣の楓さん」
これらの続編です
・基本的に
Pの家が焼けたよ! 楓さんの隣の部屋に住む事になったよ! 部屋が中の扉で繋がってるよ!
これだけ把握してれば読めますが、前作も読んでもらえたらもらえたら嬉しいです。
それでは初めて行きます。
/夜・CG事務所
ガチャ
楓「ただ今帰りました」
海「あ、楓さん。お帰りっ!」
楓「海ちゃん、ただいま。ちひろさんは?」
海「急な来客で、社長と一緒に応接室で対応中。ウチはまぁ、ちょっとしたお留守番、みたいな?」
楓「ふふ、それはお疲れ様。プロデューサーは……まだお仕事よね」
海「うん。まだ帰ってきてないみたい」
楓「そう。じゃあ、ちょっと待ってようかしら」
海「それじゃ、座って待ってれば? 折角ソファ空いてるし」
楓「ええ、そうさせてもらうわね。よいしょっと……」キラッ
海「ん? お、楓さん、可愛いネックレスしてるね!」
楓「これのこと? ふふ、ありがとう。私も、気に入ってるの」
海「今まで見た事なかった気がするけど、買ったの?」
楓「買ったわけじゃないの。これは……そうね、この間、日頃からお世話になってる人にプレゼントしてもらったものなの」
海「ふーん。でもその人、随分キザな事する人だねぇ」
楓「あら、どうして?」
海「そのデザイン、カエデの葉っぱでしょ? プレゼントに名前に因んだものなんて、ねぇ。まあ楓さんに似合ってるけどさっ!」
楓「その人も、自覚はあったのかもしれないわ。ちょっと照れてたから」
海「へぇ~。その人って、男の人?」
楓「一応、そうだけれど」
海「ふーん。その人、実は楓さんに気があったりして!」ニヤニヤ
楓「……ふふ、どうなんでしょうね」
ガチャ
P「ふぅ……ただ今帰りました。ってあれ、ちひろさんいないし」
楓「プロデューサー、お帰りなさい」
海「お、Pさんお帰り。ちひろさんなら今、社長と来客対応中だよー」
P「げ、マジで。誰だかわかるか?」
海「○×テレビの人」
P「ちょっと行ってくるか……。ふぅ、楓さん、悪いけどもうちょっと待ってて下さい」
楓「はぁい」
楓(Pさん、ちょっと元気がなかった……かな?)
海「あれ、今日は飲みにでも行くの?」
楓「ふふ、まぁそんなところね」
海「そればっかりはウチにはわからない世界だなぁ。でも、体だけは気を付けてよ?」
楓「勿論です♪」
楓(……プロデューサーが私に、か)
楓(ううん、きっとこれ以上は考えちゃダメ、よね。今はこうして一緒に居られる、それだけでいいんだから)
/夜・マンションへの道中
楓「お仕事お疲れ様でした」
P「いえいえ、楓さんこそ」
楓「Pさん、今日はお疲れですか?」
P「ん、いやそんなことはないですけど。知っての通り、ここのところはしっかり睡眠時間も取れてますし」
楓「そうですよね……それなら、いいんですけど」
P「むしろ楓さんは大丈夫ですか? ここのところ仕事詰まってますから」
楓「ええ。無理しすぎず、楽しんでお仕事させてもらってます。お仕事はわーくわーくが一杯ですから」
P「はは、楓さんらしいなぁ。まあ、そう言ってもらえればプロデューサー冥利に尽きますよ」
楓「Pさんの下で、楽しんでお仕事させてもらってるのは本当ですから。私だけじゃなくて、皆もきっと」
P「そうですかねぇ。そうだと嬉しいですけど」
楓「私が保証しますよ」フフ
P「なんだか、それだけでちょっと自信が出てくる気がしますよ」ハハ
P「そう言えば、ちょっと意外だったんですけど」
楓「はい?」
P「僕が事務所に帰ってきた時、随分海と仲良さそうに喋ってましたね」
P「いや、仲が悪いとか思ってたわけじゃないですけどね。なんとなく、最近は奏やトライアドと一緒にいる印象が強かったので」
楓「そうですか? 海ちゃんとは結構仲が良いんですよ。仕事の事だけじゃなく、アクセサリの事とか、いろいろ話しますし」
P「あー、この間もそんなこと言ってましたっけ。あのアクセサリ屋さんにもよく行くとか」
楓「ええ。あ、そういえば海ちゃんがさっき言ってましたよ」
P「何をですか?」
楓「Pさんはキザだ、って」クスクス
P「えっ」
楓「このネックレスの事を聞かれたので、Pさんの事をぼかして教えたんです」
楓「そうしたら、名前に因んだものをプレゼントにするなんて、その男はキザだーって」
P「う、まいったなぁ……やっぱり女性の目にはそう映るものなんですかね」
楓「うーん、どうでしょう。確かに、そう取る人もいるかもしれませんね」
楓「でも、私はそういう所がPさんの良い所だと思いますよ」フフッ
P「……いやはや、なんか恥ずかしいですね」ポリポリ
楓「それに……――」
P「それに?」
楓「……いえ、何でもありません」ニコ
楓(海ちゃんが言ってたもう一つの事は……言えないわよね)
楓「Pさんが帰ってきた時と言えば、来客の方はどのようなご用だったんですか? 局の方が直接いらっしゃるのは、珍しいですけど」
P「ああ、あれは先日向こうの都合でトラブった事の謝罪です。そこまで大事じゃなかったのに、わざわざ来て下さって」
楓「まぁ……随分とご丁寧な方なんですね」
P「ええ、本当に。ところで、実はその○×テレビの方から、お詫びにと美味しい日本酒を頂きまして」
楓「」ピクッ
P「社長やちひろさんはあまり日本酒を飲まれないそうなので、僕が頂いてきちゃったんですけど」
楓「まぁ。それじゃあ……」
P「ええ、明日は僕も楓さんも朝早く行かなきゃいけない用事はないですし」
楓「今日は日本酒で一杯やるとしましょう♪」
P「ですね」グッ
楓「この間母が漬物を送ってきてくれたので、それをおつまみにしましょうか。茄子に胡瓜に人参に……いろいろありますよ」
P「お、いいですね。日本酒に漬物はイケるからなぁ」
楓「ふふ、母の漬物はとても美味しいですから。楽しみにしててください」
P「了解です……っと。ふぅ」
楓(やっぱりPさんは少しお疲れかしら……少し飲んだら、今日は、早めに切り上げた方がよさそうね)
/夜中・楓の部屋
P「ええ! そんなもんだから本当に、トライアドのライブは大成功でしたよ! ファンも大喜びでしたし! それに何より……」
楓「何より、凛ちゃんも加蓮ちゃんも奈緒ちゃんも、みんな楽しそうでしたもんね」フフ
楓(……Pさん、思ったより酔うの早いなぁ。まだ、いつもなら酔わないくらいの量なのに)チビチビ
P「ホントにそうなんですよ!! あいつらが楽しんでライブをやってくれたのが、何より嬉しいんです、僕は!」
楓「私も見てて、鳥肌が立ちっちゃいました。あんな風に楽しみながらファンと一体になって、沸かせるライブをしてみたいですね」
楓「そういう意味じゃ、あんなパフォーマンスが出来る凛ちゃん達にちょっとだけ嫉妬、です」
P「楓さんなら絶対にできます! それは僕が保証しますよ!!」
P「それにまだ企画の前段階ですけど、あれ以上の規模のライブを、って話だってあるんですから!」
楓「まぁ、そうなんですか? それは楽しみです」
楓「って、あの、Pさん」
P「はひ?」
楓(はひって)
楓「あの、そろそろ飲むのをやめた方が……今日は、大分酔ってらっしゃるみたいですし」
P「いえいえ! まだだいじょーぶですから! っとと……」パシャッ
楓「ああ、零しちゃって……ほら、今日はこれ以上は、めっ、ですよ。いいですか?」
P「うーん……楓さんに『めっ』されちゃ、仕方ないですね」
楓「そうして下さい。片づけの方は私がやっておきますから」
P「ああ、ありがとうございます」
楓「……立てますか?」
P「うーん、多分大丈夫でーす!」
楓「もう……今のPさんみたいな人は大抵大丈夫じゃありません。私、よく知ってますから」
楓「ほら、肩貸しますから、ね」
P「ありがとうございますかえでさん」
楓「お気になさらないで下さい。お隣さんの誼、です……よいしょ」
P「……楓さんって」
楓「はい?」
P「とっても細いのに、なんだか柔らかいんですねぇ」
楓「な、何言ってるんですか、もう」カァ
楓(もう……本当に酔ってるのね、Pさん)
楓(でもそういうPさんも、意外とかっちりしてて、男性らしいというか、なんというか)
楓(こんなに間近で触れたのは初めてだから、知らなかった)
楓(……)
楓(……正直、ちょっとドキドキする、かも)
/夜中・Pの部屋
楓「よいしょ……っと」ドサッ
P「ふー、ありがとうございます」
楓「シャワーとかは明日の朝にして、今日はゆっくり寝て下さいね」
P「はーい……」
楓「気持ち悪いとか、そういうのはないですか?」
P「あー、それは大丈夫です」
楓「それならよかったです。すいません、Pさん。呑むのに付き合わせちゃって」
P「いやいや、今回は呑もうって言ったの、僕ですし」
P「あ、お漬物美味しかったって、お母様にお礼を言っておいて下さいねー……あーすいませんだめだ、寝そう」
楓「ふふ、母には伝えておきます。それじゃ、お休みなさいPさん」
P「……おやすみなさーい」
バタン
/翌朝・楓の部屋
楓(朝起きて、とりあえずシャワーを浴びたり、事務所へ行く諸々の準備をした)
楓(昨日はお皿を流しに置くだけにしたから、それを洗って、ゴミも出した。なんてことはない、普通の朝)
楓(そして、ふと時計を見てみれば、いつもならそろそろ事務所に向けて出ている時間だった)
楓(一緒に出る時であれば、いつもはPさんがこちらの扉をノックしてくる……はず、なんだけれど)
楓「……Pさん、今日は遅いな」
楓(時間だし、私からノックしてもいい、わよね?)
トン トン トン
P『……はい』
楓(あれ? なんだか元気がないような……)ガチャ
P「おはようございます楓さん。あー、昨日はなんかすいませんでした、ホント」
楓「いいえ、私だって今まで色々と迷惑かけてしまってますし、お互い様ですよ」
楓「あの、それよりもそろそろ出る時間ですけど、どうしますか?」
P「あれ、もうそんな時間か……参ったなぁ」ポー
楓「……Pさん?」
P「ああいや、すいません、すぐ準備するので――」
楓「ちょっと動
コメント一覧
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- 2015年08月09日 22:50
- 割と拗らせてるタイプの楓Pの者だけどこのシリーズは無いと思う
-
- 2015年08月09日 22:50
- あぁ~まゆという核弾頭ぶち込みてぇー
-
- 2015年08月09日 22:57
- ふふ、見てればいいよ。あと一時間でわた渋谷凛ちゃんは16になって名実ともにPの正妻になるんだから。もうどのアイドルでも凛ちゃんには敵わなくなるよ。
-
- 2015年08月09日 22:59
- 今回も安定して楽しめた
-
- 2015年08月09日 23:07
- ポロリするほど大きくな…何でもないです
-
- 2015年08月09日 23:07
- 口調が25才児らしくない
-
- 2015年08月09日 23:11
- ※3
?「はーいお薬の時間ですよー」
-
- 2015年08月09日 23:13
- ※3
五十嵐響子ちゃんも16歳になります!
響子ちゃんなら、炊事、洗濯、看病までしっかりやれると思います!
だから、お嫁さんにしてくださいね…Pさん
-
- 2015年08月09日 23:13
- (街中で楓毒を無理配布する音)
-
- 2015年08月09日 23:19
- 楓さんというモバマスの女神
-
- 2015年08月09日 23:42
- ※3※8
タイムベント
-
- 2015年08月09日 23:43
- このシリーズが始まってから、新緑の特訓前がこのSSのワンシーンみたいに思えてきた
-
- 2015年08月09日 23:49
- 毎回楽しみ
-
- 2015年08月10日 00:01
- 風邪にはヴァイタミンCが効きます、いちごの出番ですね
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