いけさんフロムエル : 「藍の時代一期一会」～新たな舞台はチャンピオン？編集長の予感と新たなる決意！！

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週刊少年チャンピオン連載「藍の時代一期一会」第４回です。

高校３年の夏休みを使って持ち込み用の漫画を描き上げた東田正巳。
ジャンプ編集部で出会った中村の家に行った東田だったが、彼はデビュー出来ないまま１５年も持ち込んでいるのだという。
そんな彼から漫画は絵ではなくネームだと教えられた東田。
その中村がガンで死んだ事を編集部で耳にし、ショックを受ける東田だったのだが…！？

それから何度持ち込んだのか、ボツが続いて漫画を描くのをやめてしまったという東田。
相変わらず絵も下手でストーリーも創れない自分には才能がないのだという。
そんな東田に誰かにネームの事を言われたのではと、今更の様に助言したジュン。
面白いネームは漫画を制すと言われて再び動き出した東田ですけど、結局あれだけ強烈な経験をしておきながらネームはずっとおざなりのままだったのかな？
そんな東田がチャレンジした７０年代前半、オイルショックによる狂乱物価や紙不足もあって出版界は雑誌の頁数が減り、漫画家志望者にとってデビューは非常に困難な時期になっていた様子。
工事現場でバイトをし、疲れた体でネームに時間を割いた東田。
登場人物の設定をしっかり作る事でキャラが鮮明になり、時と場所をハッキリさせる事で臨場感も生まれると理解したらしい。

そんな努力もあって描き上げた原稿だったのだが…何と、持ち込んだのは少年チャンピオン編集部だった！？
まさかの方針変更を見せてきた東田。
というより、これってもしかして史実から大きく外れる事になるんじゃないの？（笑）

手塚治虫や大御所漫画家が執筆しているから敷居が高いという東田。
何やら漫画界の最高峰だとでも言いたげな東田ですけど、そんなセリフが出るところをみると格下の（？）ジャンプからデビューする事はもうないのかも知れません（笑）。

道端で酔っ払っている男を言われるまま編集部まで連れて行った東田。
だが、その男こそチャンピオン伝説の壁村編集長だった。
その編集長自ら原稿を拝見し、「つまんねえ」と言われてしまった東田。
だが、それでも編集長はポテンシャルというか、隠れた何かがある様な気がするのだという。
「君はそのうち　大作家になるかもしれない」
何と、編集長のお墨付きをもらった東田。
自分の勘は当たるという編集長だが、本宮ひろ志が貸本漫画を描いてた時もいずれ大ヒットをとばすと見抜いていたのだという。
「まあ　やる気があるならまた持って来な」
自分の雑誌につまらない漫画を描くヤツは腕をヘシ折ると脅しながらも東田に目をかけた編集長。
ここまでジャンプでどういう扱いを受けているのかは分かりませんが、編集長にこんな事まで言われたとあってはよそでデビューするとは考えられません。

チャンピオンで一番人気の漫画家・白鳥ルイが少女ファンに囲まれているのを目にした東田。
「ヒップでＧＯ！」というお色気漫画の様ですけど、そのタイトルと漫画で少女ファンをつかめるものなのか？（笑）
そんな白鳥ルイだが、半年前まで持ち込みの新人だったが、デビューした途端にスター作家になってしまったらしい。
その白鳥ルイにぶつかって原稿を落とした東田。
何と、原稿を踏みつけられてしまったのだ！！

「ぼくはまた紙クズかと思ったもんだから」
謝るどころかわざと踏んだかの様なセリフを吐く白鳥ルイ。
典型的な悪人キャラですけど、チャンピオンのトップ作家だというのなら謝罪はもちろん新人にもそれなりの対応をして欲しい気がします。

怒りから暴力に訴えようとする東田。
社内で暴力をふるったら出禁になると必死に止めるメガネの編集ですけど、あるいは東田はこの男と一緒に成長する事になるのかな？
そんな東田のやりきれない気持ちを見透かす様に、彼は「いずれ消える」と言う編集長。
流行に乗っかって読者に媚びた中身の無いものを描いてたらいずれは消えるのだという。
本物の漫画屋は流行に左右されず自分にしか描けないものを描いており、そうすれば１０年でも２０年でも６０歳過ぎてもやっていけるらしい。

そんなありがたい壁村発言ですけど、これは今の漫画界にもそのまま言えるんじゃないのかな？
少年誌を見渡しても似た傾向の作品はいくらでもありますし、絵が上手くてもあまり印象に残らず、作家名が出て来ない漫画なんてザラですからね。

東田の前ではダメ出ししながら白鳥本人にはご機嫌を伺う壁村編集長。
そんな大人の事情を見る一方、東田は自分の原稿を破り捨ててしまう。
アクションが少ないこの漫画にあって熱いシーンを見せた東田ですけど、これって結構握力ないと出来ないんじゃない？（笑）

気持ちを入れ替え一からやり直す事にした東田。
「次の持ち込みもよろしくお願いします」
何やらチャンピオンでやっていく事になりそうですけど、だとしたら「リンかけ」も「小次郎」も「星矢」もチャンピオンコミックスで出る事になっちゃうのかな？
それともこんな熱い出来事があったにも関わらずちゃっかりジャンプ作家になってしまうのでしょうか…？（笑）

ウィキペディア：車田正美

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