転載元:ジャムおじさん「昔の話をしよう」
ザァァァ
女の子「…さむい…」
ザ ザッ
女の子「!」
女の子「…灯り…」
女の子「…ッ
…」 フラ
ドシャッ
ザァァァ
・ディーラー「納車だよ。保護シートとるからね」 アルト「えっ」
・【マジキチ注意】女「すいません…」モジモジ 膣内洗浄師俺「なんだ股患者か」
・男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
・医者「こりゃアレだね、一日30回くらいはオーガズム感じちゃう奇病だね」 俺「うわーん…やったぜ!!」
・【胸糞注意】女「痴漢です!」 男「えっ」 私服警察「えっ」
ザス ザス
男「…」
ザス ザス ザス
…
女の子「…う…」
ガバ
男「…」
女の子「…?」
男「…」
女の子「おじさんが助けてくれたの…?」
男「…」
そういやジャムおじさんとかって人間じゃないんだよね?
妖精だか精霊だかなんだか
あの世界に人間はいない
女の子(…パンの香りがする)
女の子「…わたし、ここにいていいの?」
男「…まあ、元気になるまでな…」
女の子「……うん」
男「…」
チュン チュンチュン
女の子「ふぁあ、…?」
キョロ キョロ
女の子「…おじさん?」
トコ トコ
ガチャ
女の子(あ、いた)
男「……」
グッ グッ
女の子「おはよう、おじさん!」
男「…ああ…おはよ…」
グッ グ
女の子「? なにつくってるの?」
グッ
男「…パンだよ」
グッ グッ
女の子「すごい!わたしも作りたい!」
男「…おまえには無理だ…朝飯ならそこにある…たべてなさい」
グッ グッ
女の子「うん…」
カチャ
女の子「わぁ…おいしそう!いっただきまーす!」
モグ モグ
女の子「おいしい!」
男「…」
女の子「おじさんはたべないの?」
男「あとで、たべるよ」
グッ グ
男「…ふぅ」
女の子「…」
男「…もう元気になったようだな。家に帰ったらどうだい。」
女の子「ううん、帰らない」
男「…家族が心配するはずだ、帰りなさい」
女の子「お家に帰ってもだれもいないもん、」
男「…」
女の子「そうだわ!おじさんにお礼したいの。お掃除とか、パン作りのお手伝いするからここにいたいの ね、いいでしょ!」
男「…」
女の子「…」
男「……わかった、勝手にしなさい」
女の子「やったぁ!」
男「…ひとつだけ頼みがある」
女の子「なあに?」
ジャム「私はおじさんではない…ジャムとよびなさい……えと…おまえさんの名前は?」
バタコ「バタコよ。よろしくね、ジャムおじさん!」
ジャム「…」
こうしてバタコはパン工場によく来るようになった。
バタコは掃除や洗濯などをすすんでやるがどうも失敗ばかり。
ジャムは「ヤレヤレ…」といろんなことをバタコに一から教えた。
ある日、
バタコ「ねえ、ジャムおじさん!お天気がいいからピクニックにいきましょうよ!」
ジャム「…」
バタコ「ねぇったら」
ジャム「…ちょっと黙ってなさい、今はパン作りで忙しいんだ」
バタコ「何のパンつくってるの?」
ジャム「…いいから むこうに行ってなさい」
バタコ「…はぁい」
バタン
バタコ(ジャムおじさんったら、いつも私をほったらかして考え事ばかり…)
バタコ(こんな天気のいい日もパンをこねたり、本を読んだりなんかしちゃって…)
バタコ(…まぁいいわ、町の子たちとあーそぼっ)
ジャム「…」
パク
モグ
ジャム「…」
ジャム「…ダメだ」
ポイッ
ジャム「私が目指しているパンはこんなものじゃない!!」
ジャム「くそっ違うんだ!こんなものじゃ世界一とはいないッ!」
トントン
ジャム「…!」
ジャム「…入れ」
ガチャ
男の子「こんにちは…」
ジャム「…」
男の子「先生、食パン作ったので食べてみてください!」
ジャム「…おまえはもう十分パンを作る基本はできてる。見ただけでわかるさ。」
ジャム「…ハァ…」
男の子「先生、また悩んでるんですか?」
ジャム「…しょくぱんくん…私はどうしてもできない…」
しょくぱんくん「また弱気なこと言って…先生は世界中を旅してきたんでしょう?きっと世界一のパンができますよ!」
ジャム「…先生はやめろといったはずだ…お前に教えるものはない、出て行ってくれ…」
しょくぱんくん「…そういえばバタコちゃんは?」
ジャム「町にいったよ。おまえも子供らしくいっしょに遊んできたらどうだ…」
しょくぱんくん「…いえ、僕は…また機会があったらきますので、それでは」
バタン
ジャム「…」
カァ カァ
バタコ「ふぅ、おそくなっちゃった。ジャムおじさん怒るだろうなぁ…ん?」
バタコ「あんな崖に花があるわ…」
トコトコ
バタコ「わぁ、きれいな花…ジャムおじさんにあげよう!」
バタコ「もうちょっとでと…どく」
ガラッ
バタコ「きゃあ!?」
ガシ
バタコ「だ、だれかたすけてぇ!!」
しょくぱんくん(はぁ…先生また悩んでいたなぁ…ん?)
キャァァ タスケテー
しょくぱんくん(バタコちゃんの声…! いかなくては!)
バタコ「もう、もうだめぇ…!」
しょくぱんくん「バタコちゃーーん!!」
バタコ「キャアアアア」
しょくぱんくん「ああっ!」
ジャム「バタコーー!!」
ブルンッ キキィー
ドシュッ
ガシッ
バタコ「…!?」
ジャム「危ないところだった…」
バタコ「おじさん!うあああん!怖かったよぉ!!」
しょくぱんくん「よかった…よかった」
ジャム「なぜこんな危ないところにいたんだ!?」
バタコ「だって、きれいな花が咲いててそれで…」
ジャム「まあ、助かってよかった…おや、もうじき日が暮れる…しょくぱんくん、今日はパン工場に泊まっていきなさい」
しょくぱんくん「ありがとうございます!先生!」
ジャム「先生はやめろって…」
バタコ「…でね、みみねえさんと縄跳びしたのよ!それからね、」
ジャム「…バタコ、落ち着いて食べなさい」
バタコ「ねえねえ、しょくぱんくんもそのうち一緒に遊びましょ!」
しょくぱんくん「え、いえ、僕は…」
ジャム「…しょくぱんまんになるための修行もいいが、たまには遊んだらどうだ?」
しょくぱんくん「…は、はい」
夕食後、ジャムはひとり部屋で本を読んでいた
ガチャ
バタコ「ジャムおじさん!」
ジャム「…ノックぐらいしなさいバタコ」
バタン
バタコ「ごめんなさーい…それより何の本読んでるの?」
ジャム「ああ、これか、」
トン
『いのちのほしの伝説』
ジャム「これは昔、私の母さんによく読んでもらった本だよ…いつかバタコにも読んであげよう」
ジャム「…」
バタコ「? どうしたのジャムおじさん…」
ジャム「…バタコ、私はわかったようなきがする…」
バタコ「?」
ジャム「バタコは眠りなさい、もう遅い」
バタコ「はーい」
バタン
ジャム「…」
ジャム(…バタコ、私は思い出したんだあの日食べたパンの味を…)
ジャム(…ちいさいころ、森で迷子になったあのとき、不思議な男がくれたアンパン…)
ジャム(…あのパンこそ世界一のパンなんだ…!)
ジャム(しかし、どうしたらあのようなパンがつくれるのだろうか…)
ジャム「…」
翌日
しょくぱんくん「では、僕は配達に行ってきます」
ジャム「しょくぱんくん、ちょっと待ちなさい」
しょくぱんくん「…?」
ジャム「おまえはいままでよくがんばった、おまえはもうすでに立派なしょくぱんまんだよ」
しょくぱんくん「…え!?僕はもうしょくぱんまんになれるんですか…!?」
ジャム「ああ、そんなおまえにプレゼントを贈ろうとおもってな、そらっ」
バサッ
しょくぱんくん「こ、これは…!?」
ジャム「私のしょくぱんトラックをあげよう」
しょくぱんくん「ありがとうございます!先生!」
ジャム「先生はやめろって…」
しょくぱんまん「先生、いや、ジャムおじさん!いままで本当にありがとうございました!僕はこのトラックで配達してきます!それでは!」
ジャム「…ふふ、ずいぶん成長したな…しょくぱんまん」
バタコ「ふぁ〜あ、しょくぱんくんもう行っちゃったの…?」
ジャム「ああ、彼は立派なしょくぱんまんになったんだ」
バタコ「へえ、」
ジャム「私たちも仕事に取り掛かろう。バタコ、おまえもパンをつくるのがうまくなるだろうからがんばるんだよ…!」
バタコ「はい!ジャムおじさん!」
ブロロロ
しょくぱんまん「…」
しょくぱんまん(…なんだかジャムおじさんの顔が前より優しくなった気がする…)
しょくぱんまん(…近いうちに世界一のパンが作れると僕は信じてますよ…!)
数年後、 パン工場に星が降ってきたのはまた別の話…
おわり
確かアンパンマンって、もとはめっちゃ悲しい物語だったはず
>>40 十二の真珠のやつですね
こういうの好き
乙
原作とは違う方向のシリアスさ
いいねえ
・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
【SS速報VIP】ジャムおじさん「昔の話をしよう」
・管理人 のオススメSS(2015/07/04追加)
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・【鬼畜】俺に冷たい元グラビアアイドルの派遣社員への腹いせに下着盗撮してた結果
・【マ●コ&ケツ丸見え】 外で下半身丸出しにしてる恥ずかしい女がコチラですwwwwww【画像30枚】
・【画像】やっべーもん顔につけて歩いている奴がいるwwww
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・【R-18】弟「……ッ!」パンパンパン 姉「……ッ////」 母さん「あなたたち何してるの!」& lt;/a>
・【R-18】娘「勝手に部屋に入ってこないでよ、パパ!」
・男「これより……貴様のケツをさわる」 女「ほう……」
・【マジキチ注意】俺「セックス、、ノート、、?」
・特殊部隊員「き!木村カエラが近付いてきます!」リングディンドン…
・【工口 グ口 胸糞注意】勇者「魔物とセ○クスした」
・中学の頃プールの時間に女子のパンツの匂い嗅ぎに行ったら親友ができた話
・男「これより……貴様のケツをさわる」 女「ほう……」
・バーン「ハドラーよ、今期オススメのアニメは何だ」
3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:11:12.97 ID:y2SNtlCg0
ザァァァ
女の子「…さむい…」
ザ ザッ
女の子「!」
女の子「…灯り…」
女の子「…ッ
…」 フラ
ドシャッ
ザァァァ
・ディーラー「納車だよ。保護シートとるからね」 アルト「えっ」
・【マジキチ注意】女「すいません…」モジモジ 膣内洗浄師俺「なんだ股患者か」
・男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
・医者「こりゃアレだね、一日30回くらいはオーガズム感じちゃう奇病だね」 俺「うわーん…やったぜ!!」
・【胸糞注意】女「痴漢です!」 男「えっ」 私服警察「えっ」
4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:12:25.49 ID:y2SNtlCg0
ザス ザス
男「…」
ザス ザス ザス
…
5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:14:00.16 ID:y2SNtlCg0
女の子「…う…」
ガバ
男「…」
女の子「…?」
男「…」
女の子「おじさんが助けてくれたの…?」
男「…」
6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:15:57.56 ID:wMTUBZtYO
そういやジャムおじさんとかって人間じゃないんだよね?
妖精だか精霊だかなんだか
あの世界に人間はいない
7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:18:07.69 ID:y2SNtlCg0
女の子(…パンの香りがする)
女の子「…わたし、ここにいていいの?」
男「…まあ、元気になるまでな…」
女の子「……うん」
男「…」
8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:19:05.40 ID:y2SNtlCg0
チュン チュンチュン
女の子「ふぁあ、…?」
キョロ キョロ
9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:20:31.10 ID:y2SNtlCg0
女の子「…おじさん?」
トコ トコ
ガチャ
女の子(あ、いた)
男「……」
グッ グッ
11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:21:55.43 ID:y2SNtlCg0
女の子「おはよう、おじさん!」
男「…ああ…おはよ…」
グッ グ
女の子「? なにつくってるの?」
グッ
男「…パンだよ」
グッ グッ
12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:23:28.72 ID:y2SNtlCg0
女の子「すごい!わたしも作りたい!」
男「…おまえには無理だ…朝飯ならそこにある…たべてなさい」
グッ グッ
女の子「うん…」
カチャ
女の子「わぁ…おいしそう!いっただきまーす!」
モグ モグ
女の子「おいしい!」
13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:24:25.03 ID:y2SNtlCg0
男「…」
女の子「おじさんはたべないの?」
男「あとで、たべるよ」
14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:25:07.65 ID:y2SNtlCg0
グッ グ
男「…ふぅ」
女の子「…」
15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:26:28.65 ID:y2SNtlCg0
男「…もう元気になったようだな。家に帰ったらどうだい。」
女の子「ううん、帰らない」
男「…家族が心配するはずだ、帰りなさい」
女の子「お家に帰ってもだれもいないもん、」
男「…」
16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:28:14.73 ID:y2SNtlCg0
女の子「そうだわ!おじさんにお礼したいの。お掃除とか、パン作りのお手伝いするからここにいたいの ね、いいでしょ!」
男「…」
女の子「…」
男「……わかった、勝手にしなさい」
女の子「やったぁ!」
男「…ひとつだけ頼みがある」
女の子「なあに?」
ジャム「私はおじさんではない…ジャムとよびなさい……えと…おまえさんの名前は?」
バタコ「バタコよ。よろしくね、ジャムおじさん!」
ジャム「…」
17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:29:50.63 ID:y2SNtlCg0
こうしてバタコはパン工場によく来るようになった。
バタコは掃除や洗濯などをすすんでやるがどうも失敗ばかり。
ジャムは「ヤレヤレ…」といろんなことをバタコに一から教えた。
ある日、
18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:31:03.94 ID:y2SNtlCg0
バタコ「ねえ、ジャムおじさん!お天気がいいからピクニックにいきましょうよ!」
ジャム「…」
バタコ「ねぇったら」
ジャム「…ちょっと黙ってなさい、今はパン作りで忙しいんだ」
バタコ「何のパンつくってるの?」
ジャム「…いいから むこうに行ってなさい」
バタコ「…はぁい」
20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:32:56.02 ID:y2SNtlCg0
バタン
バタコ(ジャムおじさんったら、いつも私をほったらかして考え事ばかり…)
バタコ(こんな天気のいい日もパンをこねたり、本を読んだりなんかしちゃって…)
バタコ(…まぁいいわ、町の子たちとあーそぼっ)
21: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:34:35.00 ID:y2SNtlCg0
ジャム「…」
パク
モグ
ジャム「…」
ジャム「…ダメだ」
ポイッ
ジャム「私が目指しているパンはこんなものじゃない!!」
ジャム「くそっ違うんだ!こんなものじゃ世界一とはいないッ!」
トントン
ジャム「…!」
22: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:35:47.16 ID:y2SNtlCg0
ジャム「…入れ」
ガチャ
男の子「こんにちは…」
ジャム「…」
23: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:36:45.09 ID:y2SNtlCg0
男の子「先生、食パン作ったので食べてみてください!」
ジャム「…おまえはもう十分パンを作る基本はできてる。見ただけでわかるさ。」
ジャム「…ハァ…」
男の子「先生、また悩んでるんですか?」
ジャム「…しょくぱんくん…私はどうしてもできない…」
24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:38:53.66 ID:y2SNtlCg0
しょくぱんくん「また弱気なこと言って…先生は世界中を旅してきたんでしょう?きっと世界一のパンができますよ!」
ジャム「…先生はやめろといったはずだ…お前に教えるものはない、出て行ってくれ…」
しょくぱんくん「…そういえばバタコちゃんは?」
ジャム「町にいったよ。おまえも子供らしくいっしょに遊んできたらどうだ…」
しょくぱんくん「…いえ、僕は…また機会があったらきますので、それでは」
バタン
ジャム「…」
25: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:41:25.34 ID:y2SNtlCg0
カァ カァ
バタコ「ふぅ、おそくなっちゃった。ジャムおじさん怒るだろうなぁ…ん?」
バタコ「あんな崖に花があるわ…」
トコトコ
バタコ「わぁ、きれいな花…ジャムおじさんにあげよう!」
バタコ「もうちょっとでと…どく」
ガラッ
バタコ「きゃあ!?」
ガシ
バタコ「だ、だれかたすけてぇ!!」
26: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:42:33.54 ID:y2SNtlCg0
しょくぱんくん(はぁ…先生また悩んでいたなぁ…ん?)
キャァァ タスケテー
しょくぱんくん(バタコちゃんの声…! いかなくては!)
バタコ「もう、もうだめぇ…!」
しょくぱんくん「バタコちゃーーん!!」
バタコ「キャアアアア」
27: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:44:09.13 ID:y2SNtlCg0
しょくぱんくん「ああっ!」
ジャム「バタコーー!!」
ブルンッ キキィー
ドシュッ
ガシッ
バタコ「…!?」
ジャム「危ないところだった…」
28: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:45:07.59 ID:y2SNtlCg0
バタコ「おじさん!うあああん!怖かったよぉ!!」
しょくぱんくん「よかった…よかった」
29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:46:07.22 ID:y2SNtlCg0
ジャム「なぜこんな危ないところにいたんだ!?」
バタコ「だって、きれいな花が咲いててそれで…」
ジャム「まあ、助かってよかった…おや、もうじき日が暮れる…しょくぱんくん、今日はパン工場に泊まっていきなさい」
しょくぱんくん「ありがとうございます!先生!」
ジャム「先生はやめろって…」
30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:47:23.84 ID:y2SNtlCg0
バタコ「…でね、みみねえさんと縄跳びしたのよ!それからね、」
ジャム「…バタコ、落ち着いて食べなさい」
バタコ「ねえねえ、しょくぱんくんもそのうち一緒に遊びましょ!」
しょくぱんくん「え、いえ、僕は…」
ジャム「…しょくぱんまんになるための修行もいいが、たまには遊んだらどうだ?」
しょくぱんくん「…は、はい」
31: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:48:25.49 ID:y2SNtlCg0
夕食後、ジャムはひとり部屋で本を読んでいた
ガチャ
バタコ「ジャムおじさん!」
ジャム「…ノックぐらいしなさいバタコ」
バタン
バタコ「ごめんなさーい…それより何の本読んでるの?」
ジャム「ああ、これか、」
トン
『いのちのほしの伝説』
ジャム「これは昔、私の母さんによく読んでもらった本だよ…いつかバタコにも読んであげよう」
ジャム「…」
バタコ「? どうしたのジャムおじさん…」
ジャム「…バタコ、私はわかったようなきがする…」
バタコ「?」
ジャム「バタコは眠りなさい、もう遅い」
バタコ「はーい」
バタン
32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:49:20.63 ID:y2SNtlCg0
ジャム「…」
ジャム(…バタコ、私は思い出したんだあの日食べたパンの味を…)
ジャム(…ちいさいころ、森で迷子になったあのとき、不思議な男がくれたアンパン…)
ジャム(…あのパンこそ世界一のパンなんだ…!)
ジャム(しかし、どうしたらあのようなパンがつくれるのだろうか…)
ジャム「…」
33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:51:15.19 ID:y2SNtlCg0
翌日
しょくぱんくん「では、僕は配達に行ってきます」
ジャム「しょくぱんくん、ちょっと待ちなさい」
しょくぱんくん「…?」
ジャム「おまえはいままでよくがんばった、おまえはもうすでに立派なしょくぱんまんだよ」
しょくぱんくん「…え!?僕はもうしょくぱんまんになれるんですか…!?」
ジャム「ああ、そんなおまえにプレゼントを贈ろうとおもってな、そらっ」
バサッ
しょくぱんくん「こ、これは…!?」
34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:52:20.01 ID:y2SNtlCg0
ジャム「私のしょくぱんトラックをあげよう」
しょくぱんくん「ありがとうございます!先生!」
ジャム「先生はやめろって…」
しょくぱんまん「先生、いや、ジャムおじさん!いままで本当にありがとうございました!僕はこのトラックで配達してきます!それでは!」
35: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:53:12.06 ID:y2SNtlCg0
ジャム「…ふふ、ずいぶん成長したな…しょくぱんまん」
バタコ「ふぁ〜あ、しょくぱんくんもう行っちゃったの…?」
ジャム「ああ、彼は立派なしょくぱんまんになったんだ」
バタコ「へえ、」
ジャム「私たちも仕事に取り掛かろう。バタコ、おまえもパンをつくるのがうまくなるだろうからがんばるんだよ…!」
バタコ「はい!ジャムおじさん!」
36: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:54:17.74 ID:y2SNtlCg0
ブロロロ
しょくぱんまん「…」
しょくぱんまん(…なんだかジャムおじさんの顔が前より優しくなった気がする…)
しょくぱんまん(…近いうちに世界一のパンが作れると僕は信じてますよ…!)
37: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 20:56:25.88 ID:y2SNtlCg0
数年後、 パン工場に星が降ってきたのはまた別の話…
おわり
40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 21:22:48.50 ID:ArF+8SXH0
確かアンパンマンって、もとはめっちゃ悲しい物語だったはず
41: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 21:28:22.23 ID:y2SNtlCg0
>>40 十二の真珠のやつですね
45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 22:13:04.86 ID:NYkERoOCO
こういうの好き
46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 22:13:41.48 ID:Nco7y7jro
乙
48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/08/09(日) 23:45:45.77 ID:5ahz6ckEo
原作とは違う方向のシリアスさ
いいねえ
・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
【SS速報VIP】ジャムおじさん「昔の話をしよう」
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