男「飲みに来ないか」
※とりとめのないフィクションです
-ラーメン屋編-
友「ごめーん、今日夜バイトだから!」
男「あっホンマ・・・」
友「泣くなって」
男「泣いてないし、これは心の涙だし」
友「要するにマジ泣きじゃねーか」
・・・
後輩「あっ、先輩。今日はもう帰るんですか?」
男「あっ後輩ちゃん」
後輩「なんか目が赤いですね・・・泣いてました?」
男「いやちょっとタマネギ切るイメージトレーニングしてたらね・・・」
後輩「それ、何のためにやってるんです?」
男「それは誰にもわからない」
後輩「そういえば、先輩今夜暇です?」
男「暇よ」
後輩「お金もってます?」
男「やだ私金銭要求されてるのね」
後輩「これからみんなでごはん食べに行くんですけど、先輩も来ます?」
男「ごはん?どこ行くの?」
後輩「スイパラ!」
男「おっほ、甘ぇ」
後輩「テストも終わったことだし、ケーキ祭するんです!」
男「というかケーキがごはん枠という前提に驚きを禁じ得ない」
・・・
店員「ご注文は?」
男「えーと、レモンサワーにメンマ・・・と、餃子ください。」
店員「レモンサワーがおひとつ、メンマと餃子がおひとつ」
男「・・・あと、レバニラ炒め」
店員「レバニラ炒めがおひとつ・・・以上でよろしかったでしょうか?」
男「とりあえず以上で」
店員「レモンサワーになります」
男「結局後輩ちゃんの誘いを断ってソロでラーメン屋さんにきてしまった」
男「レモンサワーただただ酸っぺぇ」
男「しかし学生にも優しいこの価格設定。さらに明るいうちから飲んでるとダメ人間感3割増しでいい感じ」
男「メンマ味しねぇ」
店員「レバニラ炒めお待たせしました」
男(餃子より先にレバニラ炒めがくるという暴挙!!)ガーン
店員「・・・あっ、餃子のほうもうしばらくお待ちください」
男(今店員さん絶対「あっ」って言った!これオーダー通ってないやつだ!!)
男「・・・すみませんウーロンハイください」
店員「ウーロンハイ、かしこまりましたー」
男「うーん、レバニラ炒めは、いいぞ」モグモグ
・・・
男「ぐふぅ、なんたる満腹感」ゲプー
<♪~
男「あ、友からだ・・・もしもし」
友『あ、男?さっきのバイトの話だけど、俺シフト間違えてた!これからでよければ、一緒に飲みいく?』
男「恐竜に羽毛が生えてたっていうのとおなじくらい信じられない」
友『えっ』
-ラーメン屋編 おわり-
-超音波飲酒編-
友「いやー、この間はごめん」
男「いいのよ」
友「今日は講義終わったらつきあうよ」
男「むほむほ」
友「せめて人語を話せ」
・・・
友「終わったなー・・・さぁどこ行きますか?」
男「あ、今日は俺の家にきてほしいの」
友「その言い方身の危険を感じる」
男「今夜は楽しもうぜ」モミモミ
友「チンコ揉むな」
男「帰りにスーパーで酒とツマミを買おう」
友「こないだの件もあるし、今日は少し出すよ」
男「少しじゃなくていっぱい出せよ!!」ムギュー
友「チンコ握るなみんな見てるから止めろ」
男「いま地味に突き指した・・・」
友「うーんこのバカ」
・・・
男「これ買おうこれ」
友「俺とお前と!のやつか」
男「この、4リットルのやつ」
友「アル中か」
男「いいからいいから」
友「割りものどうする?」
男「このままでいいよ」
友「アル中か」
男「ぼくにいい考えがあるんだ」
友「目が濁っててこわい」
・・・
男「ほらこれ」
友「なにこれ、加湿器?」
男「超音波のね。ここに水じゃなくて、酒をいれるの」
友「なんでそんな」
男「その湯気を吸う」
友「きったねぇ」
男「いやでもこれすごい酔うよ」
友「お前ひとりでいっつもこんなことしてんの?」
男「・・・」ホロリ
友「泣くなよ」
男「泣いてないし、これは心の涎だし」
友「きったねぇ」
<モワァー
男「さぁ吸って」
友「嫌だよ」
男「スゥー・・・・んっふえっほ!」
友「むせてるじゃないか」
男「あぁー・・・効くゥ」アヘェ
友「おまわりさんこっちです」
男「でもほら、家電で酒を飲むって最先端な感じしない?」
友「うーんこのエレクトリカルバカ」
男「しばらくつけとこうね」
友「ていうかこれ加湿器壊れるんじゃないか?」
男「もう何回もやってるしへーきへーき」
友「そんなアロマ感覚で」
・・・
友「これやばいよ。飲んでないのに近くにいると酔っ払うもん」
男「いつかこれを、サークルのミーティングとかでみんなに振る舞いたい」
友「テロやめなさい」
男「とりあえず空気が乾燥する冬がねらい目かしら」
友「テロやめなさい」
-超音波飲酒編 おわり-
-泥酔編-
友「そろそろ借りてきた映画みよーぜ」
男「どれ見ましょう」
友「何があんの?」
男「えーと居酒屋ゆうれいと・・・」
友「ちょっとまって何それ」
男「94年の邦画です」
友「昔か」
男「室井滋出てるよ!」
友「そそらねぇよ」
男「あとはスペース・カウボーイとアッパレ戦国大合戦」
友「なんて統一性のないチョイスなんだい。強いて言うならクレしんみたい」
男「かしこま」
<オイ、アオゾラザムライ…
男「そういえばさあ、赤提灯ぶら下がってるような町の居酒屋ってあこがれるよね」
友「なにそんなに居酒屋ゆうれい見たかったの」
男「そうじゃなくて」
友「あこがれるって・・・何に?」
男「うーん、あの渋い感じとか・・・ああいうのって、何歳から入っていいのか分からないよね」
友「まあ確かにある程度オッサン力身に着けてからじゃないとキツイよな」
男「ああいうとこって、会社の上司に連れられて行って大将と顔なじみになるのが正規の攻略ルートだよね」
友「そういうこと言ってるうちは入れねぇだろうなぁ」
男「辛辣ぅ」
友「それに最近は、オッサンたちだってチェーンの居酒屋行く方が多いんじゃない?」
男「だからこそ却ってハードル上がってるよね」
友「そうだなぁ」
男「俺もいつかはああいういきつけの店ってのがほしい」
友「そうか。頑張れ」
男「黙ってても煮込みとその日のお勧めが2,3品突き出しで出て来るの」
友「そうか。頑張れ」
・・・
男「わあああああああ!!又兵衛えええええええええ!!」ポロポロ
友「泣くなよ」
男「嫌なんじゃ嫌なんじゃあああああああああ!!」ポロポロ
友「せめてボリューム下げろ」
男「げっほげほっ!けほ・・・ウェロロロロロロ!!」←泣きゲロ
友「きったねえ」
男「・・・うううもう飲んでないのに頭くらくらする」フキフキ
友「加湿器止めろよ」
男「さっき食べたツナが黒くなってる・・・」
友「実況しなくていいから」
男「もう酒なんて飲みたくない」
友「だから加湿器止めろよ」
男「はぁ・・・気持ち悪い出る」
友「出すな」
男「ボスケテ・・・」
友「ヘパリーゼ買ってこようか?」
男「交流戦で毎回DHに指名したいくらいのいい仕事・・・」ウットリ
友「もうお前しゃべるな」
・・・
男「うーん、まずい」グビー
友「良薬口に苦しっていうだろ」
男「苦いんじゃなくてパイン」
友「パイナップル農家の皆さ