八幡「まさか三浦とこんなことに」
- 2015年08月15日 23:40
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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12月
八幡「さすがに寒くなってきたな」
八幡「駅前の花屋っていったらここだよな?まだ来てないか」
三浦「ヒキオ、後ろだっての」
八幡「うお…いたのかよ」
三浦「驚きすぎだっての」
八幡「それ言うなら、お前と出かけてる段階で驚きなんだけど」
三浦「あんたまだ観念してないわけ?」
八幡「してるから、ここにいるんだよ」
八幡(本日12月も入って非常に寒い日ですが…)
八幡(なんとあーしさんと出かけることになりました)
八幡(向こうから誘ってきたんだけどな…断ったが、無理だった)
八幡「で?今日ってなにすんの?」
三浦「特にこれといって決めてたわけじゃないけど…」
三浦「ていうか、あんた意外と服のセンスよくない?鞄とかも」
八幡「これは、この前由比ヶ浜が選んでくれたやつだからな」
三浦「結衣が?へえ~、納得って感じ」
八幡(これってデートなんですかね?いや、違いますよね?うん、違うな)
八幡(断じてデートなんかじゃない)
三浦「ま、いいや。とりあえず服でも見に行くし」
八幡「マジか?」
三浦「あんたも買うならおごるけど?」
八幡「はい?」
三浦「だから奢るけど?」
八幡「へ?」
三浦「殴るぞ」
八幡「いえ、すみません…」
八幡「ど、どういう風の吹き回しなんですかね?」
三浦「…今日のこれは…」
八幡「これは?」
三浦「お礼とかも含まれてるし…」
八幡「お礼って……ああ、あれのか」
三浦「そういうこと」
八幡「あれは依頼なんだろ?それでわざわざお礼って」
三浦「あんたに借りつくったままっていうのも嫌だし」
八幡(どんくらい前になるのかね?依頼してきたんだよな、こいつ)
八幡「はあ、わかったよ。お言葉に甘えますよ」
三浦「そう、あんたはそうやって素直にしてればいいの」
~回想~
ガラ
三浦「あ、あのさ…」
雪乃「あら?三浦さん、どうしたのかしら?」
結衣「あれ、優美子」
八幡「……」
三浦「い、依頼ってまだやってんの…?」
雪乃「今の季節をわかっているの?もう部活自体を退部してるのだけど」
三浦「それは…わかってるけど」
結衣「あ、ゆきのん…優美子も困ってるみたいだしさ」
雪乃「でも事実よ?私たちは受験勉強でここを使ってるだけに過ぎないわ」
三浦「…」
八幡「とりあえず、話すだけ話したらいいんじゃないか?」
三浦「え…あ、うん」
雪乃「それじゃあ、紅茶でいいかしら?」
三浦「え、いいの…?あ、ありがと」
雪乃「別にあなたがここに来て行けないことなんてないでしょう」
三浦「それは、そうかもしれないけどさ…」
結衣「優美子、話っていうのは何かな?」
三浦「うん、それだけどさ…なんていうのか…」
八幡「…」
三浦「隼人と仲良くしてみたいんだけど、手伝ってくんない?」
結衣「へ?」
雪乃「もう、葉山くんとは仲良いのでしょう?」
三浦「表向きは……でも、全然進展しないし、そもそも隼人の考えてることがわかんないし…」
~回想おわり~
スタスタ
八幡(予想できない依頼ではなかったかな…そもそも3年になってからもこいつらの関係は変わってなかったし)
八幡(三浦が現状に不安になって、相談にきたとしても不思議じゃなかったな)
八幡(まあ、この依頼は奉仕部としてできることなんてあんまりないわけで…)
八幡(あと、雪ノ下がいい顔はしなかったな…あいつは葉山とわだかまりがあるし)
八幡(それで、俺が個人的に受ける形になった)
三浦「そういや、ヒキオさお腹減らない?」
八幡「朝は食べてないからな」
三浦「朝食くらい食えっての」
八幡「家は小町至上主義だから、朝食用意されてないこともしばしば」
三浦「何それ?」
八幡「なんでもねぇよ」
三浦「そこのコーヒー店、入らない?」
八幡「服はいいのか?」
三浦「後で見れるじゃん、あーしもお腹減ってるから、先に軽食でもしようかなって」
八幡「じゃあ、入りますか」
三浦「あ、ここもあーしの奢りでいいから」
八幡「本当かよ?どういう風の吹き回しだ…」
八幡(こんなお礼されることしてない気もするが…ま、いいか)
~回想~
雪乃「葉山くんとの仲を進展させるのが依頼というわけ?」
三浦「えっと…進展っていうか…隼人と1年以上一緒にいたけど…まだ何もないし」
三浦「あーしも自分の気持ちがわからなくなってきたし」
八幡「でも、お前以前に現状維持がいいって言ってたよな?」
三浦「は?いつのこと持ち出してんの?」
八幡(こっわ、あーしさんこっわっ!)
三浦「あーしは今は、変えていきたいって思ってんの」
結衣「うんうん、優美子、バレンタインの頃から積極的になってたもんねっ」
三浦「う、うん」
雪乃「…」
雪乃「やめておいた方がいいかもしれないわよ」
三浦「え…?」
結衣「ゆきのん?」
八幡「どういうことだよ?」
雪乃「言葉の通りだけど…今のままの方が良かったといえるかもしれないわよ」
三浦「それは……そうだけどさ…」
雪乃「それに、奉仕部は今はない状態なのよ」
結衣「ゆきのん…」
八幡(雪ノ下の奴…否定的だな、まあ葉山とは仲悪いし仕方ないけど…)
八幡(しかし、それだけか?それにしては…)
三浦「やっぱ、手伝ってくれないわけ?」
雪乃「そうは言わないわ、でも…」
結衣「ゆきのん、手伝ってあげようよ」
雪乃「由比ヶ浜さん…」
三浦「あーしとしても、はっきり言ってほしいんだけど?」
八幡「…じゃあ」
雪乃「?」
八幡「俺がやるってことでどうだ?」
~回想おわり~
三浦「ヒキオ、あんた何にする?」
八幡「ん、適当にサンドイッチでいい」
三浦「ふ~ん、じゃあ、あーしはホットケーキにしよっと。すみませ~んっ」
八幡(最初、雪ノ下が渋ってたのは、単に葉山が苦手だからとか思ってたが)
八幡(よく考えたら、あいつがそれだけの理由で断るはずなかったんだよな、去年からのことからしても)
葉山(なんだかんだで、葉山と行動してた時はあったんだし)
三浦「あんた何さっきから、心ここに非ずみたいになってんの?キモイんだけど」
八幡「ひでぇ…雪ノ下のことちょっとな…」
三浦「はあ?あんた雪ノ下さんのこと考えてたわけ?」
八幡「おい…変な言い方すんなよ…葉山のことも含めてな」
三浦「あ…そういうことか…てどっちにしろ、今考えることじゃないじゃん」
八幡「三浦、葉山のことはどう考えるんだ?」
三浦「…前も言ったけど、しばらく離れようかなって思ってる」
八幡「そうか」
三浦「あーし自身も、隼人のことホントに好きだったのか怪しいしさ」
八幡「好きだったんだろ?」
三浦「他の子と同じ、外見で好きになってたかも」
八幡「………」
三浦「つーか、せっかく遊びにきてるのに、これ以上シリアスにすんなし」
八幡「いや、でもな…」
三浦「楽しい雰囲気とかぶち壊すタイプ?あんたって」
八幡「楽しむつもりなのかよ」
回想
八幡「はあ…?ほんとか?」
雪乃「ええ、正式に言われたわけじゃないけど…そうだと思うわ」
八幡「だから、三浦が依頼にきたとき、あんなに厳しく言ったのか」
雪乃「厳しく言ったつもりはないけれど」
八幡「いや、そこはいいから」
八幡「しかし、葉山は雪ノ下が好きなのか…」
雪乃「まだ告白はされていないわ」
八幡「いや、デート誘われて、もう少し仲良くしたいとか言われてるんなら同じじゃねぇか」
雪乃「そういうものかしら」
八幡「ああ、多分な」
雪乃「でも…」
八幡「?」
雪乃「私がどうするかなんて、あなたならわかるでしょう?」
八幡「断ったのか?」
雪乃「ええ、もちろん」
八幡「即答ね」
雪乃「私と葉山君なんてありえないわ。それに…」
八幡「……?」
雪乃「いえ、なんでもないわ」
八幡「というか、あの依頼の時に言ってほしかったんだが…」
八幡「もう、葉山と三浦のデートの段取りとかも終わってるのに」
雪乃「葉山君はOKをしたのね」
八幡「まあ、出かけるのはOKしてたな」
雪乃「そう、ならそれでうまく行けば問題ないわね」
八幡「いや、今の話聞いてたら、うまく行かないだろ?」
雪乃「依頼の時にそのことを言うと、また喧嘩になるかもと思って」
八幡「…わかったよ、あとはこっちでうまくやる」
雪乃「ごめんなさい」
八幡「いいっての、元々受けたのは俺だしな」
回想おわり
八幡(葉山が雪ノ下に告白してたとは意外だったな…あの後、正式に告白したらしいし)
八幡(まあ結果は変わらなかったが…)
三浦「あ、このホットケーキうまっ!」
八幡「サンドイッチもいけるな」
三浦「ちょっと頂戴っ」
八幡「て、おい…」
八幡(間接キス…三浦は気にしないのか?)
三浦「あ~うまいねこれ、ここ気に入った。また来よっと」
八幡(そういえば、三浦と葉山のデートも…何回かこなしたが…)
八幡(あまりうまく行かなかったんだよな…
コメント一覧
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- 2015年08月15日 23:55
- いい意味で単調
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- 2015年08月15日 23:56
- あーしさんええのぉ〜
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