東京五輪のエンブレムやサントリー社のトートバッグデザインで複数の盗作疑惑が浮上中の
アートディレクター・佐野研二郎(43才)氏にまた新たな盗作疑惑が出てきて
います。
画像:【佐野研二郎氏】
http://dentsu-ho.com/articles/2849
サントリーのの夏のプレゼントキャンペーンで配布中のトートバッグ。
全22種類を佐野氏がデザインしたと宣伝されていましたが、その中の多くに盗作疑惑が浮上
すると
「すべて部下がデザインした。わたしは監修しかしていない」
と釈明。
全22種類のうち、8種類が佐野氏側からの申し出で配布中止となりました。
取り下げをお願いしたデザインは次の8点です。
(No.6, No.7, No.8, No.12, No.18, No.19, No.20, No.24)
しかし、取り下げられた以外のトートバッグデザインにも盗作疑惑がかけられており、また別の
作品にも新たな疑惑も次々と浮上。
今回、指摘されたのはトートバッグのNo.2「波線」、No.17「BBQ」、No.25「黒猫」デザイン。
以下比較した画像をご覧ください。
まずは佐野氏が手がけたNo.2「波線」のトートバッグ。
http://www.suntory.co.jp/beer/allfree/campaign2015/img/prize/l/no2.jpg
次は外国人の有名デザイナーLim Heng Swee氏が手がけた波線デザインのあるイラスト。
画像:【家族と一緒のLim Heng Swee氏(真ん中の男性)】
https://www.flickr.com/photos/ilovedoodle/10945923985/
http://molacoser.blogspot.jp/2011/06/i-love-doodle.html
波線部分を比較。
上記ではトレース(※)というより、アイデアを真似たレベルに過ぎませんが、同じLim Heng Swee氏の
次の作品もご覧ください。
画像:【Lim Heng Swee氏のアートイラスト「スイカクジラ」】
http://www.designer-daily.com/featured-illustrator-lim-heng-swee-31628
佐野氏が手がけた「ベネッセ3歳児教材ほっぷの8月号」表紙に採用された「すいかくじら」。
https://twitpic.com/606fjl
しかし、このスイカとくじらのデザインについては佐野氏が2011年夏に手がけ、Lim Heng Swee
氏が発表したイラストは2012年10月のもの。
したがって、この作品については佐野氏が先に作成しており、単に似ているだけと思われます。
こちらは、佐野氏が手がけたNo.17「BBQ」のトートバッグ。
http://www.suntory.co.jp/beer/allfree/campaign2015/img/prize/l/no17.jpg
通販のTシャツ。
http://i.imgur.com/as1YM51.jpg
佐野氏が手がけたNo.25「黒猫」のトートバッグ。
http://www.suntory.co.jp/beer/allfree/campaign2015/img/prize/l/no25.jpg
日本人デザイナー俣野温子氏のブランド「La MERISE」のデザイン作品と比較。
画像:【※クリックで拡大】
http://i.imgur.com/N78cwrC.jpg
またこの件につき、俣野は次のようにコメントしています。
2015.08.16 Sunday
悩みましたが書くことにしました。お盆休みの前の日に、降ってわいたようにネットに私の名前が出てきました。
ずっと私のシンボルマークのようになっているポケットから
黒猫が顔を出しているデザインを、オリンピックエンブレムをデザインした
佐野研二郎さんが盗用した疑いがあるという記事が、あちこちに出回っていたのです。
確かに問題になっているトートバッグの猫もヒゲはなく黒猫で丸い目で、
ポケットから半分顔を出しています。
けれど私としては、すでにファンの方たちの認知度も高く
私の看板のようになっているひょっこり黒猫に影響があるものとも思えませんので
ただ静観していようと思っています。
当然私の会社には、取引先の会社や、ファンの方やスタッフの友だちなどから
続々とメールで知らせが入りました。
そのほかにはブログのアクセス数が急に伸びてきたり
驚いたのは、マスコミからの取材依頼が次々と。
大変申し訳ありませんが、私はこの先この件に関して
一切の取材をお受けする気がないことを明記しておきます。
そしてきのう、30種類のトートバッグのなかから8種類が引き下げられました。
それは明らかに原作からコピー&ペーストをしたと思われる
傷やムラまでが同じである逃げ場のないものに絞られていて
デザインソースやモティーフが似ているという指摘に関しては、認めていませんでした。
この認識に対しては多少異論があります。
確かにコピーの認定には難しいものがあります。
疑わしきは罰せずという解釈もありますし
特に微妙に書き換えてあるものに関しては特定が難しいのです。
ある意味コピペよりも悪質かもしれませんが
大多数の方が一目見て似ていると判断したものがコピーと判断される場合もありますが
その立証は難しいです。
けれどこの流れのなかで佐野さんの認識は少しご自身に甘いようにも思えます。
私の代わりに怒ってくださった皆様…溜飲が下がりました。
本当にありがとう。心から御礼を申し上げます。
私はこれからも愚直に丁寧に
ただ、ものつくりと静かに向き合っていきたいです。
どうぞ宜しくお願い致します。
(抜粋元:http://la-merise.jugem.jp/?eid=1441)
今回疑惑が浮上した3作品については、これまでのトレースが明らかというレベルではなく、
”似ている”というレベルを超えないものでした。
全部ゴミ箱にぶちこんだわ
もう二度とあの専攻は取らない