王様「魔王を討伐して参れ」 魔王「分かりました」
王様「魔王を討伐して参れ」
王様のお触れが通達されたのは先日のことである
魔王「おもしろい私が魔王を討伐してみようではないか」
側近「は!? なにを仰っているのですか!?」
魔王「私が人間のフリをして魔王を討伐するのだ」
側近「申し訳ございませんが私には意味が分かりかねます。 そもそも魔王様はあなた様ではございませんか」
魔王「魔王など所詮は肩書きよ、お主がやればよい。 なに、本気で殺そうというのではない。 人間の中に紛れ込んで暇をつぶそうというだけじゃ」
側近「お戯れを……」
魔王「では、行ってくる。 留守は任せたぞ」
側近「はっ!? 本気で仰っているのですか!?」
側近「い、いってしまわれた……」
魔王「今まで魔王を討伐しようとしていたのは勇者と呼ばれる神に選ばれし存在であった」
魔王「その勇者たちは幾度も私を殺そうと襲ってきたが所詮は人間、容易く葬ってやった」
魔王「それに業を煮やした人間の王が勇者以外の人物にも魔王を討伐させようとしたわけだな」
魔王「浅はかな考えであるな、フハハハハ」
魔王「……して、どうやら人間たちは仲間を集めてグループを作り旅立っているらしい。 私もそれに倣おうではないか」
ルイーダ「あなたも魔王討伐志望かしら?」
魔王(人間は礼儀正しく生きるものと聞く。 人間の中で違和感なく過ごすためにも礼儀正しく紳士な男を演じる必要があるな)
魔王「はい、私も魔王を倒すべく仲間を集めたいと考えております」
ルイーダ「そう、じゃあまずは名前を教えてもらえるかしら?」
魔王「魔王といいます」
ルイーダ「魔王……ですって?」
魔王(い、いかん! つい本当の名前を名乗ってしまった……これではいかん偽名を使うしかないか)
魔王「マオ、です」
ルイーダ「あら、ごめんなさいマオさんね。 最近歳のせいか耳が遠くて……気を悪くしないでね」
マオ「いえ、大丈夫です」
ルイーダ「で、どんな仲間を希望かしら?」
マオ「そうですね……ではまず仲間に必要であろう>>4の職業の者を」
>>4
僧侶や戦士などだいたいの職業と年齢
魔法使い(19)
マオ「ではまず仲間に必要であろう魔法使いの者を」
ルイーダ「魔法使いね……えっとこの子なんてどうかしら? 魔法使いさーん!」
マオ(ほう……なかなか人間にしては美人ではないか。 特徴的な黒く大きな帽子から垂れ下がる白銀の長い髪、そしてのぞかせる蒼い瞳と白い肌……
マオ「美しい……」
魔法使い「………?」
マオ「いや、申し訳ありません。 美しい方で少し驚いてしまい……思わず声が出てしまいました」
魔法使い「……そうでもない」
マオ「では今後とも何卒宜しくお願い致します」
魔法使い「…………」コクン
マオ(やりづらいではなにか! 少しは喋らんのかこの娘!!)
ルイーダ「で他に希望は?」
マオ「そうですね…… あとは >>7 と >>8の方をお願いします」
職業、年齢、性別(希望があれば男でも)
遊び人(69)
27ぐらいの戦士の女性
マオ「遊び人と戦士の方をお願いします」
ルイーダ「えぇ分かったわ。 少し待っててね」
ルイーダ「遊び人さーん戦士さーんお呼びよ」
マオ「!?」
遊び人「ふぉっふぉっふぉ…… よろしくな若造や」
マオ(なんだ……なんなのだ!? こんな老婆も魔王討伐に加わるというのか!? 人間界はここまで追い詰められていたのか)
戦士「よろしくねマオさん」
マオ「はいよろしくおねがいします」
マオ(このパーティ大丈夫か?)
マオ「それでは改めて自己紹介を」
マオ「私はマオと申します。 歳は今年で20の若輩者ではありますが腕にはそこそこ自信はあります。 魔王と討伐しようと誠心誠意頑張っていきたいと思います。 これからよろしくおねがいします」
魔法使い「……かたい」
遊び人「はぁ? すまんな耳が遠くてよく聞こえんのじゃ。 あの若造はなんて言っていたのじゃ?」
戦士「よろしくおねがいしますって言ってましたよ」
遊び人「おお、そうかそうか」
マオ(あの老婆……次の街に行くまでに死ぬんじゃないだろうか)
魔法使い「……魔法使い。 一応上級魔法まで使えるけど魔力があまりなくて1日に3回しか魔法が打てない。 よろしく」
マオ(なにぃ!? 上級魔法を使えるほどの手練でありながら3回しか魔法が使えないだと!?)
遊び人「魔法が使えるのかーすごいうのぅ。 ところでちと寒くないか? そこに火を起こしてくれんか」
魔法使い「……分かった。 下位炎魔法」
遊び人「おぉ……あったかいのぅ」
戦士「あと2回ね」
マオ「…………」
遊び人「どれ、次はわしじゃな」
遊び人「わしは遊び人じゃ。 一応家事は……洗濯くらいなら出来る」
遊び人「戦闘は若いころは少しは出来たんじゃがなぁ」
遊び人「旅に出ることになった理由はな……息子がもうお前の面倒は見てられない出ていってくれと言われてな…… それで仕方なく……」
魔法使い「……そうだったの」
戦士「それは辛いな……一緒に頑張ろうな婆ちゃん」
遊び人「ふぉっふぉっふぉ…… 若いもんには負けてられんわい」
マオ(役に立たねえ…!)
戦士「えっと……なにをいえばいいのかな。 えー…戦士です。 一応軍の部隊長をやっていました」
戦士「軍はちょっと男関係のもつれが合ってやめました……あはは」
戦士「よろしくおねがいしまーす!」
遊び人「若いのう」
魔法使い「……おとな」
マオ(腕は確かなんだろうが……これはこれで問題ありだなこいつも)
マオ「それではさっそく出発しましょう! 夜になる前に隣町まで行ってしまいましょう」
戦士「そうだねちょっと急ごうか」
魔法使い「………」コク
遊び人「出発じゃぁ~」
遊び人「ところで、少し問題があっての」
マオ「はい、どうしました遊び人さん?」
遊び人「わし膝が痛くてな…… おぶってくれんかの?」
魔法使い「……それは大変」
戦士「頑張れ、男♪」
マオ(えぇぇええええぇぇぇぇ………)
遊び人「ふぉっふぉっふぉ……快適じゃなぁ」
マオ「そ、それはよかったです」
遊び人「わしも若い頃はよく亡くなった爺さんにお姫様抱っことかしてもらったもんじゃ」
遊び人「若い頃のわしは可愛かったんじゃぞ」
戦士「へーそうなんだ。 みてみたいなー」
マオ(老人特有の若い頃の話が始まっちまった!!)
魔法使い「……止まって!」
マオ「ん? どうしました魔法使いさん」
魔法使い「魔物が近くにいる」
戦士「この辺の敵ならそんな強い奴はいないと思うけど」
マオ「でも油断はいけません。 戦闘準備をしましょう」
遊び人「しょうがないのぅ降りるか」
各々が武器を取りだす
魔法使いは大きな杖を
戦士は剣を
遊び人は木の(?)を
俺は……
戦士「マオ! それは!?」
魔法使い「……おおきい」
遊び人「…………」
魔王「これはデスサイズです」
取りだした得物は大きな鎌にも斧にも取れるデスサイズ
あまりにも非効率的な武器だ
だがなぜこれを私が使っているか
かっこいいからだ
遊び人「これは………」
マオ「きます!」
現れたのはスライムと鳥型の魔物約10匹ほどだ
マオ「みなさん注意してください陣形を崩さずに!」
魔法使い「……分かった」
戦士「前は私とマオね、後ろから援護よろしく魔法使い」
遊び人「わしは山に木の枝を突き立てて~倒さないように山を崩す~♪」
マオ「遊び人さんは動かないでくださいね!」
マオ「ふん!!」
デスサイズの一振り
戦士「なっ……」
魔法使い「……っ!」
遊び人「ぬぉ~! 木の枝が!!」
マオ「しまった………」
十分に手を抜いたつもりだったが魔力が少し漏れてしまったようで
デスサイズから放たれた衝撃波が魔物たちを消滅させた
戦士「す、すごい」
魔法使い「……なにいまの魔力」
遊び人「…………」
戦士「すごいじゃんマオ! あんたがいれば魔王なんて一瞬で倒せちゃいそうだよ」
マオ「いやいや私なんかではまだまだ」
魔法使い「すごい魔力だった…… 魔法でもないのにあの魔力は達人レベル」
マオ「そんなことないですって。 魔法使いさんも上位魔法まで使えるなんてすごいですよ」
マオ「さ、気を取り直して隣町までいってしまいましょう!」
戦士「おー!」
魔法使い「……魔物と遭遇したら次は私がやる」
戦士「それあと2戦しか出来ないじゃんあははは」
マオ「そうですよ、うちの切り札なんですから魔法使いさんは」
遊び人「あの若造……まさかな」
戦士「夜も更けてきたね」
マオ「思いのほか時間がかかってしまいましたからね」
マオ(この老婆のせいでな)
魔法使い「……どうする」
マオ「そうですね……隣町までそう遠くはない
コメント一覧
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- 2015年08月17日 23:12
- いらんだろこれ
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- 2015年08月17日 23:13
- は?なんでまとめたし
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- 2015年08月17日 23:16
- 打ち切り。ばあさんが若返る展開じゃないのか?
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- 2015年08月17日 23:19
- 俺の!僅かな期待を返せ!
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- 2015年08月17日 23:34
- 打ち切りじゃねーか
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- 2015年08月17日 23:35
- え?ここからデスノートみたいにババァ対魔王の知略戦じゃないの?!?!?
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- 2015年08月17日 23:40
- 女騎士なら!!
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- 2015年08月17日 23:44
- 終わり方ゴミすぎ
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- 2015年08月17日 23:44
- カレーのライスだけ食わされた気分だ
題は面白いんだから誰か代筆してくれ
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- 2015年08月17日 23:51
- 捌きやすい安価に思えるが…
イッチは修行積んで出直して、どうぞ
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