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http://japanese.engadget.com/2015/08/17/iphone-airdrop/?ncid=rss_truncated


iPhoneにわいせつ画像を送る「サイバー露出」事件発生。AirDrop悪用 - Engadget Japanese
 
英国ロンドンで、若い女性が持つ iPhone に男性の局部画像が送リ付けられるという "サイバー露出" 事件をBBCが伝えています。被害に遭った女性によると鉄道を利用中、iPhone の画面に突然画像のプレビューが表示されたとのこと。そしてこの画像の保存を拒否したところ、さらにもう一枚、別の画像が送られてきたとしています。
 
犯人は画像の送信に iOS や OS X が備える AirDrop 機能を利用していました。AirDrop を使えば、画像だけでなく、動画や位置情報、ウェブサイトへのリンクなどを相手に送ることができます。


問題は AirDrop で画像が送られてきたとき、自動的にプレビューが表示されてしまうこと。今回のケースでは、受け取り側は否応なく画像を見せられ、送り主はその目的を遂げています。

女性はAirDropでたて続けに画像が送られてきたことから、近くにいる犯人が意図的に送信していると感じ、鉄道警察にこの件を報告しました。しかし問題の画像は受信を拒否したために消えてしまい、犯行の証拠や追跡のための手がかりが手元には残っていませんでした。

鉄道警察は「過去に Bluetooth 通信を使った類似のケースを経験していたが、AirDrop を使った例は始めて」で、「手がかりに乏しく、犯人を特定できる可能性は低いだろう」としています。ただし、画像を消去せずそのまま警察に持ち込んでいれば、サイバー犯罪専門のユニットが画像情報から犯人の足取りをつかめたかもしれず、防犯カメラ映像など物的証拠も押さえられたかもしれません。

今回のような犯行は人が集まる場所ならどこでも実行できてしまいます。AirDrop には「オフ・連絡先のみ(登録された相手からのみ受け付ける)・すべての人」と三段階の設定があり、「すべての人」にしなければ見ず知らずの人からいきなり送られることはありません。同様の被害に遭わないためには、必要がないかぎり、連絡先のみまたはオフにしておくのが良さそうです。

BBCの報道では、AirDropを使った「サイバー露出」は通報された初めてのケースとしていますが、iOS端末の AirDrop は2013年秋の iOS 7から導入された機能。イベントなどで不特定の相手と写真を交換したいとき、LINEなどを交換するほどでもない相手とやりとりしたい場合、OS X と iOSでその場送信したい状況などには非常に便利な機能ですが、やはり使っている人はごく少数のようです。
iPhoneにわいせつ画像を送る「サイバー露出」事件発生。AirDrop悪用

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