95 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2006/05/02(火) 16:46:31 ID:KMSlHh2k0 [1/2]
GW序盤、ふらっと京都観光なぞしてきました。
1年中スズムシが鳴いていることで有名で、通称「鈴虫寺」と呼ばれているお寺さん。
ボクが20代前半のころなんで、、5~6年前に一度訪れたことがある。

その時、一緒に行った彼女とは付き合って3年位だったと思う。
若いゆえに一途で、ふたりはいつまでも一緒だと思ってた。
もちろん、行く末は結婚するもんだと思っていたし、プロポーズの言葉だって考えてたよ。
(ノ∀`*)

そんな最中、突然彼女の父親が入院。
そのころには、家族ぐるみのお付き合いをさせてもらっていたので、つい先日まで元気にしていたのを知っている。なにがなんだか分からなかった。
彼女と一緒に病院へ飛んで行くと、ベッドに横たわってただ息をしているだけのお父さん。 本当は「お父さん」なんて怖くて呼べなかったんやけどね・・・。
寝てるんやと思った。
彼女家の家族が集合したとこでボクは追い出され、ひとり家路に。
次の日になって、ようやく彼女からの電話、「クモ膜下出血で助からないらしい・・」 それ以上は言葉になってなかった。
なんと言っていいか分からなし、なにをしたらいいかも分からない。

そんな時、二人で来たのが鈴虫寺。
普段は信仰心のカケラもないボクが、こんな時ばっかり参拝なんかして・・。
「お父さんを助けてください。」 ただがむしゃらにお願いしてた。
けど、やっぱりそんな都合良くはいかず、その3日後にお父さんは亡くなられた。。




96 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2006/05/02(火) 16:49:59 ID:KMSlHh2k0 [2/2]
それからはあっという間に時間が過ぎて、彼女とも別れ(フラれた orz)今は違う人と訪れている。
相変わらず、信仰深くないボク。
でも今回は、ゆっくりとお坊さんの話を聞くことができた。

「幸福地蔵様は日本で唯一、わらじをお履きになられています。
これは、お地蔵様が皆様の所まで願いを叶え、お救いの手をさしのべるために、歩いて来てくださるからなのです。
だからお参りの際は、住所と名前を忘れずにお伝えください。」

あの頃は そんなコト知らなかった。 そんなコト、いまさら言われても・・・
若き日の自分の不甲斐なさがくやしくて、涙がでた。。
ごめんなさい。


幸福地蔵様もありがとうね。もうボクたちを探して歩き回らなくて結構ですよ。
報告が遅くなってすみません。。 
ありがとう。

今日はそれだけ伝えて、帰ってきました。