「拒食症」により、萎縮することがわかりました。

画像:【脳】 
脳
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22日、国立・福井大学の藤沢隆史・特命助教らのチームが発表した内容。

「拒食症」は”やせたい””太りたくない”という強い願望や強迫観念から来る摂食障害で、標準体重

よりも極端に体重が落ち、食べ物を口に入れたり、食後に嘔吐するなどの障害がみられる精神疾患。

画像:【拒食症の女性】
拒食症の女性
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チームは「拒食症」と診断された12~17才の女性20人の脳をMRI(磁気共鳴画像装置)で撮影。

調査の結果、「拒食症」の女性の脳は健常者のそれと比べ、全体的に約10%少なく、特に

欲求をコントロールする前頭前野にある「下前頭回(かぜんとうかい)」の部分は、約17~

19%の減少率が見られたとのこと。

藤沢特命助教は

「精神面だけではなく、下前頭回の容積も何らかの方法で戻す必要がある。
今回の成果を基に、有効な治療法が見つかるかもしれない」

と話しています。

なお、今回の研究論文はアメリカの科学誌「プロスワン」(電子版)にも掲載されました。

拒食症で悩む女性は多いようですが、脳にも影響があるとすれば、大きな問題ですね。Doh