韓国政府が約24億円の詐欺まがいの被害にあっていたと報じられています。
画像:【韓国・済州島】
https://twitter.com/missionxiah/status/633827413957345281
2007年6月に、韓国で初めて『世界自然遺産』に登録された韓国・済州島(チェジュとう、さいしゅう
とう)。
画像:【済州島の位置】
https://ja.wikipedia.org/wiki/済州島
火山島と溶岩洞窟群が特徴ですが、当初、政府は観光客の増加を狙って、ニュー・セブン・ワンダー
ズ財団(新世界七不思議財団)が主催する『世界7大自然景観』への登録を目指したことがきっか
けでした。
http://world.new7wonders.com/
この『世界7大自然景観』の選定基準は電話やインターネットを通じた人気投票数によるものでした
が、一人で何度投票しても良いという斬新な方法が採られていました。
しかし、ここには思いがけない”ワナ”が・・
じつは電話投票する際、1通話あたり100ウォン~1200ウォン(日本円で11円~132円)の通話
手数料がかかるという仕組みが採られており、これが財団の収益になっていました。
つまり、日本でいえば、有料ダイヤルのQ2のようなもの。
それでも名誉欲に駆られ、済州特別自治道庁は
「電話投票にかかる手数料を全額負担する」
と宣言。
済州島のある済州市は国民に
「1人1日70票投票しましょう!」
と呼びかけ、それに応じた韓国国民が懸命に投票。
国を挙げて、元ソウル大学総長で元首相鄭雲燦(チョン・ウンチャン)氏を委員長とした「選定汎国
民推進委員会」も結成。
広報大使には女優のキム・テヒさんら芸能人が就任しました。
その結果、通話手数料・計約211億ウォン(約23億5160万円)をかけ、済州島はめでたく『世界
7大自然景観』に選ばれました。
画像:【世界7大自然景観に選ばれた韓国・済州島】
http://world.new7wonders.com/new7wonders-of-nature/the-new7wonders-of-nature/
http://seoulfullife.blogspot.jp/2011/11/jeju-ful-weekend-2-sangumburi-crater.html
が・・・・国を挙げて喜んだのもつかの間。
スイスに本部を置くというニュー・セブン・ワンダーズ財団は記載されていた住所に実態が
なく、住所とされていた場所には財団とは直接関係のない博物館が立っていることが判明。
またフェデリコ・マヨール前・ユネスコ事務局長などが実行委員に就任し、ユネスコ(国連教育科
学文化機関)公認であるかのような紛らわしい宣伝表現もありましたが、ユネスコや世界
遺産とも無関係でした。
済州島が『世界7大自然景観』に選ばれたことも、各国のメディアはほぼ報じず、観光客の増加も
見込めないまま、巨額の電話手数料だけが負担となって残りました。
なお、かかった手数料が巨額のため、2017年9月まで分割払いが続いているとのことです。
同財団による『世界7大自然景観』は2011年を最後に更新されていません。
(参考:http://www.sankei.com/west/news/150821/wst1508210009-n1.html)
大掛かりな怪しい商法に引っかかった韓国にも少しだけ同情します。