先日、文部科学省によって発表された女性妊娠確率について、”ねつ造”

”改ざん”されているのではないか!?と指摘されています。

画像:【妊娠】
妊娠
https://www.flickr.com/photos/newlifehotels/3492728122/

21日に、文科省が発表した高校の「保健体育」授業で使われる副教材。

高校「保健体育」の副教材
http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/08111805.htm

45ページのうち、4ページが割かれた内容には

女性妊娠適齢期は20代で、22才をピークに妊娠のしやすさが低下します」
「40才を過ぎると妊娠自体が難しくなります」

と、女性の妊娠について書かれていました。

高校「保健体育」の副教材(2)

問題視されたのは、そこに記載された妊娠確率を表すグラフ。

画像:【文科省発表の妊娠確率データ】
文科省発表の妊娠確率データ

グラフ作成元となっているデータは、1998年にアメリカで発表された論文「O'Connor et al 1998」

の中で引用されている1989年という古いデータ。

この原典となっている論文中のグラフを見ると、文科省が発表した副教材に記載されたグラフ

とはだいぶ異なることが判明。

画像:【アメリカの論文中で引用された妊娠確率データ】
アメリカの論文中で引用された妊娠確率データ

副教材の記載データでは22才をピークに妊娠確率が下がり、30才ではピーク時の6割ほどに減少。

しかし、論文中のグラフでは22才と25才時ではあまり差がなく、また30才時でも8割以上となって

います。

この差異に現役の医師や京都大学の教授なども含む大勢の人達から疑問を投げかけられ、これは

データの”改ざん”ではないのか?、”ねつ造”にあたるのではないか?などと物議をかもしています。

冊子と引用元のグラフを並べてみるが、ずいぶん印象が違いませんかね。
これは改竄と言ってもいいんじゃないか。
しかも、この引用元のグラフは、この論文のデータではなく、さらに昔の論文からの引用なのだ。

(引用元:https://twitter.com/segawashin/status/634916715223232512)

グラフを重ねてみた。文科省のはピークが鋭くなっているけど、意図的

グラフデータ比較

(引用元:https://twitter.com/litulon/status/634950919143092224)
暇つぶしに重ねてみました。多少ではない差です。
そもそも文科省のグラフは荒いフィッティングです。

グラフデータ比較(2)

(引用元:https://twitter.com/Prof_hrk/status/634977001447665664)
全くの門外漢ですが、大元の論文にはどうやら「25歳がピーク」ってあります

(引用元:https://twitter.com/donodi/status/634945532868165632)
しかも25歳以降の妊娠率減少は(不妊のせいでなく) 性交頻度が減るせい、って書いてありますね…

(引用元:https://twitter.com/donodi/status/634946961792065536)
30歳周辺の値が元論文と全然違う。
20代で妊娠しろと言いたいための恣意的な改竄かと勘ぐってしまう

(引用元:https://twitter.com/donodi/status/634939189927153664)
これを医学的、生物学的な妊娠のしやすさと説明するのはマズくない?

(引用元:https://twitter.com/litulon/status/634979960826949633)
文科省のこれ結局、グラフを操作している上に、そもそも生物学的な「妊娠のしやすさ」を示すデータではなかったというオチ?

(引用元:https://twitter.com/sivad/status/634985764619599873)

専門家からも、妊娠確率のグラフデータに疑問の声が高まっていますね。 Chatterbox

改めて、文科省の見解や説明が待たれます。