八幡「三浦優美子と仲良くなった 続」
- 2015年08月24日 15:40
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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教室 昼休み
八幡(なんで、あーしさんはそんなこと聞いてくんのかね?)
八幡(ほら、A君も向こうで困った顔してるよ?)
八幡(いや、今はA君関係ないけどね?)
三浦「ヒキオ、聞いてる?」
八幡「えっと…なんだっけ?」
三浦「だから、あんた付き合ってる子いないの?」
八幡(うわ、直ですよ…回り道もなにもない…)
いろは「……」
八幡(つーか、いろはすもさっきから、顔がマジで怖いんですけど?)
八幡「いねぇよ…そんなのわかりきってるだろうが」
八幡「なに?俺を落ち込ませてそんなに嬉しい?」
三浦「そうなんだ、へえ~」
いろは「…」ジロ
八幡(あれ~?いろはすがさらに怖い顔になってる気がするぞ?俺、なんて答えればいいの?)
三浦「雪ノ下さんと付き合ってないんだ」
八幡「ああ、当たり前だろ」
三浦「そういえば、番号登録されてなかったし」
八幡「ああ」
三浦「結衣とも?」
八幡「だからなんで、奉仕部メンバーが出て来るんだよ?」
三浦「だって…」
いろは「そうですよ、三浦先輩。先輩があの二人と付き合うわけないですよ~」
いろは「全然釣り合ってないです」
三浦「そう?前、サイゼから3人で出てくる所見たんだけど」
いろは「先輩…ほんとですか?」
八幡「部活帰りに飯食いに行っただけだっての…」
三浦「あんたら、仲良くやってんだ」
いろは「ですよね~最近行けてませんから、そんなことあるなんて知らなかったです」
八幡「あの…いろはさん?言葉がとげとげしいんですが…」
いろは「そうですか~?」
八幡(うわ…久しぶりに見たよ…笑顔でトーン下がるあれ)
三浦「…」
三浦「じゃさ、今日はあーしに付き合うし」
八幡「はあ?そういうのは友達としろよな…」
三浦「は?」
八幡(こいつの『は?』てなんでこんなに威力高いんですかね?削られる削られる…)
三浦「あーしらもう友達っしょ?」
八幡「え?そうなの?」
三浦「はあ?友達なんて、連絡先交換したらそうだし…ていうかそうじゃなくてもそうだし」
八幡「雪ノ下さんに聞かせたい言葉ですね」
八幡(なんかやけに簡単に友達になれましたとさ…あーしさん、マジいい人)
八幡(俺じゃなかったらきっと惚れてしまってるな)
いろは「…」
八幡「さっきから、どうしたんだ?いろはす?」
いろは「先輩、若干照れててキモイです」
八幡「鬱病って発生するとキツイらしいよな~」
いろは「あと、なんで『いろはす』なんですか?」
八幡「へ?」
いろは「名前で呼びづらいいからって、いろはすって呼んで、とりあえず呼んだことにしないでください」
八幡(ですよね~バレてますよね~?)
八幡(でも本当に、恥ずかしいんですけどね…いろはって呼び続けるん…)
三浦「そういうわけだから、今日はあーしと帰りな」
八幡「…」
三浦「返事は?」
八幡「選択肢ないですよね」
三浦「奉仕部のあとでいいし」
八幡「いや、それだと待たせるしな…しょうがね」
三浦「え?」
八幡「今日は部活休む。ていうか、元々引退扱いだしな」
三浦「大丈夫なん?」
八幡「図書館で勉強してるみたいなもんだしな、あっち行っても」
三浦「そういう意味じゃないけど、まいいや。そういうことで」
八幡「…わかった」
いろは「先輩、三浦先輩と遊びに行くとか…受験生の発言じゃないです」
いろは「あと全然釣り合ってないです~!」
三浦「最近近くで見ること多いからわかったけど…」
三浦「こいつ意外とイケメンだったりすんだよね」
八幡「あーしさん、ホントどうしたんすか…超怖いっすよ」
三浦「あーしさんやめろ」
いろは「むむむむ…!」
三浦「そういや、いろはも来る?って言いたかったけど、さすがに生徒会の仕事さぼるわけにもね」
いろは「うう~~そうなんですよ~~」
三浦「ま、もうすぐ夏休みだし?遊ぶ機会はあるっしょ」
いろは「じゃあ、海とか行きましょうよ~」
三浦「あ、いいじゃん。この面子で行くの新鮮だし」
八幡「え、俺も行くの?」
三浦「あたりまえだし」
いろは「先輩来ないと意味ないじゃないですか」
八幡「へ?そうか…?しかし、男一人ってのは…」
いろは「じゃあ、葉山先輩でも…」
三浦「駄目」
八幡(うっわ…声低いな…ほんきのあーしさん)
いろは「え…喧嘩でもしたんですか?」
三浦「…」
八幡「いや、いろはも振られてるだろ…いいのかよ?」
いろは「もうさすがに大丈夫ですよ~惹かれてる人別にいますし」
八幡「へ?」
いろは「いえいえ、なんでもないです~~」
八幡「あざといあざとい」
三浦「とにかく、隼人は駄目」
いろは「じゃ、戸部先輩にしましょう」
三浦「じゃ、戸部で」
八幡(え…なに?この戸部の備品的扱い…)
八幡(というか、戸部と三浦といろはすと俺で海行くの?)
八幡(なんてメンバーだよ…断れないだろうし…)
放課後
プルルルルル カチャ
結衣『あ、ヒッキー?』
八幡「ああ俺。すまんけど、今日は部活やめとくわ」
結衣『え、そうなんだ。用事でもあるの?』
八幡「まあな」
結衣『わかった。ゆきのんにも言っておくね』
八幡「よろしく」ピ
三浦「結衣に電話してたん?」
八幡「ああ、休むってこと伝えとくってよ」
三浦「んじゃ、行こ」
スタスタ
八幡「そういや、どこに行くんだ?」
三浦「ご飯でも食べよ、まずは」
八幡「サイゼか?」
三浦「あんたの選択肢それだけ?」
八幡「じゃあ…」
八幡「牛丼屋…」
三浦「しね」
八幡「じゃあ…雪ノ下らと行ってた所でもいいのか?」
三浦「結衣達とサイゼ以外も行ってんの?」
八幡「そりゃ、サイゼばっかりじゃねぇよ…」
三浦「何処よ?」
八幡「帝国屋だな」
三浦「あんたにしては洒落てんじゃん。そこでいいよ」
八幡(サイゼはあーしさん的にはないのかね、折本も笑ってたしなぁ昔…)
帝国屋
三浦「ああここね」
八幡「なんだよ…?」
三浦「雪ノ下さんの趣味っぽいって思っただけ。こういう落ち着いた雰囲気好きそう」
八幡「ま、読書とかしやすいし、一人で時間潰せるしな。コーヒーもうまいし」
三浦「あんたスタバ派じゃないん?」
八幡「さあな」
三浦「ていうか、シロップ入れ過ぎでしょ…なにそれ…」
八幡「これはまだブラックだろ」
三浦「色がまだ黒いだけだし、もうカフェオレだし」
八幡「そうなるか」
三浦「女とここに来てそんなことするかぁ?普通…」
八幡「いや…ここ見栄張ってもな…」
三浦「あんたそういう奴だったね」
八幡「最近はさらに甘党になってる気がする」
三浦「は?なんで?」
八幡「人生がさらに苦くなってるからだな…」
三浦「キモイ、死ね」
八幡「ほんとひどいっすね、あーしさん」
三浦「こんな馬鹿に、救われたとか思うと情けないしホント…」
八幡(心なしか笑ってる気がしますねあーしさん)
八幡「救ったてのは…」
三浦「そこ掘り返す?あんたの感情的発言も全部言うけど?」
八幡「やめときましょうか」
ズズー
三浦「あ、ちょっと高いやつだと味が違うね」
八幡「ここサンドイッチもうまいよな。スタバのも好きだが、個人的には」
三浦「いいよね、スタバのも」
八幡「三浦はもっと味に対して厳しいイメージだけどな」
三浦「は?高校生の味覚なんてそんなもんっしょ」
八幡「そんなもんか」
三浦「店に行き慣れてるって言っても、高い店には行けないし」
八幡「まあ、寿司って言ったら回転ずしだしな、俺なんて」
三浦「いやいや、そんなの大抵はそうだし」
三浦「あ、それとさヒキオ」
八幡「なんだよ?」
三浦「音ゲーだけど…」
八幡「それがどうしたんだよ」
三浦「ほら、点数」
八幡「ん?て…うおっ!満点じゃねぇか…!うそだろ?」
三浦「すごいっしょ?まあ、曲がまだ簡単なやつだけどね」
八幡「いや…満点なんて、動画とかでもあんま見ないぞ」
三浦「でも、動画の人で片手で満点とった人とかいるし」
八幡「それはもはや人間じゃねぇな…」
三浦「…」
三浦「ヒキオさ」
八幡「ん?」
三浦「さっき救われたって言ったけど…」
八幡「あれ?その話蒸し返すんですか?」
三浦「本当は去年から、度々あんたには救われてるんだよね」
八幡「…」
三浦「この前のお礼なんかじゃ効かないくらいにさ」
八幡「気にすんなっていうか…別に礼言われることしてないしな」
八幡「部活の依頼だったこともあるし」
三浦「ヒキオだったら、そう言うと思ったけど」
三浦「修学旅行の件はやっぱりありがたかったよ」
八幡「そうか?」
三浦「うん」
三浦「ま、あーしら今は離れてるからどうってのもあんだけど」
八幡「由比ヶ浜とも疎遠なのかよ?」
三浦「結衣か~そんなことないけど、ちょっとね…」