今年2月、『第38回日本アカデミー賞』の最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞をW受賞したV6の岡田准一。受賞のスピーチで「僕がここにいるのは高倉健さんのおかげ」と、名優の名を挙げたが、どこでどんな接点があったのか不思議に思った人も多いのではないだろうか。

8月22日〜23日、毎年恒例の『24時間テレビ38「愛は地球を救う」つなぐ〜時を超えて笑顔を〜』(日本テレビ系)が放送され、岡田は、高倉健の足跡をたどる旅をした。

岡田は高倉に会ったことはなく、おそらく雲の上のような存在だったに違いない。2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』の撮影に入る前、人づてに「自分は行けないので代わりに『志村喬記念館』に行ってほしい。そして役者として勉強してきなさい」と言われたという。何故自分の代わりに行ってほしいのか、不思議な感覚だったという岡田だが、兵庫県朝来市の『志村喬記念館』へ赴き、高倉健が憧れた名優・志村喬の役者魂と人柄に触れた。そこで館長の宇治紘三さんから「高倉健さんが岡田さんを『最近気骨のある男性俳優が出てきて嬉しい』と評していた」と聞いて、万感の思いで目を潤ませた。

また、『鉄道員』を撮影した北海道南富良野の幾寅駅も訪れ、撮影時に関わった地元の方々から、高倉健が縁の下の力持ちのような人にも目や心を配り、身体を気遣い、感謝を伝えたというエピソードを聞き、深く感じ入った表情を浮かべた。

高倉健の足跡をたどる旅で、様々な人と出会った岡田は番組で、天国にいる高倉健に宛てた手紙を読んだ。「勉強してきなさい」と言われた日から「強さとは、優しさとは、日本人とは何か」をずっと自問自答してきたが、旅をして、どんな仕事でも“人を想う心”があれば、必ず人の心に必ず届くことを知ったという。

続けて「僕が役を演じることで、僕が5人の仲間と歌うことで、その仕事は誰かの心に届いているでしょうか?」と時々涙で言葉を詰まらせながら読む岡田の手紙に、V6のメンバーも心を寄せ、それぞれ神妙な表情で聞き入った。ツイッター上のV6ファンは俳優として活躍する岡田が「5人の仲間と歌う」ことも同じように大切にし、メンバーのこともいつも考えていることに「感動した」「うれしい」という声が多かった。

「志村さんから高倉さん、岡田さんへ、心のたすきを受け取られましたね」という黒木瞳のコメントに、重責と同時にやりがいを感じたであろう岡田。「健さんが伝えようとしたであろう“人が人を想う心”“日本の心”をもった男になれるよう、それを自分たち世代にも伝えていけるように、今後も精進したい」と高倉に、自分に誓った。

(ライター:佐藤ジェニー)



【岡田准一表紙雑誌】
9/09:TVガイド PERSON VOL.37
9/18:J Movie Magazine(ジェイムービーマガジン) Vol.03
9/23:SODA 2015年11月号

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