渋谷凛「お疲れ様」
初めは、プロデューサーに頼って欲しいだけだった。
毎日夜遅くまで私たちの為に仕事をして、家に帰らないことなんて珍しくない。そんなプロデューサーの疲れを少しでも癒せたら、ただそう思ってた。
夜遅く、日付も変わろうかという時間。私は事務所の扉の前に立っていた。
事務所に入ろうと思えばいつでも入れる。だけど、扉の向こうから聴こえる音と、私の激しく跳ねる心臓がそれを邪魔していた。
ギシギシと椅子が軋む音。私の名前を呼ぶプロデューサーの声。
誰もいない廊下に、扉から僅かに漏れ出て響いている。
5分ほど時間が経ち、二つの音が止んだ。その代わりに手を洗う音が聴こえる。
ようやく心臓も落ち着いた。覚悟も、決まってる。
私はノブに手をかけ、静かに扉を開いた。
「こんばんは、プロデューサー」
私はプロデューサーに声をかける。こんな時間に人が来るなんて思ってなかったのだろうか。彼はとても慌てていた。
「り、凛?なんでお前がここにいるんだ?というか、どうしてこんな時間に?」
「プロデューサーの事が心配だから、今日も無茶してないかなって。それと、まあ、私は気にしてないから」
一瞬プロデューサーはきょとんとして、顔を赤くして、青くして、最後には泣きそうな顔をした。相変わらず忙しい人だ。
「聞いてたのか、さっきの……」
「……うん」
プロデューサーはひとつ溜息を吐くと、ゆっくりと喋り出した。
「ごめんな、凛。担当アイドルで抜くような変態がプロデューサーで。明日、辞表出すよ。こんな変態にプロデュースされたくないだろ」
「気にしてないって言ったじゃん。辞めるなんて言わないでよ」
「そんな訳にいかないだろ!担当アイドルのお尻の穴弄くりまわして犯すような妄想して抜くド変態だぞ!って、あ、すまん……」
想像以上だった。まさかそれほどとは思わなかった。だけど、私は覚悟を決めてこの部屋に入った。いまさら逃げられないよ、プロデューサー。
「おしり、か。びっくりしたけど、大丈夫。それに、きっとみんなもプロデューサーに辞めて欲しくないって、そう言うよ」
プロデューサーが何か言いたそうに口を開いたけど、言わせてあげない。どうせ、ダメだとしか言わないから。
「我慢出来なくなってみんなに手を出しそうになるなら、私が受け止めてあげるから。プロデューサーの妄想、欲望、ぜんぶ私にぶちまけて」
「……っ、いやいや、ダメだろ!そんなのダメに……」
「ちひろさんに全部言うよ、さっきのこと」
魔法の言葉だ。プロデューサーがみるみる萎れていった。
「あとさ、今日、泊まるとこないんだ」
魔法の言葉がどこまで効くか、試してみようかな。
プロデューサーの車に揺られて数十分、大きなマンションに辿り着く。プロダクションが用意した、プライバシー保護の効いたマンションらしい。
車から降りて、二人でエレベーターに乗り込む。どういう仕組みかは知らないが、途中階で乗り合わせることが決して無いそうだ。エレベーターの中では最近の仕事はどうだ、とかユニットの調子はどうだ、とかとりとめのない話ばかりしていた。
プロデューサーの住む部屋の前に着き、プロデューサーが鍵を開けた。中に入ろうとするとプロデューサーが私の肩を強くつかんだ。
「どうしたの、プロデューサー?」
「なあ、本当にいいのか?この扉を閉めたらもう、止められないぞ?」
「なんだ、そんなこと。さっきも言ったよ。ぜんぶ私にぶつけてって」
「……ごめん。いや、ありがとう、凛」
肩を掴む手の力が緩んだ。
その時のプロデューサーの優しさと欲望が混ざりあった瞳は少しだけぞくぞくした。
ガチャリと音をたてて鍵が閉まる。部屋の空気が変わった気がした。
プロデューサーがぱちりと証明のスイッチを入れる。
「適当にソファにでも座ってくれ」
言われたとおり私はソファに座る。部屋の奥に消えていったプロデューサーを待っていると、あの人は大きなキャリーバッグを運んできた。
プロデューサーが私に見せつけるようにしてバッグを開けると、見たこともない道具が所狭しと並んでいた。
「な、なにこれ、プロデューサー?」
「これか。これはな、全部ア○ル用、あー、お尻に使う道具だよ。使う機会が無くなったから奥にしまってたんだけど」
興味半分怖さ半分で眺めていると、プロデューサーの口からさらりと聞き捨てならないことが零れた。
「使う機会が無くなった……?使う予定はあったってこと?」
「待て待てまて、怖い顔するなよ!彼女がいたのは凛をプロデュースする前の話だし、コレ使わせてくれって頼んだら頬引っ叩かれて別れたんだよ」
プロデューサーに彼女はいない。そう聞いて私は安心する。けれど、これから訪れるだろう行為への好奇心や羞恥心、僅かな怖れがその安心感を塗りつぶした。
「ふーん。まあ、そういうことにしてあげる」
私が納得した素振りをすると、プロデューサーは分かりやすくホッとしていた。仕事をしてる時のプロデューサーもカッコイイけど、こういう慌ててるのも可愛いかな。
「それで、その、お尻だし。やっぱり、か、浣○とか、するの?」
「そうだな。ア○ル、お尻の穴の開発は嫌悪感を無くす事が大切だからな。ちゃんと腸内洗浄して綺麗だって自覚があった方がスムーズに進むし、何より安全だ」
そんな理由があったんだ。プロデューサーは変態だし、私を恥ずかしがらせたいだけだと思ってた。
「まあ、凛が恥ずかしがってるのが見たいってのもあるけどな」
……ばか。
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トイレの水を流してリビングに戻ると、プロデューサーがにやにやしてこっちを見ていた。奥の奥まで見透かすような目つき。恥ずかしいからやめてよ……。
「ただいま。初めて使ったよ、イチジク浣○なんて。まだお尻に違和感がある……」
「おかえり、凛。それじゃあ続きは風呂場でやろうか」
「お風呂ぉ!?え、ぬ、脱ぐの……?あ、いや、大丈夫。ほら、いくよ」
私が狼狽えると、プロデューサーが悲しそうな顔をする。やめてよそれ、断れないじゃん。それに、私も覚悟を決めてたはず。逃げちゃだめだよね。
「広いね、ここのお風呂」
「まあ、そうだろうな。お高いマンションだし、風呂くらい広くなくちゃな。実際俺の実家のより広いし」
いま、私はどんな顔をしてるんだろう。いや、見なくてもわかる。林檎みたいに真っ赤に違いない。それもそのはずだ。プロデューサーの目の前で、一糸纏わぬ産まれたままの姿なんだから。
「ん、まあなんだ、その。綺麗だぞ、凛。今まで見たことのある女性の誰より、ずっと」
プロデューサーの顔をちらりと覗くと、あの人の顔も真っ赤に染まっていた。それに、ズボンか膨らんでる。恥ずかしいけど、嬉しいかな。
「あ、あー。始めてもいいか?」
「うん、いい、よ?」
いそいそとプロデューサーが動きはじめる。視線がくすぐったいなあ。
「私は、どうすればいい?」
「そうだな、床に膝をついてバスタブの淵に手を置いてくれ」
言われたとおりの格好になる。これ、全部見えてるんじゃないの……!?
「よーし。それじゃ、お湯でお腹の中洗うからな。入れるぞ」
「ひゃっ、ばかっ!そんなとこ広げないでよっ!」
プロデューサーが私のお尻を片手で広げる。
普段、決して人前には晒さないところを風呂場の暖かい風が通り抜ける。もしかしたらプロデューサーの息かもしれないけど。
「そんなとこって言われても……今からお腹洗うんだから、仕方ないだろ?ほら、入った」
「いきなりぃ……っ、んっ、ふぅ……っ!」
うわ、入ってくる。生あったかいお湯がお腹の中、ぐるぐるって進んできてる。
「200cc、入ったぞ。初めてだし、まずはこんなもんだろ」
「う、っそぉ……。もう、お腹ぱんぱんだよ……」
「すぐ出すんじゃないぞー。10分は我慢してもらうからな。トイレットペーパーで抑えててやるから、安心しろって」
そういう問題じゃないってば。さっきのイチジク浣○なんて5分も持たなかったんだから……。キッチンタイマーなんか用意してるし。
プロデューサーの右手がお腹に添えられ、左手は丸めたトイレットペーパーでお尻を抑えている。
―――ぐに、ぐっ、ぐぐ
「くっ、ふぅぅ……!プロっ、デュー、サー、なんで、ぐ、おなかぁ、押すの……ぉ?」
「マッサージだよ。お腹の奥の筋肉をほぐしてるんだ」
―――ぐ、ぐぐぐ、ぎゅぅぅ
「それは、あぐ、わかったけど、ふぅ、さあ。しんどいよ、これ」
「そ、そんなにか?俺も実際にやるのは初めてだし、どうすれば……」
プロデューサーがあわててる。だめじゃん、しっかりしなきゃ。でも、私も頑張らないと。
コメント一覧
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- 2015年08月26日 22:48
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- 2015年08月26日 22:50
- 胸も尻も眉毛も他のメンバーが担当だからな
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- 2015年08月26日 22:52
- しぶりんはバックでガン突きしたい
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- 2015年08月26日 22:53
- 言葉はいらない
-
- 2015年08月26日 22:54
- まさにニュージェネレーションだな
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- 2015年08月26日 22:56
- ※1 2 3 4
自演きめえええええええええwww
さすが失敗作アニメwwww
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- 2015年08月26日 22:59
- (タブレットを落とす音
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- 2015年08月26日 23:01
- んでこのゴミアニメいつ終わるん?
どこでも話題にすらならないか知らないんだけど
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- 2015年08月26日 23:03
- ※6
お前が思うのならそうなのだろうよ。おまえの中ではな。それが全てだ (阿片スパー)
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- 2015年08月26日 23:04
- アナ凛
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- 2015年08月26日 23:04
- ア○ルをいじくりたいのは凛よりみくにゃんだな
尻尾挿入たまんまライブしてもらいたい。
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- 2015年08月26日 23:05
- ※6
はい、失敗作アニメということを認めます。
ラブライバーの皆さん、今まで他のモバマスPが喧嘩売ってすみませんでした。
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- 2015年08月26日 23:05
- 正妻になるためにはこんな事をする必要があるんですねぇ……(イチジク浣○を差し込む音
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- 2015年08月26日 23:06
- いくら頑張ってもラブライブのSSにはゴミしかないから諦めろ
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- 2015年08月26日 23:07
- ※6モバマスのSSが出るとすぐに※できるところはすごいと思うが内容は幼稚すぎてバカに見える
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- 2015年08月26日 23:07
- ※14
それはないwww
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- 2015年08月26日 23:07
- アニメ終わってもゲームが終わらない限り意味ないんだよなぁ
アニメ終わった途端ブーム過ぎ去ったラブライブとは違う
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- 2015年08月26日 23:08
- ※16
じゃあなんでまとめられないの?
って聞くと黙っちゃうのかな
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- 2015年08月26日 23:08
- つーか夏アニメの終わる時期って大体9月末じゃね?
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- 2015年08月26日 23:10
- モバマスPが誇れるのはアニメの人気でもなく売り上げでもなくSSの数らしい
ラブライブが圧倒的とはいえなんか可哀想になってきた……
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- 2015年08月26日 23:10
- 本日の演目
激寒星1兄貴vs激寒星5兄貴
(自演vs自演)
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- 2015年08月26日 23:11
- ※21
お前も自演だろカス
消えろゴミ
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- 2015年08月26日 23:12
- ラブライバーがこんなんじゃまとめたくてもまとめる気にならないわな
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- 2015年08月26日 23:14
- やっぱラブライバーってカスだわ
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- 2015年08月26日 23:14
- みんな、もうラブライブに逆らうのは辞めよう。
ラブライブは社会現象、一方我らのモバマスアニメは失敗に終わった……
いい加減認めて素直になろう。
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- 2015年08月26日 23:15
- ラ!のssは、書いてる人が途中で飽きちゃうパターンが、多過ぎなんだよなぁ……
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- 2015年08月26日 23:16
- 素直になるってどうしろってんだよ
ここはモバマスSSだぞ
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- 2015年08月26日 23:16
- 劇場版やったのに全くまとめられなかったなラブライブ
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- 2015年08月26日 23:17
- 流石に1人2役ニキは草生える
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- 2015年08月26日 23:18
- ※28
よそではたくさんまとめられてるんだよなぁ
まぁモバマスPはここしか見てないのはわかるけどさ、きみださいよ?
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- 2015年08月26日 23:18
- ※25
まさかお前は……別の世界線から漂流してきた観測者なのか!?
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- 2015年08月26日 23:18
- ※29
SSの感想かけやボケ
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- 2015年08月26日 23:19
- ※30
じゃあここにいないでラブライブSSがまとめられた場所に行けばいいのでは?
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- 2015年08月26日 23:20
- スゲェ!星1ニキと星5ニキの熱い自演だ!!アホみてぇ!!
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- 2015年08月26日 23:20
- 相変わらず星1ちゃんはワンパタ低能コメしか出来ないんだな
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- 2015年08月26日 23:26
- ※35
じゃあそのワンパタ低脳コメントに釣られる君は低脳以下だね
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- 2015年08月26日 23:27
- 自分が餌になる釣りは釣りと言わない
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- 2015年08月26日 23:28
- ここの管理人は萌エ豚だから百合中心のラブライブよりハーレムもの主体のアイマスが優遇されても仕方ないじゃん
星1ニキもこんなところで文句言ったって何も変わらないんだからしかる場所でラブライブSS読んでればいいのに
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- 2015年08月26日 23:29
- 僕は尻村さんが好きです
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- 2015年08月26日 23:30
- 開発するのは初めてだが開発されたことがないとは言ってないんだよなぁ…このP
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- 2015年08月26日 23:30
- ラブライブっていうコンテンツがゴミなんじゃないラブライバーっていう存在がゴミでクズでカスなだけ
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- 2015年08月26日 23:31
- アイマス本家はラブライブの手本となった存在。
ラブライバーも認めてるよ。
けどモバマスはゴミの癖にラブライブに喧嘩売ってきた時点で無理だわw
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- 2015年08月26日 23:34
- モバマスが喧嘩売ったとして律儀に買ってるラブライバーも大概暇なんだな
-
- 2015年08月26日 23:36
- この本はどこで買えるんだ!?
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- 2015年08月26日 23:37
- なんか凄まじい勢いで※数が伸びててワロタwww
と思ったら星1つニキでしたか
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- 2015年08月26日 23:37
- モバマスとラブライブってサービス的な意味ではどっちが早かったっけ(すっとぼけ)
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- 2015年08月26日 23:38
- 興味なんざ微塵もないしテレビでCMやってたなーくらいの印象しかないんだけど、そもそもラブライブってどんな話だっけ……?
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- 2015年08月26日 23:40
- ※47
水泳部の先輩後輩が先輩の家で日焼けする純愛物語だよ
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- 2015年08月26日 23:41
- ※47
ロボットに乗る
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- 2015年08月26日 23:43
- ※47
知らないのはモバマスPだけ
社会現象にもなってるラブライブは一般の人も知ってるんだよね
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- 2015年08月26日 23:45
- マナーの悪いゴミに「ラブライバー」という分かりやすい呼称をつけたという意味でラブライブは偉大
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- 2015年08月26日 23:45
- ※50有名なのはラブライブよりもラブライバーじゃない?
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- 2015年08月26日 23:46
- ※47
衣装代とか欲しさにすぐ円光しちゃう娘達の話だよ!
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- 2015年08月26日 23:46
- 一般化しすぎて殺人犯まで出しちゃうからな
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- 2015年08月26日 23:47
- 半年後、そこには他のアニメにハマってラブライブのグッズを売って金に換える星一ニキの姿が!
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- 2015年08月26日 23:47
- 犯罪者の9割がラブライブを見ているのは有名な話
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- 2015年08月26日 23:48
- 基地外が基地外を集めて全国の基地外が集結する大会にでて並み居る基地外を押しのけて基地外の頂点にたつアニメ
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- 2015年08月26日 23:48
- ※57これは※47に向けたラブライブの説明な
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- 2015年08月26日 23:48
- チャー研かな?
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- 2015年08月26日 23:49
- 書き溜めなら誤字の推敲くらいはして欲しかったな
結構良かっただけに
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- 2015年08月26日 23:56
- ※50 モバPどころか、本家Pですらないけど、ラブライブは知らないです、はい。
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- 2015年08月26日 23:59
- ※61
モバマスPきめえええええええええ
これはきめええええええええ
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