塾の講師に「国家検定」が導入される見通しです。
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26日に報じられたもの。
現在、政府は塾講師のレベルをはかる「国家検定」の制度を作るべく着々と準備中。
2017年にも実現する予定で、一部ではすでに検定に向けた塾講師向けセミナーなども行われて
いるとのこと。
例えば、ある教材では社会科の指導方法で
(悪い例)
「中国の主な工業製品はどんなものですか?」
(良い例)
「中国の工業製品についてクイズをやります。五つ書くので、世界一がいくつあるか
予想して下さい」
などと、生徒の興味を引き出す工夫を凝らした指導方法が、ベターとされています。
元々、塾講師の検定は2008年から業界独自の検定資格として存在し、塾講師の学力やマナーの
水準を1~3級のレベル別に審査するものでしたが、これに国が賛同。
厚生労働省の担当者は
「対人サービスでも努力の目標になる技術指標を設けたい」
と狙いを語っています。
なお、現在の塾講師検定は受験者数も非常に少なく、最も多い2級を例に取っても過去7年間で受
験者数は計924人、合格者数計708人と認知度も低く、これを大きく向上させたい意向。
国家検定では、これまでの「集団指導」に「個別指導」を加え、学力試験は省かれる予定となってい
ます。
各塾の反応について、多くは
「うちは難関校を目指す生徒が多いので基礎的な指導力を診る塾講師検定は、そぐわない」
「検定が新しくなっても利用する予定はない」
「大学生などの非常勤講師が多く、検定の受験料を塾が負担しても学校を卒業して塾講師に
なる者は数%に過ぎず、費用対効果が薄い」
と厳しい目と難色を示しながら、
「塾講師の評価制度を全て自社でそろえるのは大変。外部検定なら客観性もある」
と評価するところもわずかながら、あるようです。
ただし、塾講師の検定が「国家検定」となっても受験は任意。
どこまで普及するかは不透明のままです。
今回の件に【ネットの声】は・・
- まーた天下りの利権団体作るつもりか
- 民間資格が国家資格になるのね
- 受験料いくらになるんだろうな
- こんな資格浸透するのか?
- 現実に即してない検定作っても無駄
- まさしく税金の無駄遣い
- 検定を社会が評価しないと意味ない
- 資格商法か
- 学力試験ないのか・・
- それより塾通いの子と塾無しっ子の学力差をどうにかしろ
などがあるようです。
どこまで効果があるのか、気になるところです。