Web通販大手のAmazonは、プライムサービス加入者を対象とした映像配信サービス『プライム・ビデオ』を9月より開始します。Amazonプライム加入者であれば、映画やTV番組、アニメ、ライブ映像などのコンテンツが見放題となります。
Amazonプライムは商品のお急ぎ便、日時指定便、特別取扱商品(米や水、一部の食器など)の取り扱い手数料が無料になるサービス。2人までの同居家族にも適用されます。年会費は3900円。同じ価格のままプライム・ビデオが特典に加わります。
現在はサービス開始時期のみ9月とアナウンスされており、正確な開始タイミングは明らかになっていません。
独自コンテンツとしては、Amazonが2010年より開始した脚本や映画の公募投稿サービス『Amazonスタジオ』で製作されたオリジナル番組『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』、『トランスペアレント』、『タンブルリーフ』などを独占配信する予定。
フィリップ・K・ディックのSF小説『The Man in the High Castle』(高い城の男)のドラマ版も含まれます(ドラマ版の邦題は未定)。
再生に対応するデバイスは、AndroidもしくはiOSのスマートフォンやタブレット、TV、PC、ゲーム機など。SDやHDだけでなく、4K Ultra HD映像のコンテンツも追加料金はありません。
現時点では特に視聴専用アプリのアナウンスはされておらず、視聴プラットフォームが多岐にわたることから、Webベースのサービスと予想できます。また、視聴できるタイトルの本数も明らかになっていないため、サービスの全容を予想するのは困難です。
プライムの年間料金を月で割って月額325円相当の定額映像配信サービスと捉えることもできますが、わりとカジュアルにポチってしまうAmazonユーザーであれば既にプライム会員になっているケースもあるでしょう。プライム会員のメリットが1つ増えると考えた方がいいかもしれません。