664 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 12:52:51 ID:eeScMp700
たまには妹の話もしろよ。
しかたないので、俺の妹の話をするわ。

小学生の頃。よく妹と遊んでて、色々なことをやってたんだよ。
学校帰りの道端で生えてた木の実食ったり、草笛したり、グリコで帰ったりな。
近くの神社で正月とかにやってたカルタ大会も一緒にいったり練習したりと中々仲がよかったんじゃないかと思うんだよ。
もちろんケンカもよくしてたけど。まぁ。こんな話はどうでもいいんだけどな。
夏のどっかクソ熱い日に妹が珍しくアイスをくれたんだよ。
何でかしらないが、マーガリンの空箱に入ってたり、微妙に溶けてるような中途半端な物体だったり。
よくよく考えればわかったことだが、そのときの俺は深く考えず思いっきり喰ったんだよ。
「あはは!おにいちゃんそれアイスじゃないよ!せっけんだよ!引っかかった~」
石鹸だったンだよね。
妹が満面の笑みでイタズラの成功を喜んでてさー…、妹の笑顔眺めながらぼへーと思考停止して。
口から泡吹いた。
フツーだったらここで怒り狂う所だったんだけど、口の中がヤバイことになってる。
怒ってらんない。
洗面所に駆け込んで吐いて口を漱ぎまくった。
んで戻ってくると事情を知った母親が妹をめがっさ怒ってた。
確かにこのイタズラはよくお互いにイタズラをしていた俺たちにとってもちょっとやりすぎたかもしれないけど、
逆に笑えてきて俺も今度妹に何かしらのイタズラをしようと考えていた所で、
そこをこういう風に怒られると次回のイタズラがやりにくくなるじゃないか。って思った俺は母親を宥めることにした。
「うぇ…ひっく…、っ……おっ、おに”い”ち”ゃゃん、ご、ごえんなさ”い~」
でもとっくに泣き出してた妹は俺に抱きついてきて。
しゅんとしてぺったりとくっついてきて謝る妹は当時ですら可愛いと思ったもんだ。
あとは母親をもういいからと向こうにやって、
妹を泣き止ますのに俺のアイス(本物)を消費しておしまいって話だ。
俺にとっては踏んだり蹴ったりのはずなんだけど、何故か全く怒りがわいてこなかったという話。
十数年たった今でも印象に残ってる。
普段は結構ケンカしたり怒ったりしてたはずなんだけど、そんときはもうコイツはしゃーねーなーって気分だった。