絶対絶望少女野崎くん
時は××××年……野崎史上最悪の絶望的事件が起きた!!!
『どーもー! 前野でっす!!』
『あっれー!? これって僕のアイデアですよね!?』
日本各地でシロクロのタヌキ(CV:前野)が現れたのだ!!
野崎「あああああああああ!!!!」
野崎「……今やあのタヌキを見ない日はないほどに増えてしまった……」
御子柴「でもよ野崎……そのタヌキって歩いてるだけで誰にも危害は加えてないんだろ?」
野崎「俺にはある! 家の中でも前野さんの声が聞こえる日々が続き……鬱に近い状態になってしまった!!」
若松「それだけその人のことが嫌いなんですね……」
堀「そんで……俺達を呼んだ理由ってのはまさか……」
野崎「はい……俺達四人で未来機関と題した組織を作り……前野タヌキを撲滅します!!」
若松「ぼ、撲滅!?」
野崎「このままだと日本は前野さんに乗っ取られてしまう!! 今は大人しいが後に日本を侵略する!! そうなる前に大人しい段階でタヌキの息の根を止める!!」
御子柴「か、考え過ぎじゃねえか?」
野崎「お前は前野さんのなんたるかを分かってない!!」クワッ!!
御子柴「うおおっ!?」
堀「落ち着け野崎」
野崎「す、すいません……その……みんな、協力してくれるか?」
若松「俺、野崎先輩のためならなんでもやります!!」
御子柴「……この俺が力を貸すんだぜ? 感謝しろよ」
堀「ここは先輩として後輩の悩みを解決してやらなきゃな」
野崎「ありがとうみんな!!」
こうして未来機関は結成された。
佐倉(野崎くん……ここ最近は休んでばかりだ……)
佐倉(家にお見舞いに行ったけど留守だったし……電話にも出ない……)
佐倉(野崎くんだけじゃない……みこりん、堀先輩、若松くんも……)
佐倉(みんな……どこに行っちゃったの?)
ピンポーン!!
佐倉(今、家には誰にもいないし……私が出なきゃ)
佐倉「はーい」
ガチャッ
タヌキ『どーもー! 前野でっす!!』ブン
佐倉「うわあっ!?」
佐倉「な、なんで!? このタヌキって暴力は振るわないんじゃなかったの!?」
タヌキ『どーもー! 前野でっす!』
タヌキ『どーもー! 前野でっす!!』
タヌキ『どーもー! 前野でっす!!!』
佐倉「い、いっぱいいる!!?」
タヌキ『これって僕のアイデアですよね!?』
佐倉「に、逃げなきゃ!!」ダッ
ガシッ
佐倉「きゃっ!」バタン!
タヌキ『都先生!! 締め切りは守ってくださいね!!』
佐倉「は、離して!! お願い!!」
タヌキ『宮前くん! しっかり僕を撮ってね!!』
佐倉「!!」
佐倉(私……死んじゃうの?)
佐倉(お願い……誰か助けて……野崎くん……)
タヌキ『そーれ!』
佐倉「やめてえええええええ!!」
ドゴォン!!
タヌキ『』
佐倉「……?」
堀「大丈夫か佐倉!!」
佐倉「堀先輩!?」
堀「くそ……もうこんなにいやがるのか」
佐倉「先輩……今までどこに行ってたんですか!? 野崎くんは!?」
堀「ああ、今すぐにでも全部話してえが……今はそれどころじゃねえ。 あのタヌキ軍団をなんとかしなきゃな」
佐倉「ど、どうやって……?」
堀「こいつを使う」
佐倉「……定規が二つ?」
堀「こうやってクロスさせて……振りかぶれば……」
堀「……おらあ!!」
ドゴーン!!!
タヌキ『』
佐倉「タ、タヌキが爆発した!?」
堀「こうやって倒すんだ」
佐倉(……あ、アニメのOPの再現かぁ)
堀「佐倉、お前は先に逃げてろ」
佐倉「で、でも! 先輩が……」
堀「俺なら大丈夫だ、それに武器を持ってないやつがここにいたら危険だ」
佐倉「先輩……」
堀「お前はあそこの塔を目指せ、あそこならタヌキは来ねえ」
佐倉「あの……先輩はどうしてこうなったか知ってるんですか!? それに野崎くんは……」
堀「いちいち説明してる暇はねえ!! 早く行け!」
佐倉「は、はいっ!」ダッ
堀「さて……覚悟しろよお前ら!!」
堀「おらああああ!!!」
佐倉「はぁ……はぁ……」タッタッタッタ
佐倉(野崎くん……どこにいるの!?)
タヌキ『どーもー! 前野でっす!!』
佐倉「!! こ、ここにもたくさんタヌキが!?」
ガシッ
佐倉「!」
タヌキ『これって僕のアイデアですよね!?』
佐倉「や、やめて! 離して!」
パッ
佐倉「本当に離した!!?」
タヌキ『……』シーン……
佐倉「あれ……タヌキがみんな止まった?」
〜〜♪
佐倉「! この歌声って……」
瀬尾「〜〜♪」
佐倉「結月!!?」
瀬尾「……! おー千代じゃん!!」
佐倉「結月もタヌキから逃げて来たの!?」
瀬尾「いや、コンクール近いから歌いながら歩いてただけ」
佐倉「ええっ!?」
瀬尾「あ、あとさ。 さっきからタヌキによく会うんだけど私の歌声聴く度に止まるんだよね、タヌキ達」
佐倉「もしかして……私が襲おうとしたタヌキが離して止まったのは……結月の歌声を聴いたから!?」
瀬尾「分かんね」
タヌキ『どーもー! 前野でっす!!!』
佐倉「また現れた!!」
瀬尾「歌ってみよっか?」
佐倉「う、うん! お願い!!」
瀬尾「〜〜♪」
タヌキ『……』ピタッ
佐倉「す、すごい!! 本当に止まった!!」
ゲームが中々進めない時はローレライにチェンジしよう!!
佐倉「と、とにかく安全な所に行こう! 向こうにあるあの大きな塔が安全なんだって!!」
瀬尾「おー分かったー」
佐倉(それにしても……野崎くん、どこにいるんだろう)
佐倉(……そうだ、ダメ元でもう一度電話してみよう)
プルルルル……プルルルル……
佐倉(……やっぱり駄目か)
野崎『……佐倉か?』
佐倉「野崎くん!?」
瀬尾「えっ、なになに、 野崎と電話してんの千代」
佐倉「野崎くん! 今までどこに行ってたの!? 私、心配で心配で……」
野崎『すまない、長い間電話に出れなくて……佐倉は今、どこにいる?』
佐倉「わ、私は……今は結月と一緒に暴れてるタヌキから逃げてて……これからタヌキが来ないでかい塔に向かってるの!!」
野崎『そうか……実は俺もその塔にいる』
佐倉「本当!? す、すぐに行くね!!」
野崎『佐倉……すまない』
佐倉「な、なんで野崎くんが謝るの?」
野崎『タヌキが暴走していると言ったな……実は暴走した原因は俺なんだ』
佐倉「ええっ!?」
野崎『日本各地で前野さんの声をしたシロクロのタヌキが現れたのは知ってるか?』
佐倉「う、うん……ニュースになったしね」
野崎『それを作ったのは前野さんなんだ』
佐倉「やっぱり……」
野崎『前野さんの声を聞くのが嫌になった俺は……御子柴、堀先輩、若松と共に協力してもらってタヌキを撲滅しようとしたんだ』
野崎『お前の電話に出なかったのはこの事件に巻き込んではいけないと思っててな……すまない』
佐倉「野崎くん……」
佐倉(……野崎くんにとってあのタヌキの存在はかなり精神的にくるよね……壊そうとするのも無理はないよ)
野崎『タヌキが破壊され続けるのに怒った前野さんはタヌキを戦闘用に改造……そして人々を襲い始めた』
佐倉「もしかして……それで私達に暴力を!?」
野崎『ああ……そして俺と若松は捕まり……たった今、堀先輩も捕まった』
佐倉「捕まったの!? 若松くんも……堀先輩も!?」
瀬尾「えっ、若捕まったの。 なんで?」
佐倉「み、みこりんは!? みこりんは大丈夫なの!?」
野崎『ああ、残るはあいつだけだ……恐らく御子柴は今、追っ手に追われているだろう』
佐倉「追っ手……?」
野崎『前野さんが御子柴を捕まえる為に『希望の戦士』と言われている女を一人雇ったそうだ……顔を見てないからどんな奴かは知らないが……』
佐倉「希望の戦士……」
野崎『そいつはなんでも開発が得意なんだそうだ。 佐倉も気をつけてくれ』
佐倉「う、うん!」
野崎『……!! 前野さんが帰って来た……佐倉、もう切るぞ!!』
佐倉「えっ!? ま、待って野崎くん! まだ聞きたいことが……」
プチッ
佐倉「切れちゃった……」
瀬尾「ねーねー千代。 なんで若は捕まったの? 万引き?」
佐倉「えっとね……タヌキをやっつけちゃって……それで飼主が怒っちゃった……みたいな感じかな」
瀬尾「へー……」
瀬尾(……ん? 捕まってるってことは……)
注・これは妄想です
バァン!
若松『うっ!!!』
バァン!!
若松『や、やめてください!! そんなにバスケットボールを顔面にぶつけたら……』
バァン!!!
若松『ぐわっ!!』
瀬尾「あははははは!!」
佐倉「なんで笑ってるの!?」
佐倉「とにかく……野崎くん達があの塔にいるから助けなきゃ! 行こう結月!」
結月「おー」
?「うわあああああああ!!!」
佐倉「! 今の悲鳴って……」
瀬尾「あれじゃね?」
佐倉「……あっ!」
鹿島「本当に君はキャワイイね……開発してあげるよ」
御子柴「や、やめろぉ///」
佐倉「鹿島くん!?」
瀬尾「何やってんだあいつ」
佐倉「みこりん! 鹿島くん!」
瀬尾「おーっす」
鹿島「……! 千代ちゃんと先生……」
御子柴「さ、佐倉! 助けてくれぇ!!」
佐倉「も、もしかして……希望の戦士って……鹿島くん?」
鹿島「ち、千代ちゃん……なんで私が希望の戦士って……」
佐倉「お願い! みこりんを捕まえるのはやめて
コメント一覧
-
- 2015年08月28日 23:08
- 絶望とついてたから『絶望先生』ネタで来ると思ったら違った。
-
- 2015年08月28日 23:15
- ※2
俺も俺も
-
- 2015年08月28日 23:46
- 若が超高校級の幸運なのは納得だな
スポンサードリンク
ウイークリーランキング
最新記事
アンテナサイト
新着コメント
QRコード
スポンサードリンク
この時点ですでに悪夢、いや絶望じゃねぇか……