きっかけとなった、ある“思い”

匠の技を持った職人達のために、スタジオを２００８に設立。そのきっかけとなったのが、創立者であるPeter　Bellerbyの祖父に対する強い思いからでした。

“クオリティーの高い地球が見つからない・・・。“　安価な現代の地球儀にするか、高価でもろいアンティークの地球儀にするか。

結局彼の選択はこうでした。　”２，３か月かけて自主制作をしよう。“
そして約３０００ポンド（約５７万円）をそれに投資することに決めたのです。制作の経過は、想像以上に出費がかさみ時間的に追われるものでしたが、それが後にこのスタジオの設立の大きななきっかけになりました。

いにしえの芸術品、新たにチーム結成！

このプロジェクトを成功させるべく、小さなチームを結成。高品質で、完全手作り、そして匠の技をふんだんにとり入れた、夢の“地球儀”。それは、芸術作品に値する、Scientific　Instrument　まさに＜厳正なる機器＞と呼ぶにふさわしいでしょう。

スタンド制作、ペイント、実際の地図の部分の制作など全て、いわゆる専門組織チームが古代と現代の制作テクニックを用いる形でこのプロジェクトが始まりました。


求めるクオリティーを獲得するため、その技法を勉強。６か月もの歳月を費やした。


失敗とそしてまた挑戦の毎日。そして、だんだん見えてきた“コツと手ごたえ”。




ゴア（三角型の特別な紙）を濡らし、それを引っ張って伸ばした時に、破れたり、ねじれたりする・・・それを前提に、同じパターンのものを何枚が用意。


小さなシロクマのイラストをここに追加。
何でも“使い捨て”のような風潮がただようこのご時世。何でもすぐ買えるけど、すぐ壊れてしまう。そんな思いのもと、この作業に励む。


この仕事の最大のチャレンジは“Pi＝π”。少しでもその計算が狂うと、完成に至らない。
何度も、何度も計算を繰り返して完成を目指す。


“世界の一部”を水に浸す工程。
ゴア（Gore）と呼ばれるこの三角の特別な紙は、ある一定の時間、水に浸されるが
少しでも長く浸してしまうと、正確に球状に引き伸ばすことができない


“地球儀職人”として何が必要か。　“想像を超える忍耐力と体力増加”と答える。


毎日が新しい。それぞれの地球儀に必要な工程が違う。紙を張って、乾かして、 時間をおいて・・その間、他の地球儀のペイント作業を行ったりする。


自社開発のローラーベアリングシステムを使って、多くのデザインの地球儀を手掛ける。

Grenville　Herraldさん（このチームの一人で英国南極を担当）はこの曲線をデザイン、そして、あの、アストンマーチン社から伝統技術を受け継ぐあるテクニシャンによってこの機械が製造された。


球体が出来上がると、次はどこの重心を置くかを定める。すべての地球儀が、完璧な 回転を描くようにするための重要な仕事なのです。




[via：boredpanda]