転載元:馬鹿「最強の動物はカバ」俺「んなわけあるか」
馬鹿「カバって実は足速いんだぜ」
俺「速いって言ってもどうせ『あの巨体にしては〜』とかいうかませ理論だろ」
馬鹿「牙もあるし」
俺「俺が飼ってる柴犬ですら牙あるんだが?」
馬鹿「とにかくカバは強いんだよ!」
俺「そんなわけねーっての。あんなの俺でも勝てるわ」
馬鹿「それならガチでカバとケンカして勝って見せろよ」
俺「いいぜ、別に。目の前にいたら素手で殺してやるよ」
馬鹿「OK。じゃあウチに行こうか。庭でカバ飼ってるんだ」
時速50キロくらいだっけ
・ディーラー「納車だよ。保護シートとるからね」 アルト「えっ」
・【マジキチ注意】女「すいません…」モジモジ 膣内洗浄師俺「なんだ股患者か」
・男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
・医者「こりゃアレだね、一日30回くらいはオーガズム感じちゃう奇病だね」 俺「うわーん…やったぜ!!」
・【胸糞注意】女「痴漢です!」 男「えっ」 私服警察「えっ」
〜馬鹿邸・庭〜
カバ「バオオオオオッ!!!!!!」
馬鹿「俺がかわいがってるヒポタンだ」
俺「お、おお……。ずいぶんでけーな」
馬鹿「怖気づいたか?」
俺「ばーか。ちょっと驚いただけだよ。こんなデカブツに俺が負けるわけないだろ」
馬鹿「素手の勝負で武器の使用はなし。勝負の決着はどちらかが再起不能になるまで。
ルールはこれでいいかな?」
俺「おう。お前はそこでかわいいペットがいたぶられるのを眺めてろよ」
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
カバ
勝負開始!!!!!!!!
俺「……いざ目の前にしてみると」
カバ「バオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」
俺「さすがにでけーな。ここはサイドに回り込んでと」サササッ
カバ「フンス」ドッタドッタ
俺「この……。意外とはえーじゃねぇか!」ズザザザザザッ
カバ「フンフン」ドダダダダダッ
おれもカバ飼いたい
俺「ウオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」ズザザザザザザザザッ!!!!!!
カバ「バオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!」ドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!
馬鹿「俺君! 逃げてるだけで勝つ気あるの?」
俺「うるせぇ! 外野は黙ってろ!」ザザザザザザザッ
俺(しかし……。このカバ、常に俺を正面に捉えてきやがる……)
カバ「バオオオオオオッ!!!!!!」ドッダドッダ
俺「ここは……。予定変更! 正面から殺すッ!!!」ズダダダダダダダダッ!!!!!!!!
馬鹿「あーあ」
俺(目標までおよそ3メートル……。ここで……)
俺「オラよッ! 反応してみろこのカバ野郎!!!」ズダンッ!!!!!
馬鹿「なっ……! 俺君の跳躍力……! ヒポタンの頭上をはるかに超えているッ!!!!」
俺「ぶはははははは! バーカ! その巨体だ! 背中に乗られたらもうシメーだろ!」
馬鹿「確かに……。背中に飛びつかれでもしたらヒポタンに攻撃手段は無い……。しかし……!」
カバ「バオオオッ!!!!!!」ガッパァンッ!!!!!!
俺「んな……ッ!?」
ムチャしやがって
馬鹿「ヒポタンの顎は150度以上開くんだ! 頭上を越えようなんて……」
カバ「バオオオオオオオッ!!!!!!!!」グパァ
馬鹿「甘いッ!!!!!!!」
俺「うぐっ!?」ビタンッ!
馬鹿「やれ、ヒポタン! そのまま噛み殺せ!」
カバ「フンス」ゴリッ!
俺「がは……っ」(まずい……。牙がわき腹を貫通して……)
カバ「コフー……。コフー……」ゴリゴリゴリッ!メキョッ!
俺「ぐぷっ。あ……がぁ……」」
噛み殺せってなんだよ…
カバ「フー……。フー……」メリッ! ゴキゴキゴキッ! メキョッ! ブチィッ!
俺「うぐ……あ……」ドプッ……ドプッ……
馬鹿「あははははははは! どうだい!? ヒポタンの牙の味は!?」
カバ「コフー……」ボギッ! メゴッ! ゴギィッ!
俺(やべぇ……。このままじゃ死ぬ……)
馬鹿「死ね死ね死ねぇ……。そのまま……自分の思慮の浅さを悔やんで死ねえええええっ!!!!!!」
俺「うぶっ……! ウオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」ギシギシギシギシ……
馬鹿「な……!?」
カバ「バオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!」ドッタドッタ
俺「がふっ……! はぁ……っ! はぁ……っ!」ドサッ
馬鹿「な……なんてやつだ……」
俺(ぐ……。なんとか当面の危機は脱したが……意識がトビそうだ……)ガクッ……ガクッ……
馬鹿「まさか……。自分のわき腹を千切って……ヒポタンの牙から逃れるなんてッ!!!!!」
カバ「バオッ!!!」ドッタドッタ
俺「うお……っ。あああああああっ!!!!!!」ザンッ!
馬鹿「た、立ちやがった……。化け物か……、こいつは……」
俺「ハァー……。ハァー……」(目がかすむ……。さっさと勝負を決めねぇと……)
馬鹿「そいつはもう虫の息だ! さっさととどめを刺せ! ヒポタン!」
カバ「バオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!」ドダダダダダダダッ!!!!!!
俺「な……っ! ごぶうっ!!!!!!」ドォォォォォォンッ!!!!!!!
メキィ!!!!!!!!
馬鹿「うまい! 樹齢1000年と言われる巨大な杉の木に俺君をぶち当てた!」
カバ「フンス」グッ! グググググググッ……
俺「ああ……!」ミシッ……ミシミシミシッ……
馬鹿「そのまま全身の骨をへし折ってやれ! ヒポタン!」
俺「う……あああ……」ミシミシミシミシミシッ
カバ「フンフン」グググググググググググッ……
俺(このままじゃ死……マジで死んじまう……)ミシミシミシミシミシッ
馬鹿「殺せ! ヒポタン!」
カバ「フー……フー……」ググググググググググググググッ……グンッ!!!!!!!
ゴギィィィィッ!!!!!!!!!!!
俺「がぷっ!!! おごげえええええええええっ!!!!!!」ドボドボドボドボッ!!!!!!!
馬鹿「かはははははははっ!!!!!! 今の音は背骨が折れたかっ!?
内臓が潰れたか!? ひどい吐血量だぞ!!!!!! くはははははははははっ!!!!!」
ポケモンバトルかな?
俺「がぶあっ!!! あぐっああああああああああっ!!!!!!!」ドボドボドボドボッ!!!!!!!
カバ「フンス!」グッ!!! グググッ!!!!!!
ミシミシミシミシッ……メギィッッッ!!!!!!!
俺「あ……」ズルゥッ……
馬鹿「あははははははははっ!!! とうとう死んだかっ!!! 死ん……っ!?」
ミシミシミシミシッ……
カバ「フンス?」
馬鹿「や……やめろヒポタン! そいつは……そいつの本当の狙いは……」
ベギッ……
俺「……」ニヤッ
馬鹿「樹齢1000年の杉の木を倒すことだったんだーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
ベギベギベギベギベギベギベギベギベギッ!!!!!!!!!!!
カバすげえな
カバ「フンス……」ドッタ……ドッタ……
馬鹿「逃げろ……。ヒポタン逃げるんだ……」
杉の木「ミシッ! ミシミシッ……ベギィッ! ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……」
カバ「フンフン……」
馬鹿「頼むヒポタン……逃げてくれ……」ガタガタ
杉の木「ズッドォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!!!」
カバ「ブオオオオオッ!!!!!」
馬鹿「ヒポタああああああああーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!」
杉の木「ズゥゥゥゥゥゥン……」
馬鹿「そんな……。ヒポタンが……」
俺「おい」
馬鹿「え」
俺「重てーんだよ、これ。早くそのカバをどけろ」
カバ「フンス……」
馬鹿「な……。なんだって……」
俺「早く。俺が力尽きる前にな……」
馬鹿「う、嘘だろ……。なんで……! その樹齢1000年の杉の木は……
幹の太さが15メートル……、重さが8000トンもあるって言うのに……!」
カバ「……」ブルブル
馬鹿「なんで俺君は片手で持ち上げているんだーーーーーーーーーッ!!!!!!!??」
カバかわいそう
最初からカバふっとばせるだろそれ
カバ「フンス」
馬鹿「あ……ああ……」
俺「ったくよぉ。お前がノロノロしてっから腕が疲れちまったぜ」
カバ「フンス」ペロペロ
俺「お。なんだ、千切れたわき腹舐めてくれてんのか。カバでも助けられたことくらいは分かるんだな」
馬鹿「いったい……どうやって……」
俺「あん?」
馬鹿「君はどうやって……右の太さ15メートル、重さが8000トンもある樹齢1000年の杉の木を持ち上げていたというんだッ!?
俺に分かるように説明してくれ!!!」
俺「はあ? だからお前は馬鹿だってんだよ。今俺が使ったテコの原理って小学校で習うレベルだろうが。
カバを支点、俺を力点にして杉の木を持ち上げてたんだよ」
それ持ち上げてもなんの解決に…
やっぱカバ強いんじゃねえか
馬鹿「テコの原理……!? そんな魔法みたいなことが可能なのか……!」
俺「バーカ。いくら信じられないようなことでもな、現実で起きたことは科学で説明できんだよ。
魔法だとか、念動力だとか、そんなオカルト染みたことなんてねぇよ」
カバ「フンス」ペロペロ
俺「……まぁ。今回の件については、俺も考えを改めないといけねぇな」
馬鹿「え……?」
俺「こいつさ」ナデナデ
カバ「フン?」
馬鹿「……ヒポタンが、なんだって言うんだい」
俺「こんなやつノロマで、弱っちぃと思ってたけど、実際やってみて意識が変わったよ。
武器の使用禁止ってルールを俺は破っちまった。杉の木を利用したからな。
……完敗だよ。俺の」
カバ「フンフン」ドッタドッタ
馬鹿「……」
俺「強ええよ、そいつは。……その。ヒポタンはよ」
馬鹿「え……? 初めて名前で……」
カバ「……」
俺「おめでとう。ヒポタン。この勝負……お前の勝ちだ!」
馬鹿「ヒポタンって……。名前で呼んでくれるなんて……!」
カバ「ブオオオオオオオオオオオッ!!!!!」( ^ω^)ニコニコ
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
カバ
勝者 ヒポタン
俺「さて。で、話の続きだけど」
馬鹿「……話?」
俺「おいおい。とぼけないでくれよ。どの動物が一番強いかって話しだろ」
馬鹿「あ……、ああ。そうだったね」
俺「まぁカバも強いってことは分かったけど、俺は最強の動物はゾウだと思う」
馬鹿「ゾウ?」
俺「ああ。アフリカゾウな。だってでっかいし」
馬鹿「なるほど……」
俺「実際カバよりゾウの方が強いと思うね。今回の戦いで学んだけど、牙は巨大な方が強いはずなんだ。
俺が飼ってる柴犬の噛みつきより、ヒポタンの噛みつきの方が圧倒的に強かった。
なんせわき腹抉られたくらいだからな。アフリカゾウの巨大な牙の方が、俺は強いと思う」
馬鹿「そうか……。それならちょうどいい!」
俺「ああ?」
馬鹿「裏庭でアフリカゾウを飼ってるんだ! 戦って確かめてみるといいよ!」
俺「え」
続いた!?
〜馬鹿邸・裏庭〜
ゾウ「パオオオオオオオンッ!!!!!」ドッドッドッドッ……
馬鹿「ヒポタンと同じくらいかわいがってるエレゾーだよ」
俺「……それはいいんだが」
ゾウ「パオッ! パオッ!」
俺「なんで俺が戦わないといけないの?」
馬鹿「だってその方が分かりやすいだろう?
君が戦ってみて、カバとゾウどちらが強いのか判断すればいい」
俺「ええ……」
馬鹿「何か?」
俺「いやいや……。俺が戦うっておかしくない?」
馬鹿「なんで?」
俺「ヒポタンと……そのゾウが戦えばいいだろ。そっちの方が分かりやすいし」
馬鹿「なんてことを言うんだ君は!?」ドンッ!
俺「ヒィッ!?」
馬鹿「ヒポタンとエレゾーは生まれた時から、ここで兄弟のように仲良く暮らしてるんだぞ!?
なんでそんな二人を戦わせるとか野蛮な考えに行きつくのか分からないよ!
まったくもって残酷だ! 実にけしからん!」
俺「す、すいませんでした」
ゾウ「パオオオオオオッ!!!!!!」
俺「やっぱでっけぇな……」
馬鹿「それじゃあルールはさっきと同じでいいかな!? 始めるよ!」
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
アフリカゾウ
勝負開始!!!!!!!!!!!
俺(序盤の戦略はさっきと同じだ。距離を取って回り込む!)ズザザザザッ!!!!!
ゾウ「パオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!」ドダダダダダッ!!!!!!!!!
俺「なっ!?」ザリッ……
ゾウ「パオオオオオオッ!!!!!!」ドドドドドドドッ!!!!!!!
馬鹿「かはははははは!!!!!!! この馬鹿めが!!!!!」
ゾウ「パオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!」ドウッ……ザグンッ!!!!!
俺「ごふ……っ!」
馬鹿「体格で勝るアフリカゾウが、カバごときと同じスピードだと思ったか!」
ゾウ「パオオオオオオオオオオオッ!!!!!!」
俺(嘘だろ……! 一瞬で……!)ドプッ……ドプッ……
馬鹿「牙で胸を貫かれるまで気づかぬとは愚かなり。
そのまま……全身の血を垂れ流して死ねェェェェ!!!!!」
ゾウ「パオオオッ!!!!!」ブンッ!
俺「な……!? ぐはぁっ!!!」ドゴォン!!!!!
馬鹿「ん? どうしたんだい、エレゾー」
俺(ぐう……。地面に叩きつかれた衝撃で……体が動かねぇ……)
ゾウ「パオッ! パオッ!」ドッドッドッドッ……
馬鹿「……ふっ。なるほど。エレゾーの遊び癖が出てしまったか」
俺「何……?」
馬鹿「くはははは……。俺君、悪いけど。……楽に死ねるなんて思わない方がいい」
ゾウ「パオオッ!」ズァァァァァァ……
俺「立ち上がった……? 何をする気だ……!?」
ゾウ「パオオオオオオオオンッ!!!!!!!!」ズッドォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!!
ゴッギィィィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!
俺「………………っっっ!!!!!!!!!!!!」
馬鹿「ふははははははははは! 両膝をアフリカゾウに踏む抜かれた感想はどうだい? 俺君!」
俺「ああ……! あんがああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」
ゾウ「パオッ! パオッ!」ドッドッドッドッ
馬鹿「くはははは……。エレゾーもご満悦のようだ。
君のおかげだよ、俺君。彼に代わって、僕が礼を言っておこう」
俺「あ……。ああああ……」ビクッ……ビクッ……
ゾウ「パオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」
俺「……ッ!!」(また……! 立ち上がりやがった……!)
馬鹿「くははははははっ! 次は肘かい!? それとも肩、太もも、足首……!
エレゾー! 君は本当にいつも僕を楽しませてくれるね! 最高のペットだよ、君は!」
俺「うう……!」(くそ……。逃げてぇのは山々なんだが……体が全く言うことを聞かねえ……!)
ゾウ「パオオオンッ!!!!!!」ズッドォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!
ゴッギィィィィィン!!!!!!!!
俺「……ッッッ! あ……」
馬鹿「……ふふ。本当に性格が悪いんだね、君は」
ゾウ「パオッ!」ドッドッドッドッ
馬鹿「また、……膝を潰すなんてね」
俺「オアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!」
ゾウ「パオオオオオオッ!」ズアァァァァァァッ
俺(また……っ!)ポロポロ
馬鹿「あははははははっ! その涙はなんだいっ!? 痛みのため!? それとも恐怖からか!?」
ゾウ「パオオオオオッ!!!!!!」ズッドォォォォォンッッッ……
グチィィィ……
俺「あっ……。あは……っ」ガタガタ
馬鹿「……それとも、畜生にやられる悔しさからかい?」
ゾウ「パオッ!」
俺(痛てえ……もう……もう……)
馬鹿「これが常日頃から貴様ら人間に虐げられている動物の怒りだ!
俺君は家畜の命乞いに耳を傾けたことがあるのかい!?」
俺「いっそ……殺してくれ……」ビクンッ……ビクンッ……
馬鹿「”殺してくれ”? なぁエレゾー。あそこにいる人間があんなこと言ってるけど、君はどうしたい?」
ゾウ「パオ?」
俺「あ……あ……」ガタガタ
馬鹿「あいつは君達動物のことなんて路上に吐き捨てられたガムくらいにしか思っていないんだよ。
そんな人間の言葉に、耳を傾ける必要があると思うかい?」
ゾウ「……パオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!」ズァァァァァァァ
俺「ま……また……」ガタガタ
馬鹿「くふふ……! それでいいんだ、エレゾー。まだ殺すには早い。
……あの人間は、散々に痛めつけてやれ」
俺「い……嫌だ……。殺して……もう殺してくれ……」
馬鹿「なぁ、俺君。全身の骨が砕かれる感覚はどうだい?」
俺「あ……あが……」
ゾウ「パオッ。パオッ」
馬鹿「ふん。もう答える元気もないか。まだ11回だぞ?
膝を4回、足首を1回、大腿を5回、肩を1回だ。そんなことでどうするんだ?」
俺「頼……。も……殺……て……」
馬鹿「……さっき僕が言ったことを聞いていなかったのかな。
動物たちの言葉を最初に無視したのは貴様ら人間の方だろう?
いくらエレゾーの耳が大きいとはいっても」
ゾウ「パオオオオオオオッ!!!!!!!」ズァァァァァァ
俺「ひっ……! ひぃぃぃ……っ!」ガタガタ
ゾウ「パオオオオオンッ!!!!!!!!」ズッギャァァァァァァァァンッッッ!!!!!!!!!!!
俺「ぎゃああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」
馬鹿「……君の言葉は届かない。いくら叫ぼうともね」
俺「あああああああああっ!!!!!!!!! うああああああああああああっ!!!!!!!!」
馬鹿「少し、エレゾーの話をしようか」
俺「……」
馬鹿「君の反応も鈍ってきたところだしね。少しブレイクタイムといこう。
……ほら、エレゾー。君の大好物のりんごだ」ポイッ
ゾウ「パオッ」
馬鹿「……こいつはね、以前、サーカス団で無理矢理働かされていたんだ。
しかしこの気性だろう? 全然人に懐かずにいた。そしてある日」
ゾウ「……」ムシャムシャ
馬鹿「サーカス団の人間を全員殺した。全身滅茶苦茶に踏みつけてね。
その有様は……そう。ちょうど今の君のような状態だったらしい。
射殺されそうなところを、僕の父親が引き取って来たってわけさ」
俺「ま……待てよ……!」ハァ……ハァ……
馬鹿「何?」
俺「こいつは……。ヒポタンと、兄弟のように暮らしていたんじゃないのか……?」
馬鹿「ああ、嘘に決まってんだろ、そんなの。君と戦わせるためのただの口実さ」
俺「くそ……」ググググッ……
馬鹿「おやおや。元気が戻ったみたいだね。それじゃあ」
ゾウ「パオッ……」
馬鹿「ブレイクタイムは終了だ。ここからは……」
ゾウ「パオオオオオオオオオオオオッ」ズァァァァァァ
俺「うう……うぐぐぐ……!」グググググッ……
馬鹿「君のbreak(破壊) timeだ」
俺「くそ……。立てねぇ……」ググググッ……
ゾウ「パオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」
俺「くそ……! くっそおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!」
ゾウ「パオオオオオッ!?」ザンッ!
俺「……っ!?」
馬鹿「な……! どうしてお前が……!」
ゾウ「パオッ……。パオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!」ズドドドドドドドドッ!!!!!!!!
馬鹿「っ!? やめろ! エレゾー!!!」
ゾウ「パオッ!? パオオオオオオオオンッ!!!!!!!」ドッゴォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!
ザリッ……ザリッ……
俺「あ……ああ……」
ゾウ「パオゥ……」フラフラ
馬鹿「……馬鹿が。だからやめろと言ったんだ」
俺「まさか……。俺のために……」
馬鹿「エレゾー。君じゃこいつに勝てない。この……」
俺「ヒポタン!!!!!!!!!!!」
カバ「バオオオオオオオッ……」
馬鹿「カバには……!」
やはりカバが最強だったか
ゾウ「パオッ……! パオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」ドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!!!!
馬鹿「!? やめろと言ってるんだ! エレゾー!!!」
カバ「バオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!」ドダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!
ズッギャァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ゾウ「オッ……オオゥ……」フラフラ
カバ「フンス」
馬鹿「この馬鹿が……」
ゾウ「……ォ」ドッ……ズゥゥゥゥゥゥン……
俺「つ、強ええ……。なんつー強さだよ……」
馬鹿「ふん。だから最初に言っただろ? 最強の動物はカバだ、って」
カバ「フンス」
俺「……ありがとう。ヒポタン」
馬鹿「まったく。だから君は人の言葉に耳を傾けろと言うんだ。
何が正しくて、そして何が間違いなのか、理解するの能力が君には欠如している」
俺「……」
馬鹿「おいで、ヒポタン。エサの時間だ」
カバ「フンフン♪」( ^ω^)ニコニコ
馬鹿「君の大好きなニンジンさ。よぉく味わって食べるといい」
カバ「♪」ムシャムシャ
馬鹿「何せ」
カバ「……?」フラッ
俺「ヒポタン……?」
馬鹿「それが、君の最期の食事なんだから」
カバ「バオッ……? オッ……」
ドッズゥゥゥゥン……
俺「え……。え? 嘘だろ……。何やってんだよ、ヒポタン……。
起きろよ……。起きろよ! なぁ!」ユサユサ
カバ「……」
馬鹿「最強の動物はカバ。そして」
俺「ヒポタン……! ヒポタあああああああああーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!」
馬鹿「それを倒して……俺が最強だッ!!!」
俺「てめぇ……。ふざけんなよ……」
馬鹿「何か? そいつは僕のペットだ。どうしようと僕の勝手だろう?」
俺「ふざけんな! こいつは……こいつはなぁ……!」
馬鹿「……」
俺「俺の友達だッ!!! 友達に手を出すやつは許さん!!!!! お前はこの手でぶっ殺す!!!!!!!」
馬鹿「……はぁ。君には心底呆れるよ。この畜生が友達? 馬鹿も休み休み言いたまえ。
言葉も通じないのに何が友達だ」
俺「通じたさ」
馬鹿「……何?」
俺「俺が死にかけて……。アフリカゾウに殺されそうなときだ……俺の叫びにこいつは気付いてくれた……」
馬鹿「……」
俺「こいつは俺の助けを求める声に応えてくれた! だから次は……」
馬鹿「な……っ!」
俺「俺が応える番だッ!!!」ドッガァン!!!!!!
馬鹿「ぐはぁ……っ!!!!!!!!!」
俺「はぁ……はぁ……。くそ……」ガクガクッ……
馬鹿「ふ……ふふ……ふははははははははははっ!!!! なんだい君は!
結局威勢がいいだけの愚図じゃないか! 所詮この程度! この程度のくだらない人間だ!
何が友達!? 何が応えてくれた、だ! そんなものはただの戯言!
動物の気持ちが分かったなんて人間のエゴだ! 飼い主の妄言だ! 妄想だ!
頭の中にある理想の具現化だ!
分かり合える!? 気持ちで繋がってる!? そんなわけがあるか!
こいつら畜生と人間が分かり合える日なんてくるわけがないだろう!?
そんな夢みたいなことが……」
俺「うう……っ!」
馬鹿「起こるかこの馬鹿野郎がァァァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
ドッガァァァァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!
俺「…………〜〜〜っ!!!!!! かは……っ!!!!」
馬鹿「死にぞこないが。引導をくれてやる」
俺「……っ!」ハァ……ハァ……
馬鹿「死ねッ! 死ね死ね……死ねェェェェェェェ!!!!!!!!!!」ガスッ! ゴッ! ズガッ!
俺「ぐ……。うう……っ!」フラフラ
馬鹿「死ね死ね死ね死ね……ッ!」ゴズッ! ズギャッ! メキィッ!!!
俺「ふ……。ふう……」ガクガクッ
馬鹿「死……! 死ね……! うううっ!!! うわあああああああああっ!!!!」ゴシャッ! メリィッ! グチャッ!
俺「……」
馬鹿「なんだ……! なんだお前はあああーーーーーーーーッ!!!!!!?
どうして倒れないんだ……っ!?」ガッ
俺「言っただろ……。俺が応える番だ、ってよ」ググググッ
馬鹿「ど、どこにそんな力が……。その手をはなせ……!」グッグッ
俺「はなすかボケが……。てめぇは……」
馬鹿「う……っ!」
俺「死ねえええええええええええええええっ!!!!!!!!!!!!」ズッギャァァァァァァァァァンッ!!!!!!!!!
馬鹿「ふ……ふはははは……」
俺「……」
馬鹿「格好つけやがって……。結局力なんて残ってねぇんじゃねぇか」
俺「……」
馬鹿「言っておくがな、俺はあの役立たずのゾウや、
そこに転がってる糞馬鹿カバ野郎なんかよりずっと強いぞ」
俺「……」
馬鹿「ペットより飼い主の方が弱いなんてことがあるか。俺は誰よりも強い」
俺「……」
馬鹿「当然お前みたいなカスよりもな。今、とどめを刺してやる。そこでおとなしく死んでろ」
俺「……」
馬鹿「あ、そうそう。墓はお友達と並べてやるからな。感謝してくれよ。
くはははは。俺は畜生の横で眠るなんてごめんだけどな」
俺「……そうか。ヒポタンも、お前の横で眠るのは嫌だろうな」
馬鹿「はん! 死ぬ前にも軽口か。お前らしい……っ!?」フラッ
俺「ようやく効いてきたか、鈍感野郎め。さっき俺が倒れてたのはどこだったっけな」
馬鹿「何……」
俺「カバが即死するほどの毒物だ。人間が食えばひとたまりもねぇだろう」
馬鹿「まさか……。お前……」
俺「そのまさかさ。ヒポタンの食べ残したニンジン……。
さっきお前をぶん殴ったときに、口の中にねじ込んでやった」
馬鹿「お前……。お前ええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」
俺「さっすが馬鹿だから鈍いんだな。その元気の良さには感心するが……」
馬鹿「うぐ……っ! くそ……っ! くそおお……っ!」フラフラ……
俺「覚悟しろ。これはヒポタンの……そして、俺の怒りだ」
馬鹿「やめろ……。近寄るな……」
俺「……おいおい。お前は、ペットの言葉に耳を傾けたことがあるのか?」
馬鹿「来るな……。消えろ……俺の前から……」
俺「言っただろ。これはヒポタンの怒りでもあると。お前が死ぬのは……俺に今から殺されるのは」
馬鹿「ヤメロオオオオオオオーーーー!!!!! 来るんじゃあなああああああああいい!!!!!」
俺「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!」
ズゴッ! ドガッ! メギィッ! グシャッ! ゴズッ! ドズッ! メリィッ!
馬鹿「へ……ぶう……」ドサッ!
俺「……今までお前が虐げてきた、動物たちの悲しみによってだよ」
俺「これで良し……っと」
『ヒポタン ここに眠る』
俺「……ま、こいつもついでにな」
『馬鹿の墓』
俺「ああは言ったけど、一応こいつも飼い主だもんな。エサもちゃんとやってたみたいだし」
ゾウ「」
俺「……こいつの墓は」
ゾウ「」
俺「穴掘るの面倒だからいいかな」
俺「はぁ……」
ヒポタン『フンス』
俺「なんだか、馬鹿らしくなっちまったな。どの動物が強いとか……どうとか……」
ヒポタン『フンフン?』
俺「そんなくだらないことで……俺はたくさんのものを失っちまった……」
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
モンスター飼い主・馬鹿
勝者 俺
馬鹿「なんで勝者がお前なの? 僕の勝ちだろ?」
俺「いやいや、お前死んだじゃん」
馬鹿「はあ? 違うよ。最初に俺カバが一番強いって言ったよね?」
俺「うん」
馬鹿「カバが一番強かったじゃん。僕間違ってないじゃん」
俺「……まぁね」
馬鹿「じゃあ負けを認めろよ。カス」
俺「……はい。すいませんでした」
こうして俺は、ヒポタンや、他のたくさんのものを犠牲にすることによって答えを得た。
最強の生物はカバだと。
『ここらへんにはライオンが出る。トラも、ワニも、ハイエナもだ。
でも、一番に気を付けなければいけないのはカバさ』
〜アフリカ原住民の言葉〜
終わり
読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。
乙
なにこの気持ち
なかなか読ませるな
・ニュース速報(VIP)@2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介でした
馬鹿「最強の動物はカバ」俺「んなわけあるか」
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:13:00.495 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「カバって実は足速いんだぜ」
俺「速いって言ってもどうせ『あの巨体にしては〜』とかいうかませ理論だろ」
馬鹿「牙もあるし」
俺「俺が飼ってる柴犬ですら牙あるんだが?」
馬鹿「とにかくカバは強いんだよ!」
俺「そんなわけねーっての。あんなの俺でも勝てるわ」
馬鹿「それならガチでカバとケンカして勝って見せろよ」
俺「いいぜ、別に。目の前にいたら素手で殺してやるよ」
馬鹿「OK。じゃあウチに行こうか。庭でカバ飼ってるんだ」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:13:59.348 ID:W42dRILB0.net
時速50キロくらいだっけ
・ディーラー「納車だよ。保護シートとるからね」 アルト「えっ」
・【マジキチ注意】女「すいません…」モジモジ 膣内洗浄師俺「なんだ股患者か」
・男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
・医者「こりゃアレだね、一日30回くらいはオーガズム感じちゃう奇病だね」 俺「うわーん…やったぜ!!」
・【胸糞注意】女「痴漢です!」 男「えっ」 私服警察「えっ」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:16:21.736 ID:HgWXB1kDM.net
〜馬鹿邸・庭〜
カバ「バオオオオオッ!!!!!!」
馬鹿「俺がかわいがってるヒポタンだ」
俺「お、おお……。ずいぶんでけーな」
馬鹿「怖気づいたか?」
俺「ばーか。ちょっと驚いただけだよ。こんなデカブツに俺が負けるわけないだろ」
馬鹿「素手の勝負で武器の使用はなし。勝負の決着はどちらかが再起不能になるまで。
ルールはこれでいいかな?」
俺「おう。お前はそこでかわいいペットがいたぶられるのを眺めてろよ」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:19:17.544 ID:HgWXB1kDM.net
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
カバ
勝負開始!!!!!!!!
俺「……いざ目の前にしてみると」
カバ「バオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」
俺「さすがにでけーな。ここはサイドに回り込んでと」サササッ
カバ「フンス」ドッタドッタ
俺「この……。意外とはえーじゃねぇか!」ズザザザザザッ
カバ「フンフン」ドダダダダダッ
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:20:42.839 ID:b5xRVFN+0.net
おれもカバ飼いたい
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:22:24.023 ID:HgWXB1kDM.net
俺「ウオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」ズザザザザザザザザッ!!!!!!
カバ「バオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!」ドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!
馬鹿「俺君! 逃げてるだけで勝つ気あるの?」
俺「うるせぇ! 外野は黙ってろ!」ザザザザザザザッ
俺(しかし……。このカバ、常に俺を正面に捉えてきやがる……)
カバ「バオオオオオオッ!!!!!!」ドッダドッダ
俺「ここは……。予定変更! 正面から殺すッ!!!」ズダダダダダダダダッ!!!!!!!!
馬鹿「あーあ」
17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:25:31.635 ID:HgWXB1kDM.net
俺(目標までおよそ3メートル……。ここで……)
俺「オラよッ! 反応してみろこのカバ野郎!!!」ズダンッ!!!!!
馬鹿「なっ……! 俺君の跳躍力……! ヒポタンの頭上をはるかに超えているッ!!!!」
俺「ぶはははははは! バーカ! その巨体だ! 背中に乗られたらもうシメーだろ!」
馬鹿「確かに……。背中に飛びつかれでもしたらヒポタンに攻撃手段は無い……。しかし……!」
カバ「バオオオッ!!!!!!」ガッパァンッ!!!!!!
俺「んな……ッ!?」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:26:42.039 ID:5d4sUNDI0.net
ムチャしやがって
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:28:48.590 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「ヒポタンの顎は150度以上開くんだ! 頭上を越えようなんて……」
カバ「バオオオオオオオッ!!!!!!!!」グパァ
馬鹿「甘いッ!!!!!!!」
俺「うぐっ!?」ビタンッ!
馬鹿「やれ、ヒポタン! そのまま噛み殺せ!」
カバ「フンス」ゴリッ!
俺「がは……っ」(まずい……。牙がわき腹を貫通して……)
カバ「コフー……。コフー……」ゴリゴリゴリッ!メキョッ!
俺「ぐぷっ。あ……がぁ……」」
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:29:34.018 ID:V3v6xAI30.net
噛み殺せってなんだよ…
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:31:39.472 ID:HgWXB1kDM.net
カバ「フー……。フー……」メリッ! ゴキゴキゴキッ! メキョッ! ブチィッ!
俺「うぐ……あ……」ドプッ……ドプッ……
馬鹿「あははははははは! どうだい!? ヒポタンの牙の味は!?」
カバ「コフー……」ボギッ! メゴッ! ゴギィッ!
俺(やべぇ……。このままじゃ死ぬ……)
馬鹿「死ね死ね死ねぇ……。そのまま……自分の思慮の浅さを悔やんで死ねえええええっ!!!!!!」
俺「うぶっ……! ウオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」ギシギシギシギシ……
馬鹿「な……!?」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:35:02.888 ID:HgWXB1kDM.net
カバ「バオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!」ドッタドッタ
俺「がふっ……! はぁ……っ! はぁ……っ!」ドサッ
馬鹿「な……なんてやつだ……」
俺(ぐ……。なんとか当面の危機は脱したが……意識がトビそうだ……)ガクッ……ガクッ……
馬鹿「まさか……。自分のわき腹を千切って……ヒポタンの牙から逃れるなんてッ!!!!!」
カバ「バオッ!!!」ドッタドッタ
俺「うお……っ。あああああああっ!!!!!!」ザンッ!
馬鹿「た、立ちやがった……。化け物か……、こいつは……」
俺「ハァー……。ハァー……」(目がかすむ……。さっさと勝負を決めねぇと……)
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:39:33.301 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「そいつはもう虫の息だ! さっさととどめを刺せ! ヒポタン!」
カバ「バオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!」ドダダダダダダダッ!!!!!!
俺「な……っ! ごぶうっ!!!!!!」ドォォォォォォンッ!!!!!!!
メキィ!!!!!!!!
馬鹿「うまい! 樹齢1000年と言われる巨大な杉の木に俺君をぶち当てた!」
カバ「フンス」グッ! グググググググッ……
俺「ああ……!」ミシッ……ミシミシミシッ……
馬鹿「そのまま全身の骨をへし折ってやれ! ヒポタン!」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:43:06.112 ID:HgWXB1kDM.net
俺「う……あああ……」ミシミシミシミシミシッ
カバ「フンフン」グググググググググググッ……
俺(このままじゃ死……マジで死んじまう……)ミシミシミシミシミシッ
馬鹿「殺せ! ヒポタン!」
カバ「フー……フー……」ググググググググググググググッ……グンッ!!!!!!!
ゴギィィィィッ!!!!!!!!!!!
俺「がぷっ!!! おごげえええええええええっ!!!!!!」ドボドボドボドボッ!!!!!!!
馬鹿「かはははははははっ!!!!!! 今の音は背骨が折れたかっ!?
内臓が潰れたか!? ひどい吐血量だぞ!!!!!! くはははははははははっ!!!!!」
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:45:20.142 ID:M/1mlEEZ0.net
ポケモンバトルかな?
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:46:47.551 ID:HgWXB1kDM.net
俺「がぶあっ!!! あぐっああああああああああっ!!!!!!!」ドボドボドボドボッ!!!!!!!
カバ「フンス!」グッ!!! グググッ!!!!!!
ミシミシミシミシッ……メギィッッッ!!!!!!!
俺「あ……」ズルゥッ……
馬鹿「あははははははははっ!!! とうとう死んだかっ!!! 死ん……っ!?」
ミシミシミシミシッ……
カバ「フンス?」
馬鹿「や……やめろヒポタン! そいつは……そいつの本当の狙いは……」
ベギッ……
俺「……」ニヤッ
馬鹿「樹齢1000年の杉の木を倒すことだったんだーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
ベギベギベギベギベギベギベギベギベギッ!!!!!!!!!!!
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:47:27.831 ID:FnO0/92G0.net
カバすげえな
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:50:14.298 ID:HgWXB1kDM.net
カバ「フンス……」ドッタ……ドッタ……
馬鹿「逃げろ……。ヒポタン逃げるんだ……」
杉の木「ミシッ! ミシミシッ……ベギィッ! ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ……」
カバ「フンフン……」
馬鹿「頼むヒポタン……逃げてくれ……」ガタガタ
杉の木「ズッドォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!!!」
カバ「ブオオオオオッ!!!!!」
馬鹿「ヒポタああああああああーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:54:30.511 ID:HgWXB1kDM.net
杉の木「ズゥゥゥゥゥゥン……」
馬鹿「そんな……。ヒポタンが……」
俺「おい」
馬鹿「え」
俺「重てーんだよ、これ。早くそのカバをどけろ」
カバ「フンス……」
馬鹿「な……。なんだって……」
俺「早く。俺が力尽きる前にな……」
馬鹿「う、嘘だろ……。なんで……! その樹齢1000年の杉の木は……
幹の太さが15メートル……、重さが8000トンもあるって言うのに……!」
カバ「……」ブルブル
馬鹿「なんで俺君は片手で持ち上げているんだーーーーーーーーーッ!!!!!!!??」
41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:56:45.839 ID:b5xRVFN+0.net
カバかわいそう
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:57:34.880 ID:FnO0/92G0.net
最初からカバふっとばせるだろそれ
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 20:59:05.388 ID:HgWXB1kDM.net
カバ「フンス」
馬鹿「あ……ああ……」
俺「ったくよぉ。お前がノロノロしてっから腕が疲れちまったぜ」
カバ「フンス」ペロペロ
俺「お。なんだ、千切れたわき腹舐めてくれてんのか。カバでも助けられたことくらいは分かるんだな」
馬鹿「いったい……どうやって……」
俺「あん?」
馬鹿「君はどうやって……右の太さ15メートル、重さが8000トンもある樹齢1000年の杉の木を持ち上げていたというんだッ!?
俺に分かるように説明してくれ!!!」
俺「はあ? だからお前は馬鹿だってんだよ。今俺が使ったテコの原理って小学校で習うレベルだろうが。
カバを支点、俺を力点にして杉の木を持ち上げてたんだよ」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:00:28.821 ID:5Lx8S3+ea.net
それ持ち上げてもなんの解決に…
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:03:17.460 ID:Pvcp01kU0.net
やっぱカバ強いんじゃねえか
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:03:31.097 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「テコの原理……!? そんな魔法みたいなことが可能なのか……!」
俺「バーカ。いくら信じられないようなことでもな、現実で起きたことは科学で説明できんだよ。
魔法だとか、念動力だとか、そんなオカルト染みたことなんてねぇよ」
カバ「フンス」ペロペロ
俺「……まぁ。今回の件については、俺も考えを改めないといけねぇな」
馬鹿「え……?」
俺「こいつさ」ナデナデ
カバ「フン?」
馬鹿「……ヒポタンが、なんだって言うんだい」
俺「こんなやつノロマで、弱っちぃと思ってたけど、実際やってみて意識が変わったよ。
武器の使用禁止ってルールを俺は破っちまった。杉の木を利用したからな。
……完敗だよ。俺の」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:07:15.907 ID:HgWXB1kDM.net
カバ「フンフン」ドッタドッタ
馬鹿「……」
俺「強ええよ、そいつは。……その。ヒポタンはよ」
馬鹿「え……? 初めて名前で……」
カバ「……」
俺「おめでとう。ヒポタン。この勝負……お前の勝ちだ!」
馬鹿「ヒポタンって……。名前で呼んでくれるなんて……!」
カバ「ブオオオオオオオオオオオッ!!!!!」( ^ω^)ニコニコ
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
カバ
勝者 ヒポタン
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:12:23.921 ID:HgWXB1kDM.net
俺「さて。で、話の続きだけど」
馬鹿「……話?」
俺「おいおい。とぼけないでくれよ。どの動物が一番強いかって話しだろ」
馬鹿「あ……、ああ。そうだったね」
俺「まぁカバも強いってことは分かったけど、俺は最強の動物はゾウだと思う」
馬鹿「ゾウ?」
俺「ああ。アフリカゾウな。だってでっかいし」
馬鹿「なるほど……」
俺「実際カバよりゾウの方が強いと思うね。今回の戦いで学んだけど、牙は巨大な方が強いはずなんだ。
俺が飼ってる柴犬の噛みつきより、ヒポタンの噛みつきの方が圧倒的に強かった。
なんせわき腹抉られたくらいだからな。アフリカゾウの巨大な牙の方が、俺は強いと思う」
馬鹿「そうか……。それならちょうどいい!」
俺「ああ?」
馬鹿「裏庭でアフリカゾウを飼ってるんだ! 戦って確かめてみるといいよ!」
俺「え」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:14:25.753 ID:W42dRILB0.net
続いた!?
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:15:23.355 ID:HgWXB1kDM.net
〜馬鹿邸・裏庭〜
ゾウ「パオオオオオオオンッ!!!!!」ドッドッドッドッ……
馬鹿「ヒポタンと同じくらいかわいがってるエレゾーだよ」
俺「……それはいいんだが」
ゾウ「パオッ! パオッ!」
俺「なんで俺が戦わないといけないの?」
馬鹿「だってその方が分かりやすいだろう?
君が戦ってみて、カバとゾウどちらが強いのか判断すればいい」
俺「ええ……」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:18:11.311 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「何か?」
俺「いやいや……。俺が戦うっておかしくない?」
馬鹿「なんで?」
俺「ヒポタンと……そのゾウが戦えばいいだろ。そっちの方が分かりやすいし」
馬鹿「なんてことを言うんだ君は!?」ドンッ!
俺「ヒィッ!?」
馬鹿「ヒポタンとエレゾーは生まれた時から、ここで兄弟のように仲良く暮らしてるんだぞ!?
なんでそんな二人を戦わせるとか野蛮な考えに行きつくのか分からないよ!
まったくもって残酷だ! 実にけしからん!」
俺「す、すいませんでした」
60: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:20:26.359 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオオオオオオッ!!!!!!」
俺「やっぱでっけぇな……」
馬鹿「それじゃあルールはさっきと同じでいいかな!? 始めるよ!」
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
アフリカゾウ
勝負開始!!!!!!!!!!!
俺(序盤の戦略はさっきと同じだ。距離を取って回り込む!)ズザザザザッ!!!!!
ゾウ「パオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!」ドダダダダダッ!!!!!!!!!
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:24:26.990 ID:HgWXB1kDM.net
俺「なっ!?」ザリッ……
ゾウ「パオオオオオオッ!!!!!!」ドドドドドドドッ!!!!!!!
馬鹿「かはははははは!!!!!!! この馬鹿めが!!!!!」
ゾウ「パオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!」ドウッ……ザグンッ!!!!!
俺「ごふ……っ!」
馬鹿「体格で勝るアフリカゾウが、カバごときと同じスピードだと思ったか!」
ゾウ「パオオオオオオオオオオオッ!!!!!!」
俺(嘘だろ……! 一瞬で……!)ドプッ……ドプッ……
馬鹿「牙で胸を貫かれるまで気づかぬとは愚かなり。
そのまま……全身の血を垂れ流して死ねェェェェ!!!!!」
63: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:27:39.820 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオオオッ!!!!!」ブンッ!
俺「な……!? ぐはぁっ!!!」ドゴォン!!!!!
馬鹿「ん? どうしたんだい、エレゾー」
俺(ぐう……。地面に叩きつかれた衝撃で……体が動かねぇ……)
ゾウ「パオッ! パオッ!」ドッドッドッドッ……
馬鹿「……ふっ。なるほど。エレゾーの遊び癖が出てしまったか」
俺「何……?」
馬鹿「くはははは……。俺君、悪いけど。……楽に死ねるなんて思わない方がいい」
ゾウ「パオオッ!」ズァァァァァァ……
俺「立ち上がった……? 何をする気だ……!?」
65: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:35:05.117 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオオオオオオオオンッ!!!!!!!!」ズッドォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!!
ゴッギィィィィィィィッッッ!!!!!!!!!!!!!!
俺「………………っっっ!!!!!!!!!!!!」
馬鹿「ふははははははははは! 両膝をアフリカゾウに踏む抜かれた感想はどうだい? 俺君!」
俺「ああ……! あんがああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」
ゾウ「パオッ! パオッ!」ドッドッドッドッ
馬鹿「くはははは……。エレゾーもご満悦のようだ。
君のおかげだよ、俺君。彼に代わって、僕が礼を言っておこう」
俺「あ……。ああああ……」ビクッ……ビクッ……
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:44:17.168 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」
俺「……ッ!!」(また……! 立ち上がりやがった……!)
馬鹿「くははははははっ! 次は肘かい!? それとも肩、太もも、足首……!
エレゾー! 君は本当にいつも僕を楽しませてくれるね! 最高のペットだよ、君は!」
俺「うう……!」(くそ……。逃げてぇのは山々なんだが……体が全く言うことを聞かねえ……!)
ゾウ「パオオオンッ!!!!!!」ズッドォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!
ゴッギィィィィィン!!!!!!!!
俺「……ッッッ! あ……」
馬鹿「……ふふ。本当に性格が悪いんだね、君は」
ゾウ「パオッ!」ドッドッドッドッ
馬鹿「また、……膝を潰すなんてね」
俺「オアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!!!!!」
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:49:07.335 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオオオオオオッ!」ズアァァァァァァッ
俺(また……っ!)ポロポロ
馬鹿「あははははははっ! その涙はなんだいっ!? 痛みのため!? それとも恐怖からか!?」
ゾウ「パオオオオオッ!!!!!!」ズッドォォォォォンッッッ……
グチィィィ……
俺「あっ……。あは……っ」ガタガタ
馬鹿「……それとも、畜生にやられる悔しさからかい?」
ゾウ「パオッ!」
俺(痛てえ……もう……もう……)
馬鹿「これが常日頃から貴様ら人間に虐げられている動物の怒りだ!
俺君は家畜の命乞いに耳を傾けたことがあるのかい!?」
俺「いっそ……殺してくれ……」ビクンッ……ビクンッ……
73: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:53:33.146 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「”殺してくれ”? なぁエレゾー。あそこにいる人間があんなこと言ってるけど、君はどうしたい?」
ゾウ「パオ?」
俺「あ……あ……」ガタガタ
馬鹿「あいつは君達動物のことなんて路上に吐き捨てられたガムくらいにしか思っていないんだよ。
そんな人間の言葉に、耳を傾ける必要があると思うかい?」
ゾウ「……パオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!」ズァァァァァァァ
俺「ま……また……」ガタガタ
馬鹿「くふふ……! それでいいんだ、エレゾー。まだ殺すには早い。
……あの人間は、散々に痛めつけてやれ」
俺「い……嫌だ……。殺して……もう殺してくれ……」
76: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 21:58:17.353 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「なぁ、俺君。全身の骨が砕かれる感覚はどうだい?」
俺「あ……あが……」
ゾウ「パオッ。パオッ」
馬鹿「ふん。もう答える元気もないか。まだ11回だぞ?
膝を4回、足首を1回、大腿を5回、肩を1回だ。そんなことでどうするんだ?」
俺「頼……。も……殺……て……」
馬鹿「……さっき僕が言ったことを聞いていなかったのかな。
動物たちの言葉を最初に無視したのは貴様ら人間の方だろう?
いくらエレゾーの耳が大きいとはいっても」
ゾウ「パオオオオオオオッ!!!!!!!」ズァァァァァァ
俺「ひっ……! ひぃぃぃ……っ!」ガタガタ
ゾウ「パオオオオオンッ!!!!!!!!」ズッギャァァァァァァァァンッッッ!!!!!!!!!!!
俺「ぎゃああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!!!!」
馬鹿「……君の言葉は届かない。いくら叫ぼうともね」
俺「あああああああああっ!!!!!!!!! うああああああああああああっ!!!!!!!!」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:06:21.472 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「少し、エレゾーの話をしようか」
俺「……」
馬鹿「君の反応も鈍ってきたところだしね。少しブレイクタイムといこう。
……ほら、エレゾー。君の大好物のりんごだ」ポイッ
ゾウ「パオッ」
馬鹿「……こいつはね、以前、サーカス団で無理矢理働かされていたんだ。
しかしこの気性だろう? 全然人に懐かずにいた。そしてある日」
ゾウ「……」ムシャムシャ
馬鹿「サーカス団の人間を全員殺した。全身滅茶苦茶に踏みつけてね。
その有様は……そう。ちょうど今の君のような状態だったらしい。
射殺されそうなところを、僕の父親が引き取って来たってわけさ」
俺「ま……待てよ……!」ハァ……ハァ……
馬鹿「何?」
俺「こいつは……。ヒポタンと、兄弟のように暮らしていたんじゃないのか……?」
馬鹿「ああ、嘘に決まってんだろ、そんなの。君と戦わせるためのただの口実さ」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:09:12.025 ID:HgWXB1kDM.net
俺「くそ……」ググググッ……
馬鹿「おやおや。元気が戻ったみたいだね。それじゃあ」
ゾウ「パオッ……」
馬鹿「ブレイクタイムは終了だ。ここからは……」
ゾウ「パオオオオオオオオオオオオッ」ズァァァァァァ
俺「うう……うぐぐぐ……!」グググググッ……
馬鹿「君のbreak(破壊) timeだ」
俺「くそ……。立てねぇ……」ググググッ……
ゾウ「パオオオオオオオオオッ!!!!!!!!」
俺「くそ……! くっそおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!!!!」
83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:13:46.060 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオオオオオッ!?」ザンッ!
俺「……っ!?」
馬鹿「な……! どうしてお前が……!」
ゾウ「パオッ……。パオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!!」ズドドドドドドドドッ!!!!!!!!
馬鹿「っ!? やめろ! エレゾー!!!」
ゾウ「パオッ!? パオオオオオオオオンッ!!!!!!!」ドッゴォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!
ザリッ……ザリッ……
俺「あ……ああ……」
ゾウ「パオゥ……」フラフラ
馬鹿「……馬鹿が。だからやめろと言ったんだ」
俺「まさか……。俺のために……」
馬鹿「エレゾー。君じゃこいつに勝てない。この……」
俺「ヒポタン!!!!!!!!!!!」
カバ「バオオオオオオオッ……」
馬鹿「カバには……!」
85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:16:02.362 ID:rsqWlWDD0.net
やはりカバが最強だったか
86: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:17:27.903 ID:HgWXB1kDM.net
ゾウ「パオッ……! パオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!」ドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!!!!
馬鹿「!? やめろと言ってるんだ! エレゾー!!!」
カバ「バオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!」ドダダダダダダダダダッ!!!!!!!!!!
ズッギャァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!
ゾウ「オッ……オオゥ……」フラフラ
カバ「フンス」
馬鹿「この馬鹿が……」
ゾウ「……ォ」ドッ……ズゥゥゥゥゥゥン……
俺「つ、強ええ……。なんつー強さだよ……」
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:21:16.920 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「ふん。だから最初に言っただろ? 最強の動物はカバだ、って」
カバ「フンス」
俺「……ありがとう。ヒポタン」
馬鹿「まったく。だから君は人の言葉に耳を傾けろと言うんだ。
何が正しくて、そして何が間違いなのか、理解するの能力が君には欠如している」
俺「……」
馬鹿「おいで、ヒポタン。エサの時間だ」
カバ「フンフン♪」( ^ω^)ニコニコ
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:23:47.868 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「君の大好きなニンジンさ。よぉく味わって食べるといい」
カバ「♪」ムシャムシャ
馬鹿「何せ」
カバ「……?」フラッ
俺「ヒポタン……?」
馬鹿「それが、君の最期の食事なんだから」
カバ「バオッ……? オッ……」
ドッズゥゥゥゥン……
俺「え……。え? 嘘だろ……。何やってんだよ、ヒポタン……。
起きろよ……。起きろよ! なぁ!」ユサユサ
カバ「……」
馬鹿「最強の動物はカバ。そして」
俺「ヒポタン……! ヒポタあああああああああーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!」
馬鹿「それを倒して……俺が最強だッ!!!」
91: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:27:54.489 ID:HgWXB1kDM.net
俺「てめぇ……。ふざけんなよ……」
馬鹿「何か? そいつは僕のペットだ。どうしようと僕の勝手だろう?」
俺「ふざけんな! こいつは……こいつはなぁ……!」
馬鹿「……」
俺「俺の友達だッ!!! 友達に手を出すやつは許さん!!!!! お前はこの手でぶっ殺す!!!!!!!」
馬鹿「……はぁ。君には心底呆れるよ。この畜生が友達? 馬鹿も休み休み言いたまえ。
言葉も通じないのに何が友達だ」
俺「通じたさ」
馬鹿「……何?」
俺「俺が死にかけて……。アフリカゾウに殺されそうなときだ……俺の叫びにこいつは気付いてくれた……」
馬鹿「……」
俺「こいつは俺の助けを求める声に応えてくれた! だから次は……」
馬鹿「な……っ!」
俺「俺が応える番だッ!!!」ドッガァン!!!!!!
馬鹿「ぐはぁ……っ!!!!!!!!!」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:33:41.012 ID:HgWXB1kDM.net
俺「はぁ……はぁ……。くそ……」ガクガクッ……
馬鹿「ふ……ふふ……ふははははははははははっ!!!! なんだい君は!
結局威勢がいいだけの愚図じゃないか! 所詮この程度! この程度のくだらない人間だ!
何が友達!? 何が応えてくれた、だ! そんなものはただの戯言!
動物の気持ちが分かったなんて人間のエゴだ! 飼い主の妄言だ! 妄想だ!
頭の中にある理想の具現化だ!
分かり合える!? 気持ちで繋がってる!? そんなわけがあるか!
こいつら畜生と人間が分かり合える日なんてくるわけがないだろう!?
そんな夢みたいなことが……」
俺「うう……っ!」
馬鹿「起こるかこの馬鹿野郎がァァァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」
ドッガァァァァァァァンッ!!!!!!!!!!!!!
俺「…………〜〜〜っ!!!!!! かは……っ!!!!」
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:38:56.473 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「死にぞこないが。引導をくれてやる」
俺「……っ!」ハァ……ハァ……
馬鹿「死ねッ! 死ね死ね……死ねェェェェェェェ!!!!!!!!!!」ガスッ! ゴッ! ズガッ!
俺「ぐ……。うう……っ!」フラフラ
馬鹿「死ね死ね死ね死ね……ッ!」ゴズッ! ズギャッ! メキィッ!!!
俺「ふ……。ふう……」ガクガクッ
馬鹿「死……! 死ね……! うううっ!!! うわあああああああああっ!!!!」ゴシャッ! メリィッ! グチャッ!
俺「……」
馬鹿「なんだ……! なんだお前はあああーーーーーーーーッ!!!!!!?
どうして倒れないんだ……っ!?」ガッ
俺「言っただろ……。俺が応える番だ、ってよ」ググググッ
馬鹿「ど、どこにそんな力が……。その手をはなせ……!」グッグッ
俺「はなすかボケが……。てめぇは……」
馬鹿「う……っ!」
俺「死ねえええええええええええええええっ!!!!!!!!!!!!」ズッギャァァァァァァァァァンッ!!!!!!!!!
95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:43:14.733 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「ふ……ふはははは……」
俺「……」
馬鹿「格好つけやがって……。結局力なんて残ってねぇんじゃねぇか」
俺「……」
馬鹿「言っておくがな、俺はあの役立たずのゾウや、
そこに転がってる糞馬鹿カバ野郎なんかよりずっと強いぞ」
俺「……」
馬鹿「ペットより飼い主の方が弱いなんてことがあるか。俺は誰よりも強い」
俺「……」
馬鹿「当然お前みたいなカスよりもな。今、とどめを刺してやる。そこでおとなしく死んでろ」
俺「……」
馬鹿「あ、そうそう。墓はお友達と並べてやるからな。感謝してくれよ。
くはははは。俺は畜生の横で眠るなんてごめんだけどな」
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:47:41.575 ID:HgWXB1kDM.net
俺「……そうか。ヒポタンも、お前の横で眠るのは嫌だろうな」
馬鹿「はん! 死ぬ前にも軽口か。お前らしい……っ!?」フラッ
俺「ようやく効いてきたか、鈍感野郎め。さっき俺が倒れてたのはどこだったっけな」
馬鹿「何……」
俺「カバが即死するほどの毒物だ。人間が食えばひとたまりもねぇだろう」
馬鹿「まさか……。お前……」
俺「そのまさかさ。ヒポタンの食べ残したニンジン……。
さっきお前をぶん殴ったときに、口の中にねじ込んでやった」
馬鹿「お前……。お前ええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」
俺「さっすが馬鹿だから鈍いんだな。その元気の良さには感心するが……」
馬鹿「うぐ……っ! くそ……っ! くそおお……っ!」フラフラ……
俺「覚悟しろ。これはヒポタンの……そして、俺の怒りだ」
97: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:52:32.673 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「やめろ……。近寄るな……」
俺「……おいおい。お前は、ペットの言葉に耳を傾けたことがあるのか?」
馬鹿「来るな……。消えろ……俺の前から……」
俺「言っただろ。これはヒポタンの怒りでもあると。お前が死ぬのは……俺に今から殺されるのは」
馬鹿「ヤメロオオオオオオオーーーー!!!!! 来るんじゃあなああああああああいい!!!!!」
俺「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!!」
ズゴッ! ドガッ! メギィッ! グシャッ! ゴズッ! ドズッ! メリィッ!
馬鹿「へ……ぶう……」ドサッ!
俺「……今までお前が虐げてきた、動物たちの悲しみによってだよ」
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:54:15.055 ID:HgWXB1kDM.net
俺「これで良し……っと」
『ヒポタン ここに眠る』
俺「……ま、こいつもついでにな」
『馬鹿の墓』
俺「ああは言ったけど、一応こいつも飼い主だもんな。エサもちゃんとやってたみたいだし」
ゾウ「」
俺「……こいつの墓は」
ゾウ「」
俺「穴掘るの面倒だからいいかな」
99: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 22:59:33.161 ID:HgWXB1kDM.net
俺「はぁ……」
ヒポタン『フンス』
俺「なんだか、馬鹿らしくなっちまったな。どの動物が強いとか……どうとか……」
ヒポタン『フンフン?』
俺「そんなくだらないことで……俺はたくさんのものを失っちまった……」
異種格闘技バトル
人類最強俺
VS
モンスター飼い主・馬鹿
勝者 俺
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:07:14.481 ID:HgWXB1kDM.net
馬鹿「なんで勝者がお前なの? 僕の勝ちだろ?」
俺「いやいや、お前死んだじゃん」
馬鹿「はあ? 違うよ。最初に俺カバが一番強いって言ったよね?」
俺「うん」
馬鹿「カバが一番強かったじゃん。僕間違ってないじゃん」
俺「……まぁね」
馬鹿「じゃあ負けを認めろよ。カス」
俺「……はい。すいませんでした」
こうして俺は、ヒポタンや、他のたくさんのものを犠牲にすることによって答えを得た。
最強の生物はカバだと。
『ここらへんにはライオンが出る。トラも、ワニも、ハイエナもだ。
でも、一番に気を付けなければいけないのはカバさ』
〜アフリカ原住民の言葉〜
終わり
103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:11:23.229 ID:HgWXB1kDM.net
読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。
104: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:11:28.843 ID:Yw9jAXdm0.net
乙
105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:14:00.003 ID:ddQRfvIx0.net
なにこの気持ち
108: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/08/30(日) 23:25:31.150 ID:JJyjoEO40.net
なかなか読ませるな
・ニュース速報(VIP)@2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介でした
馬鹿「最強の動物はカバ」俺「んなわけあるか」
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