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Googleのロボット自動車、「立ったまま停止中」の自転車にキョドる。停止中か走行中か判断できず - Engadget Japanese
 
テキサス州オースティンのサイクリストが、自転車情報サイト Roadbikereview.com の BBS に Google の自動運転車に遭遇したときのエピソードを投稿しました。サイクリストは交差点に差し掛かったとき、接近してきた自動運転車がとった挙動の滑稽さを語っています。
 

Google Self-Driving car

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サイクリストは交差点で、自動運転車接近したため、それが通過するまでその場に停止して待つことにしました。ただし"トラックスタンド"の姿勢で。"トラックスタンド"とは、静止したまま地に足を付けずに均衡を保つテクニックで、"スタンドスティル"とも呼ばれます。
 

トラックスタンドの例
 
ところが、これまで177万km以上におよぶ走行テストを重ねてきた自動運転車でも、地に足を付けない姿勢で停止している自転車に出会うのは初めてだったようです。

サイクリストは倒れないよう後輪を浮かせて左右に動かしたり、わずかにペダルを踏んで前後移動したりと、その姿勢を保とうとします。一方の自動運転車は、自転車がわずかに動くたびに驚いたように急ブレーキをかけて停止。走行中か停止中かの判断に悩んでいるのか、なかなか通り過ぎることができません。

こうしたやりとりが約2分間繰り返された結果、ついに自動運転車は交差点を通過することができませんでした。サイクリストは「車の中を覗いてみると、Google のエンジニアが笑いながらノート PC のキーボードを叩いていて、なんだか車にいまの状況への対処方法を『教習』しているようだった」と話します。
 
 
興味深いのは、サイクリストがこの自動運転車の挙動をみて「人が運転する車より安全に感じた」というところ。車は急ブレーキを繰り返しはしたものの、そこに悪意がないことは明らかです。なおかつ常にセンサーがサイクリストをとらえているのがわかった点も、サイクリストの安心感につながっていたのかもしれません。

いまの時点ではまだまだ改良の余地がある自動運転車ですが、こうした細かい事例を走行用プログラムに蓄積していくことで、より自然でしかも精度の高い運転技術を「習得」していくのは間違いなさそうです。

ちなみに今回の事例は想定外だったようですが、Googleは自動運転車に対し、あえてハプニングを再現したテストも実施しています。よって恐らくは下のような通行人が出てきても、根負けすることなく穏便に対処する...はずです。
 
Googleのロボット自動車、「立ったまま停止中」の自転車にキョドる。停止中か走行中か判断できず

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