１日に都庁で開かれた会見。

大会組織委員会の武藤敏郎事務総長はマスコミから寄せられた

「エンブレム選考にこれまでどのくらいの税金がかかったのですか？」

との質問に

「わずか。ほとんどかかってない。
審査会の場所代と東京都の規定に準じた日当を（８人の）審査員に渡しただけ」

などと回答していましたが、すでに東京都が４６００万円かけて佐野氏デザインのグッズや

ポスターの発注を済ませていたことが判明。

また、７月２４日に組織委員会と都が合同で開いたエンブレム発表会イベントの費用だけ

でも最大７０００万円かかっていたとのこと。

画像：【五輪エンブレム発表会イベント】

この件につき、経済アナリストの森永卓郎氏は

「被害額は数億円だろう。
施設が完成し、ポスターやグッズが出来上がった段階だと数百億円の被害が出た可能性がある」

とスポーツ紙上で指摘。

さらに武藤事務総長が

「佐野氏が提出したエンブレム展示例（展開例）は盗用だったが、（疑惑がなければ）本来公開されない内部資料での盗用例はデザイン業界でよくあることと説明された」

などと話した点についても、エンブレムの「原案」公開会見で示された展示例のほかに

画像：【会見（後ろのスライドに「原案」）】

http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/08/28/0008344663.shtml?ph=1

画像：【公開されたエンブレム「原案」の展示例】

先述の７月２４日に行われたエンブレム発表会イベントですでに公開されていたことが判明。

画像：【五輪エンブレム発表会イベントで示されたエンブレム展示例】

http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/52173/

つまり、中止会見での「本来公開されない内部資料にすぎないから問題ない」との主張が

詭弁（きべん）だったことになります。

また、コンペ（エンブレムの選考会）に作品を応募したある有名デザイナーは

「組織委員会からは佐野氏のデザインが選ばれた後、通常のコンペならある連絡すらなかった。
広告代理店がデザインを『カネ化』し、デザイナーもそのいいなりになってきた日本デザイン界の膿（うみ）を、これを機に全部出し切った方がいい」

（引用元：http://www.nikkansports.com/general/news/1532035.html ）

と話しています。

新国立競技場のデザインでも大幅な予算オーバーから白紙撤回となりましたが、契約上の

取り決めにより、デザイナーや経費などですでに６２億円が消えています。

一連の不祥事に国内外からも批判の声が収まりません。

なお、専門家によっては佐野氏や組織委員会などに数百億円に及ぶ巨額の賠償金が請求

される可能性もあるとする意見や政府筋の話として、今回のエンブレム撤回で経済的損失

額は１００億円以上にはなり、組織委員会が大企業の公式スポンサーから損害賠償を請求

されるのではないかとの見方もあるようです。

なぜ第一の責任者である佐野氏が会見も避け、逃げ回っているのでしょうね・・

おかしなものです。

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