北条加蓮「……叫ぶことがない!」
――事務所の休憩室――
北条加蓮「私にも叫ばせろやああああああああああ!!!」
高森藍子「ひゃあああああああああああああ!!?」
――注意事項――
安部菜々「いつか来る試練……!」
高森藍子「隠されてしまったらいいのに……!」
の続編です。
北条加蓮→安部菜々の呼称を変えさせていただいています。
この物語はフィクションです。現実の一部を参考にしているかもしれませんが、フィクションです。
安部菜々「は?」
藍子「び、びっくりしたぁ……。あ、加蓮ちゃんだったんですね、今の……」
加蓮「ぜーっ、ぜーっ……ゲホゴホ……ぜーっ、ぜーっ」
菜々「いやいきなりやってきて勝手にバテて何がやりたいんですか加蓮ちゃん」
加蓮「ご、ごめ……何か飲み物ない……?」
藍子「あ、私、持ってきますっ」バタバタ
菜々「……いや、なんか今の加蓮ちゃんはもう冷たく突き放すくらいでいいと思うんですがねえナナは」
加蓮「菜々が冷たい」
菜々「で? 私にも叫ばせろ、とは?」
加蓮「いや、あのさ……ゲホッ……もう夏が終わったじゃん」
菜々「終わりましたねえ。ここ最近は急に涼しくなって、体調管理が大変ですよ」
加蓮「うんうん。お腹出して寝てたら風邪一直線ルートだよね」
藍子「お待たせしましたっ。加蓮ちゃん、はいっ。お茶しかありませんでしたけれど……」
加蓮「サンキュ、藍子。ごくごく……よしっ」
加蓮「でさー、ほら、今年の夏って、藍子と菜々が叫んだじゃん」
藍子「…………さけんだ?」
菜々「ドラマでそんな役柄とかもらいましたっけ」
藍子「私がやったのは、静かなカフェの店長さんだけで……それに、小さな役ですから」
菜々「16歳の藍子ちゃんが28歳の役をするのってすごいですよね! ナナはドラマとか出てませんし、ああ、じゃあLIVEですか!」
菜々「あれ? でもそんなLIVEしましたっけ? ナナ達。どっちかっていうと藍子ちゃんに合わせてゆったりめのLIVEばっかりやっていたような」
藍子「いつも元気いっぱいの菜々さんが、すごく大人っぽく見えて……私、びっくりしちゃいました」
菜々「なんたって大人ですか――じゃないですけどね! ほらアイドル事務所って周りに大人ばっかりですしつられたんですねきっと!」
藍子「そ、そうですね、きっとそうですっ」
菜々「いやあ、ゆったりしたLIVEって意外と楽かと思えばそんなことないですね。あっ、いえいえ、藍子ちゃんが楽してるとかそういう話ではなくて!」
菜々「結局、2日後に体が悲鳴を上げるのは、誰がメインのLIVEでも同じことだったですよ……トホホ」
菜々「……ハッ! い、いえいえ、その、ほら、1日後にも悲鳴はあげるんですが2日後にも」
加蓮「……。LIVEの話じゃなくてさ、ほら、今年の夏は――」
菜々「せめて何かツッコんでくださいよぉ!」
加蓮「いや、もう菜々の自爆芸ってマンネリ化してない? 今だってちょっとした会話で何回くらい自爆したのよ」
菜々「芸でもないしマンネリって何ですかねえナナが飽きられてるとでも言いたいんですかねえ!?」
藍子「ま、まあまあ……。加蓮ちゃん。今年の夏が、どうしたんですか?」
加蓮「うん。ほら、菜々に水着の仕事が来てさ」
菜々「水着、売り場、スタッフの制服の加蓮ちゃん……うっ、頭が」
加蓮「藍子にも来たし」
藍子「みんなで行ったプール、とっても楽しかったですね♪ 来年もまた行きたいですっ」
加蓮「ねー。で。私は?」
加蓮「私に水着の仕事は?」
加蓮「私に水着の仕事が来て絶叫する展開は!?」
加蓮「ねえ!?」
菜々「いや知りませんって。モバP(以下「P」)さんに言ってくださいよ」
加蓮「菜々が冷たい」
藍子「どんまいですっ」
加蓮「私だってさー、水着のグラビアとかさー。で練習の為に海で遊びまくって日焼けしてきゃーどうしよー、みたいなことやりたかったのに……」
菜々「グラビアはともかく日焼けならサロンにでも行けば、」
加蓮「夢がないなぁ菜々! アイドルの癖に!」
菜々「んなっ! そういうこと言うならっ、加蓮ちゃんこそ! ここでナナ達を相手に愚痴っているくらいならPさんのとこ行ったらどうですかねえ! 加蓮ちゃんの仕事を決めてるのナナ達じゃありませんし!」
加蓮「Pさんに迷惑なんてかけられないでしょ!」
菜々「ナナ達にはかけていいと!?」
加蓮「え、ダメだった?」
菜々「せめて申し訳無さそうに言えばちょっとは考えるんですがね!?」
加蓮「ぐぬぬ」
藍子「あっ、そうだ! じゃあ、次にやりたいことをPさんにお話するのはどうでしょうか?」
菜々「次にやりたいこと?」
藍子「ほら。夏はもう終わっちゃいましたから、じゃあ次は、秋にやりたいことを考えるんです。そうしたら、ほらっ。終わってから、あれがやりたかったって後悔することも、きっとなくなりますから」
菜々「なるほど! 藍子ちゃんは大人ですね~。それに比べて同い年の加蓮ちゃんは」
加蓮「ぬぐぐ……うー、水着、着たかったなー……」
菜々「まーだ言いますか。加蓮ちゃんは子供ですねホント」
加蓮「うっさい(ピーッ)歳」
菜々「ナナは17歳です! 加蓮ちゃんと同じで子供ですね、ええ! ならナナも愚痴ろっと! Pさんめー! どうしてナナに水着の仕事を持ってきたー!」
加蓮「どうして私には水着の仕事を持ってこないんだー!」
菜々「ナナが繰り返しNGNGと言い続けた仕事をどうして持ってくるんだー!」
加蓮「私にもグラビアの仕事させろー!」
藍子「あ、あは、あはははは……」
加蓮「ふうっ。よし、スッキリした」
菜々「時には我慢せず叫ぶのもいいですね! そうだ、この後カラオケでもいきません!?」
加蓮「いいけど、演歌とか歌っても反応できないよ?」
菜々「いやナナも歌えませんからね!?」
藍子「加蓮ちゃんなら堂々と歌いそう……あ、それなら、カラオケの帰りに買い物に寄ってもいいですか?」
菜々「いいですよいいですよ! で、何を?」
藍子「ちょっと、靴を見たくて……前に使ってた物が、もうぼろぼろになっちゃったから」
加蓮「使い潰しちゃったか。Pさんがよく言ってるよね、靴は大切にしろって」
菜々「面接なんかでは、まず靴から見られるってよく言いますからね。といっても本格的なのは1万2万とするから悩みドコロでしたよ。学生の身で手に取るにはさすがにハードルが高すぎて」
加蓮「……やけに詳しくない?」
菜々「ハッ! な、ナナの学校は就職が盛んですからね、ほら先生も口酸っぱく言うんですよたぶん!」
加蓮「たぶんて」
藍子「長持ちするスニーカー、何かいいのがないでしょうか。お散歩をしていると、いつも気になっちゃうんです」
藍子「自分でも探してみるんですけれど、どういうのがいいのかちょっと分からなくて」
加蓮「専門店で聞いてみるのもいいんじゃないかな。シンプルでずっと使えるのとか。藍子なら変に派手なのより似合うでしょ」
菜々「色合いも重要ですね! 藍子ちゃんはいろんな服を着ていますし、この際だから3足くらい買っちゃってもいいのでは?」
藍子「じゃあ……加蓮ちゃん、菜々さん、一緒に探すの手伝ってくださいっ♪」
菜々「オッケーですよ!」
加蓮「たまには恩も売っておかなきゃね」
藍子「もー、恩なんて、売ってもらわなくてもいいのに」
菜々「藍子ちゃんの恩は全品100%オフですね!」
加蓮「それじゃ藍子に価値がないみたいにならない?」
菜々「藍子ちゃんの恩、プライスレス」
加蓮「ところで、Pさんにやりたいことを提案するって話は……」
菜々「そういえばそうでした。じゃあ歩きながら話しましょうか!」
藍子「あ、じゃあ、私ちょっと準備を。少し待っててくださいね」パタパタ
菜々「ナナはいつでも出られますからね!」
加蓮「藍子の準備……ちょっと私も手伝ってくる」バッ
菜々「ええ? 準備なら、少しくらい待てばいいんじゃないですか? せっかくですからナナとウサミンゲームでもしましょうよ!」
加蓮「そのウサミンゲームっていうのはすごく興味があるんだけど、あの子の準備を待ってたら1時間くらい無くなりかねないから。菜々、ちょっと待ってて」バタン
菜々「え、1時間?」
――街中(カラオケ終了後)――
菜々「はーっ、歌いました歌いました♪」
加蓮「菜々の歌がすごいから……ついムキになっちゃったよ。ごめん藍子、重たくない?」ヨリカカリ
藍子「ぜんぜん大丈夫ですよ。というより、加蓮ちゃん、きちんとご飯を食べていますか?」
加蓮「藍子と同じ体重じゃん。身長も同じで」
菜々「ナナからすれば2人とももっと食べればいいと思うんですけどねえ」
藍子「じゃあ、晩ご飯も一緒に行っちゃいましょう!」
加蓮「私ハンバーグ」
菜々「ナナは春雨サラダあたりでさっぱりと!」
加蓮「ああ、菜々は私達とは逆なんだね」
菜々「うぐ……夏の終わりの頃のバーベキュー地獄に巻き込まれて……! どうしてモクモクしたところで飲むお酒ってあんなに美味し、」
藍子「あの……17歳、ですよね?」
菜々「ギャー! 藍子ちゃ
コメント一覧
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- 2015年09月03日 23:10
- ※1
まぁまぁ虫眼鏡どうぞ(太陽光で焼き付くす音)
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- 2015年09月03日 23:15
- ※1
女を捨てた肉食獣と一緒に逆ナン姫の城へ行くのかい?
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- 2015年09月03日 23:18
- アプリってあのスクフェスのパクりでしょ?
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- 2015年09月03日 23:22
- ※4
スクフェスって何ですか?スク水のパクりか何かですか?
-
- 2015年09月03日 23:24
- ※5
知らないふりもここまでくると笑えるな
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- 2015年09月03日 23:27
- ※4
なんや…捌き切れんようになったから、も~ショバ変えたんか?もっと、ラブライブ弄ったらんかい!※数、たったの23やぞ!!散々、隠れ蓑にしてきたんやから、ソレぐらいの義理果たせや!!!
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- 2015年09月03日 23:27
- ※6
いや、本当に何でしたっけ?
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- 2015年09月03日 23:31
- ※4
夏休みが終わったからか或いは逃げ出したと思ってたのですが、戻って来てくれて何よりです。
さて、今日こそ貴方が誰かに構ってもらわないと死ぬからちょっかいを出す寂しがりなバニーちゃんな事を否定する説明をして皆に認めてもらいましょうよ?
私は答えをもらうか貴方が逃げ出すまで根気よく付き合いますよ?
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- 2015年09月03日 23:31
- ※5
千枝のスク水が見れると聞いて
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- 2015年09月03日 23:36
- ※8
モバマスアプリなんかより人気のラブライブアプリだよ
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- 2015年09月03日 23:40
- ※11
あぁなるほど、道理で知らないはずですね。
どんな辺境で人気なのかは知りませんが、テレビのCMくらいでしか見たことがなかったのですぐには思い出せませんでした。
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- 2015年09月03日 23:43
- ※11
本当は見たこともない作品をダシに使って火に油を注ぐ行為は楽しいですか?
ちゃんと見てるなら以前に私が書いたにこにーを馬鹿にする※に対してなぜ批判が出来なかったんですか?
ほら都合の悪い事から逃げないで答えて下さい。
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- 2015年09月03日 23:50
- ※11 デレステは今日配信開始されたばっかなのにどっちが人気かを語るって…
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- 2015年09月03日 23:51
- ※13
にこにーをバカにするような※は書いたかもしれないけど、
本当にそう思って書いたの? 実はどうとも思っていないとか
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- 2015年09月03日 23:53
- やだ・・・またサルが湧いてる・・・
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- 2015年09月03日 23:53
- 割とマジでラブライバーはどこにでも現れて荒らしすんのな
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- 2015年09月03日 23:54
- ホモの魔の手からは逃れられない
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- 2015年09月03日 23:55
- ラブライバーはホモで荒らしで犯罪者か…やだこわい。本気で。
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- 2015年09月03日 23:58
- 公式でコラボしたってのにこんなトコでやれパクりだの○○のが面白いだのなんて滑稽で仕方ない
ホントに好きならどっしり構えてりゃいいのに
やっぱりこんな辺獄に純粋なふみふみをおいてなんておけない。俺はふみふみとあのお城のような建物に避難しとく
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- 2015年09月04日 00:00
- ※20 残念だったな。それはふみふみのそっくりさんだ。本物のふみふみは俺の膝の上でで本読んでるよ。
そろそろどいて欲しい。
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だから俺が代わりに叫んでやる! 俺はロリコンじゃない、千枝コンだ!!
だから後であのお城のようなホテルで叫び合おうじゃないか!!