幸平創真「ゴッドたん?」
ゴッドたん「そうよ、本来なら君ごときが会話することも許されない位偉いのよ」
創真(…どう見ても小さい薙切だ)
ゴッドたん「ところで幸平くん、君どこへ行くの?」
創真「いや、この道は学校にしか繋がってないんだが…」
ゴッドたん「……知ってるわそんなこと」
創真(こりゃ薙切そっくりだな…)
ゴッドたん「ところでそれはなに?」
創真「なにって…スズキ・バーデーだけど」
ゴッドたん「スズキ…」
創真「…ところで薙切はこんなところで何やってんだ?」
ゴッドたん「…そんなことより幸平くん、私お腹がすいたの」
創真「おい…」
ゴッドたん「それと、私は薙切ではなくゴッドたんよ」
創真「…」
ゴッドたん「…」
創真「…」
ゴッドたん「…はぁ、気の利かない男ね。そこはなにか一言言うところでしょ?」
創真(こいつぜってぇ薙切が小さくなっただけだ)
ゴッドたん「聞いてるの?」
創真「おう、じゃあ気を付けてな」
ゴッドたん「違うでしょう!!!」
創真「…なんだよ」
ゴッドたん「そこは送ってくよの一言でしょ!!!」
創真「いや、これ原付だし」
ゴッドたん「げんつき?」
創真「…」
ゴッドたん「…」
創真「……お前まさかげん」
ゴッドたん「あぁ!!!げんつきね!げんつき!それはしょうがないわね!!!全くみすぼらしい君にお似合いね!!!」
創真「…」
ゴッドたん「……」
創真「…はぁ、わかったよちょっと待ってろ」
ゴッドたん「?」
創真「ヘルメットもないし、そもそも原付だし、お前乗せて走れないんだよ」
ゴッドたん「そ、それで?君はどうするつもりなの?」
創真「自転車とって来るからここで待ってろ」
ゴッドたん「イヤ!」
創真「…」
ゴッドたん「イヤよ…一人で待つのなんて」
創真「…じゃあどうすんだよ」
ゴッドたん「押してけばいいじゃない」
創真「…ここから極星寮まで3キロはあるんだが」
ゴッドたん「あら?体育でいつも走ってる距離じゃない」
創真「」
ーーーーー
ゴッドたん「とうちゃ~く!!!」
創真「…つ、疲れた……」
ゴッドたん「情けないわね…それでも男なの?」
創真「そもそもなんでお前は原付に乗ってんだよ」
ゴッドたん「だって歩くの疲れるじゃない」
創真「こいつ…」
ゴッドたん「それにしてもスズキは面白いわね」
創真「…本当は走るんだけどな」
ゴッドたん「いつか乗ってみたいわ…」
創真「…」
ゴッドたん「この変なの」
創真「おい」
ゴッドたん「それで、どうするの?」
創真「田所から自転車を借りる」
ゴッドたん「田所恵さん…」
創真「そんなわけで少し待ってろ」タッタタ
ゴッドたん「……」
「あれ、創真くんまで行ってなかったの?」
「いや、途中で変なの拾ってさ」
ゴッドたん「…」
「変なの?」
「それより、自転車借りていいか?」
「べ、べつにいいけど…」
「さんきゅ~」
ゴッドたん「……」
ゴッドたん「…遅い」
創真「悪い悪い、これで学校に行こうぜ」
ゴッドたん「…」
創真「…どうした、乗れよ?」
ゴッドたん「ど、どこに?」
創真「……う、後ろの荷台に」
ゴッドたん「この硬そうな金部に座れと?」
創真「…そうだけど」
ゴッドたん「……」じー
創真「…あぁもうわかったよ!ちょっと待ってろ!!!」タッタタ
ゴッドたん「…」
ゴッドたん「ふふっ、なんだか彼の扱い方がわかって来たわ」
創真「お~い」タッタタ
ゴッドたん「…」
創真「返事くらいしろよなぁ」
ゴッドたん「なに?」
創真「これ、このクッション後ろに縛り付けるからそれでいいだろ?」
ゴッドたん「そう」
創真「そうって…」
ゴッドたん「…幸平くん」
創真「ん?」
ゴッドたん「ありがとう」ニコッ
創真「…おう」
ゴッドたん「早くしてちょうだいね。つけたらさっさと行きましょう」
創真「…」
創真「完成っと」
ゴッドたん「…少しはマシになったかしらね」
創真「では、行きますか」
ゴッドたん「…」
創真「どうした?乗れよ」
ゴッドたん「……」
創真「………はぁ」ヒョイ
ゴッドたん「!?//」
創真「ほら早くする」
ゴッドたん「子ども扱いするな!!!//」
創真「あんま暴れっと落ちるぞ」
ゴッドたん「え?」
創真「じゃ、しゅっぱーつ!!!」
ゴッドたん「しゅ、しゅっぱーつ……//」ボソッ
創真「あ、俺のことつかまないと危ないぞ」
ゴッドたん「!?//」
ゴッドたん「ところで君はなにしに学園へ?」
創真「まぁ、ちょっとな」コギコギ
ゴッドたん「まさかと思うけど食の頂点薙切えりなに会おうとしたのかしら?」
創真「いや、それはない」コギコギ
ゴッドたん「…」
創真「俺結構あいつのこと苦手なんだよな」コギコギ
ゴッドたん「」
創真「まぁ、悪い奴じゃないんだけどな」コギコギ
ゴッドたん「…」
創真「アドバイスとかしてくれるとかいいところもあるんだけどな。ただもう少し丸くっていうか…せっかくかわいい顔してんのにな」コギコギ
ゴッドたん「…悪かったわね……//」
創真「お、そろそろだ」コギコギ
創真「よっと、着いた着いた」
ゴッドたん「…」
創真「…降ろすぞ」ヒョイ
ゴッドたん「だから子ども扱いするな!!!//」
創真「どうせ降りられないんだろ」
ゴッドたん「う、うるさい//」
創真「じゃ、さっそく俺の用事を終わらせるか」
ゴッドたん「…一緒に行く」
創真「へ?」
ゴッドたん「一緒に行くの!//」
創真「そんな大きい声出さなくても…」
ゴッドたん「で、どこに行くの?」
創真「総務課に書類をね」
ゴッドたん「ふ~ん」
創真「…なぁ薙切」
ゴッドたん「ゴッドたんよ」
創真「…ゴッドたん」
ゴッドたん「なに?」
創真「これ終わったらなに食べるんだ?」
ゴッドたん「…そうね」
創真「ま、金の心配ならしなくていいぞ」
ゴッドたん「……では、ハンバーグを」
創真「…」
ゴッドたん「な、なにか言いたいことでも?//」
創真「いや、べつにないけど」
ゴッドたん「なら早く歩きなさい」
創真「へいへい」スタスタ
ゴッドたん「ちょっと!早いわよ!!!」
創真「もうなんなんだよ…」
ゴッドたん「それで、私はもうお腹が減って歩きたくないのだけど」
創真「お前なぁ…」
ゴッドたん「しょうがないじゃない!身体が小さいからその分動くの!!!」
創真「はいはい」ヒョイ
ゴッドたん「!?//」
創真「これでいいだろ?」
ゴッドたん「ちょっと!なによこれ!?//」
創真「なにって、歩きたくないいんだろ?」
ゴッドたん「だからって…これじゃまるで赤ちゃんみたいじゃない……//」
創真「しっかしこんだけ小さいと片手で余裕だもんな」
ゴッドたん「うるさい!//」
創真「…」
ゴッドたん「……なによ//」
創真「……」ツンツン
ゴッドたん「こ、こら!頬をつつかないでよ!!!//」
創真「やっぱ子供だな…」
ゴッドたん「うるさい!//」
創真「おっと、ここだここだ」
ゴッドたん「……//」
創真「じゃ、少しだけここで待っててくれ」ヒョイ
ゴッドたん「…」
創真「書類出したらすぐ戻って来るから心配すんな」ナデナデ
ゴッドたん「誰が心配なんて!!!//」
創真「はいはい」ナデナデ
ゴッドたん「早く行け!!!//」
ゴッドたん「……//」
ゴッドたん「…なによこっちの気も知らないで//」
ゴッドたん「…手、意外に大きいのね//」
ゴッドたん「それにしても休みの学校って当たり前だけど人がいないのね」
「あれぇ?えりなじゃない!!!」
ゴッドたん「!?」
アリス「なんでこんなに小さいのかしら?」
ゴッドたん(最悪だ……二番目に見られたくない奴に見られた)
アリス「ちょっと聞いてるのかしら?」ナデナデ
ゴッドたん「人の頭を撫でるな!!!」
アリス「この反応、やっぱりえりなね!」
創真「お待たせ、薙切」タッタタ
アリス「あら?幸平くんじゃない」
創真「あれ?薙切が増えてる」
ゴッドたん「私は薙切じゃない!!!」
アリス「やぁねぇ、えりなったら」
ゴッドたん「うるさい!あなたなんか嫌いよ!!!」
アリス「」
創真「おいおい、そこまで言わなくても…」
ゴッドたん「いいの!行きましょう!幸平くん」とてとて
創真「行っちたよ…悪い、またあとでな」タッタタ
アリス「」
創真(やっぱ小さいから歩いても追いつくな…)
ゴッドたん「……」とてとて
創真「…おい、もういいだろ」
ゴッドたん「…」ピタッ
創真「あそこまで言わなくてもいいんじゃないか?」
ゴッドたん「…だっていつもいつも私をバカにして……」
創真「…」
ゴッドたん「この前プールに行った時もバカにされたし…」
創真「…あとで謝りに行こうな」ナデナデ
ゴッドたん「子ども扱いするな…」
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