武内P「美城常務と……仲良く?」
部長「やあ、今日も頑張ってるね」
武内P「いえ……まだまだです」
武内P「今度の企画は必ず成功させてシンデレラプロジェクトを継続させないと……」
部長「真面目だねぇ」
部長「君も美城常務も仕事に熱心すぎてすれちがっている気がするんだよね」
部長「どちらの言い分も間違っちゃいない」
武内P「はぁ」
部長「そうだ、今度二人で飲みに行ってみたらどうだい?」
武内P「美城常務と……ですか?」
部長「お酒を飲んで腹を割って話せばより良い企画が浮かぶかもしれないよ?」
武内P「ですが……」
部長「まぁまぁまぁまぁ、一度行ってごらんよ」
部長「お金は僕が出すから」クシャ
武内P「こ、こんなにもらえませんよ」
部長「いいんだよ会社のためさ」
武内P「美城常務はお忙しいのでは?」
部長「大丈夫、セッティングは僕がしておくからがんばって」
武内P「はぁ……」ポリポリ
後日
武内P「ここが今西部長の行き付けの居酒屋……ですか」
カランカラン
店員「いらっしゃいませー!」
武内P「予約をしていたものですが……」
店員「はいご案内いたいまーす!」
武内P(10分前……ちょうどいい時間ですね)
店員「こちらになりまーす!」
武内P「ありがとうございます」
店員「ごゆっくりどうぞー!」
武内P「ふぅ……」
美城常務「遅いな」
武内P「!」
武内P「も、もういらしていたのですか」
武内P「申し訳ありません!」
常務「冗談だ」
常務「10分前程度がクライアントにも失礼の無い無難な時間だろう」
武内P「は、はい」
常務「さて、君はこの後仕事は?」
武内P「ありません、全て終わらせてきました」
常務「そうか、なら酒を飲んでも大丈夫ということだな」
武内P「あ、あの、常務は……?」
常務「私も今日は全て終わらせてきた」
常務「さぁ、何を飲む?」
武内P「私は烏龍茶を……」
常務「なんだ、君は酒を飲まないのか?まぁ構わないが」
武内P(腹を割って話し合う……)
武内P「び、ビールを!ビールを飲みます!」
常務「そうか、無理はするなよ」
武内P「大丈夫です」
常務「では店員を呼ぼうか」
武内P「私がやります」
ふーーーーーーーーーーーーん
常務「では乾杯といこうか」スッ
武内P「はい!」スッ
チンッ
武内P「……」グビッグビッ
常務「お、いい飲みっぷりじゃないか」
武内P「ぷはぁ」
常務「顔が赤いが大丈夫か?」
武内P「は、はい」
常務「……」ゴクッ
武内P(何を話していいか分からない……)
武内P「おかわりをします」
常務「……そうか」
武内P「……」グビッグビッ
常務「そんなペースで飲むと潰れてしまうぞ」
武内P「だ、大丈夫です」グビッグビッ
数時間後
武内P「笑顔が!アイドルには笑顔が大事だと思うんです!」
武内P「ですからシンデレラプロジェクトは!彼女たちは!」グビッグビッ
常務「熱くなりすぎだ」
武内P「常務が行っている改革が正しいことはわかっています!」グビッグビッ
武内P「笑顔……笑顔笑顔……zzz」
常務「潰れてしまったか……言わんこっちゃない」
翌朝
武内P「う、頭が……」
常務「起きたか」
武内P「じ、常務!ここは!?」
常務「私の家だ」
常務「君が酔い潰れて寝てしまったから連れてきた」
常務「君の家が分からなかったからな」
武内P「わ、私はなんてことを……申し訳ありません!」
武内P「お、お代も払っていません!」ゴソゴソ
常務「私が払っておいたよ」
武内P「お返ししなくては!」
常務「別にいい、私のおごりだ」
武内P「で、ですが!」
常務「そうだな……では、次は君のおごりで飲もう」
武内P「へ?」
常務「それよりもそろそろ準備しないと君は遅刻するんじゃないか?」
武内P「!」
常務「プロデューサーの遅刻はプロジェクトの存続にも影響するかもしれないな」
武内P「そ、それは!」
常務「冗談だ、早く準備して出勤しなさい」
武内P「は、はい!」
武内P「何とか間に合った……」
武内P(まだ頭が痛い……昨日の記憶もほとんどない……)
みく「Pチャンおはよー!」
李衣菜「おはよう、プロデューサー」
武内P「……おはようございます前川さん、多田さん」
みく「Pチャンどうかしたの?」
武内P「いえ、何でもありません」
みく「なーんか、いつもと違う匂いがする」
李衣菜「高そうなシャンプーの匂いだ」
武内P「え!?」
みく「シャンプー変えたの?」
武内P「あ、いえ、これは……」ポリポリ
多田「ちょっ!」グイッ
みく「痛いにゃ!ひっぱるにゃ!」
多田「ばか!これはお泊まりだよ!」ヒソヒソ
みく「えぇーっ!Pチャンがお泊まり!?」ヒソヒソ
部長「昨日はどうだったかね?」
武内P「実は……情けないのですが、酔い潰れてしまい……」
部長「はっはっは!それでお泊まりか、随分と仲良くなったじゃないか!」
武内P「いえ、そんなことは……」
武内P「途中で寝てしまった挙げ句、家にまであがってしまい怒っているかもしれません」
部長「いやいや、美城常務の今朝の機嫌は良さそうだったよ?」
武内P「そ、そうなんですか?」
ちひろ「た、大変です!」
部長「どうかしたのかい?」
ちひろ「美城常務からプロデューサーさんにこれを渡して欲しいと……!」
武内P「私に……ですか?」
ちひろ「はい!もしかしてシンデレラプロジェクトの存続に関わるようなことが……?」
武内P「拝見します」
常務『昨日は君のアイドルに対する想いが聞けて非常に有意義だった。今度は君のおごりで私の意見も聞いてもらおうか。空いている日時を下に書いておく。場所は前回と同じで構わない。美城 090-××××-××××』
武内P「!」
ちひろ「どんな内容でしたか!?」
武内P「い、いえ、特に重大な内容では……」ポリポリ
ちひろ「どんな内容なんですか?」
武内P「ええーと、ですね……」ポリポリ
ちひろ「言えないことなんですか?」
部長「つ、次の企画に関することなんじゃないかな?ほら、極秘に進めたいこととかもあるかもしれないし……」
ちひろ「そうですか、私に手伝えることがあったら何でも言ってくださいね?」
武内P「は、はい、もちろんです」
武内P(予定は合わせられそうですが……)
武内P(前回のように失敗してしまうのが怖い……)
武内P(とりあえず1週間後にしましょう)
プルルル……ガチャ
常務『美城だ』
武内P「わ、私です」
常務『君か、ということは』
武内P「はい、1週間後の○曜日はいかかでしょう?』
常務『分かった、楽しみにしているよ』
武内P「はい!」
ガチャ ツーツー
武内P「ふぅ……」
凛「誰と電話してたの?相当緊張してたようだけど?」
武内P「!」
武内P「み、美城常務です」
凛「クローネのこと?」
武内P「そ、そのへんも含めて話し合いをする予定です」
凛「みくから聞いたんだけどさ」
武内P「は、はい、何でしょう」
凛「誰かの家に泊まったって話、本当なの?」
武内P「そ、それは……」ポリポリ
凛「みくの言う通り、普段と違う匂いがする」
武内P「こ、これは、今朝遅刻しそうになり、準備をするときに誤って香水をこぼしてしまっただけです」
凛「シャンプーじゃなくて香水なんだ?」
武内P「そ、そうです」
凛「普段香水使ってないよね?」
武内P「も、もらいものの香水です」
武内P「使い道が無くて置いていたものをこぼしてしまっただけです」
凛「ふーん」
未央「しぶりーん!こんなところで何してるのー?」
卯月「凛ちゃんおはようございます!」
凛「未央、卯月」
武内P「で、では、私はこれで……」スタスタ
未央「プロデューサーと何の話?」
凛「何でもないよ」
武内P「ふぅ……」
武内P(何とかごまかせました……)
かな子「あ、プロデューサーさん!」
智絵里「おはようございます!」
武内P「三村さん、緒方さんおはようございます」
かな子「あれ?プロデューサーさんの匂い……どこかで……?」
武内P「どうかしましたか?」
かな子「さっきすれ違った美城常務さんと同じ匂いがします!」
武内P「!」
智絵里「言われてみれば……」スンスン
かな子「ちょっとおいしそうな匂いだなって振り返っちゃったので覚えてます」エヘヘ
智絵里「でも何で同じ匂い……?」
武内P「ご、誤解です」
かな子「なるほど、たまたま使ってる香水が同じなんですね」
かな子「とってもいい匂いですねその香水、どこに売ってるか教えて下さ
コメント一覧
-
- 2015年09月04日 22:44
- ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
-
- 2015年09月04日 22:44
- ジョー夢
-
- 2015年09月04日 22:45
- ふんふんふふーん、ふんふふー
-
- 2015年09月04日 22:46
- のちの野々村議員である
-
- 2015年09月04日 22:46
- アニメの2人もこんな感じで仲良くなって欲しいけど、アニメを見る限りそう上手くはいかないんだろうなぁ・・・。
-
- 2015年09月04日 22:47
- チャン・コーハン?
-
- 2015年09月04日 22:49
- 凛ちゃん落ち着いて
-
- 2015年09月04日 22:50
- プロデューサーの童貞は私のものなんだから、年のいったおばさんはキュウリでも突っ込んでれば?
-
- 2015年09月04日 22:53
- 正妻がいるのに浮気はよくないよね
-
- 2015年09月04日 22:53
- >>武内P「び、ビールを!ビールを飲みます!」
未成年飲酒はダメだよ
-
- 2015年09月04日 22:54
- 武Pの口調に違和感があるのとMJのキャラに違和感があるのとアイドルのPへの態度に違和感があるの以外はいいSSだった
つまりやっぱりちひろさんは天使
-
- 2015年09月04日 22:56
- サブリミナル正妻に草生える
-
- 2015年09月04日 23:00
- 常務と蒸留酒を飲む…スランプね…
-
- 2015年09月04日 23:00
- 全編あの絵で再生された
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- 2015年09月04日 23:06
- 敵対している人間と酒を飲むとは、なんとだらしない男だ。教育だ、ケツを出せ。この私が直々にブチ犯してくれるっ!!!
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- 2015年09月04日 23:07
- まぁ実際常務と武内Pは仕事上のいいライバルみたいな関係が合うと思う
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- 2015年09月04日 23:08
- TGAさん風の常務って感じか…これが素なら最強の正妻になっちまうなw
-
- 2015年09月04日 23:09
- とりあえず、アニメにまで正妻面かましてくる渋谷はうざい。武内Pの正妻はどちらかというと島村さんだろうに。
-
- 2015年09月04日 23:12
- ※18
え?渋谷凛30歳?(難聴)
そういや今更だけどMJって何歳くらいの設定なんざんしょ
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- 2015年09月04日 23:16
- 仕方ない、オレも晴と今後のアイドル活動を話し合うために飲みに行くとしよう。
ベンベンに酔って狼になっても仕方ないよね(ゲス顔)
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- 2015年09月04日 23:16
- 31~33ぐらいじゃね?
あれでメイクを落とすとあどけないかもしれない。
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- 2015年09月04日 23:22
- 美城氏十七歳
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- 2015年09月04日 23:24
- 俺は、まだ信じているんだ
美城常務=ヘレン説を信じているんだ……!!
あの濃いメイクとスーツの下から、ダンサブルな肉体と「ヘーイ!」の掛け声が出てくることを、今か今かと待ちわびているんだ……!!
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- 2015年09月04日 23:24
- 何言ってんだお前ら。青臭い女子高生どもよりもちひろさんの方が武内Pの正妻にふさわしいだろう(ねこまた屋の感想)
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- 2015年09月04日 23:26
- 大人組アイドルが普通に強敵だから売れ残り難癖おばさんはポイーで
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- 2015年09月04日 23:27
- ※19
あれ、単純に凛がクズすぎるのと不自然すぎる豊胸でムカついたな
応じるPもPだが
-
- 2015年09月04日 23:29
- 武内P「常務!お前を俺の女にする!!嫌とは言わせねえ!!!!」
-
- 2015年09月04日 23:31
- おいしそうな匂い…クッキー、バニラ、柑橘類、杏臭、肉…かな子は何を想像したんだろ
-
- 2015年09月04日 23:41
- ~3ヶ月後~
美城常務「そろそろ、子供の名前を決めておこうと思うのだが…/////」オナカサスサス
武内P「」
美城常務「ああ、男の子だそうだ、エコー写真も有るぞ……/////」
武内P「……ヤってしまいました……」
-
- 2015年09月04日 23:43
- プリッツ食べるな
-
- 2015年09月04日 23:44
- 意外と仕事とプライベート割り切ってそうよね。
クローネ組は独自路線でやりたい願望強いのいないのはナツキチで懲りたんかね?
-
- 2015年09月04日 23:56
- ※31
別の掲示板では千秋さんがクローネに相応しい性格しているっていう意見があったな。
大方監督は声付きだけでメンツ選んだから意外とカオスな顔ぶれになっているんだろうが
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- 2015年09月04日 23:58
- (ちひろと部長が裏で暗躍する音)
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