『週刊漫画ゴラク』連載、「極!!男塾」の37話
男塾で選抜された精鋭たちは、塾長が若い時に自ら設計した潜水艦『天下無双』号に乗って いざ冥凰島へ！　秀麻呂は「まだ冥凰島に着かねえのか!?」「もう出航して十時間以上になるってのによ」と、実況・解説役を見事に果たしてくれてます。解説コンビも田沢も松尾もいないのだから、その役目をしっかり担ってくれよな。

三面拳は蝙翔鬼を呼び出した。訊くのはズバリ"お前が裏切り者なのか？"　藤堂を討とうとした時に般若の面をつけた男に阻止された。その男が使ったのが南朝寺教体拳。コウモリを自在に操る男が貴様の他に誰がおる!?
これに驚くしかない蝙翔鬼。「馬鹿な そんな事が…」と言うことしかできません。

そこへ敵機来襲の知らせが！　冥凰島近くだというのに海上を航行していたのが仇になりましたね。戦闘機 兼 潜水艇に乗っているのはスサノヲの親衛隊の一人・ウラシマ。機銃掃射して海中に逃げる『天下無双』号を追い、自らも海中へ。
操舵手のJは岩場に身を潜めるも、発見・攻撃されてしまいます。

さすが宇宙人の技術と言うべきか 機動性能は比ではなく、更にソナーにも反応しないらしい。魚雷を2発受けて浸水し始めた『天下無双』号に成す術は無いのだろうか!?
そこへ「この俺にまかせてもらおうか」としたのは他ならぬ蝙翔鬼でした。

魚雷格納庫で「人間魚雷」を見つけたと。これを使って敵機に体当たりを仕掛けるらしい。蝙翔鬼は三面拳に言う。
　私は仲間を裏切ってはいない　何故なら私が男塾で学んだのは仲間の重さだからだ
　それを今　この身で証明してみせる
この少し笑った顔、我々は以前見たことがあるぞ！　そう、大威震八連制覇にて万人橋を作り 谷底へ消えていった松尾と田沢のあの笑顔だ！　残る者に希望を託して格納庫の扉を閉じた蝙翔鬼。ソナーに反応しない敵をどうやって発見するのだと叫ぶ雷電に、「忘れたか　私の忠実なる下僕達の能力を」とのこと。何やら策があるようです。
　開けろ　開けるんだ蝙翔鬼ーーっ
雷電の叫び声は空しく響くしかありませんでした…

思い残すことは何も無い。今はただ仲間を助けたいだけと飛び出した蝙翔鬼を とくと見よ！

……えーと…ごめん、決死の覚悟の蝙翔鬼の意気込みは充分に伝わります。ただ…それ以上に「なんでコウモリが水中を泳いでるの？」という疑問の方がソレを上回ってしまって ちょっと笑ってしまうのですよ。ともかくコウモリの放つ超音波をソナー代わりにして敵機を見つけるようです。
仲間のためにもこの作戦に期待せざるを得ない！　つづく