モバP「みんながスーツを脱げと言ってくる」
P「TPO弁えろとか言ってくるんスわ。もうわけわかんないですよねちひろさん!」
ちひろ「寝ぼけたこと言ってないでTPO弁えてください」
P「あん?」
ちひろ「だいたいですね。プロデューサーさんは何でそう頑なにスーツを脱ごうとしないんですか」
P「まさか、ちひろさんまでスーツを脱げと言うんですか?」
ちひろ「だってプロデューサーさんってば運動するときも、海に行くときも、温泉はいるときもスーツじゃないですか。そのうち宇宙行くのにもスーツなんてことも」
P「さすがに風呂入るときにスーツはないです。まあ宇宙にスーツは菜々さんの時に実行してるのであしからず」
ちひろ「ほぉ。そこまで筋金入りとなるとみんなが必死脱がせようとする気持ちがよくわかりますよ」
P「言っておきますけど、最初からずっとスーツだったんじゃないんですよ。そう、あれは入社したての頃」
ちひろ「あ、回想ですか」
P「いえ、口頭です。入社して丁度一月。社会人として初めて頂いた給料を手にホクホクと街に繰り出していました」
ちひろ「一人でですか?」
P「もちろん。そんな中、視界に知人が一人入り込んできたんですよ。ちなみにその人も一人でした」
ちひろ「へぇー」
P「給料も入ったばかりで懐が暖かいものですからご飯でもって思ったんですよ。そして話しかける。結果。誰ですかアナタ? ですよ」
ちひろ「知り合いなのに酷いですねその人」
P「しかも! 次の出社日に社内で会ったんですけど、その人は普通に接していたんですよ。それで思ったんですよ。あぁ、服装かって」
ちひろ「同じ会社の人なんですか? そんな人いるんですかね?」
P「アンタだアンタ! 何しれっと他人事のように言ってるんですか。ずっと疑問に思ってたんですけどなんですかその蛍光色の服装は。ひん剥いてペンライトの素材にしてあげましょうか?」
ちひろ「ひん剥く! 値段と売れる見込み次第ではいいかもしれませんね」
P「こいつツェ! まあそんなわけで誓ったんです。絶対にスーツを脱いでやるものかって」
ちひろ「そんな子供の意地っ張りみたいな理由で。でも私のせいでスーツ以外を着ないと言うなら……今度の休日出かけませんか?」
P「あん? 出かける?」
ちひろ「そうです。プロデューサーさんの私服を改めて見ることにより、スーツ以外を着れないトラウマを払拭しようと言うのです」
P「トラウマを植え付けた張本人がトラウマを取り除こうってのですか」
ちひろ「ついでに服を買いましょう。私が気付かなかったのはおそらくプロデューサーさんの選ぶ私服が合わなかったからです。私が一緒に選んであげます」
P「この人さり気に俺の私服を侮辱しやがったぞ。まあいいでしょう。今度の休日。出かけるとしますか」
ちひろ「お昼を一緒にしてから、買いに行く感じでよろしいですか?」
P「よろしいですよぉ。思えばこうしてちひろさんと休日出かけるのって初めてですね」
ちひろ「そうですね。覚悟していてくださいねプロデューサーさん。絶対そのスーツ脱がせてみせますから」
P「ハッハ。楽しみにしてますよちひろさぁん」
卯月「プロデューサーさんがちひろさんとお出かけ……! みんなに伝えないと!」
未央「何だってー! プロデューサーがちひろさんとお出かけー!?」
卯月「そうなんですよ未央ちゃん!」
凛「それ、本当なの卯月?」
卯月「本当ですよ凛ちゃん。この耳でちゃんと聞きました! 間違いないです!」
凛「これは……ゆゆしき事態だね」
未央「そぉ? でもちひろさんとプロデューサーのデートってなんかこう……想像がつかない」
卯月「デートなんですか!? デート……」
未央「デート」
凛「……」
~島村のデート~
島村「プロデューサーさん! この服カワイイですね?」
P「ん? いいじゃないか。卯月に似合いそうだ」
島村「そんな……えへへ」
P「試着してみるか? 卯月が着ているところをぜひ見てみたいな」
島村「もう、プロデューサーさんったら」
~本田のデート~
本田「うぉりゃー!」
P「すごいじゃないか未央! ターキー! ストライク三連続だ!」
本田「ま、ざっとこんなもんかな」
P「だけどな、俺だって負けはしない。勝負はこれからだ! わぁああああああ!」
本田「どんどんきたまえ。今日は全力で楽しむんだもんね! わぁああああああ!」
~渋谷のデート~
渋谷「こら、ハナコ。勝手に言っちゃダメだよ」
P「そう言う凛も。何離れようとしてるんだ」
渋谷「あ、プロデューサー……手」
P「安心しろ。絶対に離さないから」
渋谷「……うん」
卯月「ウィンドウショッピング!」
未央「エンターテインメント施設!」
凛「公園」
卯月「エンターテイメント施設って……あの二人からはちょっとイメージつかないかな。もっと大人っぽい感じな気もしますけど」
未央「そう? それより公園って、公園でなにするのさ」
凛「色々あるよ。卯月のウィンドウショッピングって何かベタじゃない」
卯月「ベタって言うより、私が行きたいところと言うか」
未央「そう言う私も言ったら楽しいだろうなーってところだし。しぶりんは?」
凛「つまり……みんながプロデューサーと出かけたいところを言いあったってこと?」
三人「……」
卯月「そう言えば! ちひろさんがプロデューサーさんを脱がせてみせるとかも言ってました」
凛「脱がせる!?」
未央「脱がせるって……自発的に? それとも偶発的に?」
卯月「そこまでは聞こえませんでしたけど……」
未央「脱がせる」
凛「脱がせる……」
~島村の妄想~
ちひろ「暑いですねー」
P「残暑も厳しいですからねー」
ちひろ「上を脱いで少しでも涼しくしちゃいますね。プロデューサーさんはどうします?」
P「脱ぎますかな」
ちひろ「そうですよ。脱いじゃいましょう」
~本田の妄想~
ちひろ「あぁ~いい汗かきました」
P「運動による健康的な汗をかきましたね」
ちひろ「あぁもう汗でびっしょり。脱いじゃいたくなりますよ」
P「男なんで、私は脱いじゃいますよ」
ちひろ「プロデューサーさん……意外とたくましい体をしていますね」
~渋谷の妄想~
自主規制
凛「今度の休日。あの二人をつけよう」
卯月「えぇ、何でですか?」
未央「しぶりんの言うことも一理ある。このことで私たちのプロデュースが疎かになる可能性がある以上、それを見極めるのも担当アイドルの役割!」
卯月「そうなの?」
凛「そうだよ」
未央「そうと決まれば! 今度の休日に計画を実行だー!」
三人「わぁー!」
P「元気ですねぇあの三人」
ちひろ「若いっていいですねぇ」
休日
ちひろ「早く、着きすぎちゃいましたか」
ちひろ(これで、いいのかな? 勢いで誘っちゃったけど。私ってあんまり男の人と出かけて事ないし。変じゃないかな?)
P「ちひろさーん」
ちひろ「あ、プロデューサーさ」
P「先に来てたんですねー」
ちひろ「何でスーツを着てるんですかぁ!」
P「え、何のことですか?」
ちひろ「今日は! 私服を着てそれを私が見るって約束だったじゃないですか! そんなにスーツが好きなんですか? そんなに直射日光をため込みたいんですか!」
P「落ち着いてくださいちひろさん。これ、確かにスーツに見えるんですけど、実が内側が柄入りなんですよ。勝負服なんですよー」
ちひろ「……」
P「しかも! 薄手で通気性も良くなかなか着心地が……どうしたんですか?」
ちひろ「ごめんなさいプロデューサーさん。私の一言でアナタをそこまで狂わせてしまって」ポロポロ
P「何泣いてるんですか! 別に悪いことなんて。あ、大丈夫ですから。ちょっと、勘違いなだけで」
凛「いきなり修羅場っぽいんだけど。何で?」
未央「ここからじゃ、あんまり会話は聞こえないからね。しまむー! ハイチーズ!」
卯月「ぶいっ」
凛「二人とも何モニュメントで記念撮影してるのさ」
未央「追跡調査って言っても、せっかく三人で遊びに来てるんだからこれくらいはって思ってね」
卯月「凛ちゃんも一緒に撮りましょう」
凛「わかったから引っ張らなくても」
未央「すいませーん。シャッターお願いします。イェイ」
卯月「ありがとうございます!」
未央「あとで二人に写真送っとくね」
凛「あ、二人が移動を開始した」
未央「ようし。行動開始。二人とも私の後に続けー。スッ」
卯月「わかりました。スッ」
凛「スッ……ん? あ、お店に入っていった」
卯月「フレンチ店ですね」
未央「よし、腹ごなしついでに入ろう」
P「落ち着きましたか?」
ちひろ「はい……お見苦しいところをすみませんでした」
P「と言うより、何で私だとわからなかったのが疑問ですよ」
ちひろ「正直言うとスーツ=プロデューサーさんな認識をしていたので」
P「私の本体はスーツなのか。まあいいでしょう。そのおかげで私は誰よりもスーツを愛するようになったんですから」
ちひろ「うぅ。本当に申し訳ないです」
P「今日は楽しみにしてますよ。頑張ってスーツを脱がせてみせてくださいね」
凛「スーツを脱がせて見せてください……!? 何の話してるんだろう……どうしたの二人とも?」
未央「少ない」
卯月「結構値段したのに」
凛「それはまぁ。フレンチは高いし量も少ないよ」
未央「これじゃあ腹ごなしになんないよ」
凛「さっきも思ったけど腹ごなしじゃなくて腹ごしらえじゃないの?」
未央「え? 腹ごなしって何かをする前に食べることじゃないの?」
凛「それまんま腹ごしらえ」
P「しかし、服を買いに行くとしてどこに行きましょうか」
ちひろ「プロデューサーさんはどこがいいですか?」
P「うーん……しまむらがいいんじゃないですか」
ちひろ「えぇ……」
卯月「今プロデューサーさん私のこと呼んでました!」
未央「確かに呼んでたね『島村がいい』って」
凛「卯月がいいって何の話なんだろう。名字で呼んでるのが気になるけど」
コメント一覧
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- 2015年09月06日 23:53
- >ちひろ「だから今からコーディネーターするんです」
??「蒼き清浄なる世界のためにぃぃぃx!!」
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- 2015年09月06日 23:53
- 黒き翼を翻し罪を背負いしも心に高潔を抱く甘美なる瞳を持つ者
…バットマンスーツ…
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- 2015年09月06日 23:57
- 卯月と未央は恋よりも友情&遊び優先だからわた渋谷凛ちゃんとPの関係発展を応援してくれる。ちひろさんはPのことを金づるとしか思ってない。つまりこれならわた渋谷凛ちゃんが自動的にPの正妻になれる!
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- 2015年09月06日 23:58
- 王様の仕立屋かと思った
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- 2015年09月06日 23:58
- ※2
盟主王自重しなさいw
そういや海の家アイプロでもつかさ社長に突っ込まれてたな、Pがいつもスーツな事
自分の脳内では「お前達の衣装と同じ、スーツはプロデューサーの勝負服だ」と返してたが(なお、汗むさいと返された模様)
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- 2015年09月06日 23:59
- TPよりNGのほうが俺は好きだな
特オタの俺はウルトラマンか怪人のスーツをPがどこでも着たままなのかと思ってしまったぜ