転載元:ゲンドウ「シンジとの距離を縮めようと思う」
【ネルフ】
冬月「また、ずいぶんと唐突な事を言い出したな。一体、何があった」
ゲンドウ「実はだ、冬月。昨日、私は夢を見たのだ」
冬月「夢? それは夜に見る夢の方か?」
ゲンドウ「ああ、そちらの夢の方だ。だが、やけにリアルな夢でな」
冬月「……どんな内容だったんだ?」
ゲンドウ「我々の計画が失敗に終わった夢だ。その夢の中では、レイは私ではなくシンジを選び、そして人類補完計画が始まってしまった」
冬月「それはまた……ろくでもない夢だな」
・ディーラー「納車だよ。保護シートとるからね」 アルト「えっ」
・【マジキチ注意】女「すいません…」モジモジ 膣内洗浄師俺「なんだ股患者か」
・男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
・医者「こりゃアレだね、一日30回くらいはオーガズム感じちゃう奇病だね」 俺「うわーん…やったぜ!!」
・【胸糞注意】女「痴漢です!」 男「えっ」 私服警察「えっ」
ゲンドウ「その夢の中で、私はユイにも会ったのだが、彼女は諭すような目で私を見ていた」
冬月「…………」
ゲンドウ「恐らくユイもレイと似たような事を思ったのだろう。シンジに優しくしてあげて下さいと、そう言われた気がした」
冬月「確かに、ユイ君はお前の妻でもあるが、一人の母親でもあるからな……。それもまた当然と言えば当然だが……」
ゲンドウ「正直、私はシンジとどう接していいかがわからない。私が何かすれば、シンジを傷つけるだけだとも思っていた。だが、それが逆にシンジの心を傷つけ、そしてレイとの距離も遠ざけてしまったようにも思う。これは由々しき事態だ」
冬月「ふむ……」
冬月「つまり、あれか。お前は自分の息子と、あとはレイだな。その二人との絆を強めたい訳だな」
ゲンドウ「ああ、特にレイに裏切られたのは私にとってかなり心にきた。私との絆よりもシンジとの絆を最後に選択したのだからな」
冬月「子供か、お前は……。しかも自分の息子に対して張り合うとはな」
ゲンドウ「魂は違えど、レイはユイの生まれ変わりのようなものだ。シンジには渡したくない」
冬月「真顔で言うな、真顔で。私の方が情けなくなる」
ゲンドウ「そういう事でシンジとレイ、この二人と私との距離を縮めようと思うのだが、それにはどうしたらいいと思う、冬月」
冬月「どうしたらも何も、片方はお前の息子なのだから普通に接すればよかろう。接触がこれまで少なすぎたから、今のような疎遠な状態になったのだ。少しずつ話す機会を増やせばいいだけの話だ」
ゲンドウ「だが、それにはなかなか踏み切れなくてな……。今までが今までだけに、どう話しかけていいかも私にはわからん」
冬月「やれやれ……。仕方のない男だな……。だったら、メールしてみるというのはどうだ? これならどう話すかについて悩む時間も出来るし、直接会う訳でもないから多少は話しやすいだろう」
ゲンドウ「なるほど……。メールか」
冬月「携帯のメールアドレスぐらいは流石に二人とも知っているのだろう? それならメールから始めてみるといい」
ゲンドウ「……わかった。そうしよう。これからは機会を見つけて、シンジとレイにメールを送ってみる事にする」
冬月「それで、ある程度仲が深まったら、次は食事に誘ってみるといい。その時は二人一緒の方がいいだろうがな。一対一だと敬遠される可能性がある」
ゲンドウ「そうか。二人一緒にか」
冬月「とりあえず、まずは普通にメールで話せるようになってからだ。千里の道も一歩からというやつだな。それにしても、相変わらず手間のかかる男だ、お前は」
ゲンドウ「すみません、冬月先生。ご迷惑をおかけします」
冬月「……構わんがね。今更の事だ」
【一ヶ月後 葛城家】
ピロリン♪
シンジ(あ、また父さんからメール……)
件名:碇ゲンドウだ
本文:最近、学校ではうまくやれているか?
シンジ(なんかここ最近、父さんからメールがやけに来るようになった……)
シンジ(内容はなんか正直答えにくいし、どうでもいいような事ばかりなんだけど……)
シンジ(でも、それでもちょっとだけ嬉しいかも……)
シンジ(気にかけてくれてるんだなって……そんな気がするし……)
【同時刻 アスカの部屋】
アスカ(なんか最近、シンジの様子がおかしい)
アスカ(たまに携帯見ながらにやけてるし、やけにメールを打つ回数が増えたし……)
アスカ(一体、誰とメールしてんのよ、あいつ。いっつも迷惑メールだとか、ジャージからだとか言って誤魔化してくるし……)
アスカ(あのにやけヅラからいって、そんなはずないじゃない。絶対、女とメールしてるわよ、あいつ……)
アスカ(ああ、もう……! なんかモヤモヤする! 鬱陶しいわねえ、もう!)
【翌日 学校】
ヒカリ「アスカ、おはよう」
アスカ「ああ、ヒカリか……。おはよう」
ヒカリ「あれ? どうしたの、アスカ。なんか元気ないけど……」
アスカ「ん……。ちょっとね。気になる事があって」
ヒカリ「何か悩み事? 良かったら相談に乗るよ」
アスカ「別に悩みって訳じゃないんだけど……。ただ、少し気になるってだけで……」チラッ
ヒカリ(……? 今、アスカ、綾波さんの方を向いた……?)
レイ「…………」(窓際の席で外を眺める)
アスカ(まさか、シンジのメールの相手があいつって事はないわよね……)
アスカ(普段、ろくに喋らないし、メールなんて打ちそうにもないし、そんな事はないと思うんだけど……)
アスカ(だけど、あいつ、前にシンジの事を見てるとポカポカするって言ってたし……)
アスカ(シンジのやつは一体どう思ってるのかしら、あいつの事……)チラッ
シンジ(……ああ、そういえば朝に父さんから来たメール返さなきゃ)
シンジ「」ピッ、ピッ
シンジ(送信、と)ピピッ
ピロリン♪
レイ(メール……)ピッ
レイ(また碇司令から……)
アスカ(え、今、シンジがアイツにメール送った?)
アスカ(でも、そんなまさか……。単なる偶然よね?)
件名:碇ゲンドウだ
本文:最近、生活に困っているという事はないか
レイ(特に問題ありません……。これで返信)ピピッ
ピロリン♪
シンジ(あ、父さんからもう返事が来た。早いな)
アスカ(……! エコヒイキがメール送ったすぐ後に、今度はシンジの携帯が鳴った!)
アスカ(ウソ……! 本当にエコヒイキとシンジがメールしてるの!?)
シンジ(これで返信、と)ピピッ
ピロリン♪
レイ(また碇司令からメール)
レイ(……返信)ピピッ
ピロリン♪
シンジ(また来た……。父さん、早すぎだよ。メールに慣れてきたのかな)
シンジ(返信、と)ピピッ
ピロリン♪
レイ(また碇司令から)
アスカ(絶対に間違いない! しかもシンジ、ちょっと顔がにやけてるし!)
アスカ(何なのよ、もう! 同じ教室にいるんだから二人で話せばいいじゃないの! 何で隠れてメールなんかで会話してるのよ!)
アスカ(秘密にしておきたいからって事!? そんな仲なの、あの二人! ああ、もう!!)
アスカ(なんかもう悔しいやらムカつくやらで、とにかく嫌! なんでアタシが裏切られたみたいな気持ちにならなきゃいけないのよ! 何でよ!!)
【その日の学校終わり 帰り道】
シンジ「あの……アスカ、どうしたの?」
シンジ「なんか今日、ずっと不機嫌っていうか落ち込んでるっていうか、変な感じだけど……。どこか具合でも悪いの?」
アスカ「……黙ってて。話しかけないで」
シンジ「ご、ごめん……。でも、心配だったから……」
アスカ「心配? どこがよ? アンタ、よくもそんな事が言えたものね。どうせ心の底ではアタシの事なんか何とも思ってないんでしょ。そうなんでしょ!?」
シンジ「そ、そんな事ないよ! 本当にアスカの具合が悪そうだったから心配してるんだよ!」
アスカ「誰のせいだと思ってんのよ! アタシをバカにするのもいい加減にしてよ!」
シンジ「バカになんかしてないよ! っていうか、何でアスカ、僕に対して怒ってるの!?」
アスカ「怒るって、そんなの当たり前じゃないの! アンタなに? まさか、アタシにバレてないとでも思ってんの?」
シンジ「バレてないって何がだよ。アスカに隠してる事なんかないよ!」
アスカ「ウソつき! メール、ジャージからとか言っておきながら、それ、ウソだったじゃない! 今までずっとそうだったんでしょ! それでメール見て、にやついてたんでしょ、アンタ!」
シンジ「え、あ、その……。えと、それは……!」
アスカ「ほら、そうでしょうが! もう誰とメールしてたかなんて、とっくにわかってんのよ! それをのうのうとずっとウソついて! アンタのそういうところが嫌いなのよ、アタシは!」
シンジ「ご、ごめん……。確かにそれは嘘だったけど……。でも、アスカにそれを言うのは恥ずかしかったからで……。嘘ついてて、本当にごめん!」
アスカ「謝れば済むって問題じゃないわよ! バカ!」
シンジ「じゃあ、その……どうしたら許してくれる、アスカ? 正直、こんな事で僕はアスカとケンカしたくないんだ。だから……」
アスカ「こんな事? よく言えたものね、そんな言葉」
シンジ「だって、本当にこんな事なんだよ。まさか、アスカがそんなに怒るなんて思わなかったんだ。バレてもせいぜい『アンタって本当にバカね』とか、そんな風にからかわれるぐらいだと思ってたんだよ」
アスカ「なによ、からかわれるって? アンタとアイツがうまくいってて、どうしてアタシがそれをからかわなきゃいけないのよ」
シンジ「アイツ!?」
シンジ「あの、アスカ……。アイツ呼ばわりはちょっと酷くない?」
アスカ「何でよ。別にアタシがアイツの事をどう呼ぼうがアタシの勝手じゃないの」
シンジ「いや、そうかもしれないけど……。でも、聞いてて流石にちょっと心にくるものがあるっていうか……」
アスカ「は。何なのそれ。自分の大事な人だから、他の人にはアイツ呼ばわりされたくないっていうの? あー、気持ち悪い」
シンジ「気持ち悪いって……! それが普通だよ」
アスカ「ああそう。それが普通なの。つまり、それだけ仲が良いって事をアタシに言いたい訳? 尚更気持ち悪いわよ」
シンジ「べ、別にそこまで仲が良いって訳じゃないけど……」
アスカ「こそこそと二人でメールしてるくせに?」
シンジ「う、うん……。なんか、近いようで遠いみたいな……。だから、メールでしか普通に話せないみたいな、そんなところがあって……。実際はそんなに仲が良いって訳じゃないんだ、本当に……」
アスカ「……ふうん。へえ……」
シンジ「とにかく、僕はアスカと仲直りがしたいんだよ。嘘をついてたのは確かに悪かったと思うけど、でも、別に悪気はなかったんだ。だから、機嫌を直してよ、アスカ」
アスカ「本当に悪かったと思ってるの?」
シンジ「うん。悪かったよ。照れ臭くて言い出せなかったんだ」
アスカ「本当の本当に……アンタとアイツとはそんなに仲が良いって訳じゃないのね?」
シンジ「うん……。ていうか、それはアスカも知ってると思ってたんだけど……」
アスカ「まあ、確かにね……。どこかに遊びに行ったって話も聞いた事ないし」
シンジ「うん。そうなんだ。一緒に行ったのは墓参りぐらいで……」
アスカ「墓参り!?」
アスカ「え、なに、アンタとアイツって一緒に墓参りに行ったの?」
シンジ「うん。アスカが丁度日本に来た日だったかな……。その日に」
アスカ「何でそんなところチョイスしたのよ……? アンタ、頭大丈夫?」
シンジ「そこまで言わなくてもいいじゃないか。それに、その日は一緒に墓参りが出来て嬉しかったし」
アスカ「ああ、そう……。アタシにはアンタの趣味が全然わかんないんだけど……」
シンジ「それに、墓参りに行こうって言い出したのは、向こうからだし」
アスカ「アイツも頭がおかしいじゃない! 初めての時に絶対誘っちゃいけない場所でしょ、そこ!」
アスカ「何なの一体? 肝試しみたいな感じだったの?」
シンジ「いや、そういうんじゃなくて、普通に墓参りだよ。ていうか、そんなに変なの?」
アスカ「変よ。シンジ、アンタには常識ってもんがないの? いきなり墓参りなんて、普通はチョイスしないわよ。ものすごく重いじゃない」
シンジ「重いかな……。うん、まあ、確かに重たい感じにはなったけど……」
アスカ「ちょっとアンタ、家に帰ったら詳しく話を聞かせなさいよ。それで嘘ついてた事は許してあげるから」
シンジ「あ、うん……。わかった」
【帰宅後 葛城家】
アスカ「それで、そもそも何でメールするようになったのよ? きっかけは?」
シンジ「きっかけっていうか……向こうから最初メールが送られてきて、それから後も何回か頻繁に送られてくるようになったから……」
アスカ「はーん。向こうからアプローチしてきたのね。アンタからじゃあないんだ?」
シンジ「うん。僕は送られてきたものを返すって感じ。それでもやっぱりちょっと嬉しかったから、知らず知らず顔がにやけてたかもしれないけど」
アスカ「なにそれ……。つまり、アンタもそれなりに気があるって事じゃないの、それって?」
シンジ「うん。多分、そうだと思う。好きって自信を持っては言えないし、嫌いと言ったら嫌いかもしれないけど」
アスカ「意味がわかんないんだけど……。好きかも嫌いかもしれないってどういう事? なんか複雑過ぎない?」
シンジ「正直、僕にもよくわからないんだ。どう思ってるのかが。好きかもしれないし、でも本当は嫌いかもしれないみたいな」
アスカ「愛憎入り乱れてるわね……。どうやったらそんな感情を持つようになるのよ」
シンジ「多分、色々と知らないからだと思う。これまでずっと一緒に暮らしてこなかったし」
アスカ「それは当たり前でしょ。なに言ってるのよ」
シンジ「え?」
アスカ「え?」
シンジ「当たり前って、普通は一緒に暮らすものじゃないの?」
アスカ「アンタ、中学生のくせして、なに大胆発言してるのよ。言っとくけど、アタシとアンタが今こうしてるのはエヴァパイロットだからで、特別なのよ。他のと一緒に考えるんじゃないわよ」
シンジ「あ、そうか……。そうだよね。アスカも僕と同じで似たような境遇だったもんね。ごめん……。無神経な事言って……」
アスカ「まったくよ。もうちょっと考えてから口を開きなさいよね」
シンジ「うん。悪かったよ。本当にごめん」
シンジ「でも、その……一般的な感覚からすれば、一緒に暮らすのは普通の事だと思うんだ」
アスカ(恋人同士で同棲って事? まあ、それは確かに普通かもしれないけど……)
シンジ「最初、ここに来た時も、二人で一緒に住めばいいのにってミサトさんから勧められたしさ」
アスカ「ミサトのやつ、なにとんでもない事をさらりと勧めてるのよ!?」
シンジ「え?」
アスカ「え? じゃなくて!」
アスカ「一緒に住むって色々とマズイでしょうが! それを勧めるなんてどうかしてるわよ!」
シンジ「え? 何でマズイの、アスカ?」
アスカ「はあ? アンタ、バカァ!? 何か間違いでも起きたら大変な事になるでしょうが!」
シンジ「ちょっとごめん。間違いって?」
アスカ「だから、間違いは間違いよ。例えば夜中にアンタがムラムラ来て無理矢理レイプするかもしれないでしょ!」
シンジ「レイプ!?」
シンジ「おかしい! おかしいよ、アスカ! アスカは僕の事を何だと思ってるんだよ!」
アスカ「何だって言われても……だってほら、アンタ何だかんだで男じゃない? 十分有り得る話でしょ?」
シンジ「有り得ないよ! 有るわけないよ! 何で僕がレイプしなきゃいけないの! おかしいよ!」
アスカ「そりゃ誰だって口ではそう言うわよ。絶対にそんな事をしないって。でも、そうは言ってもする可能性があるのが、男って生き物でしょうが」
シンジ「絶対にないってば! むしろ罰ゲーム通り越して拷問だよ! 何で僕がそんな事をしなきゃいけないんだよ!」
アスカ「じゃあなに、アンタはアイツにまったくそういう興味がないって事?」
シンジ「ある訳ないじゃないか!」
アスカ「でも、仮にそうだったとしても、一緒に暮らしてる訳じゃない。偶然、着替えてるところに出くわして、下着姿を見たりする可能性もあるでしょ?」
シンジ「そりゃあるかもしれないよ。でも、別にそんなの大した事じゃないし、むしろ見たくないものだよ!」
アスカ「ちょっと待って、シンジ。なに、見たくないものって?」
シンジ「だって見たくないでしょ。下着姿とか見ても気持ち悪いだけだよ」
アスカ「え……」
シンジ「何でそんなに驚くの?」
アスカ「……シンジ、ちょっと今から大事な質問するわよ。よく聞いてちゃんと答えなさいよ」
シンジ「え、うん……?」
アスカ「アンタ、例えばアイツの裸見ても、まったく興奮しない訳? ……エッチな気分になったりとかしないの?」
シンジ「だから、する訳ないじゃないか! さっきから僕を何だと思ってるんだよ、アスカは」
アスカ「……え。それって逆にマズいでしょ、アンタ……」
シンジ「だから、何でドン引きするの!」
アスカ「えっと……シンジ、もう一回念のために聞くわよ。本当にこれは大事な質問だから、ウソとか絶対に言わないで正直に答えなさいよ」
シンジ「その深刻な感じやめてよ……。さっきから、変だよ、アスカ」
アスカ「いいから黙って聞きなさい。……シンジ、例えばアンタ、ミサトの裸を見たら興奮する?」
シンジ「い、いきなり何を言い出すのさ、アスカ。そんなの……答えられないよ//」
アスカ「シンジ! これは大事な質問だって言ったでしょ。正直に答えなさいよ!」
シンジ「う……。そりゃその……興奮すると思うよ//」
アスカ「ふうん……。そこは普通なのね……。でも、年上限定って事も……」ボソッ
シンジ「アスカ?」
アスカ「シンジ、それなら次の質問よ。例えば……アタシの裸を見たら、アンタは興奮するの?」
シンジ「だから!// 何なのさっきから!」
アスカ「シンジ! 大事な質問だって言ってるでしょ! それにアンタ、前にアタシの裸見たでしょうが! その時どう思ったのかちゃんと答えなさいよ!」
シンジ「そんなの本人を目の前にして言える訳ないよ!// 無茶言わないでよ、アスカ!」
アスカ「無茶って何が無茶なのよ! アタシはアンタが心配だから聞いてるのよ! 誤魔化さないで、ちゃんと答えなさいよね!」
シンジ「あの、アスカ……。それ、どうしても答えなきゃ駄目なの?//」
アスカ「あったり前でしょうが! ほら、早く答えなさい!」
シンジ「その……。アスカの裸を見た時、正直、興奮したよ//」
アスカ「そっか。良かったぁ……」ホッ
シンジ「だから、何なのこれ!//」
アスカ「なんか理由はよくわからないけど、とにかくアイツだけが特別って事ね。アイツの裸にはまったく興味がないって事なんでしょ?」
シンジ「特別って言うか……興味があったら逆におかしいっていうか……」
アスカ「まあ、細かい事はいいわ。それがわかればいいんだから♪」
シンジ「そうなの……?」
アスカ「それよりアンタ、アイツとどんなメールしてるのよ? 教えなさいよ」
シンジ「えっと……特に大したメールはしてないよ。元気でやってるか、とか、友達とは上手くやっていけてるか、とか」
アスカ「……メチャメチャ男らしい話し方ね」
シンジ「え、そうかな?」
アスカ「いや、だって……。なんか普段のアイツからは想像がつかないじゃないの」
シンジ「それはまあ……そうだけど。こんな感じでメールしてくるなんて僕も想像がつかなかったし……。メールだとちょっと印象が変わる感じかな」
アスカ「ちょっとどころじゃないと思うんだけど……」
シンジ「でも、らしさは変わってないよ。こんな雰囲気だな、みたいなのは」
アスカ「……ん、まあ、短くて素っ気ない感じは確かにそうだけど」
シンジ「うん。意外な一面を知れて良かったなって思う」
アスカ「……あ、そ」
アスカ「まあ、そうね。普段、アイツ、相当無口で無愛想だものね」
シンジ「否定できないけど……なんかもう少し言葉を選んで欲しいっていうか……」
アスカ「実際、何を考えてるのかよくわからないし」
シンジ「ああ、それは本当に」
アスカ「着替え終わったら、話もせずにすぐに更衣室から出ていっちゃうのよ、アイツ」
シンジ「え、ちょっと待って。どういう事?」
アスカ「どういう事って、その通りの事よ。着替え終わったらすぐに出て行くのよ。少しぐらい協調性を持とうとか、そういうのがまるでないのよ」
シンジ「あの、ごめん、それってどこで着替えて、どこから出て行くの?」
アスカ「どこって女子更衣室からに決まってるでしょ」
シンジ「一体、何してんの!」
アスカ「何って、着替えでしょ。プラグスーツに着替えるから」
シンジ「プラグスーツ!?」
ゲンドウのイメージが壊れていく
アスカ「なに驚いてんのよ。アタシもアンタもプラグスーツに着替えるでしょうが」
シンジ「え、そりゃ着替えるけど、でも」
アスカ「別に普通の事じゃない。ていうか、何で驚いてるのよ? 意味がわかんないんだけど」
シンジ「え、それが普通なの? 僕、今までまったく知らなかったんだけど」
アスカ「知らないって、知らない訳ないでしょ。それ冗談で言ってるの? アタシたちがシンクロテストとかする間は、毎回着替えてるじゃない」
シンジ「毎回!?」
アスカ「あったり前でしょ。ネルフにいる人間なら誰でも知ってるわよ」
シンジ「……そんな有名だったんだ」
アスカ「有名っていうか、常識よね」
シンジ「そこまで……!」
アスカ「とにかく、そんな事はどうだっていいのよ。それより、他にどんなメールしてるのよ?」
シンジ「僕にとっては全然良くないんだけど……。なんかスゴいショック受けたよ……」
アスカ「ショックって、意味がわかんないわよ。それよりも、ほら、メールの内容は」
シンジ「あ……えと。でも、そんな大した内容じゃないっていうか……」
アスカ「別に大した事を期待なんかしてないからいいのよ。もったいぶらずにちゃっちゃと教えなさいよ」
シンジ「あ、えっと……。昨日とかは珍しく、お金の心配をしてたかな」
アスカ「お金の?」
シンジ「うん。足りてるのか、ってそんな感じで」
アスカ「結構リアリストね……。ああ、でも、そんな感じはするかも……」
アスカ「それで、アンタは何て返事したの?」
シンジ「特に困ってはいないけど、毎月の分がもう少し多かったら嬉しいかなって」
アスカ「毎月の分? もう少し多かったら? え? どういう事?」
シンジ「だから、お小遣いの話だよ。もう少し多かったら嬉しいかなって。欲しいCDとかあるし」
アスカ「え? なに? アンタ、毎月、アイツからお金をもらってるの?」
シンジ「もらってるよ。それって皆そうなんじゃないの?」
アスカ「みんな!?」
シンジ「うん、もらうのが普通だと僕は思ってたんだけど……。アスカはそうじゃなかったの?」
アスカ「ないわよ! もらった事も払った事も一度もないわよ!」
シンジ「あ、でも、払った事がないって言うなら、ドイツじゃそういう風な感じなのかな? お金を渡さない代わりに、欲しいものは全部買ってくれるとか……」
アスカ「ないない! そういうホストシステム的なのもなかった!」
シンジ「そうなんだ……。ホストはともかく、ドイツって結構厳しいんだね」
アスカ「はあ!? 日本だとそれが当たり前なの?」
シンジ「うん。当たり前だと思うよ。もらうのが当然みたいなところあるし、もらってないっていう人の方が珍しいと思うけど」
アスカ「そ、そうなの……。そうやって貢ぐのが日本では当然なのね……」
シンジ「あ、でも、もらう額はみんな一緒じゃないよ。人によってかなり違うみたいで」
アスカ「そりゃ……そうでしょうね」
シンジ「たまに本当に多くもらってる子とかいるけど、そういうの聞くと、ちょっと羨ましくなるよね」
アスカ「その……シンジ。もしも相手からお金を渡されなかったとしたら、それってどんな風にアンタは思うの?」
シンジ「そりゃ、悲しいよ。そんなに貧乏って訳じゃないんだから、渡してくれてもいいのにって思う。やっぱり僕は嫌われてるんだって、そんな風に思うよ、きっと」
アスカ「……それって……日本では普通の事なのよね? みんな、そう思って……当たり前の事なのよね?」
シンジ「うん。そうだと思う」
アスカ「…………」ダラダラ
アスカ「あ、あのね、シンジ。一つだけ言い訳させて」
シンジ「え? 急に何?」
アスカ「アタシは今日初めてその風習というか慣習を知ったのよ。今まで誰も教えてくれなかったの。ヒカリもミサトも言ってくれなかったの。本当に本当よ」
シンジ「う、うん……。別に疑ってる訳じゃないけど……」
アスカ「だ、だから、その……! ちょっ、ちょっとだけ待ってなさい!」ダダダッ (自分の部屋までダッシュ)
シンジ「……?」
\ ちなみに、アンタ! アイツからは毎月いくらもらってるのよ! /
シンジ「え……? 毎月、五千円だけど……」
\ 五千円ね。なら! /
アスカ「」ダダダッ (戻ってくる)
アスカ「ア、アタシは一万円出すわよ! はい! 受け取りなさい!」パシッ
シンジ「え!? ちょっとアスカ!?」
アスカ「ほら、シンジ。遠慮なく受け取りなさいよ! アタシはユーロ空軍の大尉だから、ちゃんと給料だってもらってるのよ! こんなのアタシにとっては、はした金よ!」
シンジ「え、ちょっと待って! それはともかく、何で僕がアスカから一万円もらう事になったの!?」
アスカ「何でって、お小遣いよ! 決まってるじゃないの!」
シンジ「決まってないよ! どうして僕がアスカからお小遣いをもらう事になったの!? 受け取れないよ!」
アスカ「受け取りなさいよ! 何なの、アンタ! さっきアタシが怒ったから、その仕返しのつもり!?」
シンジ「そんなつもりはないよ! だけど、これはもらえないよ! 変だよ、こんなの!」
アスカ「なに? 今まで渡さなかった事を根に持ってる訳!?」
シンジ「持ってないよ! むしろ持つ訳がないよ!」
アスカ「だったら、何で受け取らないのよ!?」
シンジ「いや、だって、これアスカのお金でしょ!? 僕がもらうのっておかしいよ!」
アスカ「あーもう! わかったわよ! これだけじゃ足りないって言うのね! なら、もう一万出すわよ! ちょっと待ってなさい!」ダダダッ
シンジ「いや、やめてよ、アスカ! そういうんじゃないんだってば!」
アスカ「じゃあ、どういうつもりなのよ、シンジ!? アンタ、アタシの事を嫌ってるの!?」
シンジ「そんな訳がないよ! 嫌いじゃないよ! でも、このお金はもらえないよ!」
アスカ「もらってよ! いい加減にしてよ、シンジ! アンタ、アタシをいじめて何が楽しいのよ!」
シンジ「え、ちょっと! 何で僕のせいみたいになってるの!?」
アスカ「今までは悪かったと思ってるのよ、アタシだって! シンジが怒ってるのもわかるわよ! だから、受け取ってよ! それぐらいしなさいよ、アタシにも!」
シンジ「わ、わかったよ! 受け取るから、アスカ! だから、ちょっと落ち着いて!」
アスカ「」ハァハァ
シンジ「」ゼエゼエ
アスカ「アンタのせいで、無駄に疲れちゃったじゃないのよ、バカ……」
シンジ「ご、ごめん……」
アスカ「とにかく! これからは毎月アンタに一万円ずつ渡していくから。次はちゃんと素直に受け取りなさいよ」
シンジ(何でこんな事になったんだろう……)
アスカ「それで……他には? どんなメールしてたのよ」
シンジ「だから、本当にそんな大したメールのやり取りはしてないってば」
アスカ「大した事なくてもいいから話しなさいってこっちも言ってるでしょうが」
シンジ「わ、わかったよ……。えと……あ、そうだ。メールで今度、ホテルで食事しないかって誘われたんだけど」
アスカ「ホテルで食事!?」
アスカ「ホテルで食事って、それってつまりアレって事よね!? お泊まりデートって事よね!?」
シンジ「お泊まりデート? まさか、加持さんじゃないんだし、そういうのじゃないよ。単に近くのホテルで一緒に食事でもしようみたいな事を言われただけだってば」
アスカ「それをお泊まりデートって言うのよ! だってホテルで二人っきりなんでしょ!?」
シンジ「あ、ううん。綾波も一緒だよ」
アスカ「そんなのわかってるわよ! どんな下手な嘘ついてるのよ、アンタ!」
シンジ「え? 嘘? わかってるって何? どういう事?」
アスカ「しらばっくれてんじゃないわよ、もう!」
シンジ「いや、だからしらばっくれてなんか……」
アスカ「うるさいっ!!」
シンジ「ご、ごめん……」
アスカ「それでなに!? アンタはどう返したの!?」
シンジ「あ、うん……。いいよって」
アスカ「行くの!?」
シンジ「そりゃ、折角、誘ってくれたんだから……。僕も出来る事なら行きたいし……」
アスカ「アンタ、だって、アイツの裸には興味ないんでしょ!? それって女として見てないって事じゃないの!?」
シンジ「うん、まったくその通りなんだけど……?」
アスカ「じゃあ、断ればいいじゃないの! 興味ないのに何で行くのよ!」
シンジ「えっと……流石に興味はあるよ」
アスカ「裸に!? やっぱりそうなの!?」
シンジ「そうじゃないってば! 何でそうなるのさ、アスカ!」
ガチャッ
ミサト「たっだいまー」
ミサト「今日は意外と早く帰ってこれたわー。二人とも、いるー?」
\ だって興味があるって事はそういう事なんでしょ!? /
\ 違うよ! どうしてそうなるんだよ、アスカ! /
ミサト「ありゃー……。まーた、二人してケンカしてるのね、まったくもう」
ミサト「」トコトコ
ミサト「まったく、二人とも、今度は一体何でケンカをしてるのよ……はぁ」(戸に手をかけようとする)
\ アイツの裸には興味がないとか言っておきながら、ウソつき!! /
\ ウソじゃないよ! 本当に裸には興味がないんだから!! /
ミサト「!?」
ミサト「一体、何!? 何でケンカしてるの!? 裸ってどういう事!?」(聞き耳をたてる)
\ じゃあ何でお泊まりデートするなんて言ったのよ!! /
\ だから、デートでも何でもないって言ってるじゃないか!! /
\ 体だけの関係だって言いたいの!? セックスフレンドってやつだったの!? /
\ 意味がわかんないよ、アスカ!! /
ミサト「あの二人! そういうただれた関係だったの!?」
\ お金さえもらえれば、誰とでもそういう事するっていうの、アンタは!? /
\ 別にお金は関係ないでしょ!! /
ミサト「逆の援助交際!?」
\ アタシ、エコヒイキの倍も出したじゃないの! なのに、アタシはデートにも誘ってくれなかったのに!! /
\ 何でいきなり綾波が出てくるの!? しかも、デートって何!? /
ミサト「レイまで絡んでるの!?」
\ もうアンタみたいなサイテー男知らないわよ! エコヒイキとずっとイチャイチャしてればいいじゃない!! /
\ ちょっと!! 何でアスカが泣き出すの、いきなり!! /
ミサト「もんのすごくドロドロした修羅場が……」
\ 泣いてなんかないわよ、バカっ!! 何でアタシが泣かなきゃいけないのよ!! /
\ 僕にもわかんないよ、そんな事!! とにかく泣き止んでよ、アスカ!! /
ミサト「さ、流石に……ここは私がどうにかしないといけないわよね……。まさか、最近の中学生がここまで進んでるとは思いもしなかったけど……」
ミサト「ああもう! やけよ!覚悟を決めて行くわよ!」
ガラッ!!
ミサト「ちょっと、アスカ! シンジ君!」
アスカ「ミサト……!?」グシュッ
シンジ「ミサトさん!?」
ミサト「話は全部聞かせてもらったわよ! あんたたち、中学生なんだから、もうちょっと考えなさいよ!」
アスカ「だって、全部シンジが悪いのよ! こいつがウソばっかつくから!!」グシュッ
ミサト「そうね! 確かにシンジ君が一番悪いけども!」
シンジ「えええ!?」
シンジ「ちょっと待って下さいよ、ミサトさん! 何で僕が悪いんですか!? おかしくないですか!?」
アスカ「アンタ以外の誰が悪いって言うのよ! バカァ!!」グスッ
ミサト「アスカも悪いわよ! でも、一番悪いのはシンジ君よ! 見損なったわ!」
シンジ「何でですか!? 僕が何したって言うんですか!?」
ミサト「とぼけないで! 話は全部聞いてるんだから。今更、誤魔化そうったって無駄よ!」
シンジ「何も誤魔化してませんよ! 全部、正直に言っただけです!」
ミサト「それと、アスカ! あんたも女の子なんだから自分の身体を大事にしなさいよ! しかも貢ぐなんて、バカにも程があるわよ!」
アスカ「ちょっと待って! 何でアタシ、怒られたの!?」
ミサト「とにかく、シンジ君もアスカも反省しなさい! あなたたちはまだ中学生なのよ! 中学生じゃなくても問題あるけど!」
アスカ「アタシは関係ないじゃないの! 怒るならシンジだけでしょ!」
シンジ「それを言うなら、僕が怒られる理由自体、ないじゃないか!」
ミサト「いい加減にしなさい!! シンジ君が援助交際してたのはもうわかってるのよ! これは大問題よ!!」
シンジ「援助交際!?」
アスカ「シンジ、アンタそんな事してたの!?」
ミサト「あなたもでしょ、アスカ!!」
アスカ「はああ!?」
アスカ「ちょっと待ちなさいよ、ミサト! アタシはそんな事してないわよ!」
シンジ「僕だってしてないです! こんなの濡れ衣ですよ!!」
ミサト「だから、二人してとぼけてんじゃないわよ!! さっきの会話を、私はバッチリとこの耳で聞いてたんだから!」
アスカ「さっきの会話って、あれはシンジとエコヒイキの話でしょ! アタシはしてないわよ!」
シンジ「だから、綾波がどうしてそこで出てくるのさ、アスカ! 僕は綾波の話なんかしてなかったじゃないか!」
アスカ「なにさらっとしらばっくれてるのよ! 論より証拠よ! その携帯貸しなさいよ!」パシッ
シンジ「あ、ちょっと、アスカ! 返してよ!」
ピロリン♪
アスカ「ほら、また入ってきた! ピッタシのタイミングじゃないの!」ピッ
アスカ「見てよ、ミサト! シンジとエコヒイキがセックスフレンドだっていう、これが証拠よ!」バッ
件名:碇ゲンドウだ
本文:同居人とは上手くいっているか?
ミサト「……証拠?」
シンジ「……セックスフレンド? ……綾波と?」
ミサト「アスカ……。そのメールがどうしてシンジ君とレイが援助交際してるっていう証拠になるの?」
アスカ「はあ!? そんなの見ればわかるじゃないの! どうせまたラブメールかなんかなんでしょ!? だから、見れば!」サッ
件名:碇ゲンドウだ
本文:同居人とは上手くいっているか?
アスカ「!?」
アスカ「え、ちょっと待って! 他の、他のを見れば!」ピッ、ピッ
アスカ「はあっ!? エコヒイキからのが一件もない!?」
シンジ「アスカ……まさか、ひょっとして……」
ミサト「……??」
ミサト「ちょっと、どういう事、アスカ? 説明してくれる?」
アスカ「え、ま、待って! なにこれ、何で!? どうし……」ハッ!!
アスカ「え、ちょっとまさか……!」
アスカ「……まさか」
アスカ「…………」
アスカ「!!//////」カァァァァッ ←気付いた
シンジ(あ、やっぱりそうなんだ……。絶対、父さんと綾波を勘違いしてたよね、アスカ……)
シンジ(でも、だったら、何でアスカはあそこまで怒ったりしたんだろう……?)
シンジ(それに、僕がホモじゃないかって勘違いして質問してきた時も、違うってわかったらホッとしてたし……)
シンジ(それに、何でアタシはデートに誘わないのって、泣き出して……)
シンジ(どうしてそんな事……)
シンジ(…………)
シンジ(え、まさか!/////)カァァァァッ ←気付いた
ミサト「アスカ、ちょっとどういう事か、ちゃんと説明を……って何でそんなに真っ赤になってるのよ?」
アスカ「!/////」
アスカ「なっ!/// なんでもなひっ!!///」
ミサト「……?」
ミサト「シンジ君、あなたも私に納得のいく説明を……ってシンジ君まで顔真っ赤じゃないの、なんなのよ?」
シンジ「!/////」
シンジ「べっ!/// 別になにも!!///」
ミサト「??」
ミサト「……とにかく、事情は後から追々聞くとして」
ミサト「二人の関係を知ってしまった以上、あなたたちは一緒にこの家にはおいておけないわね。特にシンジ君の方は」
シンジ「あ、あの! ミサトさん、それってどういう事ですか!?」
アスカ「そ、そうよ! 何でいきなりそんな話になってるのよ!!」
いいぞいいぞ
ミサト「だから、何回も言わせないで。シンジ君が、レイやアスカとただれた関係になってるからでしょ。お金をもらって、それで体の関係を持つなんて、大人だったとしても人としてあるまじき行為よ」
アスカ「ち、違うの! それはアタシの誤解だったっていうか! ていうか、その、アタシもエコヒイキも本当は関係なかったのよ!//」
ミサト「何が誤解なのよ。じゃあ、説明してみなさいよ、アスカ」
アスカ「せ、説明って! だって、今は!///」チラッ
シンジ「あ、その……///」
アスカ(言える訳ないじゃないの!/// シンジの前で、エコヒイキに嫉妬してたなんてそんな恥ずかしい事!///)
シンジ(何となく事情は察したんだけど……// でも、アスカとしては、これ、僕には気付かれたくない事だよね、きっと……// やっぱり、今は言えないや……//)
クソワロタwwwwww
ミサト「ほら見なさい。二人して何も言えないんでしょうが。もう決まりね」
アスカ(ち、違うのに!)
シンジ(ああもう! どうしよう!)
ミサト「じゃあ、とりあえずシンジ君だけ私と一緒に来なさい。アスカはこの家で待機よ。事が事だけに、二人ともあまり公にはしたくないでしょ。私の命令に従いなさい」
アスカ「あ、あの、ミサト! シンジはどうなるの!?」
ミサト「どうって、とりあえずネルフで隔離して事情聴取ね。例え合意であろうと、乱れた行為をした訳だし、単なる注意だけじゃ済まされないもの。司令にも相談して今後の処遇を決める事にするわ」
シンジ「父さんにも!?」
ミサト「当たり前よ。エヴァのパイロットなんだし、何よりシンジ君の保護者なんですもの。言わない訳にはいかないわ」
シンジ「……父さんにも、ですか……」
アスカ(……!)
シンジ(参ったな……。ミサトさんには後から誤解だってきっちり話せばわかってくれると思うけど……。でも、その前には父さんに連絡がいくだろうし……)
シンジ(それでまた誤解されるのか……。折角、父さんと少し仲良くなれたと思ったのに……)
アスカ(シンジが落ち込んでる……!)
アスカ(そりゃそうよね……。シンジからしたら、訳がわからないのに、根も葉もない事で叱られてるんだもの……)
アスカ(おまけに……本当は碇司令と上手くいってる事をシンジは喜んでたのよね……。顔がにやけてたのも、碇司令からのメールだったから……)
アスカ(なのに、アタシの勘違いで変な誤解受けて……。このままだと碇司令にも誤解が伝わって……)
アスカ(だけど……今ここでアタシが誤解だって事を説明したら、アタシがシンジの事を好きだって思ってる事がきっとわかっちゃうだろうし……)
アスカ(でも……このままだと……!)
ミサト「それじゃ、シンジ君行くわよ。まずは先に碇司令に連絡を入れてと……」ピッ、ピッ
アスカ「!!」
シンジ(仕方ないか……。父さんの事はもう……)
プルルル、プルルル、ガチャッ
『……私だ。どうした、葛城一佐』
ミサト「あ、碇司令。お忙しいところ、すみません。実はサードチルドレンに関する事で緊急にお伝えしなければならない事が出来まして」
『シンジに関してか。……何だ?』
ミサト「実は……」
アスカ「ああもう!!」ダッ
シンジ「アスカ!?」
アスカ「ミサト、電話貸して!!」パシッ
ミサト「ちょっ、何するのよ!」
シンジ「待って、アスカ! 何するつもり!?」
『……どうした。何があった?』
アスカ「ごめん、ミサト! あれ、全部、アタシの勘違いだったのよ! シンジがメールしてる相手をエコヒイキの事だとアタシは思ってたの! だから、シンジは何もしてないし、何も悪くないの!」
ミサト「どういう事、アスカ!? ちゃんと説明して!」
アスカ「わかってるわよ! 今、するわよ!」
アスカ「」スーッ (深呼吸)
アスカ「アタシはエコヒイキに嫉妬してたの!!/// シンジの事が好きなのよ!!/// 大好きなの!!///」
ミサト「え!?」
シンジ「!////」
『……!!』
アスカ「シンジ、これでわかったでしょ!/// アタシはアンタの事が前から好きだったのよ!/// だから、アンタがエコヒイキとメールしてると勘違いして、嫉妬してたのよ!///」
シンジ「あ、う、うん!//」
ミサト「え、なに、どういう事? 何があって、こうなったの?」
『…………』
アスカ「ねぇ、シンジ、アンタはどうなの!? アタシの事が好き!?/// それともやっぱりエコヒイキの方がいいの!?」
シンジ「ち、違うよ! 確かに綾波の事もいいなって思いはするけど、でも、僕が本当に好きなのは……!」
シンジ「」スーッ (深呼吸)
シンジ「一番近くにいて! 一番一緒にいてくれる、アスカの方だよ!// 僕もアスカが好きなんだ!///」
アスカ「シンジ!/// それ、本当に!?//」
シンジ「本当だよ!/// 僕が好きなのはアスカだ!// だから、僕と付き合ってほしい!//」
アスカ「うん!/// うん!///」グシュッ
ミサト「あ……えっと……。私、完全においてけぼりなんだけど……」
『…………』
『葛城一佐』
ミサト「あ、はい! 何でしょうか!?」
『サードチルドレンについて、私に伝えたい重要な事というのは、これの事か』
ミサト「あ、いや、あの……」ダラダラ
ミサト「いえ、その……! と、途中で変わってしまったというか、なんというか……!」
『葛城一佐』
ミサト「は、はい!」
『……よくやってくれた。礼を言う。これで私の目的はほぼ達成された』
ミサト「へ?」
ミサト「あの、司令……。それはどういう意味で……」
『悪いが、シンジと代わってくれ』
ミサト「あ、えと……はい」
ミサト「シンジ君、その……碇司令が電話を代わってほしいって……」
シンジ「父さんが?」
アスカ「……!」
アスカ(まずい、アタシ、勢いで司令に対してものすごい失礼な事をしちゃって……! 絶対に怒られるわよね、これ……!!)
シンジ「あの……もしもし、父さん……?」
『シンジか』
シンジ「う、うん……」
『良かったな……。お前にも、ガールフレンドが出来て』
シンジ「え……?」
『人が人を愛するというのは、大切な事だ。私はユイが亡くなった時にそれを痛感したからな』
シンジ「…………」
『その子を大切にしてやれ。そして、お前が守り抜け。それは、私には出来なかった事だ』
シンジ「父さん……」
『いいな、シンジ』
シンジ「うん。必ず……!」
『……そうか。それならいい』
『次に、式波・アスカ・ラングレーに代わってくれ。父親として一言、挨拶をしておく』
シンジ「う、うん……。アスカ、父さんが代わってほしいって」
アスカ「」ビクッ!!
アスカ「あ、あの、もしもし! さっきはその……本当にすみませんでした!」ペコリッ
『構わん。むしろ、感謝する』
アスカ「え……」
『これからもシンジの事をよろしく頼む。支えになってやってくれ』
アスカ「は……はい……」
『今度、二人で家まで遊びに来るといい。歓迎しよう』
アスカ「あ……ありがとうございます……」
『では、すまないが、私はまだ仕事がある。これで通信を切るぞ』
アスカ「は、はい!」
『今度、礼として良いワインを送ると葛城一佐に伝えておいてくれ。それでは……』
ガチャッ
アスカ「はぁ……」ヘナヘナ
シンジ「アスカ、大丈夫! どうしたの!? 父さんに何か酷い事を言われたの!?」
アスカ「ううん、その逆……。今度、二人で家に遊びに来なさいって……」
シンジ「父さんが……?」
アスカ「うん……。怒られるかと思ったら、なんか喜ばれて……」
シンジ「そっか……。父さんがそんな事を……」
アスカ「あ、あと、ミサトに今度、良いワインを送るから、そう伝えてほしいって」
ミサト「私に? 何で?」
アスカ「さあ? なんか喜ばれる事をしたんじゃないの?」
ミサト「……まったく心当たりないんだけど」
シンジ「でも、良かったよ……。最初は変な勘違いだったけど、こうしてアスカと付き合える事になって……///」
アスカ「そ、そうね// アタシも恥ずかしかったけど、今は素直に嬉しいわ///」
ミサト「……それはいいんだけど、どうしてこうなったのか、私にもいい加減説明してよ。ねえ」
シンジ「そうですね。実は……」
アスカ「ちょっ!// シンジ、待って! 恥ずかしいから、アタシが説明する!// アンタは少し向こうに行ってなさい!//」
シンジ「え、そんなっ!」
アスカ「いいから向こうに行ってて!/// 邪魔よ!///」
シンジ「その言い方、ひどくない、アスカ!?」
アスカ「うるさいっ!///」
ミサト「いいから二人してイチャついてないで、早く話してよ!!」
終劇
おめでとう
寝る前に終わってよかった
乙
以下、オマケというかボツにした、この続き
下ネタ入るんで、綺麗に終わらなかったんよね
それでも問題ないって人だけどうぞ
次の劇場版はこれでいいよもう
【司令室】
冬月「……おい、碇。急にどうした。ワイングラスなど出して」
ゲンドウ「めでたい事があった。だから、ささやかながらお前と乾杯しようと思ってな」
冬月「……乾杯はともかく、そのめでたい事というのは何だ?」
ゲンドウ「シンジにガールフレンドが出来た。レイではなく、式波・アスカ・ラングレーだ。これで私の当初の目的はほぼ達成された」
冬月「それで、乾杯か……。少し器量が小さすぎやしまいか、碇……」
ゲンドウ「つれない事を言うな、冬月。たまにはこうして羽目を外すのも良い。それに、二人の告白を聞いていて、ふと昔を思い出してな」
冬月「昔というとユイ君の事か」
ゲンドウ「ああ、あの二人の告白は幼さの残るものだったが、その分、真っ直ぐでひたむきだった……。私とは大違いだったが、しかし、その気持ちは同じだったはずだ」
冬月「そうか……。まさか、お前ののろけ話を聞く事になるとは思わなかったな」
ゲンドウ「とりあえず、座るといい。お前のグラスには俺がワインを入れよう。遠慮する事はない」
冬月「まだ飲むとは一言も言っていないぞ」
【ネルフ 隔壁の間のスペース】
加持「さてさて、ようやく本来の仕事が出来るな」
加持「なにせ誰にも見つからないように設置するのは至難の業だったからな。司令室に盗聴器を仕掛けるのは、やっぱり楽じゃなかったが……」
加持「しかし、その分、期待が出来るというものだ。司令と副司令の極秘の会話、聞かせてもらいますよ」ポチッ
『お互いに愛し合うというのは素晴らしい事だと思わないか、冬月』
『それは確かに否定はせんがな』
加持「!?」
『俺はな、本当に心の底から好きだったんだ。愛していたんだ』
『私も好きだったよ。聡明で若々しく、何より美しかった』
『今も覚えている。あの日々の事を』
『私もだ。忘れる事は出来んな』
加持「……予想以上に極秘な事が出てきた。だが、こんな真実を知って俺はどうすりゃいいんだ……」
『それよりも冬月、いい加減に焦らすのはやめろ』
『焦らすというのは?』
『早く座れ。俺がお前のに入れてやるから』
加持「おおい!?」
『今は仕事中だぞ、碇』
『大丈夫だ。問題ない。少しの間だけだ』
『やれやれ……。わがままなやつめ。ここに座ればいいんだな』
『ああ』
加持「駄目だ、これ以上は聞けない……!! 流石にあの二人の濡れ場は俺には無理だ……!!」ブチッ
【後日】
ミサト「……って事でシンジ君とアスカの間で一悶着があってねえ。勘違いって怖いわよねー」
リツコ「まあでも、結果オーライじゃないの。司令とシンジ君の仲が良くなり、アスカとも付き合う事になったんでしょ。万々歳よね」
ミサト「ま、ねー。でも、あれからあの二人、ギクシャクしたりイチャついたりで、見てて微笑ましくもあるんだけど、目の毒でもあるのよねー。恋人がいない身としては、なーんかね」
リツコ「恋人がいない身とはよく言ったものね。あなたにはリョウちゃんがいるくせに」
ミサト「なっ!// リツコ、あんたねえ!」
リツコ「私に対しては隠し事は無駄よ。それに、ミサト、すぐに顔に出るし」
ミサト「うぅー……悔しいけど反論出来ないのが更に腹立つわね」
リツコ「で、実際どうなのよ? 上手くいっているの?」
ミサト「上手くいっているっていうか……。付き合ってるんだか、付き合っていないんだかも、よくわからないところがあるし……」
リツコ「そこら辺、リョウちゃんは曖昧なままよね。わざと態度や言葉を濁すというか……。一筋縄ではいかない相手よね。強敵だわ」
ミサト「そうなのよねー。今日も一応、一緒にランチには誘われてるんだけど……。あいつ、本当に私の事、好きなのかしらね……」
リツコ「ひょっとして不安になってるの、ミサト?」
ミサト「そりゃ、多少はね……。もうお互い、いい歳なんだから、結婚を視野に入れてくれてもいいと思うんだけど……」
リツコ「だからこそ、っていうのもあるんじゃないかしら? 踏ん切りというか、きっかけがなかなか掴めないでいるとか……。プロポーズは勇気がいるものだし」
ミサト「……だったら、いいんだけどね。何にしろ、不安なのよ。……あいつ、軽い男だし。やっぱりどうしても心配にはなるのよ」
リツコ「気持ちはわかるけど、焦らずいった方がいいわよ、ミサト。人生、何が起こるかわからないんだから。いきなり不意打ちみたいにプロボーズされる可能性だって否定は出来ないのよ」
ミサト「流石にそれはないと思うけど……。でも、ま、あまり期待せずに待ってみる事にするわ。……にしてもねえ」ハァ
リツコ「期待しないで待つんじゃなかったの? 色々と大変ね、ミサトも」
【その日の昼頃】
加持「」ハァ……
ミサト「……どうしたのよ。加持君、なんか最近元気ないわね。食事も全然手をつけてないし……。体調でも悪いの?」
加持「いや、そういう訳じゃないんだが……。一言で言うなら、俺はこの前ネルフの深い闇を知ってしまったんだ……。そのせいだな」
ミサト「……聞き捨てならないわね、それ。どういう事? かなりヤバめの話なの?」
加持「ああ、あれは相当ヤバイな。人類補完計画なんて目じゃないぐらいのヤバさだった」
ミサト「……それ、私にも教えてもらえる? 知っておきたいのよ、ネルフの真の目的や真実ってやつを」
加持「いや、それは駄目だ。例え葛城でも、これだけは絶対に言えない。世の中には知らない方が幸せな事があるが、これもその一つだ。俺は本当に、知らない方がよほど幸せだった……」
ミサト「加持君がそんな風に言うなんて、相当ヤバい話なのね、それ……」
ミサト「ねえ、ほんの少しだけでいいから教えてよ。加持君は何を知ってしまったの?」
加持「司令と副司令に関する重大な秘密だ。俺にはそれだけしか言えない」
ミサト「あの二人か……。確かに常にヤバイ匂いがぷんぷんするものね」
加持「そんなになのか!?」
ミサト「……何で驚いてるのよ。あの二人だもの。当然でしょ」
加持「……そうか。普段からそれほどまでに……」
ミサト「ちょっと加持君?」
冬月「」トコトコ
冬月「おや、君たち二人は……」
ミサト「あ、副司令。お疲れ様です」
加持「!!」
冬月「休憩時間も二人で並んで食事かね。仲睦まじくて、結構な事だ。羨ましいよ」
ミサト「またまた、ご冗談を」
加持「本当に。まったくもってご冗談を」
冬月「ところで、加持君」
加持「……何でしょうか?」
冬月「ここで会えたのは丁度良かった。実は君に少し聞いておきたい事があってね」
加持「僕に……聞きたい事ですか?」
冬月「ああ、ここでは何だから、その食事が終わったら司令室まで来てくれないか。碇と二人で君に聞きたい事があるんだ」
加持「司令室で……。そして、碇司令と副司令の二人きりで……ですか」
冬月「そうだが。何か都合が悪かったかね?」
加持「あ、いえ……。そういう訳ではないんですが……」
ミサト「?」
加持「ちなみに、どのようなお話で……?」
冬月「それをここで言う訳にはいかんな。ネルフの機密に関わる事だ」
加持「……ここでは言えない。……そして、ネルフの機密」
冬月「君も本当は心当たりがあるんじゃないのかね?」
加持「いえ、そんな……。まったくありませんが……」
ミサト「加持君? どうしたの、大丈夫?」
加持(まさか、あの盗聴器……発見されてしまったのか……?)
加持(だが、それだけでは俺の仕業だと断定は出来ないはずなんだが……)
冬月(ゼーレ、内務省、そしてネルフのトリプルスパイの件。今のうちに彼には釘をさしておきたいからな……)
冬月「……そうかね。私はてっきり、君の方でも私たち二人に聞きたい事があると思ってたんだが……違うのかね?」
加持「一体……何の事でしょうか……? いやはや、見当もつかないんですが……」
冬月「加持首席監察官。少し我々を甘く見すぎではないのかね? もう調べはついているのだよ。とぼけるよりも、覚悟を決めて尻をまくった方が君にとっても有益な話になると思うのだがね」
加持「……なっ! い、いえ、そんな!」
ミサト「?」
加持(まずい……。絶対に盗聴器の件だ……! 俺が盗み聞きしていた事がバレている……!)
加持「わ、わかりました……。いいでしょう。お話だけは伺います。ですが、副司令。先にこれだけはお尋ねしておきたいんですが……。僕の今後の処遇というのはどうなるのでしょうか……?」
冬月「……どうもならんよ。今までと変わりはない。ただ、碇をまじえて君と少し突っ込んだ話をしたくなってね」
加持「突っ込んだ話!?」
冬月「もちろんそうだが……? こちらからだけでなく、君にも色々としてもらうつもりでいるぞ」
加持「いや、やめて下さい! それだけは無理です!」
冬月「無理という事はあるまい。私たちの利害は一致している部分もある。仲間とは言えんが、同士にはなれるはずだ。これは君にとっても悪い話ではないはずだろう?」
加持「いえ! 僕はあなた方とは違うので! 流石にそれは!!」
ミサト「ちょっと加持君……? どうしちゃったのよ?」
冬月「君も今まで伊達に生きてきた訳ではあるまい。色々と経験豊富だろうから、そこまで焦る事もないと思うが……」
加持「いえ、あの! 僕はそういった経験はまったくないです! 本当に初めてなんです!」
冬月「初めてだろうが何だろうが、とにかく一つの事実を我々は知っている。それについては、君も覚悟があってした事だろう? それに、正直な感想を言わせてもらえば、我々と君は上手くやっていけると思うがね」
加持「とんでもない! ご遠慮させて頂きます!」
冬月「ずいぶんと往生際が悪いな……。君はそういう男ではないと思っていたのだが……」
加持「それは完全に誤解です! 確かに僕もシンジ君とかに対して誤解させる様な発言をした事はありましたが!」
冬月「どちらにしろ、諦めたまえ。今の君には拒否権はない。観念して、素直に自分の足で司令室まで来る事を私はお勧めするがね」
加持「……逃げ場はないんですか!」
冬月「……監視も既についている。我々の目も節穴ではない。少なくとも君がこれまで生きてきた世界には恐らくもう逃げ場はないだろうな」
加持「そんな!」
冬月「あるとしたら、我々とはまったく別の世界へ逃げ込むかだが……」
加持「葛城! 俺はノンケだ! だから結婚しよう! 俺はお前の事を愛している!」
ミサト「ふえっ!?///」
ミサト「ちょっ、ちょっと加持君!// 急に何を……!///」
加持「急だろうと何でもいい! 葛城、俺はお前の事が好きだ!! お前は俺の事をどう思っている!?」
ミサト「ど、どうって!// す、好きだけど……!///」
加持「なら決まりだ! 俺と結婚してくれ、葛城! 必ずお前を幸せにしてみせる!」
ミサト「あ、え、その……!// う、うん……///」コクッ
加持「ありがとう、葛城!!」
ミサト「わ、私の方こそありがとう、加持君……///」
冬月「……なんだね、これは一体……」
全ての人におめでとう。
勘違いにありがとう。
幸せな二組のカップルにおめでとう。
父に、母に、恋人にありがとう。
優しい世界を君に……。
これで本当に終劇。
乙
乙乙
乙
ホモ祭りが始まったときはどうするべきかと思った
・SS速報VIPに投稿されたスレッドの紹介でした
ゲンドウ「シンジとの距離を縮めようと思う」
・管理人 のオススメSS(2015/07/04追加)
・極小透けブラの篠崎愛のチクビの位置wwwwwwwwww (画像あり)
・【コスプレ】篠崎愛がピッチピチのふとましい”キャットウーマン”にwwwww【画像あり】
・【鬼畜】俺に冷たい元グラビアアイドルの派遣社員への腹いせに下着盗撮してた結果
・【マ●コ&ケツ丸見え】 外で下半身丸出しにしてる恥ずかしい女がコチラですwwwwww【画像30枚】
・【画像】やっべーもん顔につけて歩いている奴がいるwwww
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・【R-18】弟「……ッ!」パンパンパン 姉「……ッ////」 母さん「あなたたち何してるの!」& lt;/a>
・【R-18】娘「勝手に部屋に入ってこないでよ、パパ!」
・男「これより……貴様のケツをさわる」 女「ほう……」
・【マジキチ注意】俺「セックス、、ノート、、?」
・特殊部隊員「き!木村カエラが近付いてきます!」リングディンドン…
・【工口 グ口 胸糞注意】勇者「魔物とセ○クスした」
・中学の頃プールの時間に女子のパンツの匂い嗅ぎに行ったら親友ができた話
・男「これより……貴様のケツをさわる」 女「ほう……」
・バーン「ハドラーよ、今期オススメのアニメは何だ」
1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:27:56.507 ID:zGmDQdHXr.net
【ネルフ】
冬月「また、ずいぶんと唐突な事を言い出したな。一体、何があった」
ゲンドウ「実はだ、冬月。昨日、私は夢を見たのだ」
冬月「夢? それは夜に見る夢の方か?」
ゲンドウ「ああ、そちらの夢の方だ。だが、やけにリアルな夢でな」
冬月「……どんな内容だったんだ?」
ゲンドウ「我々の計画が失敗に終わった夢だ。その夢の中では、レイは私ではなくシンジを選び、そして人類補完計画が始まってしまった」
冬月「それはまた……ろくでもない夢だな」
・ディーラー「納車だよ。保護シートとるからね」 アルト「えっ」
・【マジキチ注意】女「すいません…」モジモジ 膣内洗浄師俺「なんだ股患者か」
・男「よりによって最後の村に生まれてしまった」
・医者「こりゃアレだね、一日30回くらいはオーガズム感じちゃう奇病だね」 俺「うわーん…やったぜ!!」
・【胸糞注意】女「痴漢です!」 男「えっ」 私服警察「えっ」
4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:30:11.593 ID:zGmDQdHXr.net
ゲンドウ「その夢の中で、私はユイにも会ったのだが、彼女は諭すような目で私を見ていた」
冬月「…………」
ゲンドウ「恐らくユイもレイと似たような事を思ったのだろう。シンジに優しくしてあげて下さいと、そう言われた気がした」
冬月「確かに、ユイ君はお前の妻でもあるが、一人の母親でもあるからな……。それもまた当然と言えば当然だが……」
ゲンドウ「正直、私はシンジとどう接していいかがわからない。私が何かすれば、シンジを傷つけるだけだとも思っていた。だが、それが逆にシンジの心を傷つけ、そしてレイとの距離も遠ざけてしまったようにも思う。これは由々しき事態だ」
冬月「ふむ……」
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:32:29.029 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「つまり、あれか。お前は自分の息子と、あとはレイだな。その二人との絆を強めたい訳だな」
ゲンドウ「ああ、特にレイに裏切られたのは私にとってかなり心にきた。私との絆よりもシンジとの絆を最後に選択したのだからな」
冬月「子供か、お前は……。しかも自分の息子に対して張り合うとはな」
ゲンドウ「魂は違えど、レイはユイの生まれ変わりのようなものだ。シンジには渡したくない」
冬月「真顔で言うな、真顔で。私の方が情けなくなる」
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:34:56.837 ID:zGmDQdHXr.net
ゲンドウ「そういう事でシンジとレイ、この二人と私との距離を縮めようと思うのだが、それにはどうしたらいいと思う、冬月」
冬月「どうしたらも何も、片方はお前の息子なのだから普通に接すればよかろう。接触がこれまで少なすぎたから、今のような疎遠な状態になったのだ。少しずつ話す機会を増やせばいいだけの話だ」
ゲンドウ「だが、それにはなかなか踏み切れなくてな……。今までが今までだけに、どう話しかけていいかも私にはわからん」
冬月「やれやれ……。仕方のない男だな……。だったら、メールしてみるというのはどうだ? これならどう話すかについて悩む時間も出来るし、直接会う訳でもないから多少は話しやすいだろう」
ゲンドウ「なるほど……。メールか」
7: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:37:18.003 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「携帯のメールアドレスぐらいは流石に二人とも知っているのだろう? それならメールから始めてみるといい」
ゲンドウ「……わかった。そうしよう。これからは機会を見つけて、シンジとレイにメールを送ってみる事にする」
冬月「それで、ある程度仲が深まったら、次は食事に誘ってみるといい。その時は二人一緒の方がいいだろうがな。一対一だと敬遠される可能性がある」
ゲンドウ「そうか。二人一緒にか」
冬月「とりあえず、まずは普通にメールで話せるようになってからだ。千里の道も一歩からというやつだな。それにしても、相変わらず手間のかかる男だ、お前は」
ゲンドウ「すみません、冬月先生。ご迷惑をおかけします」
冬月「……構わんがね。今更の事だ」
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:39:37.810 ID:zGmDQdHXr.net
【一ヶ月後 葛城家】
ピロリン♪
シンジ(あ、また父さんからメール……)
件名:碇ゲンドウだ
本文:最近、学校ではうまくやれているか?
シンジ(なんかここ最近、父さんからメールがやけに来るようになった……)
シンジ(内容はなんか正直答えにくいし、どうでもいいような事ばかりなんだけど……)
シンジ(でも、それでもちょっとだけ嬉しいかも……)
シンジ(気にかけてくれてるんだなって……そんな気がするし……)
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:41:52.349 ID:zGmDQdHXr.net
【同時刻 アスカの部屋】
アスカ(なんか最近、シンジの様子がおかしい)
アスカ(たまに携帯見ながらにやけてるし、やけにメールを打つ回数が増えたし……)
アスカ(一体、誰とメールしてんのよ、あいつ。いっつも迷惑メールだとか、ジャージからだとか言って誤魔化してくるし……)
アスカ(あのにやけヅラからいって、そんなはずないじゃない。絶対、女とメールしてるわよ、あいつ……)
アスカ(ああ、もう……! なんかモヤモヤする! 鬱陶しいわねえ、もう!)
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:44:04.401 ID:zGmDQdHXr.net
【翌日 学校】
ヒカリ「アスカ、おはよう」
アスカ「ああ、ヒカリか……。おはよう」
ヒカリ「あれ? どうしたの、アスカ。なんか元気ないけど……」
アスカ「ん……。ちょっとね。気になる事があって」
ヒカリ「何か悩み事? 良かったら相談に乗るよ」
アスカ「別に悩みって訳じゃないんだけど……。ただ、少し気になるってだけで……」チラッ
ヒカリ(……? 今、アスカ、綾波さんの方を向いた……?)
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:46:17.869 ID:zGmDQdHXr.net
レイ「…………」(窓際の席で外を眺める)
アスカ(まさか、シンジのメールの相手があいつって事はないわよね……)
アスカ(普段、ろくに喋らないし、メールなんて打ちそうにもないし、そんな事はないと思うんだけど……)
アスカ(だけど、あいつ、前にシンジの事を見てるとポカポカするって言ってたし……)
アスカ(シンジのやつは一体どう思ってるのかしら、あいつの事……)チラッ
シンジ(……ああ、そういえば朝に父さんから来たメール返さなきゃ)
シンジ「」ピッ、ピッ
シンジ(送信、と)ピピッ
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:48:30.558 ID:zGmDQdHXr.net
ピロリン♪
レイ(メール……)ピッ
レイ(また碇司令から……)
アスカ(え、今、シンジがアイツにメール送った?)
アスカ(でも、そんなまさか……。単なる偶然よね?)
件名:碇ゲンドウだ
本文:最近、生活に困っているという事はないか
レイ(特に問題ありません……。これで返信)ピピッ
16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:50:40.183 ID:zGmDQdHXr.net
ピロリン♪
シンジ(あ、父さんからもう返事が来た。早いな)
アスカ(……! エコヒイキがメール送ったすぐ後に、今度はシンジの携帯が鳴った!)
アスカ(ウソ……! 本当にエコヒイキとシンジがメールしてるの!?)
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:52:51.341 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ(これで返信、と)ピピッ
ピロリン♪
レイ(また碇司令からメール)
レイ(……返信)ピピッ
ピロリン♪
シンジ(また来た……。父さん、早すぎだよ。メールに慣れてきたのかな)
シンジ(返信、と)ピピッ
ピロリン♪
レイ(また碇司令から)
19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:55:02.671 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ(絶対に間違いない! しかもシンジ、ちょっと顔がにやけてるし!)
アスカ(何なのよ、もう! 同じ教室にいるんだから二人で話せばいいじゃないの! 何で隠れてメールなんかで会話してるのよ!)
アスカ(秘密にしておきたいからって事!? そんな仲なの、あの二人! ああ、もう!!)
アスカ(なんかもう悔しいやらムカつくやらで、とにかく嫌! なんでアタシが裏切られたみたいな気持ちにならなきゃいけないのよ! 何でよ!!)
20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:57:22.057 ID:zGmDQdHXr.net
【その日の学校終わり 帰り道】
シンジ「あの……アスカ、どうしたの?」
シンジ「なんか今日、ずっと不機嫌っていうか落ち込んでるっていうか、変な感じだけど……。どこか具合でも悪いの?」
アスカ「……黙ってて。話しかけないで」
シンジ「ご、ごめん……。でも、心配だったから……」
アスカ「心配? どこがよ? アンタ、よくもそんな事が言えたものね。どうせ心の底ではアタシの事なんか何とも思ってないんでしょ。そうなんでしょ!?」
シンジ「そ、そんな事ないよ! 本当にアスカの具合が悪そうだったから心配してるんだよ!」
アスカ「誰のせいだと思ってんのよ! アタシをバカにするのもいい加減にしてよ!」
シンジ「バカになんかしてないよ! っていうか、何でアスカ、僕に対して怒ってるの!?」
21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 14:59:45.132 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「怒るって、そんなの当たり前じゃないの! アンタなに? まさか、アタシにバレてないとでも思ってんの?」
シンジ「バレてないって何がだよ。アスカに隠してる事なんかないよ!」
アスカ「ウソつき! メール、ジャージからとか言っておきながら、それ、ウソだったじゃない! 今までずっとそうだったんでしょ! それでメール見て、にやついてたんでしょ、アンタ!」
シンジ「え、あ、その……。えと、それは……!」
アスカ「ほら、そうでしょうが! もう誰とメールしてたかなんて、とっくにわかってんのよ! それをのうのうとずっとウソついて! アンタのそういうところが嫌いなのよ、アタシは!」
シンジ「ご、ごめん……。確かにそれは嘘だったけど……。でも、アスカにそれを言うのは恥ずかしかったからで……。嘘ついてて、本当にごめん!」
アスカ「謝れば済むって問題じゃないわよ! バカ!」
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:02:01.778 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「じゃあ、その……どうしたら許してくれる、アスカ? 正直、こんな事で僕はアスカとケンカしたくないんだ。だから……」
アスカ「こんな事? よく言えたものね、そんな言葉」
シンジ「だって、本当にこんな事なんだよ。まさか、アスカがそんなに怒るなんて思わなかったんだ。バレてもせいぜい『アンタって本当にバカね』とか、そんな風にからかわれるぐらいだと思ってたんだよ」
アスカ「なによ、からかわれるって? アンタとアイツがうまくいってて、どうしてアタシがそれをからかわなきゃいけないのよ」
シンジ「アイツ!?」
23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:04:14.256 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「あの、アスカ……。アイツ呼ばわりはちょっと酷くない?」
アスカ「何でよ。別にアタシがアイツの事をどう呼ぼうがアタシの勝手じゃないの」
シンジ「いや、そうかもしれないけど……。でも、聞いてて流石にちょっと心にくるものがあるっていうか……」
アスカ「は。何なのそれ。自分の大事な人だから、他の人にはアイツ呼ばわりされたくないっていうの? あー、気持ち悪い」
シンジ「気持ち悪いって……! それが普通だよ」
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:06:32.706 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ああそう。それが普通なの。つまり、それだけ仲が良いって事をアタシに言いたい訳? 尚更気持ち悪いわよ」
シンジ「べ、別にそこまで仲が良いって訳じゃないけど……」
アスカ「こそこそと二人でメールしてるくせに?」
シンジ「う、うん……。なんか、近いようで遠いみたいな……。だから、メールでしか普通に話せないみたいな、そんなところがあって……。実際はそんなに仲が良いって訳じゃないんだ、本当に……」
アスカ「……ふうん。へえ……」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:08:51.164 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「とにかく、僕はアスカと仲直りがしたいんだよ。嘘をついてたのは確かに悪かったと思うけど、でも、別に悪気はなかったんだ。だから、機嫌を直してよ、アスカ」
アスカ「本当に悪かったと思ってるの?」
シンジ「うん。悪かったよ。照れ臭くて言い出せなかったんだ」
アスカ「本当の本当に……アンタとアイツとはそんなに仲が良いって訳じゃないのね?」
シンジ「うん……。ていうか、それはアスカも知ってると思ってたんだけど……」
アスカ「まあ、確かにね……。どこかに遊びに行ったって話も聞いた事ないし」
シンジ「うん。そうなんだ。一緒に行ったのは墓参りぐらいで……」
アスカ「墓参り!?」
30: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:11:07.924 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「え、なに、アンタとアイツって一緒に墓参りに行ったの?」
シンジ「うん。アスカが丁度日本に来た日だったかな……。その日に」
アスカ「何でそんなところチョイスしたのよ……? アンタ、頭大丈夫?」
シンジ「そこまで言わなくてもいいじゃないか。それに、その日は一緒に墓参りが出来て嬉しかったし」
アスカ「ああ、そう……。アタシにはアンタの趣味が全然わかんないんだけど……」
シンジ「それに、墓参りに行こうって言い出したのは、向こうからだし」
アスカ「アイツも頭がおかしいじゃない! 初めての時に絶対誘っちゃいけない場所でしょ、そこ!」
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:13:28.560 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「何なの一体? 肝試しみたいな感じだったの?」
シンジ「いや、そういうんじゃなくて、普通に墓参りだよ。ていうか、そんなに変なの?」
アスカ「変よ。シンジ、アンタには常識ってもんがないの? いきなり墓参りなんて、普通はチョイスしないわよ。ものすごく重いじゃない」
シンジ「重いかな……。うん、まあ、確かに重たい感じにはなったけど……」
アスカ「ちょっとアンタ、家に帰ったら詳しく話を聞かせなさいよ。それで嘘ついてた事は許してあげるから」
シンジ「あ、うん……。わかった」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:16:27.134 ID:zGmDQdHXr.net
【帰宅後 葛城家】
アスカ「それで、そもそも何でメールするようになったのよ? きっかけは?」
シンジ「きっかけっていうか……向こうから最初メールが送られてきて、それから後も何回か頻繁に送られてくるようになったから……」
アスカ「はーん。向こうからアプローチしてきたのね。アンタからじゃあないんだ?」
シンジ「うん。僕は送られてきたものを返すって感じ。それでもやっぱりちょっと嬉しかったから、知らず知らず顔がにやけてたかもしれないけど」
アスカ「なにそれ……。つまり、アンタもそれなりに気があるって事じゃないの、それって?」
シンジ「うん。多分、そうだと思う。好きって自信を持っては言えないし、嫌いと言ったら嫌いかもしれないけど」
アスカ「意味がわかんないんだけど……。好きかも嫌いかもしれないってどういう事? なんか複雑過ぎない?」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:18:40.344 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「正直、僕にもよくわからないんだ。どう思ってるのかが。好きかもしれないし、でも本当は嫌いかもしれないみたいな」
アスカ「愛憎入り乱れてるわね……。どうやったらそんな感情を持つようになるのよ」
シンジ「多分、色々と知らないからだと思う。これまでずっと一緒に暮らしてこなかったし」
アスカ「それは当たり前でしょ。なに言ってるのよ」
シンジ「え?」
アスカ「え?」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:21:02.771 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「当たり前って、普通は一緒に暮らすものじゃないの?」
アスカ「アンタ、中学生のくせして、なに大胆発言してるのよ。言っとくけど、アタシとアンタが今こうしてるのはエヴァパイロットだからで、特別なのよ。他のと一緒に考えるんじゃないわよ」
シンジ「あ、そうか……。そうだよね。アスカも僕と同じで似たような境遇だったもんね。ごめん……。無神経な事言って……」
アスカ「まったくよ。もうちょっと考えてから口を開きなさいよね」
シンジ「うん。悪かったよ。本当にごめん」
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:23:16.297 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「でも、その……一般的な感覚からすれば、一緒に暮らすのは普通の事だと思うんだ」
アスカ(恋人同士で同棲って事? まあ、それは確かに普通かもしれないけど……)
シンジ「最初、ここに来た時も、二人で一緒に住めばいいのにってミサトさんから勧められたしさ」
アスカ「ミサトのやつ、なにとんでもない事をさらりと勧めてるのよ!?」
シンジ「え?」
アスカ「え? じゃなくて!」
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:25:29.904 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「一緒に住むって色々とマズイでしょうが! それを勧めるなんてどうかしてるわよ!」
シンジ「え? 何でマズイの、アスカ?」
アスカ「はあ? アンタ、バカァ!? 何か間違いでも起きたら大変な事になるでしょうが!」
シンジ「ちょっとごめん。間違いって?」
アスカ「だから、間違いは間違いよ。例えば夜中にアンタがムラムラ来て無理矢理レイプするかもしれないでしょ!」
シンジ「レイプ!?」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:28:18.392 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「おかしい! おかしいよ、アスカ! アスカは僕の事を何だと思ってるんだよ!」
アスカ「何だって言われても……だってほら、アンタ何だかんだで男じゃない? 十分有り得る話でしょ?」
シンジ「有り得ないよ! 有るわけないよ! 何で僕がレイプしなきゃいけないの! おかしいよ!」
アスカ「そりゃ誰だって口ではそう言うわよ。絶対にそんな事をしないって。でも、そうは言ってもする可能性があるのが、男って生き物でしょうが」
シンジ「絶対にないってば! むしろ罰ゲーム通り越して拷問だよ! 何で僕がそんな事をしなきゃいけないんだよ!」
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:30:40.897 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「じゃあなに、アンタはアイツにまったくそういう興味がないって事?」
シンジ「ある訳ないじゃないか!」
アスカ「でも、仮にそうだったとしても、一緒に暮らしてる訳じゃない。偶然、着替えてるところに出くわして、下着姿を見たりする可能性もあるでしょ?」
シンジ「そりゃあるかもしれないよ。でも、別にそんなの大した事じゃないし、むしろ見たくないものだよ!」
アスカ「ちょっと待って、シンジ。なに、見たくないものって?」
シンジ「だって見たくないでしょ。下着姿とか見ても気持ち悪いだけだよ」
アスカ「え……」
シンジ「何でそんなに驚くの?」
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:32:55.069 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「……シンジ、ちょっと今から大事な質問するわよ。よく聞いてちゃんと答えなさいよ」
シンジ「え、うん……?」
アスカ「アンタ、例えばアイツの裸見ても、まったく興奮しない訳? ……エッチな気分になったりとかしないの?」
シンジ「だから、する訳ないじゃないか! さっきから僕を何だと思ってるんだよ、アスカは」
アスカ「……え。それって逆にマズいでしょ、アンタ……」
シンジ「だから、何でドン引きするの!」
43: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:35:15.399 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「えっと……シンジ、もう一回念のために聞くわよ。本当にこれは大事な質問だから、ウソとか絶対に言わないで正直に答えなさいよ」
シンジ「その深刻な感じやめてよ……。さっきから、変だよ、アスカ」
アスカ「いいから黙って聞きなさい。……シンジ、例えばアンタ、ミサトの裸を見たら興奮する?」
シンジ「い、いきなり何を言い出すのさ、アスカ。そんなの……答えられないよ//」
アスカ「シンジ! これは大事な質問だって言ったでしょ。正直に答えなさいよ!」
シンジ「う……。そりゃその……興奮すると思うよ//」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:37:31.134 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ふうん……。そこは普通なのね……。でも、年上限定って事も……」ボソッ
シンジ「アスカ?」
アスカ「シンジ、それなら次の質問よ。例えば……アタシの裸を見たら、アンタは興奮するの?」
シンジ「だから!// 何なのさっきから!」
アスカ「シンジ! 大事な質問だって言ってるでしょ! それにアンタ、前にアタシの裸見たでしょうが! その時どう思ったのかちゃんと答えなさいよ!」
シンジ「そんなの本人を目の前にして言える訳ないよ!// 無茶言わないでよ、アスカ!」
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:40:02.606 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「無茶って何が無茶なのよ! アタシはアンタが心配だから聞いてるのよ! 誤魔化さないで、ちゃんと答えなさいよね!」
シンジ「あの、アスカ……。それ、どうしても答えなきゃ駄目なの?//」
アスカ「あったり前でしょうが! ほら、早く答えなさい!」
シンジ「その……。アスカの裸を見た時、正直、興奮したよ//」
アスカ「そっか。良かったぁ……」ホッ
シンジ「だから、何なのこれ!//」
48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:42:30.080 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「なんか理由はよくわからないけど、とにかくアイツだけが特別って事ね。アイツの裸にはまったく興味がないって事なんでしょ?」
シンジ「特別って言うか……興味があったら逆におかしいっていうか……」
アスカ「まあ、細かい事はいいわ。それがわかればいいんだから♪」
シンジ「そうなの……?」
アスカ「それよりアンタ、アイツとどんなメールしてるのよ? 教えなさいよ」
シンジ「えっと……特に大したメールはしてないよ。元気でやってるか、とか、友達とは上手くやっていけてるか、とか」
アスカ「……メチャメチャ男らしい話し方ね」
シンジ「え、そうかな?」
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:44:44.417 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「いや、だって……。なんか普段のアイツからは想像がつかないじゃないの」
シンジ「それはまあ……そうだけど。こんな感じでメールしてくるなんて僕も想像がつかなかったし……。メールだとちょっと印象が変わる感じかな」
アスカ「ちょっとどころじゃないと思うんだけど……」
シンジ「でも、らしさは変わってないよ。こんな雰囲気だな、みたいなのは」
アスカ「……ん、まあ、短くて素っ気ない感じは確かにそうだけど」
シンジ「うん。意外な一面を知れて良かったなって思う」
アスカ「……あ、そ」
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:47:03.828 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「まあ、そうね。普段、アイツ、相当無口で無愛想だものね」
シンジ「否定できないけど……なんかもう少し言葉を選んで欲しいっていうか……」
アスカ「実際、何を考えてるのかよくわからないし」
シンジ「ああ、それは本当に」
アスカ「着替え終わったら、話もせずにすぐに更衣室から出ていっちゃうのよ、アイツ」
シンジ「え、ちょっと待って。どういう事?」
52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:49:33.944 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「どういう事って、その通りの事よ。着替え終わったらすぐに出て行くのよ。少しぐらい協調性を持とうとか、そういうのがまるでないのよ」
シンジ「あの、ごめん、それってどこで着替えて、どこから出て行くの?」
アスカ「どこって女子更衣室からに決まってるでしょ」
シンジ「一体、何してんの!」
アスカ「何って、着替えでしょ。プラグスーツに着替えるから」
シンジ「プラグスーツ!?」
54: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:51:41.195 ID:7pBAsxyF0.net
ゲンドウのイメージが壊れていく
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:51:50.545 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「なに驚いてんのよ。アタシもアンタもプラグスーツに着替えるでしょうが」
シンジ「え、そりゃ着替えるけど、でも」
アスカ「別に普通の事じゃない。ていうか、何で驚いてるのよ? 意味がわかんないんだけど」
シンジ「え、それが普通なの? 僕、今までまったく知らなかったんだけど」
アスカ「知らないって、知らない訳ないでしょ。それ冗談で言ってるの? アタシたちがシンクロテストとかする間は、毎回着替えてるじゃない」
シンジ「毎回!?」
56: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:54:06.384 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「あったり前でしょ。ネルフにいる人間なら誰でも知ってるわよ」
シンジ「……そんな有名だったんだ」
アスカ「有名っていうか、常識よね」
シンジ「そこまで……!」
アスカ「とにかく、そんな事はどうだっていいのよ。それより、他にどんなメールしてるのよ?」
シンジ「僕にとっては全然良くないんだけど……。なんかスゴいショック受けたよ……」
57: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 15:58:22.806 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ショックって、意味がわかんないわよ。それよりも、ほら、メールの内容は」
シンジ「あ……えと。でも、そんな大した内容じゃないっていうか……」
アスカ「別に大した事を期待なんかしてないからいいのよ。もったいぶらずにちゃっちゃと教えなさいよ」
シンジ「あ、えっと……。昨日とかは珍しく、お金の心配をしてたかな」
アスカ「お金の?」
シンジ「うん。足りてるのか、ってそんな感じで」
アスカ「結構リアリストね……。ああ、でも、そんな感じはするかも……」
59: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:01:28.236 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「それで、アンタは何て返事したの?」
シンジ「特に困ってはいないけど、毎月の分がもう少し多かったら嬉しいかなって」
アスカ「毎月の分? もう少し多かったら? え? どういう事?」
シンジ「だから、お小遣いの話だよ。もう少し多かったら嬉しいかなって。欲しいCDとかあるし」
アスカ「え? なに? アンタ、毎月、アイツからお金をもらってるの?」
シンジ「もらってるよ。それって皆そうなんじゃないの?」
アスカ「みんな!?」
61: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:04:19.530 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「うん、もらうのが普通だと僕は思ってたんだけど……。アスカはそうじゃなかったの?」
アスカ「ないわよ! もらった事も払った事も一度もないわよ!」
シンジ「あ、でも、払った事がないって言うなら、ドイツじゃそういう風な感じなのかな? お金を渡さない代わりに、欲しいものは全部買ってくれるとか……」
アスカ「ないない! そういうホストシステム的なのもなかった!」
シンジ「そうなんだ……。ホストはともかく、ドイツって結構厳しいんだね」
アスカ「はあ!? 日本だとそれが当たり前なの?」
シンジ「うん。当たり前だと思うよ。もらうのが当然みたいなところあるし、もらってないっていう人の方が珍しいと思うけど」
アスカ「そ、そうなの……。そうやって貢ぐのが日本では当然なのね……」
62: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:06:41.224 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「あ、でも、もらう額はみんな一緒じゃないよ。人によってかなり違うみたいで」
アスカ「そりゃ……そうでしょうね」
シンジ「たまに本当に多くもらってる子とかいるけど、そういうの聞くと、ちょっと羨ましくなるよね」
アスカ「その……シンジ。もしも相手からお金を渡されなかったとしたら、それってどんな風にアンタは思うの?」
シンジ「そりゃ、悲しいよ。そんなに貧乏って訳じゃないんだから、渡してくれてもいいのにって思う。やっぱり僕は嫌われてるんだって、そんな風に思うよ、きっと」
アスカ「……それって……日本では普通の事なのよね? みんな、そう思って……当たり前の事なのよね?」
シンジ「うん。そうだと思う」
アスカ「…………」ダラダラ
64: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:11:12.746 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「あ、あのね、シンジ。一つだけ言い訳させて」
シンジ「え? 急に何?」
アスカ「アタシは今日初めてその風習というか慣習を知ったのよ。今まで誰も教えてくれなかったの。ヒカリもミサトも言ってくれなかったの。本当に本当よ」
シンジ「う、うん……。別に疑ってる訳じゃないけど……」
アスカ「だ、だから、その……! ちょっ、ちょっとだけ待ってなさい!」ダダダッ (自分の部屋までダッシュ)
シンジ「……?」
66: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:14:00.221 ID:zGmDQdHXr.net
\ ちなみに、アンタ! アイツからは毎月いくらもらってるのよ! /
シンジ「え……? 毎月、五千円だけど……」
\ 五千円ね。なら! /
アスカ「」ダダダッ (戻ってくる)
アスカ「ア、アタシは一万円出すわよ! はい! 受け取りなさい!」パシッ
シンジ「え!? ちょっとアスカ!?」
67: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:16:22.390 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ほら、シンジ。遠慮なく受け取りなさいよ! アタシはユーロ空軍の大尉だから、ちゃんと給料だってもらってるのよ! こんなのアタシにとっては、はした金よ!」
シンジ「え、ちょっと待って! それはともかく、何で僕がアスカから一万円もらう事になったの!?」
アスカ「何でって、お小遣いよ! 決まってるじゃないの!」
シンジ「決まってないよ! どうして僕がアスカからお小遣いをもらう事になったの!? 受け取れないよ!」
アスカ「受け取りなさいよ! 何なの、アンタ! さっきアタシが怒ったから、その仕返しのつもり!?」
シンジ「そんなつもりはないよ! だけど、これはもらえないよ! 変だよ、こんなの!」
68: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:18:34.170 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「なに? 今まで渡さなかった事を根に持ってる訳!?」
シンジ「持ってないよ! むしろ持つ訳がないよ!」
アスカ「だったら、何で受け取らないのよ!?」
シンジ「いや、だって、これアスカのお金でしょ!? 僕がもらうのっておかしいよ!」
アスカ「あーもう! わかったわよ! これだけじゃ足りないって言うのね! なら、もう一万出すわよ! ちょっと待ってなさい!」ダダダッ
シンジ「いや、やめてよ、アスカ! そういうんじゃないんだってば!」
69: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:21:03.785 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「じゃあ、どういうつもりなのよ、シンジ!? アンタ、アタシの事を嫌ってるの!?」
シンジ「そんな訳がないよ! 嫌いじゃないよ! でも、このお金はもらえないよ!」
アスカ「もらってよ! いい加減にしてよ、シンジ! アンタ、アタシをいじめて何が楽しいのよ!」
シンジ「え、ちょっと! 何で僕のせいみたいになってるの!?」
アスカ「今までは悪かったと思ってるのよ、アタシだって! シンジが怒ってるのもわかるわよ! だから、受け取ってよ! それぐらいしなさいよ、アタシにも!」
シンジ「わ、わかったよ! 受け取るから、アスカ! だから、ちょっと落ち着いて!」
70: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:23:16.905 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「」ハァハァ
シンジ「」ゼエゼエ
アスカ「アンタのせいで、無駄に疲れちゃったじゃないのよ、バカ……」
シンジ「ご、ごめん……」
アスカ「とにかく! これからは毎月アンタに一万円ずつ渡していくから。次はちゃんと素直に受け取りなさいよ」
シンジ(何でこんな事になったんだろう……)
77: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:40:06.879 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「それで……他には? どんなメールしてたのよ」
シンジ「だから、本当にそんな大したメールのやり取りはしてないってば」
アスカ「大した事なくてもいいから話しなさいってこっちも言ってるでしょうが」
シンジ「わ、わかったよ……。えと……あ、そうだ。メールで今度、ホテルで食事しないかって誘われたんだけど」
アスカ「ホテルで食事!?」
78: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:42:11.824 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ホテルで食事って、それってつまりアレって事よね!? お泊まりデートって事よね!?」
シンジ「お泊まりデート? まさか、加持さんじゃないんだし、そういうのじゃないよ。単に近くのホテルで一緒に食事でもしようみたいな事を言われただけだってば」
アスカ「それをお泊まりデートって言うのよ! だってホテルで二人っきりなんでしょ!?」
シンジ「あ、ううん。綾波も一緒だよ」
アスカ「そんなのわかってるわよ! どんな下手な嘘ついてるのよ、アンタ!」
シンジ「え? 嘘? わかってるって何? どういう事?」
アスカ「しらばっくれてんじゃないわよ、もう!」
シンジ「いや、だからしらばっくれてなんか……」
アスカ「うるさいっ!!」
シンジ「ご、ごめん……」
79: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:44:33.415 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「それでなに!? アンタはどう返したの!?」
シンジ「あ、うん……。いいよって」
アスカ「行くの!?」
シンジ「そりゃ、折角、誘ってくれたんだから……。僕も出来る事なら行きたいし……」
アスカ「アンタ、だって、アイツの裸には興味ないんでしょ!? それって女として見てないって事じゃないの!?」
シンジ「うん、まったくその通りなんだけど……?」
アスカ「じゃあ、断ればいいじゃないの! 興味ないのに何で行くのよ!」
シンジ「えっと……流石に興味はあるよ」
アスカ「裸に!? やっぱりそうなの!?」
シンジ「そうじゃないってば! 何でそうなるのさ、アスカ!」
80: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:46:48.448 ID:zGmDQdHXr.net
ガチャッ
ミサト「たっだいまー」
ミサト「今日は意外と早く帰ってこれたわー。二人とも、いるー?」
\ だって興味があるって事はそういう事なんでしょ!? /
\ 違うよ! どうしてそうなるんだよ、アスカ! /
ミサト「ありゃー……。まーた、二人してケンカしてるのね、まったくもう」
81: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:48:58.518 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「」トコトコ
ミサト「まったく、二人とも、今度は一体何でケンカをしてるのよ……はぁ」(戸に手をかけようとする)
\ アイツの裸には興味がないとか言っておきながら、ウソつき!! /
\ ウソじゃないよ! 本当に裸には興味がないんだから!! /
ミサト「!?」
82: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:51:14.528 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「一体、何!? 何でケンカしてるの!? 裸ってどういう事!?」(聞き耳をたてる)
\ じゃあ何でお泊まりデートするなんて言ったのよ!! /
\ だから、デートでも何でもないって言ってるじゃないか!! /
\ 体だけの関係だって言いたいの!? セックスフレンドってやつだったの!? /
\ 意味がわかんないよ、アスカ!! /
ミサト「あの二人! そういうただれた関係だったの!?」
83: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:53:27.857 ID:zGmDQdHXr.net
\ お金さえもらえれば、誰とでもそういう事するっていうの、アンタは!? /
\ 別にお金は関係ないでしょ!! /
ミサト「逆の援助交際!?」
\ アタシ、エコヒイキの倍も出したじゃないの! なのに、アタシはデートにも誘ってくれなかったのに!! /
\ 何でいきなり綾波が出てくるの!? しかも、デートって何!? /
ミサト「レイまで絡んでるの!?」
84: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:56:01.153 ID:zGmDQdHXr.net
\ もうアンタみたいなサイテー男知らないわよ! エコヒイキとずっとイチャイチャしてればいいじゃない!! /
\ ちょっと!! 何でアスカが泣き出すの、いきなり!! /
ミサト「もんのすごくドロドロした修羅場が……」
\ 泣いてなんかないわよ、バカっ!! 何でアタシが泣かなきゃいけないのよ!! /
\ 僕にもわかんないよ、そんな事!! とにかく泣き止んでよ、アスカ!! /
ミサト「さ、流石に……ここは私がどうにかしないといけないわよね……。まさか、最近の中学生がここまで進んでるとは思いもしなかったけど……」
ミサト「ああもう! やけよ!覚悟を決めて行くわよ!」
85: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 16:58:20.155 ID:zGmDQdHXr.net
ガラッ!!
ミサト「ちょっと、アスカ! シンジ君!」
アスカ「ミサト……!?」グシュッ
シンジ「ミサトさん!?」
ミサト「話は全部聞かせてもらったわよ! あんたたち、中学生なんだから、もうちょっと考えなさいよ!」
アスカ「だって、全部シンジが悪いのよ! こいつがウソばっかつくから!!」グシュッ
ミサト「そうね! 確かにシンジ君が一番悪いけども!」
シンジ「えええ!?」
87: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:00:31.640 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「ちょっと待って下さいよ、ミサトさん! 何で僕が悪いんですか!? おかしくないですか!?」
アスカ「アンタ以外の誰が悪いって言うのよ! バカァ!!」グスッ
ミサト「アスカも悪いわよ! でも、一番悪いのはシンジ君よ! 見損なったわ!」
シンジ「何でですか!? 僕が何したって言うんですか!?」
88: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:02:45.614 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「とぼけないで! 話は全部聞いてるんだから。今更、誤魔化そうったって無駄よ!」
シンジ「何も誤魔化してませんよ! 全部、正直に言っただけです!」
ミサト「それと、アスカ! あんたも女の子なんだから自分の身体を大事にしなさいよ! しかも貢ぐなんて、バカにも程があるわよ!」
アスカ「ちょっと待って! 何でアタシ、怒られたの!?」
89: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:05:01.114 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「とにかく、シンジ君もアスカも反省しなさい! あなたたちはまだ中学生なのよ! 中学生じゃなくても問題あるけど!」
アスカ「アタシは関係ないじゃないの! 怒るならシンジだけでしょ!」
シンジ「それを言うなら、僕が怒られる理由自体、ないじゃないか!」
ミサト「いい加減にしなさい!! シンジ君が援助交際してたのはもうわかってるのよ! これは大問題よ!!」
シンジ「援助交際!?」
アスカ「シンジ、アンタそんな事してたの!?」
ミサト「あなたもでしょ、アスカ!!」
アスカ「はああ!?」
90: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:07:41.751 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ちょっと待ちなさいよ、ミサト! アタシはそんな事してないわよ!」
シンジ「僕だってしてないです! こんなの濡れ衣ですよ!!」
ミサト「だから、二人してとぼけてんじゃないわよ!! さっきの会話を、私はバッチリとこの耳で聞いてたんだから!」
アスカ「さっきの会話って、あれはシンジとエコヒイキの話でしょ! アタシはしてないわよ!」
シンジ「だから、綾波がどうしてそこで出てくるのさ、アスカ! 僕は綾波の話なんかしてなかったじゃないか!」
アスカ「なにさらっとしらばっくれてるのよ! 論より証拠よ! その携帯貸しなさいよ!」パシッ
シンジ「あ、ちょっと、アスカ! 返してよ!」
92: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:10:03.130 ID:zGmDQdHXr.net
ピロリン♪
アスカ「ほら、また入ってきた! ピッタシのタイミングじゃないの!」ピッ
アスカ「見てよ、ミサト! シンジとエコヒイキがセックスフレンドだっていう、これが証拠よ!」バッ
件名:碇ゲンドウだ
本文:同居人とは上手くいっているか?
ミサト「……証拠?」
シンジ「……セックスフレンド? ……綾波と?」
94: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:12:52.984 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「アスカ……。そのメールがどうしてシンジ君とレイが援助交際してるっていう証拠になるの?」
アスカ「はあ!? そんなの見ればわかるじゃないの! どうせまたラブメールかなんかなんでしょ!? だから、見れば!」サッ
件名:碇ゲンドウだ
本文:同居人とは上手くいっているか?
アスカ「!?」
アスカ「え、ちょっと待って! 他の、他のを見れば!」ピッ、ピッ
アスカ「はあっ!? エコヒイキからのが一件もない!?」
シンジ「アスカ……まさか、ひょっとして……」
ミサト「……??」
95: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:15:15.919 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「ちょっと、どういう事、アスカ? 説明してくれる?」
アスカ「え、ま、待って! なにこれ、何で!? どうし……」ハッ!!
アスカ「え、ちょっとまさか……!」
アスカ「……まさか」
アスカ「…………」
アスカ「!!//////」カァァァァッ ←気付いた
シンジ(あ、やっぱりそうなんだ……。絶対、父さんと綾波を勘違いしてたよね、アスカ……)
96: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:17:58.543 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ(でも、だったら、何でアスカはあそこまで怒ったりしたんだろう……?)
シンジ(それに、僕がホモじゃないかって勘違いして質問してきた時も、違うってわかったらホッとしてたし……)
シンジ(それに、何でアタシはデートに誘わないのって、泣き出して……)
シンジ(どうしてそんな事……)
シンジ(…………)
シンジ(え、まさか!/////)カァァァァッ ←気付いた
98: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:20:13.558 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「アスカ、ちょっとどういう事か、ちゃんと説明を……って何でそんなに真っ赤になってるのよ?」
アスカ「!/////」
アスカ「なっ!/// なんでもなひっ!!///」
ミサト「……?」
ミサト「シンジ君、あなたも私に納得のいく説明を……ってシンジ君まで顔真っ赤じゃないの、なんなのよ?」
シンジ「!/////」
シンジ「べっ!/// 別になにも!!///」
ミサト「??」
100: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:24:02.591 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「……とにかく、事情は後から追々聞くとして」
ミサト「二人の関係を知ってしまった以上、あなたたちは一緒にこの家にはおいておけないわね。特にシンジ君の方は」
シンジ「あ、あの! ミサトさん、それってどういう事ですか!?」
アスカ「そ、そうよ! 何でいきなりそんな話になってるのよ!!」
101: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:24:09.165 ID:DzquG+5HM.net
いいぞいいぞ
102: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:26:39.052 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「だから、何回も言わせないで。シンジ君が、レイやアスカとただれた関係になってるからでしょ。お金をもらって、それで体の関係を持つなんて、大人だったとしても人としてあるまじき行為よ」
アスカ「ち、違うの! それはアタシの誤解だったっていうか! ていうか、その、アタシもエコヒイキも本当は関係なかったのよ!//」
ミサト「何が誤解なのよ。じゃあ、説明してみなさいよ、アスカ」
アスカ「せ、説明って! だって、今は!///」チラッ
シンジ「あ、その……///」
アスカ(言える訳ないじゃないの!/// シンジの前で、エコヒイキに嫉妬してたなんてそんな恥ずかしい事!///)
シンジ(何となく事情は察したんだけど……// でも、アスカとしては、これ、僕には気付かれたくない事だよね、きっと……// やっぱり、今は言えないや……//)
103: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:26:43.144 ID:xv3LNRCla.net
クソワロタwwwwww
104: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:30:43.343 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「ほら見なさい。二人して何も言えないんでしょうが。もう決まりね」
アスカ(ち、違うのに!)
シンジ(ああもう! どうしよう!)
ミサト「じゃあ、とりあえずシンジ君だけ私と一緒に来なさい。アスカはこの家で待機よ。事が事だけに、二人ともあまり公にはしたくないでしょ。私の命令に従いなさい」
アスカ「あ、あの、ミサト! シンジはどうなるの!?」
ミサト「どうって、とりあえずネルフで隔離して事情聴取ね。例え合意であろうと、乱れた行為をした訳だし、単なる注意だけじゃ済まされないもの。司令にも相談して今後の処遇を決める事にするわ」
シンジ「父さんにも!?」
ミサト「当たり前よ。エヴァのパイロットなんだし、何よりシンジ君の保護者なんですもの。言わない訳にはいかないわ」
シンジ「……父さんにも、ですか……」
アスカ(……!)
105: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:33:38.133 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ(参ったな……。ミサトさんには後から誤解だってきっちり話せばわかってくれると思うけど……。でも、その前には父さんに連絡がいくだろうし……)
シンジ(それでまた誤解されるのか……。折角、父さんと少し仲良くなれたと思ったのに……)
アスカ(シンジが落ち込んでる……!)
アスカ(そりゃそうよね……。シンジからしたら、訳がわからないのに、根も葉もない事で叱られてるんだもの……)
アスカ(おまけに……本当は碇司令と上手くいってる事をシンジは喜んでたのよね……。顔がにやけてたのも、碇司令からのメールだったから……)
アスカ(なのに、アタシの勘違いで変な誤解受けて……。このままだと碇司令にも誤解が伝わって……)
アスカ(だけど……今ここでアタシが誤解だって事を説明したら、アタシがシンジの事を好きだって思ってる事がきっとわかっちゃうだろうし……)
アスカ(でも……このままだと……!)
106: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:37:42.073 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「それじゃ、シンジ君行くわよ。まずは先に碇司令に連絡を入れてと……」ピッ、ピッ
アスカ「!!」
シンジ(仕方ないか……。父さんの事はもう……)
プルルル、プルルル、ガチャッ
『……私だ。どうした、葛城一佐』
ミサト「あ、碇司令。お忙しいところ、すみません。実はサードチルドレンに関する事で緊急にお伝えしなければならない事が出来まして」
『シンジに関してか。……何だ?』
ミサト「実は……」
アスカ「ああもう!!」ダッ
シンジ「アスカ!?」
107: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:40:42.872 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ミサト、電話貸して!!」パシッ
ミサト「ちょっ、何するのよ!」
シンジ「待って、アスカ! 何するつもり!?」
『……どうした。何があった?』
アスカ「ごめん、ミサト! あれ、全部、アタシの勘違いだったのよ! シンジがメールしてる相手をエコヒイキの事だとアタシは思ってたの! だから、シンジは何もしてないし、何も悪くないの!」
ミサト「どういう事、アスカ!? ちゃんと説明して!」
アスカ「わかってるわよ! 今、するわよ!」
アスカ「」スーッ (深呼吸)
アスカ「アタシはエコヒイキに嫉妬してたの!!/// シンジの事が好きなのよ!!/// 大好きなの!!///」
ミサト「え!?」
シンジ「!////」
『……!!』
109: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:43:20.504 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「シンジ、これでわかったでしょ!/// アタシはアンタの事が前から好きだったのよ!/// だから、アンタがエコヒイキとメールしてると勘違いして、嫉妬してたのよ!///」
シンジ「あ、う、うん!//」
ミサト「え、なに、どういう事? 何があって、こうなったの?」
『…………』
110: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:47:26.581 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「ねぇ、シンジ、アンタはどうなの!? アタシの事が好き!?/// それともやっぱりエコヒイキの方がいいの!?」
シンジ「ち、違うよ! 確かに綾波の事もいいなって思いはするけど、でも、僕が本当に好きなのは……!」
シンジ「」スーッ (深呼吸)
シンジ「一番近くにいて! 一番一緒にいてくれる、アスカの方だよ!// 僕もアスカが好きなんだ!///」
アスカ「シンジ!/// それ、本当に!?//」
シンジ「本当だよ!/// 僕が好きなのはアスカだ!// だから、僕と付き合ってほしい!//」
アスカ「うん!/// うん!///」グシュッ
114: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:50:39.292 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「あ……えっと……。私、完全においてけぼりなんだけど……」
『…………』
『葛城一佐』
ミサト「あ、はい! 何でしょうか!?」
『サードチルドレンについて、私に伝えたい重要な事というのは、これの事か』
ミサト「あ、いや、あの……」ダラダラ
117: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:52:53.704 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「いえ、その……! と、途中で変わってしまったというか、なんというか……!」
『葛城一佐』
ミサト「は、はい!」
『……よくやってくれた。礼を言う。これで私の目的はほぼ達成された』
ミサト「へ?」
118: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:55:06.335 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「あの、司令……。それはどういう意味で……」
『悪いが、シンジと代わってくれ』
ミサト「あ、えと……はい」
ミサト「シンジ君、その……碇司令が電話を代わってほしいって……」
シンジ「父さんが?」
アスカ「……!」
アスカ(まずい、アタシ、勢いで司令に対してものすごい失礼な事をしちゃって……! 絶対に怒られるわよね、これ……!!)
119: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:57:23.171 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「あの……もしもし、父さん……?」
『シンジか』
シンジ「う、うん……」
『良かったな……。お前にも、ガールフレンドが出来て』
シンジ「え……?」
『人が人を愛するというのは、大切な事だ。私はユイが亡くなった時にそれを痛感したからな』
シンジ「…………」
『その子を大切にしてやれ。そして、お前が守り抜け。それは、私には出来なかった事だ』
シンジ「父さん……」
『いいな、シンジ』
シンジ「うん。必ず……!」
『……そうか。それならいい』
120: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 17:59:44.136 ID:zGmDQdHXr.net
『次に、式波・アスカ・ラングレーに代わってくれ。父親として一言、挨拶をしておく』
シンジ「う、うん……。アスカ、父さんが代わってほしいって」
アスカ「」ビクッ!!
アスカ「あ、あの、もしもし! さっきはその……本当にすみませんでした!」ペコリッ
『構わん。むしろ、感謝する』
アスカ「え……」
『これからもシンジの事をよろしく頼む。支えになってやってくれ』
アスカ「は……はい……」
『今度、二人で家まで遊びに来るといい。歓迎しよう』
アスカ「あ……ありがとうございます……」
123: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:02:36.077 ID:zGmDQdHXr.net
『では、すまないが、私はまだ仕事がある。これで通信を切るぞ』
アスカ「は、はい!」
『今度、礼として良いワインを送ると葛城一佐に伝えておいてくれ。それでは……』
ガチャッ
アスカ「はぁ……」ヘナヘナ
シンジ「アスカ、大丈夫! どうしたの!? 父さんに何か酷い事を言われたの!?」
アスカ「ううん、その逆……。今度、二人で家に遊びに来なさいって……」
シンジ「父さんが……?」
アスカ「うん……。怒られるかと思ったら、なんか喜ばれて……」
シンジ「そっか……。父さんがそんな事を……」
124: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:06:21.346 ID:zGmDQdHXr.net
アスカ「あ、あと、ミサトに今度、良いワインを送るから、そう伝えてほしいって」
ミサト「私に? 何で?」
アスカ「さあ? なんか喜ばれる事をしたんじゃないの?」
ミサト「……まったく心当たりないんだけど」
127: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:10:44.117 ID:zGmDQdHXr.net
シンジ「でも、良かったよ……。最初は変な勘違いだったけど、こうしてアスカと付き合える事になって……///」
アスカ「そ、そうね// アタシも恥ずかしかったけど、今は素直に嬉しいわ///」
ミサト「……それはいいんだけど、どうしてこうなったのか、私にもいい加減説明してよ。ねえ」
シンジ「そうですね。実は……」
アスカ「ちょっ!// シンジ、待って! 恥ずかしいから、アタシが説明する!// アンタは少し向こうに行ってなさい!//」
シンジ「え、そんなっ!」
アスカ「いいから向こうに行ってて!/// 邪魔よ!///」
シンジ「その言い方、ひどくない、アスカ!?」
アスカ「うるさいっ!///」
ミサト「いいから二人してイチャついてないで、早く話してよ!!」
終劇
128: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:11:34.544 ID:E2eH5gLd0.net
おめでとう
129: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:14:25.327 ID:VcY65Ir+0.net
寝る前に終わってよかった
乙
131: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:16:27.785 ID:zGmDQdHXr.net
以下、オマケというかボツにした、この続き
下ネタ入るんで、綺麗に終わらなかったんよね
それでも問題ないって人だけどうぞ
132: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:16:59.734 ID:Uce/elME0.net
次の劇場版はこれでいいよもう
133: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:17:32.420 ID:zGmDQdHXr.net
【司令室】
冬月「……おい、碇。急にどうした。ワイングラスなど出して」
ゲンドウ「めでたい事があった。だから、ささやかながらお前と乾杯しようと思ってな」
冬月「……乾杯はともかく、そのめでたい事というのは何だ?」
ゲンドウ「シンジにガールフレンドが出来た。レイではなく、式波・アスカ・ラングレーだ。これで私の当初の目的はほぼ達成された」
冬月「それで、乾杯か……。少し器量が小さすぎやしまいか、碇……」
134: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:19:54.314 ID:zGmDQdHXr.net
ゲンドウ「つれない事を言うな、冬月。たまにはこうして羽目を外すのも良い。それに、二人の告白を聞いていて、ふと昔を思い出してな」
冬月「昔というとユイ君の事か」
ゲンドウ「ああ、あの二人の告白は幼さの残るものだったが、その分、真っ直ぐでひたむきだった……。私とは大違いだったが、しかし、その気持ちは同じだったはずだ」
冬月「そうか……。まさか、お前ののろけ話を聞く事になるとは思わなかったな」
ゲンドウ「とりあえず、座るといい。お前のグラスには俺がワインを入れよう。遠慮する事はない」
冬月「まだ飲むとは一言も言っていないぞ」
136: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:21:54.036 ID:zGmDQdHXr.net
【ネルフ 隔壁の間のスペース】
加持「さてさて、ようやく本来の仕事が出来るな」
加持「なにせ誰にも見つからないように設置するのは至難の業だったからな。司令室に盗聴器を仕掛けるのは、やっぱり楽じゃなかったが……」
加持「しかし、その分、期待が出来るというものだ。司令と副司令の極秘の会話、聞かせてもらいますよ」ポチッ
139: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:23:42.284 ID:zGmDQdHXr.net
『お互いに愛し合うというのは素晴らしい事だと思わないか、冬月』
『それは確かに否定はせんがな』
加持「!?」
141: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:25:49.803 ID:zGmDQdHXr.net
『俺はな、本当に心の底から好きだったんだ。愛していたんだ』
『私も好きだったよ。聡明で若々しく、何より美しかった』
『今も覚えている。あの日々の事を』
『私もだ。忘れる事は出来んな』
加持「……予想以上に極秘な事が出てきた。だが、こんな真実を知って俺はどうすりゃいいんだ……」
143: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:27:59.491 ID:zGmDQdHXr.net
『それよりも冬月、いい加減に焦らすのはやめろ』
『焦らすというのは?』
『早く座れ。俺がお前のに入れてやるから』
加持「おおい!?」
『今は仕事中だぞ、碇』
『大丈夫だ。問題ない。少しの間だけだ』
『やれやれ……。わがままなやつめ。ここに座ればいいんだな』
『ああ』
加持「駄目だ、これ以上は聞けない……!! 流石にあの二人の濡れ場は俺には無理だ……!!」ブチッ
146: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:30:05.584 ID:zGmDQdHXr.net
【後日】
ミサト「……って事でシンジ君とアスカの間で一悶着があってねえ。勘違いって怖いわよねー」
リツコ「まあでも、結果オーライじゃないの。司令とシンジ君の仲が良くなり、アスカとも付き合う事になったんでしょ。万々歳よね」
ミサト「ま、ねー。でも、あれからあの二人、ギクシャクしたりイチャついたりで、見てて微笑ましくもあるんだけど、目の毒でもあるのよねー。恋人がいない身としては、なーんかね」
リツコ「恋人がいない身とはよく言ったものね。あなたにはリョウちゃんがいるくせに」
ミサト「なっ!// リツコ、あんたねえ!」
147: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:32:35.938 ID:zGmDQdHXr.net
リツコ「私に対しては隠し事は無駄よ。それに、ミサト、すぐに顔に出るし」
ミサト「うぅー……悔しいけど反論出来ないのが更に腹立つわね」
リツコ「で、実際どうなのよ? 上手くいっているの?」
ミサト「上手くいっているっていうか……。付き合ってるんだか、付き合っていないんだかも、よくわからないところがあるし……」
リツコ「そこら辺、リョウちゃんは曖昧なままよね。わざと態度や言葉を濁すというか……。一筋縄ではいかない相手よね。強敵だわ」
148: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:35:50.998 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「そうなのよねー。今日も一応、一緒にランチには誘われてるんだけど……。あいつ、本当に私の事、好きなのかしらね……」
リツコ「ひょっとして不安になってるの、ミサト?」
ミサト「そりゃ、多少はね……。もうお互い、いい歳なんだから、結婚を視野に入れてくれてもいいと思うんだけど……」
リツコ「だからこそ、っていうのもあるんじゃないかしら? 踏ん切りというか、きっかけがなかなか掴めないでいるとか……。プロポーズは勇気がいるものだし」
ミサト「……だったら、いいんだけどね。何にしろ、不安なのよ。……あいつ、軽い男だし。やっぱりどうしても心配にはなるのよ」
リツコ「気持ちはわかるけど、焦らずいった方がいいわよ、ミサト。人生、何が起こるかわからないんだから。いきなり不意打ちみたいにプロボーズされる可能性だって否定は出来ないのよ」
ミサト「流石にそれはないと思うけど……。でも、ま、あまり期待せずに待ってみる事にするわ。……にしてもねえ」ハァ
リツコ「期待しないで待つんじゃなかったの? 色々と大変ね、ミサトも」
149: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:38:17.767 ID:zGmDQdHXr.net
【その日の昼頃】
加持「」ハァ……
ミサト「……どうしたのよ。加持君、なんか最近元気ないわね。食事も全然手をつけてないし……。体調でも悪いの?」
加持「いや、そういう訳じゃないんだが……。一言で言うなら、俺はこの前ネルフの深い闇を知ってしまったんだ……。そのせいだな」
ミサト「……聞き捨てならないわね、それ。どういう事? かなりヤバめの話なの?」
加持「ああ、あれは相当ヤバイな。人類補完計画なんて目じゃないぐらいのヤバさだった」
ミサト「……それ、私にも教えてもらえる? 知っておきたいのよ、ネルフの真の目的や真実ってやつを」
加持「いや、それは駄目だ。例え葛城でも、これだけは絶対に言えない。世の中には知らない方が幸せな事があるが、これもその一つだ。俺は本当に、知らない方がよほど幸せだった……」
ミサト「加持君がそんな風に言うなんて、相当ヤバい話なのね、それ……」
150: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:40:23.724 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「ねえ、ほんの少しだけでいいから教えてよ。加持君は何を知ってしまったの?」
加持「司令と副司令に関する重大な秘密だ。俺にはそれだけしか言えない」
ミサト「あの二人か……。確かに常にヤバイ匂いがぷんぷんするものね」
加持「そんなになのか!?」
ミサト「……何で驚いてるのよ。あの二人だもの。当然でしょ」
加持「……そうか。普段からそれほどまでに……」
ミサト「ちょっと加持君?」
151: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:42:36.189 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「」トコトコ
冬月「おや、君たち二人は……」
ミサト「あ、副司令。お疲れ様です」
加持「!!」
冬月「休憩時間も二人で並んで食事かね。仲睦まじくて、結構な事だ。羨ましいよ」
ミサト「またまた、ご冗談を」
加持「本当に。まったくもってご冗談を」
152: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:44:52.424 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「ところで、加持君」
加持「……何でしょうか?」
冬月「ここで会えたのは丁度良かった。実は君に少し聞いておきたい事があってね」
加持「僕に……聞きたい事ですか?」
冬月「ああ、ここでは何だから、その食事が終わったら司令室まで来てくれないか。碇と二人で君に聞きたい事があるんだ」
加持「司令室で……。そして、碇司令と副司令の二人きりで……ですか」
冬月「そうだが。何か都合が悪かったかね?」
加持「あ、いえ……。そういう訳ではないんですが……」
ミサト「?」
154: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:47:00.143 ID:zGmDQdHXr.net
加持「ちなみに、どのようなお話で……?」
冬月「それをここで言う訳にはいかんな。ネルフの機密に関わる事だ」
加持「……ここでは言えない。……そして、ネルフの機密」
冬月「君も本当は心当たりがあるんじゃないのかね?」
加持「いえ、そんな……。まったくありませんが……」
ミサト「加持君? どうしたの、大丈夫?」
加持(まさか、あの盗聴器……発見されてしまったのか……?)
加持(だが、それだけでは俺の仕業だと断定は出来ないはずなんだが……)
冬月(ゼーレ、内務省、そしてネルフのトリプルスパイの件。今のうちに彼には釘をさしておきたいからな……)
158: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:54:19.242 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「……そうかね。私はてっきり、君の方でも私たち二人に聞きたい事があると思ってたんだが……違うのかね?」
加持「一体……何の事でしょうか……? いやはや、見当もつかないんですが……」
冬月「加持首席監察官。少し我々を甘く見すぎではないのかね? もう調べはついているのだよ。とぼけるよりも、覚悟を決めて尻をまくった方が君にとっても有益な話になると思うのだがね」
加持「……なっ! い、いえ、そんな!」
ミサト「?」
加持(まずい……。絶対に盗聴器の件だ……! 俺が盗み聞きしていた事がバレている……!)
159: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:56:39.015 ID:zGmDQdHXr.net
加持「わ、わかりました……。いいでしょう。お話だけは伺います。ですが、副司令。先にこれだけはお尋ねしておきたいんですが……。僕の今後の処遇というのはどうなるのでしょうか……?」
冬月「……どうもならんよ。今までと変わりはない。ただ、碇をまじえて君と少し突っ込んだ話をしたくなってね」
加持「突っ込んだ話!?」
冬月「もちろんそうだが……? こちらからだけでなく、君にも色々としてもらうつもりでいるぞ」
加持「いや、やめて下さい! それだけは無理です!」
冬月「無理という事はあるまい。私たちの利害は一致している部分もある。仲間とは言えんが、同士にはなれるはずだ。これは君にとっても悪い話ではないはずだろう?」
加持「いえ! 僕はあなた方とは違うので! 流石にそれは!!」
ミサト「ちょっと加持君……? どうしちゃったのよ?」
160: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 18:58:46.909 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「君も今まで伊達に生きてきた訳ではあるまい。色々と経験豊富だろうから、そこまで焦る事もないと思うが……」
加持「いえ、あの! 僕はそういった経験はまったくないです! 本当に初めてなんです!」
冬月「初めてだろうが何だろうが、とにかく一つの事実を我々は知っている。それについては、君も覚悟があってした事だろう? それに、正直な感想を言わせてもらえば、我々と君は上手くやっていけると思うがね」
加持「とんでもない! ご遠慮させて頂きます!」
162: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:01:19.487 ID:zGmDQdHXr.net
冬月「ずいぶんと往生際が悪いな……。君はそういう男ではないと思っていたのだが……」
加持「それは完全に誤解です! 確かに僕もシンジ君とかに対して誤解させる様な発言をした事はありましたが!」
冬月「どちらにしろ、諦めたまえ。今の君には拒否権はない。観念して、素直に自分の足で司令室まで来る事を私はお勧めするがね」
加持「……逃げ場はないんですか!」
冬月「……監視も既についている。我々の目も節穴ではない。少なくとも君がこれまで生きてきた世界には恐らくもう逃げ場はないだろうな」
加持「そんな!」
冬月「あるとしたら、我々とはまったく別の世界へ逃げ込むかだが……」
加持「葛城! 俺はノンケだ! だから結婚しよう! 俺はお前の事を愛している!」
ミサト「ふえっ!?///」
166: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:03:33.914 ID:zGmDQdHXr.net
ミサト「ちょっ、ちょっと加持君!// 急に何を……!///」
加持「急だろうと何でもいい! 葛城、俺はお前の事が好きだ!! お前は俺の事をどう思っている!?」
ミサト「ど、どうって!// す、好きだけど……!///」
加持「なら決まりだ! 俺と結婚してくれ、葛城! 必ずお前を幸せにしてみせる!」
ミサト「あ、え、その……!// う、うん……///」コクッ
加持「ありがとう、葛城!!」
ミサト「わ、私の方こそありがとう、加持君……///」
冬月「……なんだね、これは一体……」
167: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:05:11.380 ID:zGmDQdHXr.net
全ての人におめでとう。
勘違いにありがとう。
幸せな二組のカップルにおめでとう。
父に、母に、恋人にありがとう。
優しい世界を君に……。
これで本当に終劇。
168: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:05:44.411 ID:SCjFF4Cla.net
乙
169: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:06:23.150 ID:nAmEba+ba.net
乙乙
170: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:07:19.055 ID:Q4r30wz5a.net
乙
175: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/09/07(月) 19:21:36.099 ID:JCUpTpBg0.net
ホモ祭りが始まったときはどうするべきかと思った
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