「魚拓」は釣りで釣った魚の像を、墨や絵の具を使って紙などに転写したもので、釣り上げた魚の原寸大の記録を残すために行われる行為ですね。写真で保存できることや、動物愛護の観点から今ではあまり行われていないようですが、日本独自の文化として存在していますね。江戸時代、天保10年に残されたものが最古のものとされています。
アメリカのアーティストHeather Fortnerさんはその「魚拓」を取り入れた絵画作品を制作しています。描かれている魚は「魚拓」で取った魚の形で、目の部分などを加筆しています。魚自体は平面的ではありますが、漂う海藻、何匹も魚を描くことで海としての空間を感じることができます。
ハワイ諸島のラナイ島で「魚拓」と出会ったことがきっかけとなりこのような作品を制作するようになったそうです。「魚拓」を取っている制作動画もありますので合わせてご覧下さい。