転載元:翠星石「くっせーですぅ」
1
狭い暗室に姉妹が居る。
翠星石は椅子に縛り付けられて身動きできずにいた。
どういう仕掛けを施しているのか前方を向いたままの状態で首が固定されている。
視線の先にはパソコンのディスプレイがある。
画面にはある映像を映し出されていた。
翠星石はそれを見て驚愕し・・・そして吐き気に苛まれた。
映像の登場人物は見知った姉妹達で。
・・・彼女達は気が狂ったとした思えない行為に励んでいた。
・【閲覧注意】俺の携帯のメールBOXから出てきた小説晒す
・ジン「弁当男子を目指すだと?」 ウォッカ「へい、兄貴」
・【マジキチ注意】やすな「ソーニャちゃんが外でウンチしてる!?」
・【R-18】少女勇者「エッチな事をしないとレベルがあがらない呪い…?」【27〜30話】
・ゲンドウ「エヴァに乗れ」シンジ「やだ!やだ!ねぇ小生やだ!」
そこは水銀燈が住んでいる教会だった。
一糸纏わぬ姿の水銀燈と真紅と雪華綺晶が何かをしている。
画面が小刻みに揺れているのはカメラを手でもっているせいだろう。
透明なビニールのようなものが敷かれている床の上には清潔そうなベッドとコンロと鍋とコップの他に用途不明の道具が散在している。
ベッドの上で四つんばいになっている水銀燈の肛門に巨大な注射器が挿し込まれている。
注射器の中に満たされた牛乳を水銀燈に注入しているのは雪華綺晶。
水銀燈はいやぁ・・・と首を振って力の抜けた抵抗をする。
その抵抗が嗜虐心を煽るのだろうか雪華綺晶がまぁお姉さまったら・・・興奮を帯びた声音。
中身を注ぎ終わると注射器を抜きすぐさま肛門を掌で押さえる。
牛乳が掌と肛門の間から少し溢れた。
卑猥だなぁ・・・軟便剤と下剤を併飲したから腹ん中は凄い事になってんだろうねぇ・・・カメラを操る撮影者らしい蒼星石の声にも熱がある。
側に控えていた真紅から中身の詰まった注射器受け取ると再び水銀燈の肛門に注した。
やめてぇ・・・・・・ややぷっくりと腹部を膨らませながら言う水銀燈の表情は喜色。
注射器を数本消費したところで雪華綺晶は作業の手をとめて水銀燈の肛門を掌で栓みたいに押さえる。
続いて真紅は大きなバケツを取り出し水銀燈の尻の下に置いた。
ん・・・はぁっ・・・やや荒い呼吸をしながら水銀燈は早くぅ・・・もう駄目ぇ・・・ああ・・・苦しみと悦びの混じった声。
お姉様は本当に変態さんですね・・・雪華綺晶の声に続いて真紅が・・・本当に汚らしいジャンクだこと・・・やはり口調に興奮が混じっている。
ジャンクという蔑称を耳にした水銀燈は怒るどころかむしろ顔を蕩けさせた。
ああっ! 早くぅ! ああもう我慢できないのぉ!! 解放してぇ!!
まだですわお姉さま・・・まだまだ・・・もっと耐えて下さいな・・・くすくす・・・。
ねぇ水銀燈。今どんな気分? 牛乳をお腹一杯に注がれて。みっともなく喘いじゃって。
ああううぅ・・・。
いいねぇこの水銀燈の表情。撮り甲斐がある。
ぷにぷにと蒼星石の指が水銀燈の腹を突付く。
いっそ大好きな乳酸菌をぶち込んでやればもっと悦んだんじゃない?
・・・! ヤクルトを失念してました! 悔しいです。まだまだ私もお姉様の事が分かっていません・・・。
直腸から直接ぶち込んだら乳酸菌ってどんだけ働くんだろ。
間抜けな会話をしながらも三人はぷるぷると震えている水銀燈から目を離さない。
くすくす本当に可愛いですわ・・・肛門を押さえている方とは逆の手で生理用品の紐が生えている水銀燈の陰部に触れる。
男を知らぬそこはねっとりと濡れているが固く閉じて雪華綺晶の指を拒んでいる。
しかし今の水銀燈には軽く触れられただけで身体が崩れてしまいそうになる。
背中の黒翼がぴーんと張り詰めてそれが水銀燈の緊迫の度合いを表している。
蒼星石はその黒翼から羽根を一本優しく抜き取るとさぁーっと腰からうなじまでを撫でる。
羽根を抜かれた微痛と肌を撫でる柔らかい感触が水銀燈に心地良い悦びを齎す。
銀髪がしっとりとした汗で肌にはりついてなんともいえず艶かしい。
不意に真紅が水銀燈の身体の下に自身を潜り込ませると乳首を口に含んだ。
あぁぁぁぁっ!! 敏感な部分を攻められて悲鳴をあげる。
乳牛のミルクを吸いだすみたいに真紅がちゅーちゅーやると水銀燈の腕がついに力尽きた。
水銀燈の豊満な胸にむぎゅっと顔を押し潰されながらも真紅の舌が止まることはない。
雪華綺晶の掌にかかっていた圧力が強くなりぶしゅっと水銀燈の中から液体が噴出しそうになる。
あああああああもう駄目! もう限界よっ! お願い! 許してぇっ!! 出させてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
出しますか!? 出しませんか!?
出しません
食べます
画面のブレが激しくなったのは蒼星石が言葉で責めつつもくちゅくちゅと己の股間を弄りだしたからに違いない。
お姉様っ! ああお姉様っ! 私のお姉様っ!! 誇り高い黒薔薇のお姉さまっ!! もう可愛すぎますわ!
雪華綺晶の手が水銀燈の妊婦のように膨らんだ腹を撫でつつ人差し指が臍の窪みをきゅっとほじくる。
真紅は水銀燈の下から這い出すとぜぇーぜぇーと一息ついてから水銀燈の腰をべちーんと叩いた。
おっぱいで窒息するかと思ったじゃないこのジャンク! 無駄に大きいのだわ!! この! この! この!
べちべちべちと叩かれてもあまり痛くはないがもう今の水銀燈には決壊を促す大きな衝撃である。
うああああああああああ!! シーツを掻き毟り絶叫を喉の奥から迸らせながら水銀燈の身体はがくがく揺れる。
いいぞもっとやれ
最早限界は寸前・・・ところでこれだーれだ? 唐突に蒼星石が取り出したのは一葉の写真。
それを水銀燈の涙と鼻水と涎でべちゃべちゃになった顔面に近づける。
んぁぁああぁ・・・?
長い黒髪とどこか儚い雰囲気が印象的な白い服の少女が水銀燈と映っている写真。
・・・メグ・・・?
意図を察した真紅と雪華綺晶が言葉を継ぐ・・・にやりと意地の悪い笑みを浮かべながら。
大好きな大好きな水銀燈のご主人様が今のこの姿を見たら・・・。
くすくす・・・いったいなんて思うでしょうねぇ・・・?
一瞬今の状況も身体と心を苛む全てをも忘れて写真を眺めた後・・・・・・水銀燈は叫んだ。
メグ・・・いや・・・・・・・いやぁ・・・・・・・いやあああああああ見ないでええええええええええええええええええええ!!
今ですわぁっ!! 雪華綺晶は肛門から手を離した。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!
一際高い絶叫を上げて水銀燈の肛門から牛乳とウンコの噴出が始まった。
ぶしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
牛乳の白色とウンコの茶色が混じった液体がダムの放水の如き勢いで肛門から溢れて雪華綺晶のもつバケツに溜まっていく。
凄い! 凄いですわ! 私は感動していますわ!! あの誇り高いお姉様からこんなに!! こんなにも!!
水銀燈はと顔を真っ赤に染めて今にも失神してしまいそうだが真紅が脇から身体を支えている。
蒼星石はカメラを巧みに操作しつつ小さく・・・ふぅ・・・と溜息を漏らし・・・ジャンクがジャンクをぶちまけるってね・・・一足先に平常を取り戻した声で言う。
不意に真紅が水銀燈に顔を寄せて唇を重ねてすぐに離す・・・。
唾液が二人の間に輝く吊り橋を作る・・・水銀燈・・・・・・小鳥が啄ばむような細かい接吻を繰り返す・・・あなた今とても美しいのだわ・・・ふふ・・・。
まぁ黒薔薇のお姉様ったら・・・くすくす・・・真紅との甘い唇のやり取りが齎した影響を雪華綺晶は水銀燈の陰部からとろりと垂れた蜜の量で知る。
水銀燈は真紅が大好きだからねぇ・・・蒼星石の呟きに対して水銀燈は・・・そ・・そんな事ないわよぉ・・・言葉とは裏腹に唇は止まらない。
噴水が止まると水銀燈の身体が崩れてベッドに沈む。
はぁ・・・はぁ・・・疲労を滲ませた荒い呼吸だが表情は幸福そうで。
真紅が頑張ったわねと愛しげに頭を撫でた。
・・・もう・・・恥ずかしかったわぁ・・・真紅の指に自分のを添えながら眼の光はなおも妖しく。
雪華綺晶は水銀燈のウンコ混じりミルクに満たされたバケツを手を床に置くと己の尻を向けた。
何をしているんだい? 蒼星石の問いに雪華綺晶はくすくすと微笑む。
青薔薇のお姉様・・・私の恥ずかしい姿をしっかりと撮ってくださいな・・・んっ・・・。
きゅっと唇を固く閉じてぷるぷると小刻みに震えているのは小さな肛門から産まれつつあるウンコを出すべく踏ん張っているからだ。
んっ・・・この時の為にずっと我慢してました・・・あっ・・・時折快さを含ませた声を漏らしつつ顔を真っ赤に染めつつ。
ぽちゃん・・・ぽちゃん・・・チョコレート色のウンコが数個バケツに落ちると牛乳の飛沫・・・ふふ出ましたわ・・・お姉様のウンチと混ざって・・・。
なんて変態だ! と驚きつつも蒼星石はきっちり雪華綺晶のウンコの付着した肛門とぷっかりと固体の浮いたバケツを間近で撮る。
いい趣向ね。私も参加するのだわ・・・と真紅が立ち上がりかけた時その腕がぐいっと引っ張られてベッドに倒れこむ。
水銀燈がその上に覆いかぶさると先程とは違う舌が絡む深い接吻を真紅に仕掛ける。
おやおや。そんな事なかったんじゃなかったかい? 蒼星石の茶化しに答えないのは水銀燈と真紅の唇が密接に結ばれているからだ。
雪華綺晶がいつの間にか部屋の隅に移動して何やら作業しているのが見えたが蒼星石は真紅と水銀燈の激しい交わりを鑑賞し続ける。
真紅の口内を己の舌で貪っていた水銀燈だがふと尿意を覚えた。
どうしたの? もう終わりなの・・・? 水銀燈ばかり気持ちよくなってずるいのだわ・・・。
ねぇ真紅。ここで花を摘んでも?
まぁ水銀燈ったら。どうぞお好きなだけして頂戴。
では遠慮なく・・・・・・んっ・・・あああん・・・水銀燈から流れる尿が真紅を濡らす。
あーーーーー!! 赤薔薇のお姉様ずるいです! 私もおしっこ欲しかったのにー!!
この綺麗な黄色・・・実に健康的な尿だよ・・・・・・味見してもいいかな?
返答を聞く前に真紅の肌に玉のように浮いていた尿を指で掬って口に運ぶ。
ほんのりしょっぱいそれはまさしく尿の味で蒼星石はデリシャス!と叫んだ。
ずーるーいーでーすーわー!! 青薔薇のお姉様! 私にも一口!!
次は水銀燈の尿道から滴る尿を指にとり雪華綺晶の元へともっていく。
コンロの前で作業に励んでいた雪華綺晶は膝立ちの姿勢で口を開けて蒼星石を待ち構える。
まるで犬のような雪華綺晶の口中へ蒼星石は人差し指を突っ込む。
ん・・・やさしい味ですわぁ・・・蒼星石の人差し指を雪華綺晶の舌が丹念に舐め回す。
蒼星石は人差し指をピストン運動のように前後に動かしたり舌や歯茎を軽く引っかく。
ふふ・・・これはどうだい・・・?
口の中を掻き回される感覚に雪華綺晶は陶然となり涎を垂らす。
ちゅぽん・・・と糸を引きながら抜かれた人差し指は唾液に塗れて光っている。
蒼星石はご馳走様でしたと言いながらも名残惜しそうな雪華綺晶に背を向けて再び接吻し始めた真紅と水銀燈の元へ戻っていった。
二人をカメラで撮っていたがふと異臭が鼻をついて蒼星石は顔を顰めた。
ぺろぺろいちゃいちゃ二人だけの世界に没入していた水銀燈と真紅でさえ正気に戻った。
なにこの凄い臭い・・・・・・。
雪華綺晶がふふふーんふんと鼻歌を歌いながら湯気をたてる鍋をもって戻ってきた。
なぁにそれぇ・・・?
水銀燈達は中身を確認すべく鍋を覗き込んだが途端に物凄い臭いが鼻を侵してひっくり返った。
それは水銀燈と雪華綺晶のウンコを含んだあの牛乳を煮立てたものだった。
お姉様と私の合作。ホットチョコレートミルクですわ。
にっこりと小首を傾げる雪華綺晶の様子につい今しがたまで激しく乱れていた水銀燈と真紅と蒼星石でさえ一歩引いた。
あ。そういえばお姉様。後でちゃんとお腹を洗浄しましょうね。中で牛乳が腐っちゃうと酷い事になりますから。
あそこもね。ウンコが入ると炎症起こすから。痒いしなによりも臭くなるし。
あそこにはタンポン入ってるから大丈夫よぉ・・・。そ・・・それよりそれをいったいどうする気なの?
雪華綺晶は高らかに言った・・・黒薔薇のお姉様の穴という穴に注ぎ込みます!
うひょー!! その発想は無かった!!
死んじゃうからぁ!! そんな事したら死んじゃうからぁぁ!! 堪忍してぇ!
ふふ・・・それは死ぬほどの快楽を貪りたいってことなの?
違うに決まってるでしょう!! 馬鹿じゃないの!?
まぁ流石に冗談ですけど・・・・・・これはもちろん飲む為に作りました!
えー・・・。
それでもどうなのぉ・・・。
些か引き気味の三人に対し雪華綺晶は憮然となった。
さっきまであんなにウンチウンチ言ってたではありませんか!
他人の排泄シーンも自分が排泄している姿を見せるのも好きよ。でも排泄物そのものを食べるというのは未知の領域だわ。
僕でもそれは引くかも分からんね。
私も自分のウンコを食べるのは嫌だわぁ・・・もちろん他人のも嫌だけど。
蒼星石が意地悪げに言う・・・メグさんのでも?
んなっ!? メグをネタするのはやめなさぁい! そういえばさっきの写真はなんなのよ!! 吃驚したじゃないの!!
見ないでと叫んでたわね。それはつまり見て欲しいって事だわ。ふふふ・・・・・・水銀燈ってば本当にいやらしいのだわ・・・。
違うからぁ!! それは絶対に違うからぁ!! もぅ本当に止めてよねぇ!
あーーーーもう!! はいはい分かりました!! 皆さんにはがっかりです! では私一人がこのミルクチョコを楽しませて頂きますわ!
ふと蒼星石が思いついたように・・・水銀燈・・・他人に自分のウンコが食べられるってどんな気分?
え・・・あ・・・そういえば初めてだわぁ・・・・・・うーん・・・オシッコ飲まれるのとあまり変わらない?・・・分からないわぁ・・・。
オシッコは美味しく飲めるのにウンコは食べないっておかしくないですか?
なら雪華綺晶。貴女はこれまでに食べた事あるの?
いいえ。私の初めては全て黒薔薇のお姉様に捧げるって決めてますから!
ですって水銀燈? 愛されてるわね。まぁ羨ましい限りだわ。
水銀燈は言った。
・・・・・・・私は真紅が一番好きよ。
っ!?
なっ!?
うひょー!!
マジで基地外じみてるからもっとやれ
・・・赤薔薇のお姉様! 負けませんわ! 私は黒薔薇のお姉様のウンコを食べれますもの! 私はお姉様の排泄物だって愛してますもの!
どうする真紅!? どうなる真紅!? 意地を張るか!? 素直になれるか!?
真紅・・・・・・水銀燈の潤んだ眼はこれまでのものと少し違っているように見える。
・・・・・・・・・・雪華綺晶。鍋を寄越しなさい!!
蒼星石が歓声をあげて。
水銀燈が顔を真っ赤にして俯き。
雪華綺晶は真紅を睨む。
水銀燈・・・私は貴女の想いに応えるわ! 雪華綺晶! さぁそのチョコミルクを飲ませるのだわ!!
お断りしますわ! 赤薔薇のお姉様に黒薔薇のお姉様は渡しませんわ!
今にも掴み合いに発展しそうな二人に挟まれて水銀燈はどうすべきか分からずおろおろしている。
・・・喧嘩はやめて! 二人共! 私をめぐって争わないでぇ!!
ふと蒼星石は思い出した・・・・・・そういえばそのチョコミルクって・・・雪華綺晶のも混ざってなかったっけ?
・・・三人の動きが止まった・・・雪華綺晶にじっと視線を送る。
・・・あはは! すっかり忘れてましたわ! そういえばこれって私とお姉様の合作なんでしたっけ!
雪華綺晶・・・あなたって本当にお馬鹿さんだわぁ・・・・・・。
うっ・・・。
全くね・・・・・・と言いつつ溜息をついてそれから真紅は肩の力を抜いた。
考えてみれば誰か一人を占有する必要はないの。だって皆大切な姉妹なんだもの。
赤薔薇のお姉様・・・。
真紅の言う通りだよ。僕等に争いは要らない。
蒼星石・・・。
だから・・・真紅は雪華綺晶のもつ鍋に触れる・・・皆でこれを頂きましょ? そして私達の絆を深めましょう。
絆! いい言葉だね!! なら僕と真紅のウンコも入れてしまおうか?
それはいい考えだわぁ! ね? 雪華綺晶。それでいいじゃない? 私は貴女も愛してるの・・・。
・・・出来れば一番に愛されたいのですけど・・・仕方ありませんわ。はい。皆のウンコを皆で飲みましょう!
真紅は蒼星石がそれぞれ自分のウンコを鍋に入れると牛乳の白色は失せて殆ど茶色になった。
それを雪華綺晶が温め直して四人分のコップに注ぐ。
マジキチ
大好き
チョコミルクというよりはホットチョコレートになったわね・・・。
異臭は先程より数倍濃密になったがもう誰も気にしない。
だってこの臭いは愛すべき姉妹の絆の臭い・・・・・・むしろ鼻に心地いい香りではないか!
コップが四人の手に行き渡る・・・乾杯の音頭は今夜の主役である水銀燈がとった。
それでは!! 姉妹の絆に!! かんぱーい!!
かんぱーいと三人の声が続いて一斉にコップに口をつけた。
そして一斉に吹き出した。
ぶふぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
苦っ! 不味っ! 臭っ!! おぇっ! おえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
・・・・・・・・だわっ!! だわっ!!
・・・牛乳のまろやかな甘みと四人分のウンコの苦味と臭みがとんでもないケミストリーを起こしてるよ・・・。
冷静な分析はやめなさぁい!!・・・うぅ・・・これは酷いわぁ・・・・・・・・・。
誰よ・・・ウンコなんか食べようといいだしたのは・・・。
うう・・・御免なさいお姉様・・・私はウンコを食べる事ができませんでした・・・。
ほかほかと湯気をたてるホットチョコが床に撒き散らされている床の上で姉妹達が悶絶しるから状況はもはや阿鼻叫喚。
挙句・・・あ・・・うぷっ・・・うげぇ・・・おげぇぇぇ・・・・・・真紅がゲロを吐きそうだ。
ヤバイ!! 蒼星石の本能が警鐘を鳴らす・・・この状況でゲロをしちゃうと・・・嗚呼・・・!! 貰いゲロの法則が・・・!!
全員がそれを知っているので真紅に声援を送る。
頑張ってください赤薔薇のお姉様!
無理だわ無理だわ絶対無理だわとゲロでリスみたいに頬を膨らませた真紅は首を振る事で皆に伝える。
ああ駄目だ真紅!!
耐えるのよぅ!! 耐えるのよぅ!!
真紅の顔は己の名前に反してどんどん青ざめていき・・・口を押さえる手の隙間からゲロが漏れて・・・。
そしてついに・・・・・・決壊。
おげぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇ!! びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ!!
ゲロが音を立てて床に撒き散らされて。
ゲロのあの独特の臭いがむっと鼻をついて。
貰いゲロの法則が発動する。
先ず水銀燈。
次に雪華綺晶。
最後まで粘った蒼星石は吐く寸前・・・・・・僕の任務はここまでだ・・・ぐらりと今まで良い仕事をしてきたカメラが床に落ちる。
ノイズが画面全体に走る。
横倒しになったカメラが映すのはウンコとゲロに塗れてのた打ち回る薔薇乙女達の惨劇。
悪夢そのものの光景は最後に誰かのゲロがカメラの画面を覆い尽くしたところで終了した。
2
・・・午後2時。
翠星石がジュンの部屋に入ると誰もいなかった。
開け放たれた扉の向こうから食欲をそそるお菓子の香り。
午後のティータイムの時間になったのでジュン達を誘いに来たのだが誰もいない。
・・・最近こういう事が多い・・・翠星石の目を盗むようにジュンたちが消える。
一時間乃至二時間程度で戻ってくるのだが理由を問うても嘘しか返ってこないのだ。
いや嘘だとはっきり断言できるわけではないのだが・・・。
散歩に行ってた・・・買い物に行ってた・・・水銀燈をからかってきた・・・。
疑問を挟む余地の無い返答だがどこか違和感があって・・・しかしそれを深く追求する事もできなかった。
微笑みを浮かべつつ冗談で粉飾した言葉・・・今度は翠星石も誘いやがれですぅ!・・・対するジュンは困ったような笑み。
ジュン達は何かを隠している。
翠星石は何かを隠されている。
いや別の角度から考える事も出来る・・・もっと単純な理由でジュン達は翠星石を・・・・・・避けている?
避けている? なんで?
・・・嫌われている?
もしかしたら翠星石はそれが正解なのかもしれないと考えた。
そしてその考えに至った自分が嫌になった。
・・・偶然ですぅ・・・。
・・・翠星石がお菓子作りや庭の手入れ等の作業をしている時にジュン達がたまたま外出していて。
・・・翠星石がジュン達の不在を疑り過ぎているだけで・・・別におかしい事は何も無いですぅ!!
・・・大体これじゃ翠星石が寂しがってるみたいじゃないですか!! そんな事全然これっぽっちもないです!!
・・・チビ人間達がどこで何をしていようが翠星石にはどーでもいいんです! 大方くだらない遊びにでも興じているんでしょう!!
・・・折角お菓子を用意してやったってのに! もう翠星石が一人で全部食べてしまいますからね!!
拭いきれぬ不安を抱えながらも無理やり自分を納得させて翠星石はジュンの部屋から出て一階に戻った。
それからすぐにジュン達は帰ってきた。
翠星石はやはり自分が疑り深かっただけだと安心した。
いつもより口数が多くテンションの高い不自然な自分を自覚しながら翠星石はティータイムを過ごした。
そして夜になって再びジュン達が消えた。
翠星石が思案に暮れていると窓がこんこんと音を立てた。
見やれば蒼星石が微笑みながら窓の外に居た・・・驚きつつ部屋の中へ招く。
こんばんは・・・お邪魔するよ。
蒼星石・・・。
どうしたんだい?・・・凄く辛そうな顔をしているよ。
何でもないですよ・・・翠星石は元気一杯でもうこんちくしょーという感じですぅ・・・。
とてもそんな風には見えないけどね・・・何かあったのかい?
・・・それが分かれば苦労してないです・・・蒼星石はこんな時間に何の用事ですか?
うん・・・ちょっと話があってね。
ジュン達なら居ないですよ・・・・・・何処に行ったのかは翠星石に訊かれても困りますけどね・・・。
ああ大丈夫・・・ジュン君達の所在なら分かってるから。
翠星石は双子の妹が一瞬何を言っているのか分からなかったが次第に理解が及んできて・・・猛然と詰め寄った。
自分でも不思議なくらいに取り乱しながら。
ジュン達はどこに行ったんですかっ! どこに居るんですかっ!
落ち着いて・・・今夜ここに来たのはその事も含めて翠星石と話がしたかったからだ。
いいからとっとと話やがれです!
場所は用意してあるんだ・・・外に出るけど大丈夫かい?
そこにジュンが居るんですね?
ジュン君達がね。
・・・っ!・・・ならとっとと向かうですよっ! 案内しやがれです!
月と星は雲が隠していた。
夜の中を二つの鞄が飛ぶ。
着いた場所は廃教会だった。
ここは水銀燈の住処じゃないですか。
こっちだよ。
蒼星石は教会の入り口へと翠星石を誘う。
ぎぃーという重苦しい音を立てて教会の扉が開かれる。
不意に翠星石は不安と焦慮を感じた。
何故かは分からないが・・・教会に入ってはいけないような気がした。
嫌な予感という使い古された言葉が胸の中で警告を発している。
だが入らなければ・・・最近の自分を悩ませている疑問を解消できないだろう。
どうすべきか分からないでいる翠星石の様子を見て取った蒼星石は言った。
入りますか? 入りませんか?
翠星石は更に考えて・・・協会の入り口に向かって歩み始めた。
背後で扉が閉じられる音が聞こえたのと同時に蒼星石が襲い掛かってきた。
僅かな抵抗すら出来ずに翠星石は教会の冷たい床に組み伏せられる。
蒼星石は見事な手際で翠星石を麻縄で縛り上げると姉の身体を抱えあげた。
ふぅー・・・緊張した。
一仕事終えて満足そうな蒼星石が楽しげに呟くと翠星石が怒鳴った。
なにしやがるですかっ!
反対意見もあったんだけどね・・・途中で気変わりされても困るし・・・もう逃げられないよ?
そう言いながら蒼星石は教会の中を進む・・・以前は人が住んでいたらしい居住区に入る。
部屋が幾つかありその中の一つを指差して・・・ここがトイレだからね・・・と言った。
はぁ? それがどうしたですか?・・・ていうか半開きのままですよ。
その声を無視して蒼星石はトイレのすぐ近くの部屋の扉を開けた。
暗い室内には大きな椅子とパソコンが置いてある。
翠星石は無理やり着席させられる。
それは妙な座り心地だった・・・ドーナツ型のクッションを硬くしたような感じ・・・。
蒼星石は翠星石の手足が動かないように椅子に縛り付けて頭部にも同様の処置を施した。
翠星石は眼前にあるパソコンのモニターを見る以外には口から言葉を発するぐらいしか出来る事が無くなった。
これから翠星石に僕らが用意した映像を見てもらう・・・回りくどさは承知しているが口頭での説明よりは信頼してもらえるからね。
その説明自体が既に回りくどいんです・・・・・・その映像とやらを見れば分かるんですか?
多分ね・・・でも理解も納得も出来ないんじゃないかな・・・。
言いながら蒼星石はパソコンを操作する。
プレイヤーが立ち上がり映像が始まる。
3
誰かが吐いたゲロが画面一杯に映し出されて翠星石はうんざりした。
・・・排泄物が映し出されていて非常に汚らしい。
・・・汚い筈なのに姉妹達は楽しげに排泄物と関わっていた。
彼女達はウンコとゲロで髪を眼を鼻を唇を肌を手を指を爪を足を靴をドレスを
そして何よりも乙女としての矜持を汚している筈なのに曇りの無い晴れやかな笑顔なのが理解できない。
翠星石には姉妹達が発狂したとしか思えなかった。
・・・目を瞑って映像を見まいとするが蒼星石が背後から手を伸ばして無理やり瞼をこじ開ける。
すると瞼を下ろそうとする力と瞼を開けようとする力が顔面全体に作用した。
翠星石は不意に蒼星石が差し出した鏡に映る己のとんでもない顔面を見て目を瞑ってでのささやかな抵抗を諦めた。
翠星石は背後に佇んでいる妹に何度も止めてくれですぅと懇願した。
最初は単なる冗談だと考えて怒り半分呆れ半分の口調だったが
映像が汚らしさを増すにつれて止めろつってるですよっ本気の憤怒を込めて妹を痛罵し解放を要求した。
しかし蒼星石を応えずに沈黙したままだった。
翠星石が時折おぇっという吐き気を堪える声を出し始めた頃に蒼星石が動いた。
大丈夫かい・・・?
涙を浮かべながら翠星石は大丈夫な訳あるかですぅ! 離しやがれですぅ!
ようやく蒼星石が反応してくれた嬉しさもありきつい言葉が飛び出す。
どんな状況であっても話しかけて無視されるというのは翠星石にとって辛いのだ。
蒼星石はもうすぐ終わるよ・・・・・・ほらこれを飲んで少し落ち着いて・・・・・・
ディスプレイのある方向からは首を動かせない翠星石の口元に蒼星石が液体が満ちたコップを近づける。
口に含むと柑橘類の酸味としゅわっとした炭酸が広がった。
それは尿の色に似たCCレモンだった。
奇しくもディスプレイには尿を流してぶるぶると恥ずかしげに震える水銀燈が映し出されている。
あああん・・・と無駄に艶かしく呟いた瞬間に翠星石はCCレモンをぶぷーーーーっと噴き出した。
ひゃっほう♪ 蒼星石の楽しげな声はあふっあふっと苦しげに喘ぐ翠星石には聞こえない。
こ・・・こんの馬鹿っ! 嫌がらせはやめやがれですぅ!!
いや善意の行動のつもりだったんだけどね。タイミングの問題だよ・・・さすが水銀燈というべきかな。
だいたいなんで炭酸飲料なんですか! 普通に水でいいじゃないですか!
御免御免怒らないでよ・・・・・・牛乳飲む?
こんなの見た後じゃ飲めるわけねーーーーですよこの変態石!
おっふぅ・・・冗談だってば・・・ほらお水だよ・・・ちゃんと飲めるかい? それより画面をちゃんと見るんだよ・・・。
再度差し出されたコップに警戒しながらも口をつけつつ蒼星石に疑問をぶつける。
・・・どうしてこんな事をするんですか・・・。
質問は次の映像が終わってから受け付けるよ。
翠星石は短い悲鳴をあげた。
蒼星石は再び沈黙した。
翠星石も最早問う事はせず早く映像が終わりやがれと心の中で祈るしかなかった。
4
次の映像は見慣れた部屋から始まった。
パソコン・・・ベッド・・・お菓子とジュースが置かれたテーブル・・・乙女達の鞄・・・苦しげな表情のジュン・・・。
えーここは桜田家のジュン君のお部屋・・・そして今ジュン君は大ピンチに陥っております・・・蒼星石の楽しげな声。
どたどたと騒がしい足音が響く・・・・・・カメラが上を向くとジュンが必死の形相で廊下に駆けていった。
腹痛+便意という誰もが人生の中で何度も味わう苦しみに現在進行形で苛まれているジュン君はトイレを目指し走ります。
ジュンの背中をカメラが追う・・・・・・二階のトイレに辿り着いたジュンは扉をあけて驚愕の声をあげた。
真紅が便座に居た。
うわあっ!? 入ってたのか!?
レディーの排便に闖入するとはとんでもない下僕ね・・・落ち着き払った真紅の声。
ていうか鍵かけろよっ!・・・あとどれぐらいで終わるんだ!?
レディーの排便を急がせるなんてどうしようもない下僕ね。
急いでるんだ!!
冷静になりなさいジュン・・・長い人生の中ではどうしようもなく切羽詰った状況に陥る事は何度もあるのよ・・・その度にみっともなく慌てふためいて?
こんな凄い便意に見舞われたら誰だって慌てるだろうがっ!
生きる事は闘う事でしょ? 己を責め苛む便意にすら耐えられずして人生のどの困難に立ち向かえるというの? 世の辛辣な風当たりはもっと酷烈だわ。
まぁ便意ってある意味最強の敵ではあるけどね・・・お腹痛いのにトイレが見当たらないその瞬間なんか特に・・・蒼星石が小さくぼそりと言う。
有難い講釈は後で紅茶を淹れながらいくらでも聞くからさ! 今はとにかく勘弁してくれ!
ならばそこに座って飲み物でも嗜みながら待っていなさい・・・今用意するわ・・・ふふ・・・日頃の紅茶の礼よ・・・。
いやそんな暇ないからさ! ていうか飲み物ってなんだよ!!
知らない振りとは白々しいね?・・・ジュン君?
背後からの声にびくんと震えるジュン・・・振り返るとカメラを構えた蒼星石が居る・・・なにしてるんだ?
撮影だよもちろん・・・僕が何を撮るかは大方の察しがつくよね?・・・それより真紅に注目だよジュン君。
この変態め言いながら真紅に視線を向け直す・・・真紅は棒状の何かと細長い透明のチューブと注射器を持って作業している。
なんだそれ?
カテーテルよ。
事も無げに言い放つ真紅にジュンは絶句した・・・・・・そして真紅がご馳走しようとしている飲み物の正体を理解した。
先ずトイレットペーパーで尿道口を綺麗に拭く・・・カテーテルの挿入する部分に潤滑剤代わりの唾液を塗る・・・
右手でつるつるの割れ目をぱっくりと開き・・・カテーテルを丁寧に挿入する・・・んっ・・・
余計な移動を防ぐべくテープでカテーテルを太腿に固定する・・・カテーテルの一方にチューブをつける・・・。
真紅が使っているのはバルーンかい?・・・蒼星石が質問する。
ええ・・・ネラトンも悪くないけどバルーンのしっかりとした安定感が好みなのだわ。
ちゃんと膀胱に入れないと膨らませた時に痛い目に合うから気を付けなよ。
ふふ・・・そのスリルがバルーンカテーテルの醍醐味でもあるのよ・・・。
膀胱炎等の危険が常にあるからね・・・カテーテルを使う時はきちんとした防菌処理を行わないと駄目だよ!
ジュンには二人が何を言っているかさっぱり分からない・・・トイレ内に立ち込める異様な雰囲気が便意を一時忘れさせていた。
挿入が終わるとバルーンを膨らませるべく注射器をカテーテルに装着する・・・そして注射器を押し込んで空気を送る・・・。
そして空気を送り終えた注射器を外してチューブの先端をジュンに差し出した。
飲みますか? 飲みませんか?
いやいや飲むわけないだろっ!?
大丈夫よ・・・んっ・・・カテーテルが膀胱に引っかかってるのが分かるわ・・・外気に触れてないから汚くないのだわ・・・。
そういう問題じゃないだろ!?・・・そこで便意がぶり返して腹を押さえる。
レディーが用意した飲み物は喜んで頂くのが紳士というものよ? ジュンもまだまだなのだわ。
さっきも言っただろうが! 僕は今トイレをすませたいだけなんだよっ!
だからこそ今は落ち着いて私のオシッコを味わうべきなよ・・・私は薔薇乙女・・・ジュンは蝶のように私の黄金の蜜を吸い尽くせばいいのだわ・・・。
あーもう分かった! 一階のトイレに行くっ!! 小便は自分で飲んでろっ!・・・勢いよくトイレから出る。
あっ! 待ちなさい!!・・・・・もう! レディーの排便に興味を示さないなんてとんでもない下僕ね!
折角準備を整えたのにね・・・・・・ねぇ真紅? よかった僕に飲ませてくれないかな? その蜜。
悪いけどお断りするのだわ。・・・全くジュンは何も分かってないのね・・・。
真紅はジュン君に飲んで貰いたかったんだよね? 初めてをジュン君にあげたかったんだよね?
そんな事!・・・・・・・・あるの・・・・・・だわっ!もう!本当にあの下僕には困ったものねっ!!
あはは! 意地を張らないで素直に飲んで下さいと頼めばよかったのにね・・・それじゃ僕はジュン君の後を追って一階に行ってくるから。
ええ・・・しょうがないから自分でオシッコを飲むわ・・・ずずっ・・・しょっぱいのだわ・・・・・・これはきっと涙の味。
一階のトイレを覗くと雛苺が便座に腰掛けていた。
ジュンどうしたのー?
まさか一階にまで先客が居るとは想像していなかったジュンは・・・うわっ! その! 御免! ていうかお前も鍵かけろよっ!!
ジュンもウンチしにきたの?
そうなんだけどさ!! あーもう雛苺!! あとどれぐらいかかる!!
後はお尻を拭くだけなのよ。
そうか!! なるべく早く済ませてくれ!! 終わったら呼んでくれ!・・・トイレの外に出ようとしたところでカメラに気づく。
拭きますか? 拭きませんか?
背後から聞こえた声にジュンは振り返る。
蒼星石!? またお前かっ!?
ウンコを我慢するジュン君の表情にはたまらないものがあるよね。
意味わかんねぇ! トイレに入っちゃってごめんな雛苺!
ねぇジュン・・・トイレから出ようとするジュンに雛苺が呼びかける・・・・・・お願いがあるの。
お願い? そんなの後でいくらでも聞いてやるから! 今は早く尻を拭いてくれ!
お願いはそれなの。雛のお尻を拭いてほしいの。
え!? なんで!?
駄目?
いや駄目っていうか! 僕はもう限界なんだよ!! 冗談はやめてくれ本気で!
ジュンが拭いてくれなくちゃ雛はここから動かないもーん。
なん・・・だと・・・ジュンが腹を押さえながら怒ったような顔で思考を巡らせて・・・あぁもう分かったよ! 拭けばいいんだろ!!
お願いするの!・・・そう言うと元気一杯に便座から下りる雛苺。
え?
戸惑うジュンを尻目に雛苺は右手で秘所を隠しながら両脚を大きく開いて身体を後ろに傾ける・・・でんぐり返しのような姿勢。
ウンコが付着した肛門がジュンの眼前に晒される。
唖然としたジュンの表情を訝しがる雛苺・・・ジュン? どうしたの? 拭いてくれないの?
はっと我に返りトイレットペーパーに手を伸ばすが・・・苦渋を滲ませた声で雛苺に言う。
もうそろそろ僕も限界だしツッコミを入れる暇も無いんだが・・・一つだけ言いたい・・・何故前を隠すんだ?
ジュンは雛のあそこを見たいの?
そういう訳じゃなくてさ・・・尻まで拭かせといて今更隠す必要あるのかなぁって・・・。
それが乙女心ってものなんだよ・・・時にはあそこを人前に晒すぐらいなら死を選ぶというぐらいに乙女心は高潔かつ愚かでそして複雑なものなんだ。
分からん・・・それがジュンの心底からの本音だという事が分かる。
でもジュンが望むなら・・・雛は全然構わないのよ?・・・隠している右手が横に動く・・・。
いいやいいって! 見たくないって!・・・いや見たくないっていうのも雛苺に失礼なのか・・・? あーもう分からん! 兎に角ケツ拭くぞ!
二枚重ねのトイレットペーパーを手にとって雛苺のお尻を拭き始める。
蒼星石がふと呟いた・・・何かに似てると思ったらこれ赤ちゃんのおしめを取り替えてるみたいだよね。
赤ちゃんという単語にジュンはどう反応していいか分からないようだった・・・雛苺は・・・えへへ・・・じゃあジュンは雛のお父様?・・・と言った。
お父様は既に居るだろ・・・ローゼンってオムツ交換とかしてくれてたのか?・・・ていうかお前らオムツした事あるのか?
うーん覚えてないの・・・お父様が駄目なら・・・お兄様?
年齢の離れた妹のオムツの世話をする兄の図か・・・微笑ましいようでなかなかマニア度の高いシチュエーションだね。
微笑ましいだけだろ・・・なんだよマニアって・・・。
お兄様・・・雛の垂れたウンチからピーナッツ探して食べていいのよ?
黙っとけ!・・・口調は荒いが手つきは丁寧である。
ジュンの拭き方とっても優しいの・・・切れ痔とは無縁なの。
流石ジュン君は優しいねー紳士だねーお兄様だねー。
うるさいなっ!・・・って雛苺まで撮っていいのか?
恥ずかしいけどいいの・・・ジュンに雛のウンチ見られてとっても恥ずかしいの。
いやーんなのーといった感じで雛苺は両頬に手を添えて身体をくねくね。
じゃあなんでお願いなんかするんだよ!
恥ずかしいからいいんじゃないか・・・ジュン君もまだまだだね。
ジュンはまだまだなんかじゃないのよ蒼星石・・・ジュンをお股を見れば一目瞭然なの!
っ!?・・・ジュンが驚愕の表情を浮かべる。
若しかしてジュン君ってば雛苺のお尻を拭きながら興奮してるのかい?
そそそそそんな事ないぞ! ほら雛苺終わったぞ!! 綺麗になったぞ!!
どうもありがとうなのジュン・・・雛苺がドレスを履きなおして立ち上がる。
溜息一つ・・・ようやくこの苦しみから解放される・・・ジュンは素早くズボンと下着を脱ぎ捨てると雛苺の温もりが残る便座に腰掛ける。
いざ!・・・はっとして前を向くとカメラを構えた蒼星石とにこにこ顔の雛苺がジュンを見つめている。
こっちは気にしないで排泄に集中していいよ。
お前らなにしてんだよ! 早く出てけよ!!
それは出来ないね・・・だってジュン君のこの姿を撮る為にジュースに下剤を入れたりしてトイレに行かせるよう仕向けたんだよ?
あっさりと真相を吐露されてどう反応していいか分からないジュンは呆けた顔である。
・・・え? なんでそんな事を?
さっきも言ったじゃないか・・・ジュン君が排泄している姿をばっちり撮る為さ!
不意に便意が一気に襲い掛かってきてジュンは言葉を発せなくなった・・・恨みをたっぷり込めた眼で蒼星石を睨みつける。
とっても辛そうな顔なの。
我慢は身体によくないよジュン君・・・僕らがちゃんと見守ってるから大丈夫だよ・・・さぁ安心してウンコをひり出して!
クソっ・・・ぐ・・・あぁっ・・・お前らが見てるから・・・出せないんだろうが・・・!!
と言いつつもジュン君の息子さんはご立派に起立してるけどね・・・・・・モザイク無しのそれは半分頭っ隠しのシャイなスキンボーイ。
っ!?
ゆー! 素直になっちゃえなの!
腹が轟々と唸り肛門がひくひくと音無き断末魔をあげているのだろう・・・ジュンの顔に絶望が浮かんだ。
ジュンの状態の変化を敏感に察した雛苺と蒼星石が歓声をあげた瞬間・・・ぼちゃぼちゃぼちゃ・・・トイレに固体が落下する水音。
ぷるぷると震えて俯いているジュンは指の先まで真っ赤である。
可愛いよ・・・ジュン君凄く可愛いよ・・・。
ジュンったらとっても恥ずかしがり屋さんなの。
お前ら・・・覚えてろよ・・・。
勿論だよ! 僕の記憶の中にもばっちり刻まれたしこうして映像としても残してるし。
うわっ! 馬鹿っ! やっぱり忘れろカメラを渡せ!
それよりもジュン・・・お水を流した方がいいと思うの・・・臭いが充満してるのよ? 深呼吸していい?
慌ててレバーを捻るとやけに大きな音を立ててウンコが流されていった。
詰まらなくてよかったね?
五月蝿いっ! ・・・ああ厄日だ・・・なんて災難だ・・・梅岡に寄せ書き色紙をプレゼントかまされたあの時以来の・・・。
ついでにゲロ吐いちゃうの?
もう頼むから黙ってくれ!・・・・・・ええいもう開き直るぞ! ここまで恥をかいたらもう進むしかないっ!
ようこそ・・・ウンコの世界へ・・・蒼星石がそう言うとカメラを雛苺に渡した。
うゆ? どうしたの蒼星石?
ちょっと代わって欲しいんだ・・・ねぇジュン君? 僕もお願いがあるんだけど・・・聞いてくれるかい?
・・・・・・どうせウンコ関連だろ?
流石鋭い! 実は僕もジュン君と同じ下剤を飲んでたんだよね!
・・・それで?
うん・・・だからさちょっと僕もウンコしたいんだけど・・・いいかな?
つまりさっさと便座からどけって事か? やれやれさっきは無理に排便させようとしてたくせに勝手だな・・・。
違うよ・・・ジュン君は座ったままでいいんだ・・・蒼星石はズボンと下着を脱ぎ捨てるとジュンの側に歩み寄る。
・・・お前らに恥じらいという概念は無いのか? 乙女ってのは男の前で平気で肌を晒すものなのか?
僕はジュン君にしか見せたくないよ。
あっさりと返されてジュンは言葉に詰まった。
蒼星石はジュンの前・・・膝と膝の間・・・に僅かに空いている部分にジュンに背中を向けて座る。
僕のマスターはお爺さんだけど・・・好意も抱いてるけど・・・それはジュン君に対してのものとは違うんだよね。
うゆー・・・雛は巴にも許しちゃうかもしれない尻軽なのー・・・。
よく分からん・・・・・・やや投げやりで簡素な返事だがそれは照れているからに違いない。
あとそれとジュン君・・・ちょっとジュン君の息子さんを移動させて欲しいな・・・今のままじゃ僕のお尻の穴が塞がれてしまってるんだ。
これまでで最も顔を赤くしながらジュンは息子の位置を変えようとしたがどうすればいいのか分からないようで困惑している。
背中にあてがう感じでいいよ?・・・それともジュン君の息子さんにかけちゃう?・・・にやにやと笑う蒼星石もどこか照れが混じっている。
いい! 本当にいいから!!・・・もぞもぞと股間の辺りに手をやる・・・どうやら背中にあてがうようだ。
いやージュン君の大きいね! 硬いね! 温かいね!! んっ・・・。
ぶるりと震えて蒼星石の身体に力が入る・・・するとその肩にジュンの手が置かれた。
ジュン君・・・?
今日は僕はかなり酷い目に合わされた・・・だからこれぐらいいいだろ? ていうかもう我慢できないんだよ。
張りつめた息子を蒼星石の背中を擦り付け始める。
あ・・・ジュン君・・・。
・・・駄目か?・・・。
・・・駄目だよ・・・。
・・・そうか・・・悪かった。
消沈したジュンに蒼星石はにやっと笑いかける・・・そんな中途半端なやり方じゃ駄目って事だよ!
え? あっ!!・・・蒼星石は一旦腰を浮かせるとジュンの息子を自分の股下に入れた・・・いわゆる素股に近い体勢である。
これじゃ満足できないかな?
・・・無理言ってごめんな。
僕はジュン君がしたいのなら最後までだってしていいんだよ?・・・今はちょっとお腹が痛くて無理だけど。
・・・ん? あ! そうか蒼星石お前!! クソっ! やっぱり離せ!!
あはは! もう遅いよジュン君!・・・蒼星石がそう言うとジュンは悲鳴をあげた。
うあああああ!! 人のモノにウンコぶっかけるんじゃねぇ!!
ローション代わりだよ・・・まだ濡れてないから擦れると痛いしね・・・下痢気味だから丁度いいし。
蒼星石が腰を動かしだす・・・結局ジュンは文句を言いつつも蒼星石に素股をされている状況から無理に脱出する必要はないと判断したらしい。
むしろ蒼星石が動きやすいように両手で身体を支えてさえいる。
蒼星石はジュンの息子を刺激しながらも少しずつウンコを排泄している。
うゆー途中までとてもいい雰囲気で胸がドキドキしてたのに結局ウンチ塗れなのー。
呆れたような口調だが興奮が含まれている声音である。
んっ! どうジュン君? 気持ちいいかな!
くっ・・・臭いがかなりキツイけど! 悪くないな!
次第に口数が減っていきついにトイレ内はくちゅくちゅというウンコ塗れの蒼星石の股とジュンの息子が擦り合う音だけになる。
カメラを操作している雛苺も二人の行為を凝視しているのか時折荒い鼻息が聞こえるだけでじっと黙っている。
ふと蒼星石が口を開く・・・・・あとでちゃんと綺麗に洗わないと! ばい菌が入って炎症起こしちゃうよ!
ジュンが応える・・・それは一緒に風呂に入ろうという事か!
雛苺が続く・・・雛もご一緒したいのー!!
真紅も誘って皆で洗いっこしようか!!
そうだな!!
楽しそうなのー!!
あはは!!!!・・・どこか奇妙な和やかさに満ちた笑声が三人の口から溢れる。
・・・ジュン君! 僕もうそろそろ駄目だっ!!
ああ僕もだ!
仲良くいっちゃえー!! ごーごーごー!!
ああああああああああっ!!
ぶしゅりゅーーーー!!
先ず蒼星石が叫んでウンコを発射させる・・・絶頂と同時の排泄は蒼星石にかつてない快楽を齎した。
次にジュンが射精する・・・蒼星石の勢いのあるウンコがとどめの刺激になった。
思わず蒼星石を後ろから抱きしめる。
暫く荒い息遣いが続いた。
・・・ちょっとジュン気をつけてほしいのー!!・・・精液が雛苺のすぐ近くに飛び散っていた。
・・・ああ・・・ごめん・・・気の無い返事は疲れているからだろう。
ふぅ・・・ジュン君。
ん?
汚しちゃったね・・・?
ジュンの息子とその周辺は蒼星石のウンコがべっとり付着していた。
ごめんね・・・僕が責任をもってちゃんと綺麗にするからさ・・・。
・・・いや汚したのは・・・僕の方だろ。
汚しただなんて言わないでほしいな・・・僕はジュン君と出来て凄く嬉しいんだよ?
なら蒼星石も汚したとは言うなよ?
ジュン君・・・・・・有難う。
もしかして雛って空気になっちゃってる?
雛苺のぼやきで二人は我に返って・・・それから三人で顔を見合わせて笑った。
いやもう白状するとだな・・・僕もそのウンコとかって嫌いじゃないんだよ・・・正直興奮してるのがバレないようにしてた。
照れながら言うジュンはすっきりした表情。
分かってたよ・・・カメラで撮られたりして怒鳴りつつも嬉しそうだったしね。
さっきも真紅の小便に興味があったんだけどな・・・ちょっと真紅のぶっ飛びっぷりに引いてしまった。
いきなりカテーテルを使用するのはどうかと思うのよ。
真紅は頭がいいけど間抜けな部分があるからね。
それは聞き捨てならないわね?
トイレの入り口に真紅が立っていた。
真紅・・・・・・さっきはすまん・・・・・・お前の好意を台無ししてしまって。
私にも落ち度があったわ・・・謝らないで頂戴・・・それよりもそろそろ翠星石とのりが戻ってくる頃だから片付けを始めた方がいいのだわ。
おっと・・・それは大変だな・・・とりあえず僕がここを始末しとくから真紅達は風呂に入ってこい。
こっそり蒼星石のウンコを食べるつもりなの?
ジュン君・・・っ!
いや違うから!! 単に僕一人でやった方が仕事が早いってだけだから!!
冗談はそれくらいにしておいてさっさと行くわよ。
真紅がトイレから出る・・・蒼星石がそれに続き・・・最後に雛苺がジュンにカメラを向けながら。
あ! そうだジュン! 皆で一緒にお風呂に入るって約束したよね!
覚えてるよ・・・すぐに行くから待っててくれ。
はいなのー!!
そして雛苺が扉を閉めて映像が終わる。
5
第一の映像の時と違う翠星石の反応に蒼星石は満足している。
翠星石は身体を震わせながら・・・ジュン・・・と呟いた。
ジュンが登場すると翠星石は不幸中の幸いを見出したかのように微笑んでいた。
しかし真紅が現れて二人のやり取りが映し出されると一気に青ざめていった。
映像の中のジュンは気づいてなかったようだが翠星石は乙女にしか分からない視点で真紅の心中を見抜いていた。
明らかな好意・・・と呼ぶにはあまりにも露骨過ぎるそれが真紅の言動の端々に示されていた。
ただ真紅はちょっと間の抜けている部分と色々損をしている自尊心があるので企みは空回りに終わっていたが。
ジュンが真紅を放っておいて二階のトイレから飛び出すと翠星石はほっと安堵の溜息を漏らした。
しかし心の中では自分の知らないところで抜け駆けをしていた真紅に対する怒りが仄かに燃え立っていた。
嫉妬かい?・・・蒼星石の声。
はっとする・・・ちちちち違いますです! なぁに言ってやがるですか!!・・・。
そうです・・・違うんです・・・これは違うんですよ・・・ぶつぶつと呟いている。
翠星石は分かりやすいね・・・だからこそ他人からの指摘を絶対に認めようとしない・・・我が姉ながらとんでもない意地っ張りだね。
喧しいですよ蒼星石・・・誰があんなチビ人間なんか・・・!
あれ? いつ僕がジュン君と嫉妬を結びつけたっけ?
・・・っ!!・・・会話をするだけ泥沼・・・いや無駄だという気がして翠星石は口を噤んだ。
落ち着け・・・落ち着くんです・・・乱れていた心を深呼吸をする事で整える・・・。
だが一階のトイレに到着したジュンが雛苺の尻を赤ん坊のように拭いている様を見て再び心揺れる。
汚物で確かめ合う絆、なんと素晴らしい!
こんな愛の形があってもいいじゃない
翠星石の声が映像の中の二人に届く筈がないのに。
それでも翠星石は言わずにはいられない。
翠星石の中で暴れ狂う感情はやはり嫉妬で。
最早それを隠そうともしないで。
隣で笑みを湛えている蒼星石すら頭に無く。
雛苺の甘ったるい声と要求にもジュンは応えているのがどうしても。
どうしても翠星石を掻き乱す。
画面に下半身を丸出しにしたジュンが映しだされた。
すると翠星石は口を閉ざして黙り込んだ。
その顔は暗闇の中でもはっきり判るほどに赤く染まっていった。
腹痛に苛まれているジュンの姿を見ていると自分でもよく分からない感情が芽生えてくる。
翠星石はしっかりと画面を注視している己に気づいた。
・・・なにを考えているんですか私はっ!
・・・しっかりするですっ! チビ人間はチビ人間でチビでチビでチビだからつまりつまりどうでもいいんですっ!
せっかく持ち直した敢然とした態度は画面に映るジュンの息子を見た瞬間にあっけ無く崩れた。
ジュン君はモザイクをかけてくれと言ってたけど・・・既に皮というモザイクがかかってるよね?
冗談めかした言葉に翠星石はどう答えていいか分からないでいた。
思わずぎゅっと目を閉じてしまったがすぐに蒼星石の指が開かせようとする。
翠星石はそれが画面を見る口実になった事に気づいていた。
だって蒼星石が無理に見せようとするから仕方ないんですよ・・・仕方ないんですっ!
蒼星石は勿論そんな翠星石の心情を察している。
画面のジュンはいよいよ便意に耐え切れずに苦悶の表情で。
翠星石の腹の中に妖しく蠢く小さな違和感・・・。
ジュンの排便が終わると蒼星石が画面に映るようになった。
それからのジュンと蒼星石の二人の会話と行動を翠星石は見た。
二人は睦まじげに便座に腰掛けて言葉を交わしている。
ジュンには蒼星石の後ろしか見えていないから。
蒼星石がこの時どんな表情を浮かべていたか知らない。
翠星石には分かった・・・分かってしまった。
ジュンにまるで抱き抱えられているように身体を密着させている蒼星石が。
妹がジュンに向けている感情の正体を見抜いてしまった。
それからジュンと蒼星石が性交紛いの行為をする段になって翠星石は・・・。
すぐ側で佇んでいる双子の妹を憎たらしい。
自然と罵倒が口から飛び出す。
いつの間にか翠星石の頬を涙が伝っている。
蒼星石は何も言わない。
翠星石の怒声が暗室に響く。
暫くしてディスプレイに映像の再生が終了した事を知らせる合図が表示された。
蒼星石がパソコンに歩み寄り何か作業をするとディスプレイから光が消えた。
蒼星石がくるりと翠星石に向き直る。
双子の姉妹の視線が交錯する。
6
睨みつけてくる翠星石に蒼星石が言う。
別にジュン君は翠星石の恋人って訳じゃないよね?
・・・知ってたくせに。
知ってけど・・・僕が遠慮をする理由にはならないよ。
どうして・・・こんなのを見せつけるんですか・・・翠星石に対する当てつけですか・・・!
違うよ・・・いや多少はそういう気持ちがあったかもしれない・・・ジュン君と一緒に暮らしている翠星石を妬ましく思った時もある。
っ・・・! ううっ!! 蒼星石の裏切り者っ!
だが趣旨は違う・・・君にこの映像を見てもらったのはね・・・むしろ翠星石の為でもあるんだよ。
・・・翠星石の為? ははっ! つまり蒼星石とジュンはとーっても仲が良いから翠星石にこんな映像を見せて諦めろと言いたいわけですね!?
・・・翠星石・・・君は最近・・・寂しくなかったかい?
・・・何を言ってやがるですか?
疎外感と言っていいかな・・・自分が周りから取り残されてしまった・・・そんな気持ちを感じてなかったかい?
翠星石はここに来る前の事を思い出した・・・確かにジュンや真紅達と自分の間にどこか隔たりがあるのを感じていた。
嫌われてるとかそういうのじゃなくて・・・もっと別のどうしようもなく埋め難い隔絶を。
ついでに言っておくと僕とジュン君は恋人になったわけじゃないよ?・・・自嘲気味な口調で言う。
白々しいですね・・・あんな・・・あんな事までしといて・・・。
ジュン君の名誉の為にも言っておくと最後までした事はない・・・最後まではね。
翠星石は蒼星石を睨む。
でも翠星石が望むなら・・・君はきっとジュン君と僕と同じような・・・もしかしたらそれ以上の事ができるようになる。
さっきから蒼星石の言葉の意味が理解できない・・・いやしたくなかった・・・でも自分は理解しなければいけないのだろう。
今自分は重要な場面に立ち会っている・・・色々な事を含めて・・・そして果てにあるのは離別か・・・それとも・・・。
・・・説明するです。
うん。
どういう事か・・・話しやがれですっ!!
簡単に言うとね・・・僕や真紅達ととジュン君は・・・目覚めてしまったんだよ。
・・・目覚めた?
映像を見ておかしいと思わなかったかい? 姉妹達があんな風になってて。
見せられた二つの映像を回想する・・・汚らしい排泄物に塗れて平然と笑い合う姉妹達の姿を。
・・・狂ってるとしか思えないです・・・。
まだそう見えるよね・・・・・・だから翠星石も狂ってもらう為に今夜この映像を見せたんだよ。
蒼星石は真顔。
翠星石は本当に妹が狂ったのだと思った。
きっかけはそれぞれ違った。
単なる興味本位で触れてみたら意外に自分に合っていたと気づいた姉妹いる。
その悦びを分かち合いたくて無理やり他の姉妹を引きずり込んだり。
偶然その悦びを知った姉妹もいる。
最初は恥ずかしさ等で他の姉妹に言えなかったけど。
お互いにその悦びを知っていると分かったら複数人で楽しむようになって。
そうして既に翠星石以外の姉妹とジュン君はその悦びを共有する仲間として関係しあってるんだ。
翠星石がここ最近感じていた疎外感や寂しさの正体はそれ。
・・・翠星石の言葉を借りれば。
もう皆狂ってしまってるんだ。
だから正常な翠星石は僕等と距離があるように感じている。
まぁウンコやオシッコ等の汚物に悦びを見出しているなんていうのは狂っていると言われてもしょうがないかもしれないね。
・・・どうして言ってくれなかったんですか?
例えちゃんと場を整えて丁寧に説明したところで翠星石は快く理解したかい?
・・・しなかった・・・でしょうね。
僕だって翠星石の立場でいきなりウンコ云々なんて言われてもドン引きするしかないだろうからね。
だからってこんな無茶苦茶なやり方・・・。
時には無理やりが最良の結果に繋がる事もあるしね・・・それにさっきも言ったけどこれは翠星石の為でもあるんだ。
距離を埋める為ですか・・・?
その通り・・・ねぇ翠星石・・・自分だけ何も知らないっていうのはとても悲しい事だと思わないかい?
・・・知らなければよかったという事もあります・・・。
翠星石にとってこれがそれにあたるのかな?
・・・・・・。
ちなみに今夜のこの事は皆の総意で行われている・・・つまり皆が翠星石を気にかけている。
・・・理解できないです・・・。
え?
全く理解できないって言ったんですぅ!! お前らの狂った価値観なんてっ! 汚らしい狂人ですお前ら全員!!
こんな事なら何も知らないでいれば良かったです!!
それは唐突に起こった。
最初は小さくて違和感だったそれがすぐさま猛烈な勢いで膨張する。
翠星石はその正体を瞬時に看破する。
それは腹痛だった。
そして便意を伴っていた。
最悪の組み合わせが翠星石を苛む。
・・・映像を見せられた直後にこれは・・・あまりにもタイミングが良すぎる。
腹の痛みと便意の苦しみで乱れる頭が必死に解答を模索する。
不意に脳裏に映像の中の蒼星石の言葉が浮かんだ・・・・・・下剤・・・・・・。
そして・・・そうだ・・あの時・・・!!
・・・蒼星石が飲ませてくれたあの水・・・!! あれに・・・!!
どうやら利いてきたみたいだね?
翠星石は妹を罵倒しようと口を開いたが無様な呻き声しか出ない。
苦しみはじっと耐えてるから延々と続くんだ・・・受け入れるか・・・受け入れなければ・・・どちらかを選べばそれはすぐに終わる。
そ・・・蒼星石ぃ・・・!!
もちろんどちらを選んでも僕らは翠星石を尊重するよ・・・受け入れないを選択しても他の姉妹達との絆は失われない。
おかしな事言うなですぅ! 蒼星石は距離があると言いました! なら翠星石が後者を選んだら絆なんて無くなります!!
そうかな?
そうに決まってます! 一旦離れてしまえばどちらかが歩み寄らない限り隔たりは消えないんです!!
なら僕らは翠星石に歩み寄ろうとしているんだ。
蒼星石は語りながら翠星石の背後に回る・・・これまで翠星石の首と頭を固定していた器具を外した。
ところで翠星石・・・僕はまだ君に二つ言ってない事があったんだ・・・下を見てご覧。
翠星石は視線を下に向けて絶句した。
自分が腰掛けていたのは普通の椅子ではなかった。
それは本来トイレにあるべきもの。
便利だよね・・・今はそういう家具調の一見して普通の椅子としか思えないモノもあるんだ・・・そういえば便利という漢字には便が含まれているね・・・ふふっ!
それは便座だった。
そしてもう一つは・・・入り口のところにスイッチがあるから点けてくれないかな・・・・・・ジュン君。
え?
翠星石が呆けた声を出すとカチッという音がし天井の電灯が光を放つ。
暗室を形成していた闇が払拭される。
その闇に声を殺し身動きせずじっと潜んでいた者達が姿を現した。
翠星石は身体を縛られたままの状態で後方へ首を巡らせる。
映像の中で饗宴を繰り広げていた登場人物達が勢揃いしていた。
水銀燈。
狂人とは流石にあんまりだわぁ。
真紅。
まぁあの映像を見る限りではそう呼ばれても仕方ないのだわ。
雪華綺晶。
黒薔薇のお姉様はとんでもない淫らっぷりでしたね。
雛苺。
暫くは牛乳を冷静な気分で見ることができそうにないのー。
そしてジュン。
蒼星石・・・皮は冗談になってないよ・・・。
あははごめんごめん・・・・・・翠星石・・・黙ってて御免よ・・・・・・・実は皆ずっと居たんだよねっ!
いきなり軽妙な口振りに変化した蒼星石が笑って言う。
翠星石は腹痛も便意も忘れてただ呆然と居並ぶ姉妹達を見ている。
真紅達は翠星石の前方へ移動した。
翠星石は彼女達に囲まれたような形で対峙する。
蘇った腹痛と便意に苛まれながらもぐっと睨みつける。
その剣幕にたじろぐ事もなく真紅達は翠星石に微笑みかける。
縄を外そうか・・・ジュンが言った。
そうだね・・・蒼星石が異論を唱える事もなく翠星石を解放する。
あっさりと縄を外されて些か拍子抜けしたもののすぐさま蒼星石達を睨んだ。
蒼星石達はただ微笑みながら翠星石を見つめている。
・・・ああ! 今にもウンコが漏れてしまいそうなのに構ってる暇はありません!
翠星石は部屋の外に飛び出そうとしたが扉のノブに手が届かない。
・・・焦っていると背後からひょいと抱っこされる・・・記憶に無いぐらい優しい抱っこだった。
翠星石は振り向かない・・・礼も言わない。
独り言のようにジュンが呟いた。
残念だな・・・でもそれが翠星石の選択なら仕方ない。
ぴたりと翠星石の動きが止まり・・・ゆっくりと振り返った。
ジュン・・・・・・翠星石は・・・・・・翠星石はっ・・・!! どうすればいいんですかっ・・・!
自分で考えて自分決めるのが最良だよ。
・・・いきなりこんな部屋に連れてこられて・・・訳の分からん映像を見せられて・・・下剤なんぞを飲まされて!
・・・いったい何なんですかっ! 翠星石の為にって言われてもっ!
・・・蒼星石に言われた通り・・・最近翠星石とジュン達はなんとなく上手くいってないと感じてて・・・
それでどうにかしたいと考えてて・・・今夜もここに来る時大事な話があるっていうから・・・
現状を打開できると思っていたのに・・・・・・こんな真相だったなんて・・・翠星石の手に負えんです・・・。
翠星石の頬を涙が伝う。
ジュン達は真摯な面持ちで翠星石に言う。
さっきも蒼星石が言っただろ? 僕らは翠星石がどちらを選ぼうと・・・僕らと翠星石の関係は・・・絆は変わらない。
そうよぉ・・・両者の間に気まずい秘密があったからこそ行き違いが生じたのだから・・・それを取っ払ってしまえば・・・。
無理に趣味嗜好を共有しなくとも分かり合える筈だわ・・・ちょっとやり方が強引過ぎたのはこちらの非よ・・・謝るわ。
でも出来るなら翠薔薇のお姉様にも私達の悦びを知って欲しかったんです・・・だって大切な大切な姉妹なんですから・・・。
もう雛達と翠星石には蟠りは無いのよ・・・翠星石が雛達を受け入れられなくても・・・雛達は翠星石を受け入れるの。
どうするんだい翠星石? 部屋の外に出て廊下を渡ればすぐに普通のトイレに辿り着ける。
翠星石は扉のノブに手をかけている。
扉を開けてこの部屋から出ればそれは姉妹達を受け入れないという事になる。
だが受け入れるのならば・・・翠星石は部屋の中央の家具調の椅子のような便座を見る。
あの便座に腰掛けて皆が見てる前で便意を解放すればいい。
姉妹達の言葉に嘘はない・・・部屋から出て・・受け入れなくても・・・ここ最近の隔たりは無くなっている・・・。
時折ジュン達の姿が見えなくなったりはするけど・・・事情を理解している・・・理解しているつもりの自分は寂しさや疎外感を感じる事もない。
・・・もし・・・もし受け入れる方を選んだら・・・どうなるのだろうか・・・。
ノブに手をかけるまでの過程は強引で強制的だったが結果は翠星石に委ねられていた。
・・・翠星石は・・・この扉を・・・。
開けますか?
開けませんか?
俯いていた頭が上がった。
翠星石の心に冷静さが戻る。
今や限界にまで達している便意も腹痛も彼女の決断を迷わせる事無かった。
翠星石は扉を
開ける
開けて!!
ゴクリ・・・
開けない
開けちゃダメだ
翠星石は扉を開けた。
ジュンは抱っこした時と同じ優しさで翠星石を床に下ろした。
翠星石はジュンの方は見ないようにしながら扉を閉めた。
寒々しい電灯の光が照らす廊下を走ってトイレに向かった。
・・・トイレの扉は半開きだった。
もちろん背の低い翠星石が扉を開くのに困らないようにという配慮だろう。
翠星石の胸になんともいえない切なさがこみ上げたがそれはすぐに消えた。
中に入ると便座の側に雑誌を積み上げた台座が設置してある。
これもジュン達の配慮の一つですかねと思ったが・・・この教会には水銀燈が住んでいるのだ。
・・・翼のある彼女なら台座を必要としないかもですし・・・・・・考えても無駄な事ですぅ。
台座を使って便座によじ登る・・・中に転がり落ちないようにしながら下着を脱いだ。
翠星石はトイレのタンクの方に身体を向けて便座を跨ぐ・・・洋式トイレなのに和式トイレでするような姿勢になる。
小さな身体で人間用のトイレに普通に座ろうとするのはかなり難しいのだ。
かといって幼児用のトイレ・・・いわゆるおまるでするのはちょっと気が引けた。
翠星石は身体の力を抜いた・・・途端に排泄が始まった。
出すものを出し終えると腹痛も便意も消えた。
流す直前に出したものを観察してみた。
自分が出したものとはいえ・・・嫌悪感が湧き上がるのを抑えられない。
・・・それが普通なんですぅ・・・改めて姉妹達との価値観の違いを感じた。
水を流し下着を履き直しトイレから出ると先程の部屋から姉妹達の声が聞こえた。
何をしているのか気になったが・・・翠星石は教会の出口に向かって歩いた。
外は晴れていた。
月と星が美しく輝く夜空の中を翠星石は一人で飛んだ。
ジュンの家に戻るとのりが出迎えた。
皆何処に行ったの?と心配を顔に浮かべたのりを見て翠星石は無性に抱きつきたくなった。
表情を見られたくなかったので俯きながらのりの胸に飛び込んだ。
のりは少し驚いた様子だったがすぐに持ち前の包容力を発揮して翠星石を優しく抱きしめ返す。
何処に行ってたの? 何かあったの?・・・等とのりは問わなかった。
暫く無言の時が続いた後。
泣いてもいいですか?
のりは言葉では応えなかった。
腕の中で震える翠星石の声はのりの胸の中にだけ響いた。
季節が一つ過ぎた頃。
午後二時。
ティータイムを伝えにジュンの部屋に行くと唇を重ねている二人が居た。
ジュンと蒼星石だった。
二人の側には散らばった下着と幼児用トイレがあった。
あの夜以降二人の仲は急速に進展し・・・少し前に恋人として付き合っていく事を決めたのだった。
二人の口からそれを告げられると翠星石は素直に祝福した。
何となくこうなる事を予想していた。
おめでとうですぅと言う姉に対して蒼星石はちょっと驚いていたようだった。
翠星石はジュンに向き直った。
ジュン・・・蒼星石を幸せにするですよ・・・絶対に。
幸せにするよ・・・いや二人で幸せになる・・・絶対に。
翠星石の心は自分でも不思議なくらいに心が落ち着いていた。
きっとのりの胸の中で涙と一緒に何かを流してしまったのだろうと思った。
翠星石は扉の陰から愛し合う二人をこっそり窺う。
おまるから漂う臭いに眉を顰めつつもその表情は明るい。
時折過去の選択の正否を考えてしまう事もある。
もしあの時ああしていたら・・・を想像して違った世界を頭の中で描いたり。
それを現在と比較してみたりする事もある。
扉を開けた自分と扉を開けなかった自分。
二つは同時には存在し得ない。
どちらかを選ばなければならなかった。
自分は扉を開けたのだ。
・・・ティータイムはのりと翠星石の二人で楽しみましょう。
・・・二人の幸せを邪魔しちゃいけないですからね。
ジュンが蒼星石に向けた愛しているという囁きがウンコの臭気と共に半開きの扉の隙間を抜けて翠星石に届いた。
「・・・くっせーですぅ」
翠星石は小さな呟きを漏らすと扉の前から静かに去った。
こんな内容なのになぜか切ない気持ちに…俺病気なのか?
>>229俺もお前と同じ病気だったのか
階下に向かう途中でジュンの部屋から聞こえてくる声が増えたのが分かった。
水銀燈や雪華綺晶達もやって来たのだろう。
和やかで親しげな雰囲気が扉一枚を隔てて伝わってきた。
今度は開けなかった。
終わり
ただの変態スカトロものだと思って読み始めたのに、この切ない気持ちは何…?
乙
あれ?カナでてねーじゃん!
黄金ネタだけに金糸雀大活躍するかと思ってたのに!!
こんな糞スレを読んでしまった皆様に謝りたい気持ちで一杯です
すまんこ
開かないENDは脳内で補完しておいて下さい・・・
いえこんな糞SSの事なんてとっとと忘れて下さい
それでは失礼しました
>>237
金糸雀は軟禁されてみっちゃんさん専用のウンコ製造機になっている
というネタを何処かに織り込もうとしましたがなんか生々しかったので断念しました
切なくなった
乙
・翠星石「くっせーですぅ」
・管理人 のオススメSS(2015/07/04追加)
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1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:22:13.80 ID:xX5OR2J40
1
狭い暗室に姉妹が居る。
翠星石は椅子に縛り付けられて身動きできずにいた。
どういう仕掛けを施しているのか前方を向いたままの状態で首が固定されている。
視線の先にはパソコンのディスプレイがある。
画面にはある映像を映し出されていた。
翠星石はそれを見て驚愕し・・・そして吐き気に苛まれた。
映像の登場人物は見知った姉妹達で。
・・・彼女達は気が狂ったとした思えない行為に励んでいた。
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3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:23:49.94 ID:xX5OR2J40
そこは水銀燈が住んでいる教会だった。
一糸纏わぬ姿の水銀燈と真紅と雪華綺晶が何かをしている。
画面が小刻みに揺れているのはカメラを手でもっているせいだろう。
透明なビニールのようなものが敷かれている床の上には清潔そうなベッドとコンロと鍋とコップの他に用途不明の道具が散在している。
ベッドの上で四つんばいになっている水銀燈の肛門に巨大な注射器が挿し込まれている。
注射器の中に満たされた牛乳を水銀燈に注入しているのは雪華綺晶。
水銀燈はいやぁ・・・と首を振って力の抜けた抵抗をする。
その抵抗が嗜虐心を煽るのだろうか雪華綺晶がまぁお姉さまったら・・・興奮を帯びた声音。
中身を注ぎ終わると注射器を抜きすぐさま肛門を掌で押さえる。
牛乳が掌と肛門の間から少し溢れた。
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:27:06.41 ID:xX5OR2J40
卑猥だなぁ・・・軟便剤と下剤を併飲したから腹ん中は凄い事になってんだろうねぇ・・・カメラを操る撮影者らしい蒼星石の声にも熱がある。
側に控えていた真紅から中身の詰まった注射器受け取ると再び水銀燈の肛門に注した。
やめてぇ・・・・・・ややぷっくりと腹部を膨らませながら言う水銀燈の表情は喜色。
注射器を数本消費したところで雪華綺晶は作業の手をとめて水銀燈の肛門を掌で栓みたいに押さえる。
続いて真紅は大きなバケツを取り出し水銀燈の尻の下に置いた。
ん・・・はぁっ・・・やや荒い呼吸をしながら水銀燈は早くぅ・・・もう駄目ぇ・・・ああ・・・苦しみと悦びの混じった声。
お姉様は本当に変態さんですね・・・雪華綺晶の声に続いて真紅が・・・本当に汚らしいジャンクだこと・・・やはり口調に興奮が混じっている。
ジャンクという蔑称を耳にした水銀燈は怒るどころかむしろ顔を蕩けさせた。
ああっ! 早くぅ! ああもう我慢できないのぉ!! 解放してぇ!!
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:29:11.76 ID:xX5OR2J40
まだですわお姉さま・・・まだまだ・・・もっと耐えて下さいな・・・くすくす・・・。
ねぇ水銀燈。今どんな気分? 牛乳をお腹一杯に注がれて。みっともなく喘いじゃって。
ああううぅ・・・。
いいねぇこの水銀燈の表情。撮り甲斐がある。
ぷにぷにと蒼星石の指が水銀燈の腹を突付く。
いっそ大好きな乳酸菌をぶち込んでやればもっと悦んだんじゃない?
・・・! ヤクルトを失念してました! 悔しいです。まだまだ私もお姉様の事が分かっていません・・・。
直腸から直接ぶち込んだら乳酸菌ってどんだけ働くんだろ。
間抜けな会話をしながらも三人はぷるぷると震えている水銀燈から目を離さない。
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:32:45.29 ID:xX5OR2J40
くすくす本当に可愛いですわ・・・肛門を押さえている方とは逆の手で生理用品の紐が生えている水銀燈の陰部に触れる。
男を知らぬそこはねっとりと濡れているが固く閉じて雪華綺晶の指を拒んでいる。
しかし今の水銀燈には軽く触れられただけで身体が崩れてしまいそうになる。
背中の黒翼がぴーんと張り詰めてそれが水銀燈の緊迫の度合いを表している。
蒼星石はその黒翼から羽根を一本優しく抜き取るとさぁーっと腰からうなじまでを撫でる。
羽根を抜かれた微痛と肌を撫でる柔らかい感触が水銀燈に心地良い悦びを齎す。
銀髪がしっとりとした汗で肌にはりついてなんともいえず艶かしい。
不意に真紅が水銀燈の身体の下に自身を潜り込ませると乳首を口に含んだ。
あぁぁぁぁっ!! 敏感な部分を攻められて悲鳴をあげる。
乳牛のミルクを吸いだすみたいに真紅がちゅーちゅーやると水銀燈の腕がついに力尽きた。
水銀燈の豊満な胸にむぎゅっと顔を押し潰されながらも真紅の舌が止まることはない。
雪華綺晶の掌にかかっていた圧力が強くなりぶしゅっと水銀燈の中から液体が噴出しそうになる。
あああああああもう駄目! もう限界よっ! お願い! 許してぇっ!! 出させてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
出しますか!? 出しませんか!?
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:35:25.30 ID:OMUoU9zE0
出しません
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:36:04.02 ID:MPQw+ETCO
食べます
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:36:29.78 ID:xX5OR2J40
画面のブレが激しくなったのは蒼星石が言葉で責めつつもくちゅくちゅと己の股間を弄りだしたからに違いない。
お姉様っ! ああお姉様っ! 私のお姉様っ!! 誇り高い黒薔薇のお姉さまっ!! もう可愛すぎますわ!
雪華綺晶の手が水銀燈の妊婦のように膨らんだ腹を撫でつつ人差し指が臍の窪みをきゅっとほじくる。
真紅は水銀燈の下から這い出すとぜぇーぜぇーと一息ついてから水銀燈の腰をべちーんと叩いた。
おっぱいで窒息するかと思ったじゃないこのジャンク! 無駄に大きいのだわ!! この! この! この!
べちべちべちと叩かれてもあまり痛くはないがもう今の水銀燈には決壊を促す大きな衝撃である。
うああああああああああ!! シーツを掻き毟り絶叫を喉の奥から迸らせながら水銀燈の身体はがくがく揺れる。
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:37:17.72 ID:x+xhMCgl0
いいぞもっとやれ
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:39:22.80 ID:xX5OR2J40
最早限界は寸前・・・ところでこれだーれだ? 唐突に蒼星石が取り出したのは一葉の写真。
それを水銀燈の涙と鼻水と涎でべちゃべちゃになった顔面に近づける。
んぁぁああぁ・・・?
長い黒髪とどこか儚い雰囲気が印象的な白い服の少女が水銀燈と映っている写真。
・・・メグ・・・?
意図を察した真紅と雪華綺晶が言葉を継ぐ・・・にやりと意地の悪い笑みを浮かべながら。
大好きな大好きな水銀燈のご主人様が今のこの姿を見たら・・・。
くすくす・・・いったいなんて思うでしょうねぇ・・・?
一瞬今の状況も身体と心を苛む全てをも忘れて写真を眺めた後・・・・・・水銀燈は叫んだ。
メグ・・・いや・・・・・・・いやぁ・・・・・・・いやあああああああ見ないでええええええええええええええええええええ!!
今ですわぁっ!! 雪華綺晶は肛門から手を離した。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!
一際高い絶叫を上げて水銀燈の肛門から牛乳とウンコの噴出が始まった。
ぶしゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:41:24.71 ID:xX5OR2J40
牛乳の白色とウンコの茶色が混じった液体がダムの放水の如き勢いで肛門から溢れて雪華綺晶のもつバケツに溜まっていく。
凄い! 凄いですわ! 私は感動していますわ!! あの誇り高いお姉様からこんなに!! こんなにも!!
水銀燈はと顔を真っ赤に染めて今にも失神してしまいそうだが真紅が脇から身体を支えている。
蒼星石はカメラを巧みに操作しつつ小さく・・・ふぅ・・・と溜息を漏らし・・・ジャンクがジャンクをぶちまけるってね・・・一足先に平常を取り戻した声で言う。
不意に真紅が水銀燈に顔を寄せて唇を重ねてすぐに離す・・・。
唾液が二人の間に輝く吊り橋を作る・・・水銀燈・・・・・・小鳥が啄ばむような細かい接吻を繰り返す・・・あなた今とても美しいのだわ・・・ふふ・・・。
まぁ黒薔薇のお姉様ったら・・・くすくす・・・真紅との甘い唇のやり取りが齎した影響を雪華綺晶は水銀燈の陰部からとろりと垂れた蜜の量で知る。
水銀燈は真紅が大好きだからねぇ・・・蒼星石の呟きに対して水銀燈は・・・そ・・そんな事ないわよぉ・・・言葉とは裏腹に唇は止まらない。
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:44:48.37 ID:xX5OR2J40
噴水が止まると水銀燈の身体が崩れてベッドに沈む。
はぁ・・・はぁ・・・疲労を滲ませた荒い呼吸だが表情は幸福そうで。
真紅が頑張ったわねと愛しげに頭を撫でた。
・・・もう・・・恥ずかしかったわぁ・・・真紅の指に自分のを添えながら眼の光はなおも妖しく。
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:48:36.12 ID:xX5OR2J40
雪華綺晶は水銀燈のウンコ混じりミルクに満たされたバケツを手を床に置くと己の尻を向けた。
何をしているんだい? 蒼星石の問いに雪華綺晶はくすくすと微笑む。
青薔薇のお姉様・・・私の恥ずかしい姿をしっかりと撮ってくださいな・・・んっ・・・。
きゅっと唇を固く閉じてぷるぷると小刻みに震えているのは小さな肛門から産まれつつあるウンコを出すべく踏ん張っているからだ。
んっ・・・この時の為にずっと我慢してました・・・あっ・・・時折快さを含ませた声を漏らしつつ顔を真っ赤に染めつつ。
ぽちゃん・・・ぽちゃん・・・チョコレート色のウンコが数個バケツに落ちると牛乳の飛沫・・・ふふ出ましたわ・・・お姉様のウンチと混ざって・・・。
なんて変態だ! と驚きつつも蒼星石はきっちり雪華綺晶のウンコの付着した肛門とぷっかりと固体の浮いたバケツを間近で撮る。
いい趣向ね。私も参加するのだわ・・・と真紅が立ち上がりかけた時その腕がぐいっと引っ張られてベッドに倒れこむ。
水銀燈がその上に覆いかぶさると先程とは違う舌が絡む深い接吻を真紅に仕掛ける。
おやおや。そんな事なかったんじゃなかったかい? 蒼星石の茶化しに答えないのは水銀燈と真紅の唇が密接に結ばれているからだ。
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:54:35.42 ID:xX5OR2J40
雪華綺晶がいつの間にか部屋の隅に移動して何やら作業しているのが見えたが蒼星石は真紅と水銀燈の激しい交わりを鑑賞し続ける。
真紅の口内を己の舌で貪っていた水銀燈だがふと尿意を覚えた。
どうしたの? もう終わりなの・・・? 水銀燈ばかり気持ちよくなってずるいのだわ・・・。
ねぇ真紅。ここで花を摘んでも?
まぁ水銀燈ったら。どうぞお好きなだけして頂戴。
では遠慮なく・・・・・・んっ・・・あああん・・・水銀燈から流れる尿が真紅を濡らす。
あーーーーー!! 赤薔薇のお姉様ずるいです! 私もおしっこ欲しかったのにー!!
この綺麗な黄色・・・実に健康的な尿だよ・・・・・・味見してもいいかな?
返答を聞く前に真紅の肌に玉のように浮いていた尿を指で掬って口に運ぶ。
ほんのりしょっぱいそれはまさしく尿の味で蒼星石はデリシャス!と叫んだ。
ずーるーいーでーすーわー!! 青薔薇のお姉様! 私にも一口!!
次は水銀燈の尿道から滴る尿を指にとり雪華綺晶の元へともっていく。
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:56:43.20 ID:xX5OR2J40
コンロの前で作業に励んでいた雪華綺晶は膝立ちの姿勢で口を開けて蒼星石を待ち構える。
まるで犬のような雪華綺晶の口中へ蒼星石は人差し指を突っ込む。
ん・・・やさしい味ですわぁ・・・蒼星石の人差し指を雪華綺晶の舌が丹念に舐め回す。
蒼星石は人差し指をピストン運動のように前後に動かしたり舌や歯茎を軽く引っかく。
ふふ・・・これはどうだい・・・?
口の中を掻き回される感覚に雪華綺晶は陶然となり涎を垂らす。
ちゅぽん・・・と糸を引きながら抜かれた人差し指は唾液に塗れて光っている。
蒼星石はご馳走様でしたと言いながらも名残惜しそうな雪華綺晶に背を向けて再び接吻し始めた真紅と水銀燈の元へ戻っていった。
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:58:22.07 ID:xX5OR2J40
二人をカメラで撮っていたがふと異臭が鼻をついて蒼星石は顔を顰めた。
ぺろぺろいちゃいちゃ二人だけの世界に没入していた水銀燈と真紅でさえ正気に戻った。
なにこの凄い臭い・・・・・・。
雪華綺晶がふふふーんふんと鼻歌を歌いながら湯気をたてる鍋をもって戻ってきた。
なぁにそれぇ・・・?
水銀燈達は中身を確認すべく鍋を覗き込んだが途端に物凄い臭いが鼻を侵してひっくり返った。
それは水銀燈と雪華綺晶のウンコを含んだあの牛乳を煮立てたものだった。
お姉様と私の合作。ホットチョコレートミルクですわ。
にっこりと小首を傾げる雪華綺晶の様子につい今しがたまで激しく乱れていた水銀燈と真紅と蒼星石でさえ一歩引いた。
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 07:59:38.04 ID:xX5OR2J40
あ。そういえばお姉様。後でちゃんとお腹を洗浄しましょうね。中で牛乳が腐っちゃうと酷い事になりますから。
あそこもね。ウンコが入ると炎症起こすから。痒いしなによりも臭くなるし。
あそこにはタンポン入ってるから大丈夫よぉ・・・。そ・・・それよりそれをいったいどうする気なの?
雪華綺晶は高らかに言った・・・黒薔薇のお姉様の穴という穴に注ぎ込みます!
うひょー!! その発想は無かった!!
死んじゃうからぁ!! そんな事したら死んじゃうからぁぁ!! 堪忍してぇ!
ふふ・・・それは死ぬほどの快楽を貪りたいってことなの?
違うに決まってるでしょう!! 馬鹿じゃないの!?
まぁ流石に冗談ですけど・・・・・・これはもちろん飲む為に作りました!
えー・・・。
それでもどうなのぉ・・・。
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:02:59.49 ID:xX5OR2J40
些か引き気味の三人に対し雪華綺晶は憮然となった。
さっきまであんなにウンチウンチ言ってたではありませんか!
他人の排泄シーンも自分が排泄している姿を見せるのも好きよ。でも排泄物そのものを食べるというのは未知の領域だわ。
僕でもそれは引くかも分からんね。
私も自分のウンコを食べるのは嫌だわぁ・・・もちろん他人のも嫌だけど。
蒼星石が意地悪げに言う・・・メグさんのでも?
んなっ!? メグをネタするのはやめなさぁい! そういえばさっきの写真はなんなのよ!! 吃驚したじゃないの!!
見ないでと叫んでたわね。それはつまり見て欲しいって事だわ。ふふふ・・・・・・水銀燈ってば本当にいやらしいのだわ・・・。
違うからぁ!! それは絶対に違うからぁ!! もぅ本当に止めてよねぇ!
あーーーーもう!! はいはい分かりました!! 皆さんにはがっかりです! では私一人がこのミルクチョコを楽しませて頂きますわ!
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:04:29.86 ID:xX5OR2J40
ふと蒼星石が思いついたように・・・水銀燈・・・他人に自分のウンコが食べられるってどんな気分?
え・・・あ・・・そういえば初めてだわぁ・・・・・・うーん・・・オシッコ飲まれるのとあまり変わらない?・・・分からないわぁ・・・。
オシッコは美味しく飲めるのにウンコは食べないっておかしくないですか?
なら雪華綺晶。貴女はこれまでに食べた事あるの?
いいえ。私の初めては全て黒薔薇のお姉様に捧げるって決めてますから!
ですって水銀燈? 愛されてるわね。まぁ羨ましい限りだわ。
水銀燈は言った。
・・・・・・・私は真紅が一番好きよ。
っ!?
なっ!?
うひょー!!
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:05:12.16 ID:9lKR4U39O
マジで基地外じみてるからもっとやれ
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:07:45.05 ID:xX5OR2J40
・・・赤薔薇のお姉様! 負けませんわ! 私は黒薔薇のお姉様のウンコを食べれますもの! 私はお姉様の排泄物だって愛してますもの!
どうする真紅!? どうなる真紅!? 意地を張るか!? 素直になれるか!?
真紅・・・・・・水銀燈の潤んだ眼はこれまでのものと少し違っているように見える。
・・・・・・・・・・雪華綺晶。鍋を寄越しなさい!!
蒼星石が歓声をあげて。
水銀燈が顔を真っ赤にして俯き。
雪華綺晶は真紅を睨む。
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:14:42.64 ID:xX5OR2J40
水銀燈・・・私は貴女の想いに応えるわ! 雪華綺晶! さぁそのチョコミルクを飲ませるのだわ!!
お断りしますわ! 赤薔薇のお姉様に黒薔薇のお姉様は渡しませんわ!
今にも掴み合いに発展しそうな二人に挟まれて水銀燈はどうすべきか分からずおろおろしている。
・・・喧嘩はやめて! 二人共! 私をめぐって争わないでぇ!!
ふと蒼星石は思い出した・・・・・・そういえばそのチョコミルクって・・・雪華綺晶のも混ざってなかったっけ?
・・・三人の動きが止まった・・・雪華綺晶にじっと視線を送る。
・・・あはは! すっかり忘れてましたわ! そういえばこれって私とお姉様の合作なんでしたっけ!
雪華綺晶・・・あなたって本当にお馬鹿さんだわぁ・・・・・・。
うっ・・・。
全くね・・・・・・と言いつつ溜息をついてそれから真紅は肩の力を抜いた。
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:16:34.96 ID:xX5OR2J40
考えてみれば誰か一人を占有する必要はないの。だって皆大切な姉妹なんだもの。
赤薔薇のお姉様・・・。
真紅の言う通りだよ。僕等に争いは要らない。
蒼星石・・・。
だから・・・真紅は雪華綺晶のもつ鍋に触れる・・・皆でこれを頂きましょ? そして私達の絆を深めましょう。
絆! いい言葉だね!! なら僕と真紅のウンコも入れてしまおうか?
それはいい考えだわぁ! ね? 雪華綺晶。それでいいじゃない? 私は貴女も愛してるの・・・。
・・・出来れば一番に愛されたいのですけど・・・仕方ありませんわ。はい。皆のウンコを皆で飲みましょう!
真紅は蒼星石がそれぞれ自分のウンコを鍋に入れると牛乳の白色は失せて殆ど茶色になった。
それを雪華綺晶が温め直して四人分のコップに注ぐ。
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:19:07.42 ID:XVtJsbZkO
マジキチ
大好き
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:20:03.40 ID:xX5OR2J40
チョコミルクというよりはホットチョコレートになったわね・・・。
異臭は先程より数倍濃密になったがもう誰も気にしない。
だってこの臭いは愛すべき姉妹の絆の臭い・・・・・・むしろ鼻に心地いい香りではないか!
コップが四人の手に行き渡る・・・乾杯の音頭は今夜の主役である水銀燈がとった。
それでは!! 姉妹の絆に!! かんぱーい!!
かんぱーいと三人の声が続いて一斉にコップに口をつけた。
そして一斉に吹き出した。
ぶふぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:25:53.45 ID:xX5OR2J40
苦っ! 不味っ! 臭っ!! おぇっ! おえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
・・・・・・・・だわっ!! だわっ!!
・・・牛乳のまろやかな甘みと四人分のウンコの苦味と臭みがとんでもないケミストリーを起こしてるよ・・・。
冷静な分析はやめなさぁい!!・・・うぅ・・・これは酷いわぁ・・・・・・・・・。
誰よ・・・ウンコなんか食べようといいだしたのは・・・。
うう・・・御免なさいお姉様・・・私はウンコを食べる事ができませんでした・・・。
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:27:50.60 ID:xX5OR2J40
ほかほかと湯気をたてるホットチョコが床に撒き散らされている床の上で姉妹達が悶絶しるから状況はもはや阿鼻叫喚。
挙句・・・あ・・・うぷっ・・・うげぇ・・・おげぇぇぇ・・・・・・真紅がゲロを吐きそうだ。
ヤバイ!! 蒼星石の本能が警鐘を鳴らす・・・この状況でゲロをしちゃうと・・・嗚呼・・・!! 貰いゲロの法則が・・・!!
全員がそれを知っているので真紅に声援を送る。
頑張ってください赤薔薇のお姉様!
無理だわ無理だわ絶対無理だわとゲロでリスみたいに頬を膨らませた真紅は首を振る事で皆に伝える。
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:29:19.33 ID:xX5OR2J40
ああ駄目だ真紅!!
耐えるのよぅ!! 耐えるのよぅ!!
真紅の顔は己の名前に反してどんどん青ざめていき・・・口を押さえる手の隙間からゲロが漏れて・・・。
そしてついに・・・・・・決壊。
おげぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇ!! びちゃびちゃびちゃびちゃびちゃ!!
ゲロが音を立てて床に撒き散らされて。
ゲロのあの独特の臭いがむっと鼻をついて。
貰いゲロの法則が発動する。
先ず水銀燈。
次に雪華綺晶。
最後まで粘った蒼星石は吐く寸前・・・・・・僕の任務はここまでだ・・・ぐらりと今まで良い仕事をしてきたカメラが床に落ちる。
ノイズが画面全体に走る。
横倒しになったカメラが映すのはウンコとゲロに塗れてのた打ち回る薔薇乙女達の惨劇。
悪夢そのものの光景は最後に誰かのゲロがカメラの画面を覆い尽くしたところで終了した。
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:35:27.49 ID:xX5OR2J40
2
・・・午後2時。
翠星石がジュンの部屋に入ると誰もいなかった。
開け放たれた扉の向こうから食欲をそそるお菓子の香り。
午後のティータイムの時間になったのでジュン達を誘いに来たのだが誰もいない。
・・・最近こういう事が多い・・・翠星石の目を盗むようにジュンたちが消える。
一時間乃至二時間程度で戻ってくるのだが理由を問うても嘘しか返ってこないのだ。
いや嘘だとはっきり断言できるわけではないのだが・・・。
散歩に行ってた・・・買い物に行ってた・・・水銀燈をからかってきた・・・。
疑問を挟む余地の無い返答だがどこか違和感があって・・・しかしそれを深く追求する事もできなかった。
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:39:08.88 ID:xX5OR2J40
微笑みを浮かべつつ冗談で粉飾した言葉・・・今度は翠星石も誘いやがれですぅ!・・・対するジュンは困ったような笑み。
ジュン達は何かを隠している。
翠星石は何かを隠されている。
いや別の角度から考える事も出来る・・・もっと単純な理由でジュン達は翠星石を・・・・・・避けている?
避けている? なんで?
・・・嫌われている?
もしかしたら翠星石はそれが正解なのかもしれないと考えた。
そしてその考えに至った自分が嫌になった。
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:42:07.75 ID:xX5OR2J40
・・・偶然ですぅ・・・。
・・・翠星石がお菓子作りや庭の手入れ等の作業をしている時にジュン達がたまたま外出していて。
・・・翠星石がジュン達の不在を疑り過ぎているだけで・・・別におかしい事は何も無いですぅ!!
・・・大体これじゃ翠星石が寂しがってるみたいじゃないですか!! そんな事全然これっぽっちもないです!!
・・・チビ人間達がどこで何をしていようが翠星石にはどーでもいいんです! 大方くだらない遊びにでも興じているんでしょう!!
・・・折角お菓子を用意してやったってのに! もう翠星石が一人で全部食べてしまいますからね!!
拭いきれぬ不安を抱えながらも無理やり自分を納得させて翠星石はジュンの部屋から出て一階に戻った。
それからすぐにジュン達は帰ってきた。
翠星石はやはり自分が疑り深かっただけだと安心した。
いつもより口数が多くテンションの高い不自然な自分を自覚しながら翠星石はティータイムを過ごした。
そして夜になって再びジュン達が消えた。
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:45:09.08 ID:xX5OR2J40
翠星石が思案に暮れていると窓がこんこんと音を立てた。
見やれば蒼星石が微笑みながら窓の外に居た・・・驚きつつ部屋の中へ招く。
こんばんは・・・お邪魔するよ。
蒼星石・・・。
どうしたんだい?・・・凄く辛そうな顔をしているよ。
何でもないですよ・・・翠星石は元気一杯でもうこんちくしょーという感じですぅ・・・。
とてもそんな風には見えないけどね・・・何かあったのかい?
・・・それが分かれば苦労してないです・・・蒼星石はこんな時間に何の用事ですか?
うん・・・ちょっと話があってね。
ジュン達なら居ないですよ・・・・・・何処に行ったのかは翠星石に訊かれても困りますけどね・・・。
ああ大丈夫・・・ジュン君達の所在なら分かってるから。
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:47:50.60 ID:xX5OR2J40
翠星石は双子の妹が一瞬何を言っているのか分からなかったが次第に理解が及んできて・・・猛然と詰め寄った。
自分でも不思議なくらいに取り乱しながら。
ジュン達はどこに行ったんですかっ! どこに居るんですかっ!
落ち着いて・・・今夜ここに来たのはその事も含めて翠星石と話がしたかったからだ。
いいからとっとと話やがれです!
場所は用意してあるんだ・・・外に出るけど大丈夫かい?
そこにジュンが居るんですね?
ジュン君達がね。
・・・っ!・・・ならとっとと向かうですよっ! 案内しやがれです!
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:53:34.84 ID:xX5OR2J40
月と星は雲が隠していた。
夜の中を二つの鞄が飛ぶ。
着いた場所は廃教会だった。
ここは水銀燈の住処じゃないですか。
こっちだよ。
蒼星石は教会の入り口へと翠星石を誘う。
ぎぃーという重苦しい音を立てて教会の扉が開かれる。
不意に翠星石は不安と焦慮を感じた。
何故かは分からないが・・・教会に入ってはいけないような気がした。
嫌な予感という使い古された言葉が胸の中で警告を発している。
だが入らなければ・・・最近の自分を悩ませている疑問を解消できないだろう。
どうすべきか分からないでいる翠星石の様子を見て取った蒼星石は言った。
入りますか? 入りませんか?
翠星石は更に考えて・・・協会の入り口に向かって歩み始めた。
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:56:27.92 ID:xX5OR2J40
背後で扉が閉じられる音が聞こえたのと同時に蒼星石が襲い掛かってきた。
僅かな抵抗すら出来ずに翠星石は教会の冷たい床に組み伏せられる。
蒼星石は見事な手際で翠星石を麻縄で縛り上げると姉の身体を抱えあげた。
ふぅー・・・緊張した。
一仕事終えて満足そうな蒼星石が楽しげに呟くと翠星石が怒鳴った。
なにしやがるですかっ!
反対意見もあったんだけどね・・・途中で気変わりされても困るし・・・もう逃げられないよ?
そう言いながら蒼星石は教会の中を進む・・・以前は人が住んでいたらしい居住区に入る。
部屋が幾つかありその中の一つを指差して・・・ここがトイレだからね・・・と言った。
はぁ? それがどうしたですか?・・・ていうか半開きのままですよ。
その声を無視して蒼星石はトイレのすぐ近くの部屋の扉を開けた。
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 08:58:51.89 ID:xX5OR2J40
暗い室内には大きな椅子とパソコンが置いてある。
翠星石は無理やり着席させられる。
それは妙な座り心地だった・・・ドーナツ型のクッションを硬くしたような感じ・・・。
蒼星石は翠星石の手足が動かないように椅子に縛り付けて頭部にも同様の処置を施した。
翠星石は眼前にあるパソコンのモニターを見る以外には口から言葉を発するぐらいしか出来る事が無くなった。
これから翠星石に僕らが用意した映像を見てもらう・・・回りくどさは承知しているが口頭での説明よりは信頼してもらえるからね。
その説明自体が既に回りくどいんです・・・・・・その映像とやらを見れば分かるんですか?
多分ね・・・でも理解も納得も出来ないんじゃないかな・・・。
言いながら蒼星石はパソコンを操作する。
プレイヤーが立ち上がり映像が始まる。
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:03:07.65 ID:xX5OR2J40
3
誰かが吐いたゲロが画面一杯に映し出されて翠星石はうんざりした。
・・・排泄物が映し出されていて非常に汚らしい。
・・・汚い筈なのに姉妹達は楽しげに排泄物と関わっていた。
彼女達はウンコとゲロで髪を眼を鼻を唇を肌を手を指を爪を足を靴をドレスを
そして何よりも乙女としての矜持を汚している筈なのに曇りの無い晴れやかな笑顔なのが理解できない。
翠星石には姉妹達が発狂したとしか思えなかった。
・・・目を瞑って映像を見まいとするが蒼星石が背後から手を伸ばして無理やり瞼をこじ開ける。
すると瞼を下ろそうとする力と瞼を開けようとする力が顔面全体に作用した。
翠星石は不意に蒼星石が差し出した鏡に映る己のとんでもない顔面を見て目を瞑ってでのささやかな抵抗を諦めた。
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:06:09.97 ID:xX5OR2J40
翠星石は背後に佇んでいる妹に何度も止めてくれですぅと懇願した。
最初は単なる冗談だと考えて怒り半分呆れ半分の口調だったが
映像が汚らしさを増すにつれて止めろつってるですよっ本気の憤怒を込めて妹を痛罵し解放を要求した。
しかし蒼星石を応えずに沈黙したままだった。
翠星石が時折おぇっという吐き気を堪える声を出し始めた頃に蒼星石が動いた。
大丈夫かい・・・?
涙を浮かべながら翠星石は大丈夫な訳あるかですぅ! 離しやがれですぅ!
ようやく蒼星石が反応してくれた嬉しさもありきつい言葉が飛び出す。
どんな状況であっても話しかけて無視されるというのは翠星石にとって辛いのだ。
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:11:13.07 ID:xX5OR2J40
蒼星石はもうすぐ終わるよ・・・・・・ほらこれを飲んで少し落ち着いて・・・・・・
ディスプレイのある方向からは首を動かせない翠星石の口元に蒼星石が液体が満ちたコップを近づける。
口に含むと柑橘類の酸味としゅわっとした炭酸が広がった。
それは尿の色に似たCCレモンだった。
奇しくもディスプレイには尿を流してぶるぶると恥ずかしげに震える水銀燈が映し出されている。
あああん・・・と無駄に艶かしく呟いた瞬間に翠星石はCCレモンをぶぷーーーーっと噴き出した。
ひゃっほう♪ 蒼星石の楽しげな声はあふっあふっと苦しげに喘ぐ翠星石には聞こえない。
こ・・・こんの馬鹿っ! 嫌がらせはやめやがれですぅ!!
いや善意の行動のつもりだったんだけどね。タイミングの問題だよ・・・さすが水銀燈というべきかな。
だいたいなんで炭酸飲料なんですか! 普通に水でいいじゃないですか!
御免御免怒らないでよ・・・・・・牛乳飲む?
こんなの見た後じゃ飲めるわけねーーーーですよこの変態石!
おっふぅ・・・冗談だってば・・・ほらお水だよ・・・ちゃんと飲めるかい? それより画面をちゃんと見るんだよ・・・。
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:15:54.16 ID:xX5OR2J40
再度差し出されたコップに警戒しながらも口をつけつつ蒼星石に疑問をぶつける。
・・・どうしてこんな事をするんですか・・・。
質問は次の映像が終わってから受け付けるよ。
翠星石は短い悲鳴をあげた。
蒼星石は再び沈黙した。
翠星石も最早問う事はせず早く映像が終わりやがれと心の中で祈るしかなかった。
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:30:53.28 ID:xX5OR2J40
4
次の映像は見慣れた部屋から始まった。
パソコン・・・ベッド・・・お菓子とジュースが置かれたテーブル・・・乙女達の鞄・・・苦しげな表情のジュン・・・。
えーここは桜田家のジュン君のお部屋・・・そして今ジュン君は大ピンチに陥っております・・・蒼星石の楽しげな声。
どたどたと騒がしい足音が響く・・・・・・カメラが上を向くとジュンが必死の形相で廊下に駆けていった。
腹痛+便意という誰もが人生の中で何度も味わう苦しみに現在進行形で苛まれているジュン君はトイレを目指し走ります。
ジュンの背中をカメラが追う・・・・・・二階のトイレに辿り着いたジュンは扉をあけて驚愕の声をあげた。
真紅が便座に居た。
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:34:31.57 ID:xX5OR2J40
うわあっ!? 入ってたのか!?
レディーの排便に闖入するとはとんでもない下僕ね・・・落ち着き払った真紅の声。
ていうか鍵かけろよっ!・・・あとどれぐらいで終わるんだ!?
レディーの排便を急がせるなんてどうしようもない下僕ね。
急いでるんだ!!
冷静になりなさいジュン・・・長い人生の中ではどうしようもなく切羽詰った状況に陥る事は何度もあるのよ・・・その度にみっともなく慌てふためいて?
こんな凄い便意に見舞われたら誰だって慌てるだろうがっ!
生きる事は闘う事でしょ? 己を責め苛む便意にすら耐えられずして人生のどの困難に立ち向かえるというの? 世の辛辣な風当たりはもっと酷烈だわ。
まぁ便意ってある意味最強の敵ではあるけどね・・・お腹痛いのにトイレが見当たらないその瞬間なんか特に・・・蒼星石が小さくぼそりと言う。
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:37:56.57 ID:xX5OR2J40
有難い講釈は後で紅茶を淹れながらいくらでも聞くからさ! 今はとにかく勘弁してくれ!
ならばそこに座って飲み物でも嗜みながら待っていなさい・・・今用意するわ・・・ふふ・・・日頃の紅茶の礼よ・・・。
いやそんな暇ないからさ! ていうか飲み物ってなんだよ!!
知らない振りとは白々しいね?・・・ジュン君?
背後からの声にびくんと震えるジュン・・・振り返るとカメラを構えた蒼星石が居る・・・なにしてるんだ?
撮影だよもちろん・・・僕が何を撮るかは大方の察しがつくよね?・・・それより真紅に注目だよジュン君。
この変態め言いながら真紅に視線を向け直す・・・真紅は棒状の何かと細長い透明のチューブと注射器を持って作業している。
なんだそれ?
カテーテルよ。
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:41:41.17 ID:xX5OR2J40
事も無げに言い放つ真紅にジュンは絶句した・・・・・・そして真紅がご馳走しようとしている飲み物の正体を理解した。
先ずトイレットペーパーで尿道口を綺麗に拭く・・・カテーテルの挿入する部分に潤滑剤代わりの唾液を塗る・・・
右手でつるつるの割れ目をぱっくりと開き・・・カテーテルを丁寧に挿入する・・・んっ・・・
余計な移動を防ぐべくテープでカテーテルを太腿に固定する・・・カテーテルの一方にチューブをつける・・・。
真紅が使っているのはバルーンかい?・・・蒼星石が質問する。
ええ・・・ネラトンも悪くないけどバルーンのしっかりとした安定感が好みなのだわ。
ちゃんと膀胱に入れないと膨らませた時に痛い目に合うから気を付けなよ。
ふふ・・・そのスリルがバルーンカテーテルの醍醐味でもあるのよ・・・。
膀胱炎等の危険が常にあるからね・・・カテーテルを使う時はきちんとした防菌処理を行わないと駄目だよ!
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:43:50.87 ID:xX5OR2J40
ジュンには二人が何を言っているかさっぱり分からない・・・トイレ内に立ち込める異様な雰囲気が便意を一時忘れさせていた。
挿入が終わるとバルーンを膨らませるべく注射器をカテーテルに装着する・・・そして注射器を押し込んで空気を送る・・・。
そして空気を送り終えた注射器を外してチューブの先端をジュンに差し出した。
飲みますか? 飲みませんか?
いやいや飲むわけないだろっ!?
大丈夫よ・・・んっ・・・カテーテルが膀胱に引っかかってるのが分かるわ・・・外気に触れてないから汚くないのだわ・・・。
そういう問題じゃないだろ!?・・・そこで便意がぶり返して腹を押さえる。
レディーが用意した飲み物は喜んで頂くのが紳士というものよ? ジュンもまだまだなのだわ。
さっきも言っただろうが! 僕は今トイレをすませたいだけなんだよっ!
だからこそ今は落ち着いて私のオシッコを味わうべきなよ・・・私は薔薇乙女・・・ジュンは蝶のように私の黄金の蜜を吸い尽くせばいいのだわ・・・。
あーもう分かった! 一階のトイレに行くっ!! 小便は自分で飲んでろっ!・・・勢いよくトイレから出る。
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:48:57.86 ID:xX5OR2J40
あっ! 待ちなさい!!・・・・・もう! レディーの排便に興味を示さないなんてとんでもない下僕ね!
折角準備を整えたのにね・・・・・・ねぇ真紅? よかった僕に飲ませてくれないかな? その蜜。
悪いけどお断りするのだわ。・・・全くジュンは何も分かってないのね・・・。
真紅はジュン君に飲んで貰いたかったんだよね? 初めてをジュン君にあげたかったんだよね?
そんな事!・・・・・・・・あるの・・・・・・だわっ!もう!本当にあの下僕には困ったものねっ!!
あはは! 意地を張らないで素直に飲んで下さいと頼めばよかったのにね・・・それじゃ僕はジュン君の後を追って一階に行ってくるから。
ええ・・・しょうがないから自分でオシッコを飲むわ・・・ずずっ・・・しょっぱいのだわ・・・・・・これはきっと涙の味。
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:51:53.79 ID:xX5OR2J40
一階のトイレを覗くと雛苺が便座に腰掛けていた。
ジュンどうしたのー?
まさか一階にまで先客が居るとは想像していなかったジュンは・・・うわっ! その! 御免! ていうかお前も鍵かけろよっ!!
ジュンもウンチしにきたの?
そうなんだけどさ!! あーもう雛苺!! あとどれぐらいかかる!!
後はお尻を拭くだけなのよ。
そうか!! なるべく早く済ませてくれ!! 終わったら呼んでくれ!・・・トイレの外に出ようとしたところでカメラに気づく。
拭きますか? 拭きませんか?
背後から聞こえた声にジュンは振り返る。
蒼星石!? またお前かっ!?
ウンコを我慢するジュン君の表情にはたまらないものがあるよね。
意味わかんねぇ! トイレに入っちゃってごめんな雛苺!
ねぇジュン・・・トイレから出ようとするジュンに雛苺が呼びかける・・・・・・お願いがあるの。
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 09:59:16.64 ID:xX5OR2J40
お願い? そんなの後でいくらでも聞いてやるから! 今は早く尻を拭いてくれ!
お願いはそれなの。雛のお尻を拭いてほしいの。
え!? なんで!?
駄目?
いや駄目っていうか! 僕はもう限界なんだよ!! 冗談はやめてくれ本気で!
ジュンが拭いてくれなくちゃ雛はここから動かないもーん。
なん・・・だと・・・ジュンが腹を押さえながら怒ったような顔で思考を巡らせて・・・あぁもう分かったよ! 拭けばいいんだろ!!
お願いするの!・・・そう言うと元気一杯に便座から下りる雛苺。
え?
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:03:29.90 ID:xX5OR2J40
戸惑うジュンを尻目に雛苺は右手で秘所を隠しながら両脚を大きく開いて身体を後ろに傾ける・・・でんぐり返しのような姿勢。
ウンコが付着した肛門がジュンの眼前に晒される。
唖然としたジュンの表情を訝しがる雛苺・・・ジュン? どうしたの? 拭いてくれないの?
はっと我に返りトイレットペーパーに手を伸ばすが・・・苦渋を滲ませた声で雛苺に言う。
もうそろそろ僕も限界だしツッコミを入れる暇も無いんだが・・・一つだけ言いたい・・・何故前を隠すんだ?
ジュンは雛のあそこを見たいの?
そういう訳じゃなくてさ・・・尻まで拭かせといて今更隠す必要あるのかなぁって・・・。
それが乙女心ってものなんだよ・・・時にはあそこを人前に晒すぐらいなら死を選ぶというぐらいに乙女心は高潔かつ愚かでそして複雑なものなんだ。
分からん・・・それがジュンの心底からの本音だという事が分かる。
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:09:20.30 ID:xX5OR2J40
でもジュンが望むなら・・・雛は全然構わないのよ?・・・隠している右手が横に動く・・・。
いいやいいって! 見たくないって!・・・いや見たくないっていうのも雛苺に失礼なのか・・・? あーもう分からん! 兎に角ケツ拭くぞ!
二枚重ねのトイレットペーパーを手にとって雛苺のお尻を拭き始める。
蒼星石がふと呟いた・・・何かに似てると思ったらこれ赤ちゃんのおしめを取り替えてるみたいだよね。
赤ちゃんという単語にジュンはどう反応していいか分からないようだった・・・雛苺は・・・えへへ・・・じゃあジュンは雛のお父様?・・・と言った。
お父様は既に居るだろ・・・ローゼンってオムツ交換とかしてくれてたのか?・・・ていうかお前らオムツした事あるのか?
うーん覚えてないの・・・お父様が駄目なら・・・お兄様?
年齢の離れた妹のオムツの世話をする兄の図か・・・微笑ましいようでなかなかマニア度の高いシチュエーションだね。
微笑ましいだけだろ・・・なんだよマニアって・・・。
お兄様・・・雛の垂れたウンチからピーナッツ探して食べていいのよ?
黙っとけ!・・・口調は荒いが手つきは丁寧である。
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:12:14.45 ID:xX5OR2J40
ジュンの拭き方とっても優しいの・・・切れ痔とは無縁なの。
流石ジュン君は優しいねー紳士だねーお兄様だねー。
うるさいなっ!・・・って雛苺まで撮っていいのか?
恥ずかしいけどいいの・・・ジュンに雛のウンチ見られてとっても恥ずかしいの。
いやーんなのーといった感じで雛苺は両頬に手を添えて身体をくねくね。
じゃあなんでお願いなんかするんだよ!
恥ずかしいからいいんじゃないか・・・ジュン君もまだまだだね。
ジュンはまだまだなんかじゃないのよ蒼星石・・・ジュンをお股を見れば一目瞭然なの!
っ!?・・・ジュンが驚愕の表情を浮かべる。
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:15:53.49 ID:xX5OR2J40
若しかしてジュン君ってば雛苺のお尻を拭きながら興奮してるのかい?
そそそそそんな事ないぞ! ほら雛苺終わったぞ!! 綺麗になったぞ!!
どうもありがとうなのジュン・・・雛苺がドレスを履きなおして立ち上がる。
溜息一つ・・・ようやくこの苦しみから解放される・・・ジュンは素早くズボンと下着を脱ぎ捨てると雛苺の温もりが残る便座に腰掛ける。
いざ!・・・はっとして前を向くとカメラを構えた蒼星石とにこにこ顔の雛苺がジュンを見つめている。
こっちは気にしないで排泄に集中していいよ。
お前らなにしてんだよ! 早く出てけよ!!
それは出来ないね・・・だってジュン君のこの姿を撮る為にジュースに下剤を入れたりしてトイレに行かせるよう仕向けたんだよ?
あっさりと真相を吐露されてどう反応していいか分からないジュンは呆けた顔である。
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:20:47.19 ID:xX5OR2J40
・・・え? なんでそんな事を?
さっきも言ったじゃないか・・・ジュン君が排泄している姿をばっちり撮る為さ!
不意に便意が一気に襲い掛かってきてジュンは言葉を発せなくなった・・・恨みをたっぷり込めた眼で蒼星石を睨みつける。
とっても辛そうな顔なの。
我慢は身体によくないよジュン君・・・僕らがちゃんと見守ってるから大丈夫だよ・・・さぁ安心してウンコをひり出して!
クソっ・・・ぐ・・・あぁっ・・・お前らが見てるから・・・出せないんだろうが・・・!!
と言いつつもジュン君の息子さんはご立派に起立してるけどね・・・・・・モザイク無しのそれは半分頭っ隠しのシャイなスキンボーイ。
っ!?
ゆー! 素直になっちゃえなの!
腹が轟々と唸り肛門がひくひくと音無き断末魔をあげているのだろう・・・ジュンの顔に絶望が浮かんだ。
ジュンの状態の変化を敏感に察した雛苺と蒼星石が歓声をあげた瞬間・・・ぼちゃぼちゃぼちゃ・・・トイレに固体が落下する水音。
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:24:44.01 ID:xX5OR2J40
ぷるぷると震えて俯いているジュンは指の先まで真っ赤である。
可愛いよ・・・ジュン君凄く可愛いよ・・・。
ジュンったらとっても恥ずかしがり屋さんなの。
お前ら・・・覚えてろよ・・・。
勿論だよ! 僕の記憶の中にもばっちり刻まれたしこうして映像としても残してるし。
うわっ! 馬鹿っ! やっぱり忘れろカメラを渡せ!
それよりもジュン・・・お水を流した方がいいと思うの・・・臭いが充満してるのよ? 深呼吸していい?
慌ててレバーを捻るとやけに大きな音を立ててウンコが流されていった。
詰まらなくてよかったね?
五月蝿いっ! ・・・ああ厄日だ・・・なんて災難だ・・・梅岡に寄せ書き色紙をプレゼントかまされたあの時以来の・・・。
ついでにゲロ吐いちゃうの?
もう頼むから黙ってくれ!・・・・・・ええいもう開き直るぞ! ここまで恥をかいたらもう進むしかないっ!
ようこそ・・・ウンコの世界へ・・・蒼星石がそう言うとカメラを雛苺に渡した。
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:26:56.21 ID:xX5OR2J40
うゆ? どうしたの蒼星石?
ちょっと代わって欲しいんだ・・・ねぇジュン君? 僕もお願いがあるんだけど・・・聞いてくれるかい?
・・・・・・どうせウンコ関連だろ?
流石鋭い! 実は僕もジュン君と同じ下剤を飲んでたんだよね!
・・・それで?
うん・・・だからさちょっと僕もウンコしたいんだけど・・・いいかな?
つまりさっさと便座からどけって事か? やれやれさっきは無理に排便させようとしてたくせに勝手だな・・・。
違うよ・・・ジュン君は座ったままでいいんだ・・・蒼星石はズボンと下着を脱ぎ捨てるとジュンの側に歩み寄る。
・・・お前らに恥じらいという概念は無いのか? 乙女ってのは男の前で平気で肌を晒すものなのか?
僕はジュン君にしか見せたくないよ。
あっさりと返されてジュンは言葉に詰まった。
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:29:54.94 ID:xX5OR2J40
蒼星石はジュンの前・・・膝と膝の間・・・に僅かに空いている部分にジュンに背中を向けて座る。
僕のマスターはお爺さんだけど・・・好意も抱いてるけど・・・それはジュン君に対してのものとは違うんだよね。
うゆー・・・雛は巴にも許しちゃうかもしれない尻軽なのー・・・。
よく分からん・・・・・・やや投げやりで簡素な返事だがそれは照れているからに違いない。
あとそれとジュン君・・・ちょっとジュン君の息子さんを移動させて欲しいな・・・今のままじゃ僕のお尻の穴が塞がれてしまってるんだ。
これまでで最も顔を赤くしながらジュンは息子の位置を変えようとしたがどうすればいいのか分からないようで困惑している。
背中にあてがう感じでいいよ?・・・それともジュン君の息子さんにかけちゃう?・・・にやにやと笑う蒼星石もどこか照れが混じっている。
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:32:09.23 ID:xX5OR2J40
いい! 本当にいいから!!・・・もぞもぞと股間の辺りに手をやる・・・どうやら背中にあてがうようだ。
いやージュン君の大きいね! 硬いね! 温かいね!! んっ・・・。
ぶるりと震えて蒼星石の身体に力が入る・・・するとその肩にジュンの手が置かれた。
ジュン君・・・?
今日は僕はかなり酷い目に合わされた・・・だからこれぐらいいいだろ? ていうかもう我慢できないんだよ。
張りつめた息子を蒼星石の背中を擦り付け始める。
あ・・・ジュン君・・・。
・・・駄目か?・・・。
・・・駄目だよ・・・。
・・・そうか・・・悪かった。
消沈したジュンに蒼星石はにやっと笑いかける・・・そんな中途半端なやり方じゃ駄目って事だよ!
え? あっ!!・・・蒼星石は一旦腰を浮かせるとジュンの息子を自分の股下に入れた・・・いわゆる素股に近い体勢である。
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:35:04.86 ID:xX5OR2J40
これじゃ満足できないかな?
・・・無理言ってごめんな。
僕はジュン君がしたいのなら最後までだってしていいんだよ?・・・今はちょっとお腹が痛くて無理だけど。
・・・ん? あ! そうか蒼星石お前!! クソっ! やっぱり離せ!!
あはは! もう遅いよジュン君!・・・蒼星石がそう言うとジュンは悲鳴をあげた。
うあああああ!! 人のモノにウンコぶっかけるんじゃねぇ!!
ローション代わりだよ・・・まだ濡れてないから擦れると痛いしね・・・下痢気味だから丁度いいし。
蒼星石が腰を動かしだす・・・結局ジュンは文句を言いつつも蒼星石に素股をされている状況から無理に脱出する必要はないと判断したらしい。
むしろ蒼星石が動きやすいように両手で身体を支えてさえいる。
蒼星石はジュンの息子を刺激しながらも少しずつウンコを排泄している。
うゆー途中までとてもいい雰囲気で胸がドキドキしてたのに結局ウンチ塗れなのー。
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:40:31.09 ID:xX5OR2J40
呆れたような口調だが興奮が含まれている声音である。
んっ! どうジュン君? 気持ちいいかな!
くっ・・・臭いがかなりキツイけど! 悪くないな!
次第に口数が減っていきついにトイレ内はくちゅくちゅというウンコ塗れの蒼星石の股とジュンの息子が擦り合う音だけになる。
カメラを操作している雛苺も二人の行為を凝視しているのか時折荒い鼻息が聞こえるだけでじっと黙っている。
ふと蒼星石が口を開く・・・・・あとでちゃんと綺麗に洗わないと! ばい菌が入って炎症起こしちゃうよ!
ジュンが応える・・・それは一緒に風呂に入ろうという事か!
雛苺が続く・・・雛もご一緒したいのー!!
真紅も誘って皆で洗いっこしようか!!
そうだな!!
楽しそうなのー!!
あはは!!!!・・・どこか奇妙な和やかさに満ちた笑声が三人の口から溢れる。
・・・ジュン君! 僕もうそろそろ駄目だっ!!
ああ僕もだ!
仲良くいっちゃえー!! ごーごーごー!!
ああああああああああっ!!
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:42:21.11 ID:xX5OR2J40
ぶしゅりゅーーーー!!
先ず蒼星石が叫んでウンコを発射させる・・・絶頂と同時の排泄は蒼星石にかつてない快楽を齎した。
次にジュンが射精する・・・蒼星石の勢いのあるウンコがとどめの刺激になった。
思わず蒼星石を後ろから抱きしめる。
暫く荒い息遣いが続いた。
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:46:09.42 ID:xX5OR2J40
・・・ちょっとジュン気をつけてほしいのー!!・・・精液が雛苺のすぐ近くに飛び散っていた。
・・・ああ・・・ごめん・・・気の無い返事は疲れているからだろう。
ふぅ・・・ジュン君。
ん?
汚しちゃったね・・・?
ジュンの息子とその周辺は蒼星石のウンコがべっとり付着していた。
ごめんね・・・僕が責任をもってちゃんと綺麗にするからさ・・・。
・・・いや汚したのは・・・僕の方だろ。
汚しただなんて言わないでほしいな・・・僕はジュン君と出来て凄く嬉しいんだよ?
なら蒼星石も汚したとは言うなよ?
ジュン君・・・・・・有難う。
もしかして雛って空気になっちゃってる?
雛苺のぼやきで二人は我に返って・・・それから三人で顔を見合わせて笑った。
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:48:05.99 ID:xX5OR2J40
いやもう白状するとだな・・・僕もそのウンコとかって嫌いじゃないんだよ・・・正直興奮してるのがバレないようにしてた。
照れながら言うジュンはすっきりした表情。
分かってたよ・・・カメラで撮られたりして怒鳴りつつも嬉しそうだったしね。
さっきも真紅の小便に興味があったんだけどな・・・ちょっと真紅のぶっ飛びっぷりに引いてしまった。
いきなりカテーテルを使用するのはどうかと思うのよ。
真紅は頭がいいけど間抜けな部分があるからね。
それは聞き捨てならないわね?
トイレの入り口に真紅が立っていた。
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 10:49:23.07 ID:xX5OR2J40
真紅・・・・・・さっきはすまん・・・・・・お前の好意を台無ししてしまって。
私にも落ち度があったわ・・・謝らないで頂戴・・・それよりもそろそろ翠星石とのりが戻ってくる頃だから片付けを始めた方がいいのだわ。
おっと・・・それは大変だな・・・とりあえず僕がここを始末しとくから真紅達は風呂に入ってこい。
こっそり蒼星石のウンコを食べるつもりなの?
ジュン君・・・っ!
いや違うから!! 単に僕一人でやった方が仕事が早いってだけだから!!
冗談はそれくらいにしておいてさっさと行くわよ。
真紅がトイレから出る・・・蒼星石がそれに続き・・・最後に雛苺がジュンにカメラを向けながら。
あ! そうだジュン! 皆で一緒にお風呂に入るって約束したよね!
覚えてるよ・・・すぐに行くから待っててくれ。
はいなのー!!
そして雛苺が扉を閉めて映像が終わる。
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:00:24.40 ID:xX5OR2J40
5
第一の映像の時と違う翠星石の反応に蒼星石は満足している。
翠星石は身体を震わせながら・・・ジュン・・・と呟いた。
ジュンが登場すると翠星石は不幸中の幸いを見出したかのように微笑んでいた。
しかし真紅が現れて二人のやり取りが映し出されると一気に青ざめていった。
映像の中のジュンは気づいてなかったようだが翠星石は乙女にしか分からない視点で真紅の心中を見抜いていた。
明らかな好意・・・と呼ぶにはあまりにも露骨過ぎるそれが真紅の言動の端々に示されていた。
ただ真紅はちょっと間の抜けている部分と色々損をしている自尊心があるので企みは空回りに終わっていたが。
ジュンが真紅を放っておいて二階のトイレから飛び出すと翠星石はほっと安堵の溜息を漏らした。
しかし心の中では自分の知らないところで抜け駆けをしていた真紅に対する怒りが仄かに燃え立っていた。
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:04:06.96 ID:xX5OR2J40
嫉妬かい?・・・蒼星石の声。
はっとする・・・ちちちち違いますです! なぁに言ってやがるですか!!・・・。
そうです・・・違うんです・・・これは違うんですよ・・・ぶつぶつと呟いている。
翠星石は分かりやすいね・・・だからこそ他人からの指摘を絶対に認めようとしない・・・我が姉ながらとんでもない意地っ張りだね。
喧しいですよ蒼星石・・・誰があんなチビ人間なんか・・・!
あれ? いつ僕がジュン君と嫉妬を結びつけたっけ?
・・・っ!!・・・会話をするだけ泥沼・・・いや無駄だという気がして翠星石は口を噤んだ。
落ち着け・・・落ち着くんです・・・乱れていた心を深呼吸をする事で整える・・・。
だが一階のトイレに到着したジュンが雛苺の尻を赤ん坊のように拭いている様を見て再び心揺れる。
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:04:21.52 ID:tIkYgB8GO
汚物で確かめ合う絆、なんと素晴らしい!
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:04:41.15 ID:alAbHyqrO
こんな愛の形があってもいいじゃない
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:14:07.50 ID:xX5OR2J40
翠星石の声が映像の中の二人に届く筈がないのに。
それでも翠星石は言わずにはいられない。
翠星石の中で暴れ狂う感情はやはり嫉妬で。
最早それを隠そうともしないで。
隣で笑みを湛えている蒼星石すら頭に無く。
雛苺の甘ったるい声と要求にもジュンは応えているのがどうしても。
どうしても翠星石を掻き乱す。
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:17:11.06 ID:xX5OR2J40
画面に下半身を丸出しにしたジュンが映しだされた。
すると翠星石は口を閉ざして黙り込んだ。
その顔は暗闇の中でもはっきり判るほどに赤く染まっていった。
腹痛に苛まれているジュンの姿を見ていると自分でもよく分からない感情が芽生えてくる。
翠星石はしっかりと画面を注視している己に気づいた。
・・・なにを考えているんですか私はっ!
・・・しっかりするですっ! チビ人間はチビ人間でチビでチビでチビだからつまりつまりどうでもいいんですっ!
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:20:29.44 ID:xX5OR2J40
せっかく持ち直した敢然とした態度は画面に映るジュンの息子を見た瞬間にあっけ無く崩れた。
ジュン君はモザイクをかけてくれと言ってたけど・・・既に皮というモザイクがかかってるよね?
冗談めかした言葉に翠星石はどう答えていいか分からないでいた。
思わずぎゅっと目を閉じてしまったがすぐに蒼星石の指が開かせようとする。
翠星石はそれが画面を見る口実になった事に気づいていた。
だって蒼星石が無理に見せようとするから仕方ないんですよ・・・仕方ないんですっ!
蒼星石は勿論そんな翠星石の心情を察している。
画面のジュンはいよいよ便意に耐え切れずに苦悶の表情で。
翠星石の腹の中に妖しく蠢く小さな違和感・・・。
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:23:08.82 ID:xX5OR2J40
ジュンの排便が終わると蒼星石が画面に映るようになった。
それからのジュンと蒼星石の二人の会話と行動を翠星石は見た。
二人は睦まじげに便座に腰掛けて言葉を交わしている。
ジュンには蒼星石の後ろしか見えていないから。
蒼星石がこの時どんな表情を浮かべていたか知らない。
翠星石には分かった・・・分かってしまった。
ジュンにまるで抱き抱えられているように身体を密着させている蒼星石が。
妹がジュンに向けている感情の正体を見抜いてしまった。
それからジュンと蒼星石が性交紛いの行為をする段になって翠星石は・・・。
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:27:54.75 ID:xX5OR2J40
すぐ側で佇んでいる双子の妹を憎たらしい。
自然と罵倒が口から飛び出す。
いつの間にか翠星石の頬を涙が伝っている。
蒼星石は何も言わない。
翠星石の怒声が暗室に響く。
暫くしてディスプレイに映像の再生が終了した事を知らせる合図が表示された。
蒼星石がパソコンに歩み寄り何か作業をするとディスプレイから光が消えた。
蒼星石がくるりと翠星石に向き直る。
双子の姉妹の視線が交錯する。
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:31:30.61 ID:xX5OR2J40
6
睨みつけてくる翠星石に蒼星石が言う。
別にジュン君は翠星石の恋人って訳じゃないよね?
・・・知ってたくせに。
知ってけど・・・僕が遠慮をする理由にはならないよ。
どうして・・・こんなのを見せつけるんですか・・・翠星石に対する当てつけですか・・・!
違うよ・・・いや多少はそういう気持ちがあったかもしれない・・・ジュン君と一緒に暮らしている翠星石を妬ましく思った時もある。
っ・・・! ううっ!! 蒼星石の裏切り者っ!
だが趣旨は違う・・・君にこの映像を見てもらったのはね・・・むしろ翠星石の為でもあるんだよ。
・・・翠星石の為? ははっ! つまり蒼星石とジュンはとーっても仲が良いから翠星石にこんな映像を見せて諦めろと言いたいわけですね!?
・・・翠星石・・・君は最近・・・寂しくなかったかい?
・・・何を言ってやがるですか?
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:32:55.45 ID:xX5OR2J40
疎外感と言っていいかな・・・自分が周りから取り残されてしまった・・・そんな気持ちを感じてなかったかい?
翠星石はここに来る前の事を思い出した・・・確かにジュンや真紅達と自分の間にどこか隔たりがあるのを感じていた。
嫌われてるとかそういうのじゃなくて・・・もっと別のどうしようもなく埋め難い隔絶を。
ついでに言っておくと僕とジュン君は恋人になったわけじゃないよ?・・・自嘲気味な口調で言う。
白々しいですね・・・あんな・・・あんな事までしといて・・・。
ジュン君の名誉の為にも言っておくと最後までした事はない・・・最後まではね。
翠星石は蒼星石を睨む。
でも翠星石が望むなら・・・君はきっとジュン君と僕と同じような・・・もしかしたらそれ以上の事ができるようになる。
さっきから蒼星石の言葉の意味が理解できない・・・いやしたくなかった・・・でも自分は理解しなければいけないのだろう。
今自分は重要な場面に立ち会っている・・・色々な事を含めて・・・そして果てにあるのは離別か・・・それとも・・・。
・・・説明するです。
うん。
どういう事か・・・話しやがれですっ!!
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:35:33.68 ID:xX5OR2J40
簡単に言うとね・・・僕や真紅達ととジュン君は・・・目覚めてしまったんだよ。
・・・目覚めた?
映像を見ておかしいと思わなかったかい? 姉妹達があんな風になってて。
見せられた二つの映像を回想する・・・汚らしい排泄物に塗れて平然と笑い合う姉妹達の姿を。
・・・狂ってるとしか思えないです・・・。
まだそう見えるよね・・・・・・だから翠星石も狂ってもらう為に今夜この映像を見せたんだよ。
蒼星石は真顔。
翠星石は本当に妹が狂ったのだと思った。
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:37:43.54 ID:xX5OR2J40
きっかけはそれぞれ違った。
単なる興味本位で触れてみたら意外に自分に合っていたと気づいた姉妹いる。
その悦びを分かち合いたくて無理やり他の姉妹を引きずり込んだり。
偶然その悦びを知った姉妹もいる。
最初は恥ずかしさ等で他の姉妹に言えなかったけど。
お互いにその悦びを知っていると分かったら複数人で楽しむようになって。
そうして既に翠星石以外の姉妹とジュン君はその悦びを共有する仲間として関係しあってるんだ。
翠星石がここ最近感じていた疎外感や寂しさの正体はそれ。
・・・翠星石の言葉を借りれば。
もう皆狂ってしまってるんだ。
だから正常な翠星石は僕等と距離があるように感じている。
まぁウンコやオシッコ等の汚物に悦びを見出しているなんていうのは狂っていると言われてもしょうがないかもしれないね。
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:40:02.22 ID:xX5OR2J40
・・・どうして言ってくれなかったんですか?
例えちゃんと場を整えて丁寧に説明したところで翠星石は快く理解したかい?
・・・しなかった・・・でしょうね。
僕だって翠星石の立場でいきなりウンコ云々なんて言われてもドン引きするしかないだろうからね。
だからってこんな無茶苦茶なやり方・・・。
時には無理やりが最良の結果に繋がる事もあるしね・・・それにさっきも言ったけどこれは翠星石の為でもあるんだ。
距離を埋める為ですか・・・?
その通り・・・ねぇ翠星石・・・自分だけ何も知らないっていうのはとても悲しい事だと思わないかい?
・・・知らなければよかったという事もあります・・・。
翠星石にとってこれがそれにあたるのかな?
・・・・・・。
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:42:14.12 ID:xX5OR2J40
ちなみに今夜のこの事は皆の総意で行われている・・・つまり皆が翠星石を気にかけている。
・・・理解できないです・・・。
え?
全く理解できないって言ったんですぅ!! お前らの狂った価値観なんてっ! 汚らしい狂人ですお前ら全員!!
こんな事なら何も知らないでいれば良かったです!!
それは唐突に起こった。
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:44:37.87 ID:xX5OR2J40
最初は小さくて違和感だったそれがすぐさま猛烈な勢いで膨張する。
翠星石はその正体を瞬時に看破する。
それは腹痛だった。
そして便意を伴っていた。
最悪の組み合わせが翠星石を苛む。
・・・映像を見せられた直後にこれは・・・あまりにもタイミングが良すぎる。
腹の痛みと便意の苦しみで乱れる頭が必死に解答を模索する。
不意に脳裏に映像の中の蒼星石の言葉が浮かんだ・・・・・・下剤・・・・・・。
そして・・・そうだ・・あの時・・・!!
・・・蒼星石が飲ませてくれたあの水・・・!! あれに・・・!!
どうやら利いてきたみたいだね?
翠星石は妹を罵倒しようと口を開いたが無様な呻き声しか出ない。
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:47:26.80 ID:xX5OR2J40
苦しみはじっと耐えてるから延々と続くんだ・・・受け入れるか・・・受け入れなければ・・・どちらかを選べばそれはすぐに終わる。
そ・・・蒼星石ぃ・・・!!
もちろんどちらを選んでも僕らは翠星石を尊重するよ・・・受け入れないを選択しても他の姉妹達との絆は失われない。
おかしな事言うなですぅ! 蒼星石は距離があると言いました! なら翠星石が後者を選んだら絆なんて無くなります!!
そうかな?
そうに決まってます! 一旦離れてしまえばどちらかが歩み寄らない限り隔たりは消えないんです!!
なら僕らは翠星石に歩み寄ろうとしているんだ。
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:49:47.52 ID:xX5OR2J40
蒼星石は語りながら翠星石の背後に回る・・・これまで翠星石の首と頭を固定していた器具を外した。
ところで翠星石・・・僕はまだ君に二つ言ってない事があったんだ・・・下を見てご覧。
翠星石は視線を下に向けて絶句した。
自分が腰掛けていたのは普通の椅子ではなかった。
それは本来トイレにあるべきもの。
便利だよね・・・今はそういう家具調の一見して普通の椅子としか思えないモノもあるんだ・・・そういえば便利という漢字には便が含まれているね・・・ふふっ!
それは便座だった。
そしてもう一つは・・・入り口のところにスイッチがあるから点けてくれないかな・・・・・・ジュン君。
え?
翠星石が呆けた声を出すとカチッという音がし天井の電灯が光を放つ。
暗室を形成していた闇が払拭される。
その闇に声を殺し身動きせずじっと潜んでいた者達が姿を現した。
翠星石は身体を縛られたままの状態で後方へ首を巡らせる。
映像の中で饗宴を繰り広げていた登場人物達が勢揃いしていた。
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:52:23.46 ID:xX5OR2J40
水銀燈。
狂人とは流石にあんまりだわぁ。
真紅。
まぁあの映像を見る限りではそう呼ばれても仕方ないのだわ。
雪華綺晶。
黒薔薇のお姉様はとんでもない淫らっぷりでしたね。
雛苺。
暫くは牛乳を冷静な気分で見ることができそうにないのー。
そしてジュン。
蒼星石・・・皮は冗談になってないよ・・・。
あははごめんごめん・・・・・・翠星石・・・黙ってて御免よ・・・・・・・実は皆ずっと居たんだよねっ!
いきなり軽妙な口振りに変化した蒼星石が笑って言う。
翠星石は腹痛も便意も忘れてただ呆然と居並ぶ姉妹達を見ている。
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:54:30.01 ID:xX5OR2J40
真紅達は翠星石の前方へ移動した。
翠星石は彼女達に囲まれたような形で対峙する。
蘇った腹痛と便意に苛まれながらもぐっと睨みつける。
その剣幕にたじろぐ事もなく真紅達は翠星石に微笑みかける。
縄を外そうか・・・ジュンが言った。
そうだね・・・蒼星石が異論を唱える事もなく翠星石を解放する。
あっさりと縄を外されて些か拍子抜けしたもののすぐさま蒼星石達を睨んだ。
蒼星石達はただ微笑みながら翠星石を見つめている。
184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 12:56:43.06 ID:xX5OR2J40
・・・ああ! 今にもウンコが漏れてしまいそうなのに構ってる暇はありません!
翠星石は部屋の外に飛び出そうとしたが扉のノブに手が届かない。
・・・焦っていると背後からひょいと抱っこされる・・・記憶に無いぐらい優しい抱っこだった。
翠星石は振り向かない・・・礼も言わない。
独り言のようにジュンが呟いた。
残念だな・・・でもそれが翠星石の選択なら仕方ない。
ぴたりと翠星石の動きが止まり・・・ゆっくりと振り返った。
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:12:33.48 ID:xX5OR2J40
ジュン・・・・・・翠星石は・・・・・・翠星石はっ・・・!! どうすればいいんですかっ・・・!
自分で考えて自分決めるのが最良だよ。
・・・いきなりこんな部屋に連れてこられて・・・訳の分からん映像を見せられて・・・下剤なんぞを飲まされて!
・・・いったい何なんですかっ! 翠星石の為にって言われてもっ!
・・・蒼星石に言われた通り・・・最近翠星石とジュン達はなんとなく上手くいってないと感じてて・・・
それでどうにかしたいと考えてて・・・今夜もここに来る時大事な話があるっていうから・・・
現状を打開できると思っていたのに・・・・・・こんな真相だったなんて・・・翠星石の手に負えんです・・・。
翠星石の頬を涙が伝う。
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:17:47.76 ID:xX5OR2J40
ジュン達は真摯な面持ちで翠星石に言う。
さっきも蒼星石が言っただろ? 僕らは翠星石がどちらを選ぼうと・・・僕らと翠星石の関係は・・・絆は変わらない。
そうよぉ・・・両者の間に気まずい秘密があったからこそ行き違いが生じたのだから・・・それを取っ払ってしまえば・・・。
無理に趣味嗜好を共有しなくとも分かり合える筈だわ・・・ちょっとやり方が強引過ぎたのはこちらの非よ・・・謝るわ。
でも出来るなら翠薔薇のお姉様にも私達の悦びを知って欲しかったんです・・・だって大切な大切な姉妹なんですから・・・。
もう雛達と翠星石には蟠りは無いのよ・・・翠星石が雛達を受け入れられなくても・・・雛達は翠星石を受け入れるの。
どうするんだい翠星石? 部屋の外に出て廊下を渡ればすぐに普通のトイレに辿り着ける。
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:19:16.87 ID:xX5OR2J40
翠星石は扉のノブに手をかけている。
扉を開けてこの部屋から出ればそれは姉妹達を受け入れないという事になる。
だが受け入れるのならば・・・翠星石は部屋の中央の家具調の椅子のような便座を見る。
あの便座に腰掛けて皆が見てる前で便意を解放すればいい。
姉妹達の言葉に嘘はない・・・部屋から出て・・受け入れなくても・・・ここ最近の隔たりは無くなっている・・・。
時折ジュン達の姿が見えなくなったりはするけど・・・事情を理解している・・・理解しているつもりの自分は寂しさや疎外感を感じる事もない。
・・・もし・・・もし受け入れる方を選んだら・・・どうなるのだろうか・・・。
ノブに手をかけるまでの過程は強引で強制的だったが結果は翠星石に委ねられていた。
・・・翠星石は・・・この扉を・・・。
開けますか?
開けませんか?
俯いていた頭が上がった。
翠星石の心に冷静さが戻る。
今や限界にまで達している便意も腹痛も彼女の決断を迷わせる事無かった。
翠星石は扉を
195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:22:37.73 ID:vjk2ttQk0
開ける
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:23:16.78 ID:GGgLxeCtO
開けて!!
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:23:57.08 ID:alAbHyqrO
ゴクリ・・・
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:24:30.76 ID:kZMhSycHO
開けない
199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 13:27:00.58 ID:J4q+wX3J0
開けちゃダメだ
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:04:40.74 ID:xX5OR2J40
翠星石は扉を開けた。
ジュンは抱っこした時と同じ優しさで翠星石を床に下ろした。
翠星石はジュンの方は見ないようにしながら扉を閉めた。
寒々しい電灯の光が照らす廊下を走ってトイレに向かった。
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:07:39.75 ID:xX5OR2J40
・・・トイレの扉は半開きだった。
もちろん背の低い翠星石が扉を開くのに困らないようにという配慮だろう。
翠星石の胸になんともいえない切なさがこみ上げたがそれはすぐに消えた。
中に入ると便座の側に雑誌を積み上げた台座が設置してある。
これもジュン達の配慮の一つですかねと思ったが・・・この教会には水銀燈が住んでいるのだ。
・・・翼のある彼女なら台座を必要としないかもですし・・・・・・考えても無駄な事ですぅ。
台座を使って便座によじ登る・・・中に転がり落ちないようにしながら下着を脱いだ。
翠星石はトイレのタンクの方に身体を向けて便座を跨ぐ・・・洋式トイレなのに和式トイレでするような姿勢になる。
小さな身体で人間用のトイレに普通に座ろうとするのはかなり難しいのだ。
かといって幼児用のトイレ・・・いわゆるおまるでするのはちょっと気が引けた。
翠星石は身体の力を抜いた・・・途端に排泄が始まった。
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:10:15.93 ID:xX5OR2J40
出すものを出し終えると腹痛も便意も消えた。
流す直前に出したものを観察してみた。
自分が出したものとはいえ・・・嫌悪感が湧き上がるのを抑えられない。
・・・それが普通なんですぅ・・・改めて姉妹達との価値観の違いを感じた。
水を流し下着を履き直しトイレから出ると先程の部屋から姉妹達の声が聞こえた。
何をしているのか気になったが・・・翠星石は教会の出口に向かって歩いた。
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:13:40.32 ID:xX5OR2J40
外は晴れていた。
月と星が美しく輝く夜空の中を翠星石は一人で飛んだ。
ジュンの家に戻るとのりが出迎えた。
皆何処に行ったの?と心配を顔に浮かべたのりを見て翠星石は無性に抱きつきたくなった。
表情を見られたくなかったので俯きながらのりの胸に飛び込んだ。
のりは少し驚いた様子だったがすぐに持ち前の包容力を発揮して翠星石を優しく抱きしめ返す。
何処に行ってたの? 何かあったの?・・・等とのりは問わなかった。
暫く無言の時が続いた後。
泣いてもいいですか?
のりは言葉では応えなかった。
腕の中で震える翠星石の声はのりの胸の中にだけ響いた。
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:16:07.51 ID:xX5OR2J40
季節が一つ過ぎた頃。
午後二時。
ティータイムを伝えにジュンの部屋に行くと唇を重ねている二人が居た。
ジュンと蒼星石だった。
二人の側には散らばった下着と幼児用トイレがあった。
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:19:09.14 ID:xX5OR2J40
あの夜以降二人の仲は急速に進展し・・・少し前に恋人として付き合っていく事を決めたのだった。
二人の口からそれを告げられると翠星石は素直に祝福した。
何となくこうなる事を予想していた。
おめでとうですぅと言う姉に対して蒼星石はちょっと驚いていたようだった。
翠星石はジュンに向き直った。
ジュン・・・蒼星石を幸せにするですよ・・・絶対に。
幸せにするよ・・・いや二人で幸せになる・・・絶対に。
翠星石の心は自分でも不思議なくらいに心が落ち着いていた。
きっとのりの胸の中で涙と一緒に何かを流してしまったのだろうと思った。
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:21:26.65 ID:xX5OR2J40
翠星石は扉の陰から愛し合う二人をこっそり窺う。
おまるから漂う臭いに眉を顰めつつもその表情は明るい。
時折過去の選択の正否を考えてしまう事もある。
もしあの時ああしていたら・・・を想像して違った世界を頭の中で描いたり。
それを現在と比較してみたりする事もある。
扉を開けた自分と扉を開けなかった自分。
二つは同時には存在し得ない。
どちらかを選ばなければならなかった。
自分は扉を開けたのだ。
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:26:44.99 ID:xX5OR2J40
・・・ティータイムはのりと翠星石の二人で楽しみましょう。
・・・二人の幸せを邪魔しちゃいけないですからね。
ジュンが蒼星石に向けた愛しているという囁きがウンコの臭気と共に半開きの扉の隙間を抜けて翠星石に届いた。
「・・・くっせーですぅ」
翠星石は小さな呟きを漏らすと扉の前から静かに去った。
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:29:28.16 ID:W2boJepHO
こんな内容なのになぜか切ない気持ちに…俺病気なのか?
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:31:05.41 ID:vjk2ttQk0
>>229俺もお前と同じ病気だったのか
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:40:41.40 ID:xX5OR2J40
階下に向かう途中でジュンの部屋から聞こえてくる声が増えたのが分かった。
水銀燈や雪華綺晶達もやって来たのだろう。
和やかで親しげな雰囲気が扉一枚を隔てて伝わってきた。
今度は開けなかった。
終わり
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:43:56.00 ID:Bx6/L0VG0
ただの変態スカトロものだと思って読み始めたのに、この切ない気持ちは何…?
乙
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:52:57.26 ID:alAbHyqrO
あれ?カナでてねーじゃん!
黄金ネタだけに金糸雀大活躍するかと思ってたのに!!
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 14:59:47.99 ID:xX5OR2J40
こんな糞スレを読んでしまった皆様に謝りたい気持ちで一杯です
すまんこ
開かないENDは脳内で補完しておいて下さい・・・
いえこんな糞SSの事なんてとっとと忘れて下さい
それでは失礼しました
>>237
金糸雀は軟禁されてみっちゃんさん専用のウンコ製造機になっている
というネタを何処かに織り込もうとしましたがなんか生々しかったので断念しました
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/04/06(月) 15:04:16.15 ID:GGgLxeCtO
切なくなった
乙
・翠星石「くっせーですぅ」
・管理人 のオススメSS(2015/07/04追加)
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