■はじめに
もっちもちのわらび餅だ〜!!助けてくれ〜!!
モチモチモチモチモチモチ
モチチチチチチチチチチ…
皆さんこんにちは、バーグハンバーグバーグのまきのと、鎌倉大仏の背中です。
わたしは今、この写真からも分かるとおり、鎌倉に来ております。先ほどのもっちもちなわらび餅が食べられるお店も、この鎌倉にあるんですよ。
さて、鎌倉といえば関東地方からスッといける観光地として多くの人が賑わう趣のある街でございます。「和」を存分に楽しめるレストランや雑貨屋が軒を連ねるのですが、中でも鎌倉は甘味処やスイーツが盛り上がっている街としても有名です。駅前の小町通りには大小さまざまな甘味処が並び、競い合うようにお客さんの舌をソイヤソイヤと楽しませている様子はまさにお祭り騒ぎのよう。
でもそんなにお店がたくさんあったら、どこを攻略していったらいいのか分からなくなり、そのうちに完全に気が狂ってふらっと道路に飛び出し、車にはねられて絶命することは自明の理。さらに9月はシルバーウィークというまさかの5連休が控えており、鎌倉へ足を運ぶ人もたくさんいるかと思います。
そんな人々に差をつけるべく、「もじゃもじゃスイーツおじさん」という異名を今考えたわたくしが鎌倉のオススメ甘味処をいくつかご紹介したいと思います。おじいちゃんおばあちゃん孝行のために連れていくといいかもしれません!
■尋常ならざるもっちり感。「こ寿々」のモチモチわらび餅
最初にご紹介するのは、鎌倉駅から少し東に抜けた、鶴岡八幡宮にほど近い「段葛 こ寿々(だんかずら こすず)」さん。手打ちそばなどが有名なんですが、今回甘味処として紹介させていただきますね。
取材ということで、特別に2階へ上がらせていただきました。めちゃめちゃ旅館的な感じがして、良さの極北を感じています。泊まりたい…。
こちらが「こ寿々」さんのわらび餅。四角い…かわいい…おいしそう…。三拍子揃ってる…。
このぷにぷに感、お分かりいただけますでしょうか?本わらび粉を使用しているので、ハチャメチャに弾力があるのです。この楊枝では切ることが出来ませんでした。
黒蜜がたっぷりと染みこんでおり、きな粉も適量にまぶされてまさにわらび餅としてベストコンディション。やばいですね。
あ…いつもスーパーとかで買って食べてたわらび餅を10とすると、これは2億だわ…。過激なほどモチモチ…。
ここまで弾力があるわらび餅、食べたことなかったです。一個も大きめの作りなので満足度もめちゃ高。昭和8年に建てられたこの建物のイキフン(雰囲気の業界用語です)も相まって、旨味が何倍にも掛け合わされています。5個なので、5回しかこの旨味を体験できないのが何とも悲しい。2京個食べさせて〜〜!!!
もう二つしかない…。ですがまた来ることを約束し、胃の中へ…。「わらび餅のてっぺん」がここにあったなという印象でした。もう市販のわらび餅は食べられないよ〜。
ちなみに普段お客さんを通す1階はこんな感じ。こちらも落ち着いた配色でまとめられた居心地のよさそうな空間ですね。
さて、次のお店に向かいます。ちなみにこちら、逆再生で歩いているようにやってみたんですが、一切意味はありませんでした。なんでこんなの作ったんだろ。
■「涼」を体感せよ!「不動茶屋」のクリーム白玉あずき
次にご紹介するお店は、小町通りから少し離れたところにある「不動茶屋」さん。
緑あふれる空間に和と洋のイキフン(雰囲気の業界用語です)がマッチした素敵な店がまえで、まさに隠れ家と言った印象です。
めっちゃ落ち着いた空間で数時間居座りたくなりますよね。こちらはラーメン・つけ麺・カレーなどのしっかりしたランチもあるのですが、ここでいただくのは甘味の王様、「クリーム白玉あずき」だ〜〜!
はい、こちらがクリーム白玉あずきでございます。きなこと黒蜜がまぶされたアイスクリームの下には、ごろごろとま〜るい白玉が…。
完全な「球」として鎮座しております…。うまそ〜〜〜。
で、食べてみたんですが、「うまそ〜〜〜」じゃない…。「うまい」だ…ッッ!!すっとぼけた顔になっていますが、それだけ旨味があるってことなんですよ。
甘味としてクリーム白玉あずきは王道なイメージはありますが、その王道を何の迷いもなくまっすぐに突き進んだ結果のような、とても完成された味でした。白玉、アイスクリーム、あずき、お互いがお互いを高め合う味の三銃士…one for all, all for one…。
さらにこのお店の素晴らしいところは、屋外のテラス席。
溢れすぎる緑の崖!最盛期にはアサガオが一面ば〜っと咲き乱れるそうです。
そしてその崖下に祀られた「岩窟不動尊」の横で、光と緑のシャワーを浴びながらいただくことが出来るのです。この「和」に特化した立地、凍狂(とうきょう)にありまっか?おまへんでっしゃろ?
鳥の鳴き声しか聞こえない誰にも邪魔してこない素晴らしい空間で食べるクリーム白玉あずきは、まさに至高の味でした。200億点!
というわけで、最後のお店に向かいます。↑こちらも後ろ向きに歩いて逆再生にしてみたんですが、自分しか動いてないので普通に歩いているだけになりました。いよいよもって無意味の極地に達した感があります。
■秋の大三角形?「花鈴」のみたらし団子を体験せよ
さて最後は、北鎌倉駅から鎌倉駅方面へ線路沿いに歩いて行くと見えてくる「花鈴」さんです。建物の前に緑が溢れすぎていて通りすぎてしまいそうですが、ちゃんとあります。
お店の前には、江戸時代の茶屋かと思わせてくれるような赤い縁台が。木漏れ日がさしこんでめちゃくちゃ涼しい…。
風情…。
風情しかない…。
お店の中は小ぢんまりとしているかと思いきや、奥にぐーんと広がっており、ビッグダディぐらいの大家族で入っても全く問題ありません。インテリアや置物一つ一つにこだわりが感じられる居心地のいい空間です。
飄々とした店主のおやっさんが出してくれたのが、このお店自慢のみたらし団子。ゆずシャーベットもつけることができるので、がっつりつけてみました。
こうして持ってみると、イメージしているのより少し小さめですね。それだけおいしさが凝縮されてるということなのかもしれません。
う、うまい…。
そこまで主張は強くないんですが、無量大数個ぐらい食べられるような飽きのこないしっとりとした味わい。弾力も半端ではなく、もっちもち。むっちゅむちゅでした。いや、めっちょめちょかな?いや、もっちもちでした。さらに焦げ目の香ばしさも今までに感じたことの無い深みが出ておりました。
つまり超絶うましってコト!!!!
で、あったかいお茶をいただきます。ズズズ…、う、だんごに合いすぎる…。
さらにゆずシャーベットも。シンプルながら冷たくって気持ちいい…。
この「みたらし団子」→「お茶」→「シャーベット」というコンビネーションで食べたんですが、これが本当に良かったです。で、ふと配列を見てみると…。
秋の大三角形になっとるやないか〜〜!!!!
味のトライアングル〜〜!!(チーン)(トライアングルの音です)
常温→あったかい→冷たいの連携がこんなに旨味を引き出してくれるなんて…。三銃士ときて、ここではトライアングルかい…。今宵は眠りにつくまでトライアングルを鳴らさせてもらうよ…(???)。
■おわりに
いかがでしたでしょうか?どのお店も「もちもち」なものが含まれていたので、わたしの胃の中はもう食べたものがボヨンボヨンとバウンドしております。「あ、蹴った!」という感覚って、もしかしたらこうなのかもしれません。
シルバーウィークも近いということで、皆さんのおじいちゃんおばあちゃんがまだまだ元気果汁100%であるならば、ぜひこちらのお店に一緒に行ってみてはいかがでしょうか?多分お金は出してくれると思いますよ。何故ならそれが「孫の役得」ってものだから…。
それではさようなら。今度はローマのスイーツ特集でお会いしましょう(その企画は一切あがっていませんが、もしかしたらワンチャンあるかも、と思い記させていただきます)。
■今回ご紹介したOMISEの情報
【わらび餅の段葛こ寿々】
営業時間:11:30~18:30
住所:鎌倉市小町2-13-4
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
【クリーム白玉あずきの不動茶屋】
営業時間:11:00~17:00
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-2-21
定休日:水曜日
【みたらし団子の花鈴】
営業時間:10:30~17:00
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内395
定休日:なし
ライター:まきの ゆうき
株式会社バーグハンバーグバーグに所属する人。横浜でカレーを食べていたら店員のインド人に「カミガタ、スゴイ」と言われた実績を買われてこの記事を執筆した Twitter:@yuuki