ドイツで開催中のフランクフルトモーターショーより。韓国の自動車メーカー、ヒュンダイがコンセプトカー「N2025 Vision Gran Turismo」を発表、公開しました。ヒュンダイが得意とする燃料電池車(FCV)のノウハウを注ぎ込んだレーシングマシンです。
N2025 Vision Gran Turismoは各ホイールに高出力のモーターを内蔵します。最大出力は燃料電池スタックから得られる670hpにブレーキ回生で蓄えたキャパシターからのアシスト201hpを加えた871hp。車重は972kg。
マシンのスタイリングは、持ち上げられたノーズやボディから独立したフェンダー、リアカウル上部の垂直フィンなど、全体的にル・マン24時間レースを走るLMPマシンの雰囲気を漂わせます。またテール部分のデザインは同じVison Gran Turismoモデルの「シャパラル 2X VGT」ともよく似た印象です。
N2025 Vision Gran Turismoはクリーンエネルギーの利用にフォーカスした設計で、内燃機関を備えるエンジンは搭載していません。そのため、紹介動画の走行シーンではエンジン音ではなくモーターやタービンが発する比較的高い音が鳴り響きます。
N2025 Vision Gran Turismoはグランツーリスモ6用の追加車種としてダウンロード提供される予定です。
ちなみに車名の頭文字 "N" は、ヒュンダイが新たに設立・展開するブランドの名称。主に高性能車種を扱うブランドになる予定で、Nブランドの車には世界ラリー選手権(WRC)への参戦で得た開発ノウハウを注ぎ込むとしています。