戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://ggsoku.com/2015/09/why-reduce-cores-on-snapdragon-820/


クアルコム幹部、「Snapdragon 820」がクアッドコアとなる削減理由を語る | GGSOKU - ガジェット速報

クアルコム幹部、「Snapdragon 820」がクアッドコアとなる削減理由を語る

MyDriversは17日(現地時間)、米クアルコムの幹部が「Snapdragon 820」に搭載されているCPUコア数が4つとされた理由を語ったと伝えています。

記事115.1

現在、クアルコムが誇る最新のフラッグシップSoC「Snapdragon 810」は計8つのCPUコアからなるオクタコアSoCである一方で、2016年第1四半期中にも登場する見込みのSnapdragon 820においては、CPUコアの数がその半分へと削減されることが既に判明しています。

その決定を下した背景には、同社の掲げる目標がユーザーエクスペリエンス(UX)や製品の品質を追求することにあり、プロセッサのコア数にこだわることではなかったことや、性能および電力効率を最適化した自社開発の次世代CPUコア「Kryo」ならば、4コアで十分にあらゆる処理を実行することが可能といった事情が存在していることが、今回明らかにされました。

記事115.2

また、Snapdragon 820においては、マルチスレッドの処理効率の向上やCPUコア以外のあらゆるパーツの最適化を図るとともに、とりわけシングルコアおよびシングルスレッド性能の向上に注力したとされていますが、先日にはSnapdragon 820のパフォーマンスおよび電力効率は、ともに “Snapdragon 810の最大2倍” に達することが公式に明言されています(過去記事)。

そのほか、クアルコムによると、他の多くの多コアSoCのように低性能・低消費電力のCPUコアを用いてSoCのコア数を増やすよりも、少数個の高性能なCPUコアから構成されるSoCの方が全体的なパフォーマンスは高いものとなるほか、「Hexagon 680」や「Spetra」のような新技術(過去記事[1][2])を実装したことで、全体的なUXも向上させることに成功しているとのことです。

記事115.3

「Kryo」では、Snapdragon 810の2倍の性能および電力効率を実現することが謳われる

今後モバイルデバイス向けのソフトウェアやアプリがより一層マルチコア(マルチスレッド)処理に最適化されていくとするならば、より多コア化を進めていくべきなのかもしれませんが、少なくとも現状においては、シングルコア(シングルスレッド)処理性能を最優先で向上させた方が実使用上のパフォーマンスはより優れたものになるということなのでしょうか。

いずれにせよ、これまでの発表を振り返る限りでは、Snapdragon 820がここ数年でも屈指の高性能かつ高機能なチップとして開発されていることだけは間違いなさそうです。

[MyDrivers via GizmoChina]

ソーシャルシェア

著者

有福 志隆

有福 志隆

2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。

コメント投稿

Access Ranking

Latest Posts