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こんにちは! 編集部の古賀です。
常にニュアンス&フィーリング。しかしそれが常にうまい。 どんな家にも必ずあるであろう、もはや計量不要の目分量で作るレシピ。 ざっくりでいいから教えてくださいと募集したところくるわくるわ家庭の味が。投稿発表3回目です。 一時はレシピのレベルが上がり、上級者こそ目分量なのだな…と悟りを開く域へ達した当コーナー。 しかし今回は一周回ってざっくりした簡単レシピが集まったように思います。 ひらけ目分量!
古賀及子(こがちかこ)
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。好きな食べ物は「ミラノサンドC」とすることをこのほど決心。> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes 「ダバ」で計量鍋に湯を沸かして、鶏モモ肉二枚を入れて表面が白くなったらすぐに湯だけ捨てる。モモ肉が残った鍋に長ネギの青いところと生姜(皮ごと)を加えて、「醤油をダバ・ダバ・ダバ、酒をダバ・ダバ入れて」5分か10分か煮れば完成。
煮卵を添えれば、立派に料理と言い張れるものになります。 タケモト 古賀:「『いい意味での頭の悪いレシピ』がご所望との事でしたので…」といただきました。ありがとうございます、待ってたんですよこういうのを! すぐにうちでもやるやつだ。
しかし最後に煮卵を添えてるところがやっぱりこの方料理お上手なんだろうなと思われます。この最後の一行が料理べた(私)との違いなのであろう…。 煮卵の力はでかい(写真はこちらの記事より)
さて今週も、日本各地の郷土料理や食材を取材する「うまいもんプロデューサー」担当の弊社 関根 が同席しております。関根さん、こんにちは。
関根:ダバダバダバダバ〜♪って音が脳内再生されてます。こんにちは関根です。 当初のイメージどおりの目分量レシピですね。簡単だけど絶対おいしいやつですよねこれ。そっと出してくる煮卵がやっぱりにくい。 肉味噌ならぬ鯖味噌(鯖の味噌煮ではない方の)グリルで焼いた鯖を皮と骨を取ってほぐし、味噌と合わせます。味噌の量は適当。多目の方がおいしいかも。鯖のくさみがなくなったらでいいかなー、ぐらいです。
白ご飯と一緒に食べるとサイコー!子供の頃から好きで、母も適当に合わせてたわ〜、って言ってました(^_^;) カナ 古賀:鯖って自宅で扱う食材の一つの柱ですよね。味噌煮はよくうちでもやりますが、肉味噌の要領で調味料的にこしらえるのは目からうろこでした。しかも超てきとうで簡単。
関根:肉味噌の進化系ですね!魚の日持ちする加工品って結構ないんです。これは瓶詰めにしたら道の駅のヒット商品になりうるポテンシャルがありそう!すばらしい目分量レシピありがとうございます。 味噌と合わせるという選択肢を得て、鯖使いとしてのレベルがアップした…!(写真はこちらの記事より)
ツナ缶とフジッコで米を炊け無洗米3合に対し、炊飯器の3合分のところまで水を入れて、ツナ缶とふじっこをまるっと入れて、炊飯スタート。
ツナとふじっこがいい仕事をしてくれるので、味付けはしません。ぴーひょろろーと炊飯器が鳴れば、おいしい炊き込みご飯の出来上がりです。 コドモが多数集まった時のごはんに最適です。 ぶしこ 古賀:目分量レシピプロジェクトで推している缶詰どばー系、これは元気いいですね! ふじっこを使うところもすばらしい。子供らがわしわし食べているのが目にうかびすぎる。
関根:これは目分量の方程式の一角である缶詰に、簡単レシピの王道の炊飯器を掛け合わせたハイブリッドレシピですね。これ家でやろう…。 このレシピにはこんな高級ツナ缶じゃないほうが合いそうですな(写真はこちらの記事より)
ミートソースをキャベツで薄めるこんにちは。自分量レシピの「キャベツのミートソース煮」です。
余ったキャベツ(丸一個〜1/4くらい?だいたいが鍋にはいるサイズならばいいです)を少しの水を入れてコンソメキューブ(ないなら要らないです)と共に蓋して火にかけ、かさが減ったかな?くらいまで煮ます。 ミートソースの缶詰めかパウチを全部入れて少し煮込めば完成です。味が薄かったらもう少し煮て濃すぎたら水を足せば大丈夫。 キャベツ丸一個って家で見ると急に大きくなる野菜の代表ですが、これで食べきれます。 ヒロ丸 古賀:ミートソースの缶詰とかパウチパックって味がすごく濃いんですよね。キャベツで薄めるというのはハッとしました。「その発想はなかった」ってやつです。
関根:余ったキャベツや白菜をコンソメと塩コショウで煮るっていうのをよく家でやっていたのですが、ミートソース缶を入れるという発想はなかったです。キャベツとか余りがちなので生活の知恵も詰まった目分量レシピです。 パスタのパウチパックといえばこちらの記事もすごいです
缶詰は徹底的に使う古賀:缶詰ってどばっと鍋にあけたあと、水でゆすいでその水を調理に使ったりしますが、そこを徹底的にやるレシピが2件きてます。
ツナと春雨の卵とじです。フライパンにツナ缶をあけます。
その缶に水を入れて、ゆすぐようにしながら最後の一滴までツナエキスを入れます。併せて洗い物を減らします。缶に四杯か五杯、ツナ缶の油っぽさが消えるまで繰り返します。 中華だしをいれます。練りタイプでも顆粒でも。 ここで初めてフライパンに点火します。 お好みで青菜やモヤシを入れたら美味しいです。 スープが沸いたら春雨を入れます。水分を含んだら、フライパンに直接キッチンばさみを突っ込んで適当に切ります。 春雨に火が通ったら卵でとじて出来上がりです おっか 「小松菜とサバ缶の煮物」
小松菜1束を洗って、ざく切りします。 鍋を火にかけてゴマ油を入れ、小松菜の茎の部分を炒め、次に葉の部分を投入して炒めます。 しんなりしたらサバ缶を入れ、缶の半分ほどの水を加えます。このとき、缶に残ったサバと汁をこそげるようにします。 味噌煮など味付けしてあるサバ缶ならこのまま、水煮の場合には、醤油や味醂を適当に入れます。小松菜の茎が、好みの柔らかさになったら出来上がりです。 10分で出来て、すごく美味しいです! マダムすいか 関根:みなさん缶詰の使い方がめちゃくちゃ上手いですね。ある意味で出汁や調味料ような使い方をしているように見受けられます。
「出汁・調味料代わりに缶詰を」新しい標語ができました! 舞茸が食パンの上で本気出す舞茸チーズトースト
材料…舞茸、食パン、とろけるチーズ、マヨネーズ 舞茸はひとつかみ(ほぐして食パンに広げて乗っかるくらいの量)を30秒くらいチンします。←僅かにかさが減る 食パンにマヨネーズを好きな量塗り広げチンした舞茸を乗せとろけるチーズを乗せてトースト。 以上です。 粗挽き胡椒を追加してもよいです。 舞茸をあらかじめチンするのは念のためなのでめんどうならそのまま乗せてもいいです。 おすすめの絶品トーストです。 はづき 画像もはづきさんから!
古賀:これ、テキストだけだと美味しさがわからなかったのですが、画像を見てその思いが一瞬で改まりました。舞茸のポテンシャルが食パンでここまで生きるとは。
ピザ(トースト)は目分量レシピの一大テーマですね。 関根:これは絶対おいしい!パンを細かく切って一口大にすればワインにも日本酒にも合う万能の酒の肴になりそうです。 キッチンバサミで刺身のツマを切る酒のつまみ用の、イカ納豆のレシピです。まな板不要ですが、キッチンバサミはあると便利ですので、100円ショップで買っておきましょう。
必要な材料 (割引シールの貼ってある)イカ刺し 納豆(小分け2〜3パック) 塩味の調味料 調理 納豆を好きなだけ混ぜます。 キッチンバサミで刺身のツマを2センチくらいに切ります。 大葉があったら、それもキッチンバサミで適当に切ります。 納豆とイカ刺しに入っていた薬味と調味料を入れます。 醤油をだばだば入れます。 混ぜます。 完成です。 お好きな薬味を足してもいいですし、醤油をめんつゆに変えてもいいです。 ツマが液体を吸うので、調味料は多めに入れます。 ツマや大葉まで全部食べきれる、いいレシピだと思います。 くらだし 古賀:私も時短でキッチンバサミはすごくよく使うのですが、しかしそれで刺身のツマを切るか〜そうか〜。なんていうのかな、ちょっと「悔しい」という感情が先立ちました。それ反則じゃないの? って! もう! うちでもすぐやるんだから!
関根:そもそも刺身のツマを何かに使おうと思ったことがなかったので、なんというか自分は何を見てこれまで生きてきたんだろうって考えさせられました。 そうか…目分量レシピの極意は視点を変えることなのかもしれない…(ブツブツ)。 当サイトではツマを刺身サラダに使っていました
今週のガチ
目分量レシピ「タプナード」
オリーブの缶詰1缶 アンチョビの缶詰1缶 ケイパーの瓶詰1瓶 バジルの葉5枚くらい レモン汁1個分くらい オリーブオイルどばどば これを全部フードプロセッサーにかける。 オイルが少ないとぽそぽそに、多いとどろどろになるので、その中間地点くらいで滑らかになるくらい。 ゆでたスパゲティに絡めるか、ゆでた野菜(アスパラとかジャガイモとか)にかけたりあえたりすれば、いくらでも食べられる神のごとき食べ物です。 ぶしこ 画像もぶしこさんより!
古賀:本気っぽい料理を目分量で乗り越える「今週のガチ」。今回は「タプナード」をいただいております。
だれやねん的な聞いたことない料理こそ目分量で作って鼻をあかしたい。その気持ちにぐいぐい刺さってきますね。 世界もきっと目分量で料理を作ってるわけですから、未知の料理こそ目分量で作っていきたいです。 あと「タプナード」って「サブナード」に似てますね。新宿の地下街の。 サブナード。(こちらの記事より)
関根:南フランスのプロヴァンス地方の郷土料理的なものですね。ふじこさんがおっしゃるとおり野菜やパスタに和えてもサイコーですし、バゲットに乗せてパーティーメニューにもできますね。
簡単なのにおしゃれ。ガサツな印象が先行しがちな目分量レシピの新たな一面を見た気がします(遠い目)。 あと「プロヴァンス」って響きだけでもおしゃれじゃないですか? 古賀:投稿、本当にたくさんありがとうございます! 正直全部採用なんです。でも全部載せてしまうと完全におなかいっぱいになってしまうので泣く泣く今回はこのへんで勘弁しといてやる次第です。
レアチーズケーキとか杏仁豆腐とか、甘いものの目分量レシピもすばらしいのが来ているのですがまた近々! 関根:回を重ねるごとに新しい世界が見えてきて、このまま続けていたら解脱できるような気がしてきました。次回も楽しみにしています! というわけで、まだまだ目分量のレシピ、募集しております。 地域の、おばあちゃんの、お母さんの、俺独自の、目分量レシピ、おまちしています!
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