2015年09月27日 18:05
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既婚男性雑談スレ2
- 428 :428 : 2015/09/26(土)20:14:41 ID:zG1
- 有名人の癌関連のニュースが相次いでいて、ふと思い出した昔のことを語りたい。
長い上にフェイク入れまくりで、辻褄が合わないかもだけどご容赦ください。長いので分ける。
Aさん:80代の男性。癌患者。
私:当時20代前半、新米医師。
Aさんには長年付き合っている持病があって定期的に受診をしていた。
そんなある日、持病とは全く関係のない場所で、癌が見つかった。自覚症状はほとんどなかった。
その当時私は癌治療の科を研修しており、Aさんの持病を診ていた科の主治医から連絡が入った。
「Aさんが転科した後はお前に受け持ってもらいたい。
ついては、これからAさんに癌の告知をするからお前も立ち会うといい。」
説明の場で初めて会ったAさんは、80代にはとても見えないような若々しい男性だった。
スリムで背が高くて背中もまがっていない。
いつも優しく微笑んでいて、柔らかな声で話をして、認知症の気配すらない。
Aさんの傍らには、同年代なのだろうけど、まるで少女のような小柄な奥さんが付き添っていた。
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- 主治医が検査の画像を見せながら説明を始めた。癌は、基本的には患者本人に告知する時代である。
「…Aさんね、自覚症状も無いから驚かれるかもしれないのだけど、画像のここ、これ、癌なんですよ」
思わずAさんの表情に目をやる。悲嘆するだろうか。呆然とするだろうか。
「へぇー(・A・)それは驚きました!わからないもんですなあ。」Aさんは目をまん丸にしてそう言ったのだ!
奥さんはちょっと眉毛を八の字にしたけど、Aさんと顔を見合せたあとは静かに説明を聞いていた。
その後何度かの通院を経て、治療方針が決定した。
私はAさんが化学療法のために入院したところから受け持ちを始めた。
「いやはや、癌だなんてびっくりしちゃったけど、先生これからよろしくお願いしますね」
担当医師として挨拶に行くと、Aさんは笑顔で頭を下げた。まるで孫のような年代の、ひよっこの私に。
とはいえ、癌の化学療法を新米医師が全て担えるわけがない。
細やかな治療方針や薬の投与量などは、私の上級医が指導・決定してくれていた。
その分私は、日々の診察や採血や検査結果説明など、はりきってAさんの病室へ通った。
そのたびにAさんは笑顔で、その日の体調なんかを教えてくれていた。 - 429 :428 : 2015/09/26(土)20:15:52 ID:zG1
- 幸いなことに、Aさんには化学療法が良く効いた。しかも、心配されていた副作用も軽度ですんだ。
治療前にさんざん、吐き気や倦怠感が予想されることを説明していたのに、
病院食をあらかた平らげたAさんは、
「すこし胃のあたりがムカムカしますけど、これは食べすぎですよね」と言って笑っていた。
予定されていた化学療法のコースが終わり、画像で効果判定をする日。
癌は見事なまでに縮小していた。私は声を上げて喜んだ。
さっそくAさんにそれを伝えに行った。でもAさんは狂喜乱舞するってわけじゃなく
「ほっほーぅ、それは良かった。おかげ様ですなあ。では一時退院できますかな?」と目を細めた。
化学療法の次のコースまでは外来治療になる。
特に問題はなかったので、さっそく退院の日取りを決めた。
退院前日の夜、治療経過のまとめと今後の治療方針を簡単に説明した。
いつも通り、Aさんは頷きながら聞く。説明が終わり、何か質問などはないか確認すると、
「あのう、一ついいですかな?」とAさん。…なんだか照れてる!?
「明日の朝、退院前の病院の朝食を抜いていただきたいのです。あ、食欲はあるのですが。」
「??いいですけど…朝10時退院なのに朝食を出さなかったら、Aさんお腹すきません?」
「ふふふ、実は…明日退院後に、家内ともぉにんぐを食べてから自宅に帰ろうと思っているのです!」
(*´∀`*)こんな顔をして、Aさんがのろけ始めたのだ!
でも明らかに発音し慣れていない「もぉにんぐ」。
声に出すとき、Aさんの目が少し丸くなっていた。思わずこっちもにやけてしまった。
翌日Aさんは、迎えに来た奥さんと仲良く並んで帰って行った。
どこかの喫茶店で、夫婦はモーニングを食べただろうか。
外来治療、次のコースの化学療法、と順調に進み、
そこで私は研修先が変わったのでAさんの担当から外れた。
Aさんの担当は上級医に引き継がれた。Aさんの体調は気になっていたが、
新しい研修先でも忙殺され、なかなか会いに行けない日が続いた。
翌年上級医から、Aさんが亡くなったことを告げられた。
癌は完治するものではなく、化学療法で抑えていたのだが次第に癌の勢力が上回ってしまった。
最終的には心臓の機能が落ちてしまったようだ。
しかし癌治療中とはいえ80代の高齢者であり、癌というよりは天寿を全うしたとも捉えられる。
ぎりぎりまで自宅での生活を楽しめており、穏やかな最期だったとのことだった。
癌の患者さんと出会ったり、最近のニュースを見たりすると、ふとAさんのことを思いだした。
何よりも奥さんとのデートを喜んでいた、Aさんの「家内ともぉにんぐ」という笑顔が浮かぶ。
2人に1人が癌と付き合わなければいけない時代なんだな。
Aさんは癌といい付き合いができた1人なのかもしれない。
感傷にひたって独り語りすまなかったな。気に障ることがあったらスルーしてください。 - 430 :名無しさん@おーぷん : 2015/09/26(土)21:24:45 ID:BeP
- >>428
確かに最後は残念な事に成りましたが、Aさんはきっと安らかに晩年を迎えられたと思います
どうか、この経験や体験を糧に、ゴッドハンド…までは行かなくても、
チョットした名医に成られる事を願いたいです - 431 :名無しさん@おーぷん : 2015/09/26(土)21:24:50 ID:r6S
- いい話だな
癌と良い付き合いができるかって結構医者次第の所あるからな…
良い医者ばかりじゃないし、中々上手く行くもんでもないけど、
ジョブズといい、川島なお美といい、民間療法を選んだ人は大体早死にしてしまってるし、
民間療法という名のトンデモ療法に騙される人が減ってほしいもんだ - 432 :428 : 2015/09/26(土)22:20:43 ID:zG1
- >>430
>>431
おお、レスありがとう!
民間療法だって、風邪とか軽い胃腸炎の時は大歓迎なんだがな。
私だって、自分が風邪ひいたら生姜・玉子酒で布団かぶって寝てるw
でも癌とか、神経変性とか、そういうののときは確立された現代医療を信頼してほしいものだよな。
少しでもいい治療法を!っていって、裏では想像を絶するような研究や討論が重ねられているのだから。
いつも振り返ってばかりだ。
自分はこの患者さんになにをできる?なにができた?って。
せめて患者さんの人生の一部に寄り添えるような診療ができたらいいんだけどな。
聞いてくれてありがとうな。 - 433 :名無しさん@おーぷん : 2015/09/26(土)22:24:46 ID:9hN
- すてきな先生だな
主治医になってください!!
本気のお願いです
お医者様皆があなたのようだったら、患者や家族はどんなに救われるだろう・・・・ - 434 :428 : 2015/09/26(土)22:56:12 ID:zG1
- >>433
かいかぶりすぎですぞw
すごく後悔することもあるんだ。もっとこういう言い方すればよかった、とかな。
しかしヌクモリティだなあ、みんな。どうか健康に気を付けておくれ。
久しぶりの暇な週末なんだ。もう酔いがまわってしまったよ。 - 435 :名無しさん@おーぷん : 2015/09/26(土)23:31:20 ID:9hN
- >>434
>すごく後悔することもあるんだ。もっとこういう言い方すればよかった、とかな。
うほっ、お返事ありがとうございます!!
そんなふうに密かに後悔したりしてくださる温かい血の通ったお医者様が、
今は多くない気がするんです<涙
匿名板でですが、今夜お会いできて本当にうれしかったです。ありがとうございました!
では、おやすみなさい!いい夢ごらんになってくださいね!
コメント
自分、しつこい心臓の病とお付き合い中だけど
病状の改善に声をあげて喜んでくれる人が担当してくれたなら
こんなに心強い事はないと思う。
どうせいつかは死ぬんです。病んでりゃいずれ苦痛は来ます。
どう過ごすか、どうすごせるかが難しいんです。
命と向き合う仕事は大変だと思いますが、この方がこれから先も変わらずにいてくれますように。
20前半新米医師?
単なるインターンの見習いだろ
寿命を延ばすだけが幸せでもないということ
年齢もあって自分の人生を鑑みて、運命と折り合いがついたんだろう。
男らしいお爺さんだね。やりたい事も慎ましい感じで良い、、、。
ホスピスがもっとあちこちにあったらなと思うよ
20代前半新米医師、って読んだ瞬間
読むのやめた
フェイク入れすぎ?
研修医もとりあえず医者じゃないの
つまり24歳
ただこれだとフェイク入れた意味ないけど
現役で入ってストレートに卒業なら24でギリギリ20代前半
だが確かにわざわざ20代前半って書く意味ないなw
むしろ突っ込みいれるなら「癌治療の科」って何だよって点かな
精神科以外なら大抵どの科に行っても癌の治療は扱うはずなんだが
緩和治療やホスピスって話でもないようだし
地元の県立ガンセンターは名前の通りガンがメイン
他の科もある
そして、研修医も多い
うちの旦那の時は内科は良かったが
外科がな……
辻褄のあわんところもあるのかも知れんが、いい話だと思った。
辻褄のあわんところもあるのかも知れんが、いい話だと思った。
二重すまん
民間療法も極端なものじゃなく医学的な治療と並行してOKな普通のもんならいいんだろうけどな。
ところで最近「釣りによくあるフレーズ集」的なもんをどっかで(ここの※だったか?)
読んだがしっかり盛り込まれてるのは気になったわ。
まあ真似して書くからそんな感じになる人もいるんだろうけどな。
>その当時私は癌治療の科を研修しており
とあるから研修医なんだろう
研修医という言葉を使わず、「医師として担当した」みたいなことを書くから勘違いしている人もいるみたいだけど
ひよっこという割に研修医という言葉を使わないあたり変なプライドがありそう
意識高い系の人が書いた文章だと思うと、この話の印象も変わってしまうな
癌と言い付き合い
この表現をしている限りこの医者は生涯三流医師だわ。
学歴コンプどもがこぞって批判してて笑える
こんな文章にすら穿った見方が出来る人はある意味すごい。
自分が癌になったらこういうお医者様に当たりたいもんだ。
なにがいい話なのかさっぱり分からない
80代の老人なんて寿命くるのが近いんだから本人も周りも覚悟できるし、そうなる前から死に対して向き合ってるだろう
20代とかこれからやりたいことがいっぱいの人とか
40代でまだまだ子供も大学卒業させなきゃとか、
50代で夫婦二人の老後のことを考えなきゃとか、そういった人達と全然違うだろうに
生きることに対しての執着が違いすぎていい話になんかまったく思えない
なんか色々と余裕がなさそうな奴がいるなあ。
もちっと力抜けよ。菊座が硬くなってるぞ。
高齢者だと癌の進行自体遅いし、特に症状がない場合「様子を見る」ということで積極的に治療せず事実上放置のほうが多いんじゃないか?
うちの祖父は肺がんだったけど、先に寿命が来たよ
セリフを凝って書いてるのは大体釣りだよな
こういう読みやすい文章ばかりまとめてくれたらいいのに。
※9
例えば「Aさん元々消化器内科→癌治療のために呼吸器内科へ転科」
みたいなことじゃないのかな。
読みやすい、というか言い回しが小説臭いよな
医師かどうか疑うレベルの文章だな
一般の人には受けがいい話だろうなと思った。
この人医者じゃないような気がする。
患者さんの見方が、専門家のそれじゃないんだよね。
分かる、医師だったら心情より病状や治療の効果や予後に注目する。
兄は医師だけど、仕事の話する時はその背景じゃなくて事実だけを淡々と話す。初めは心無いなぁと思ったけど1日に見る患者さんが多いから次第にそうなったんだろう。
1人1人に感情移入してたら医師は務まらないと思う。
20前半新米医師…
せいぜい研修医じゃね?
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