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箱庭にリアルな雨が降る、ミニ気象ボックス「Tempescope」発表。指定地域の予報に合わせ内部に天候を再現 - Engadget Japanese

ソフトウェアエンジニア兼ガジェットクリエイターの 河本健 氏をリーダーとする開発チームが、天気予報デバイス Tempescope を発表しました。専用のスマートフォンアプリで指定した地域の気象情報と連動し、透明なボックスの中に天気を「再現」します。

Tempescope は、9月30日よりクラウドファンディングサービス Indiegogo で製品化に向け出資を募集します。
 

Tempescope

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天気予報を知りたいだけなら、スマートフォンのブラウザーで天気予報のページを見れば用は足ります。しかしそれだと、雨や曇りの場合なんとなく気分も盛り上がらないものです。

Tempescope を使えば、たとえば確認したい場所の天気予報が雨なら透明なケースの中に実際に雨が降り、曇りなら雲が現れ、そして晴れなら明るくかがやきます。

たとえば玄関に置いておけば、出かけるときに Tempescope を一目見るだけでその日の天気が確認できます。またリビングやキッチンに置いておけば、後から雨の予報が出ている日に洗濯物を取り入れる目安にもなりそうです。

表現できる天気は、晴天、曇り、雨、雷の4種類。本体には Bluetooth 機能を搭載し、専用のスマートフォンアプリを通じて設定した場所の天気を再現します。
 
 
使用する目的に合わせて数時間後、または翌日の天気予報を再現する「Weather forecast」モードや、アプリで指定した場所の現在の天候を再現する「Sky sync」モードを用意。また「Manual」モードでは4つある天候表現のうちひとつを選んで継続的に再現させたり、順番を設定して次々と再現する天候を切り替えることも可能です。

さらに Tempescope チームはソフトウェア開発用の SDK を公開しています。腕に自信のあるユーザーならオリジナルのアプリを製作して Tempescope を利用することもできます。



Tempescope は9月30日よりクラウドファンディングサービス Indiegogo で製品化のため出資募集キャンペーンを開始します。すでにキャンペーンページは公開中。用意している出資枠は5ドルのサポーター枠、出資の見返りとしてTempescopeの未完成キットが受け取れる199ドルの枠、Temperscope完成品にカスタムロゴを入れられる299ドルの枠の3種類。目標とする合計出資額は39万8000ドルです。

キャンペーン期間内に目標出資額を獲得できれば、仕様確定~各種試験を経て2016年4月には出荷の計画です。

とはいえ、クラウドファンディングの常として心得ておきたいのは、計画には遅れがつきものだということ。Tempescope チームは Indiegogo のキャンペーンページにて「技術的な問題によってスケジュールに遅れが生じることがある」と明記しています。特に Tempescope の場合、内部に水を循環させる機構を備えることから解決の難しい水漏れの問題が生じる可能性もあるとしています。

ちなみに、Tempescope には天気予報で出てくる気候のうちひとつが足りません。それは「雪」。Tempescope 開発チームは雪を再現するためのアイデアはあるものの、それを実現するには2~3年かかるとのことで、残念ながら今回は見送りとなっています。

内部の水が汚れたりしないかという心配はあるものの、Tempescope はインテリアとしてもシンプルでデザインも良く、実際に役に立つデバイス。またホテルや劇場などの出入り口に置いておけば、外へ出ていくお客さんにもわかりやすく天気を知らせることができ、また喜ばれそうです。
箱庭にリアルな雨が降る、ミニ気象ボックス「Tempescope」発表。指定地域の予報に合わせ内部に天候を再現

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