983 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2006/08/29(火) 13:59:20 ID:SPSI5Kza
十数年前の夏、原因不明の皮膚病で突然顔面がブツブツだらけになった。
痒いので掻き毟って血膿まみれになったので、包帯でグルグル巻きにして暮らしていた。
ある日の夕方遅く、飼い犬が逃げたので暑い中歩き回って探していたら、近所の空き家の中で音がした。
てっきり犬だと思ってたので声もかけずに入ったら、いたのは犬じゃなく人間だった。
相手と目が合って「ヤベッ」と思っていたら、相手は一瞬の間をおいて「ぎゃあああああ!」と叫んで
ものすごい勢いで駆け出し、廊下に投げ出してあった家具につまづいて激しくすっ転びつつ逃げていった。
何がなんだかわからず周りをみたら、半裸の女の子が真っ青になってしゃがみこみ、こちらを見上げていた。
顔にあざがあったしただならぬ様子なので、これはイカンと慌てて近所のオバチャンを呼んで助けてもらった。
いわゆるデートレイプというやつで、初デートの途中で相手が豹変して殴りつけられ、空き家に連れ込まれ
間一髪のところで俺が登場したということだった。
あとから知ったことだが逃げた男は格闘技をやっていてガタイもでかく、とても俺がかなう相手ではなかった。
そんな奴が逃げ出した理由は、うす暗がりの中で血膿を垂らしたミイラ男(さんざん歩き回った後なので
包帯がズレ、血だらけの肉が半分見えていた)がノッソリ現れたので、てっきり本物のモンスターが出たと
思ったらしい。女の子も助けに来てくれたオバチャンも本気で怖がっていたしorz
病気はそれからすぐにケロっとなおり、今は跡すら残っていない。
今考えると、あの女の子を助けるために病気になったのかもしれない。

でもフラグはたたなかった。