Windows 10でバッテリー長持ちさせる6つの小技
充電なしで、できるだけ長く使おう!
今夏の最大のイベントは、新しいWindows 10へのアップグレードだったというユーザーだって多いかもしれませんよね。Windows 7や8.1からの無料のアップグレード特典を利用して、手持ちのマシンを次々と一斉アップグレードしたという人だって少なくないのでは?
これまでのマイクロソフトのOSと比較すると、いたってアップグレードは順調のようです。そこで今回は、新しく使い始めたWindows 10のラップトップやタブレットで、できるだけバッテリーを長持ちさせて使うための6つの小技をご紹介いたしましょう。意外と役立つ見逃していた設定などもあるかもよ~。
1. バッテリーセーバー
スタートメニューから設定を選び、システムをクリックすると、一覧に表示される「バッテリーセーバー」を使っていますか? Windows Phoneではお馴染みの機能が、新たにWindows 10へも実装されましたよ。
通常はバッテリー残量が20%を切った時点で、自動的にオンになるように設定されています。一部のバックグラウンドでの動作を完全に無効にする代わりに、消費電力を抑えて、少しでもバッテリーを長持ちさせようとする新機能。ただ、これをもっと早い時点で有効にする設定変更が可能になっていますよ。
充電なしで、あとどのくらいの時間使い続けられるか? その詳細をチェックすることもできるようになっています。どのアプリが、もっともバッテリーを消費しているのかだって一目瞭然。バックグラウンドでのメールチェックやライブタイルの情報更新などが不要という人は、マニュアル操作で早めにバッテリーセーバーを有効にすることを習慣づけてもよいかもしれませんね。
2. 電源とスリープ
設定画面のシステム一覧には「電源とスリープ」という項目も用意されています。
ディスプレイの電源を切ったり、スリープ状態に入るまでの時間設定を、外出先では可能な限り短くしてバッテリーの節約を図ってみましょう。さらに、最下部に表示されている「電源の追加設定」をクリックすると、従来のコントロールパネルの電源管理画面へとジャンプし、より細かな設定が行なえるようになっていますよ。
なお、ディスプレイは、もっともバッテリーを消費する機能の1つでもあります。設定画面のシステム一覧から「ディスプレイ」を選び、できるだけ輝度を落とすようにしておいてもよいかもしれません。常に暗めの画面でも大丈夫という人は、勝手に設定を変えられてしまわないよう、画面の明るさを自動的に調整するのオプションをオフにしておきましょう。
3. ネットワークとインターネット
スマホを使っているときならば、こまめにWi-FiやBluetoothをオン/オフして、バッテリーの節約を心がけるという人も少なくないでしょう。Windows 10でも、同じ心がけで臨みたいものですよね……。
ワイヤレスのネット環境が不要という人は、設定からネットワークとインターネットへと入り、一覧から「機内モード」を選びましょう。これをオンにしておけば、余計な無線通信でバッテリーが食われてしまうという事態を最小限に抑えることができますよ。
4. Windows Update
ほとんどのユーザーが使うエディションのWindows 10は、これまでのように自分でWindows Updateのタイミングを選択することができなくなっています。でも、バックグラウンドで勝手にWindows Updateのダウンロード&インストールが進むと、結構な量のバッテリーが消費されていってしまうんですよね~。
そこで、やや原始的な対処法とはなりますけど、出かける前に早めに電源につないでパソコンをオンにしておくのを習慣づけるようにお勧めいたします。そうすると、可能な限り、外出先でWindows Updateがダウンロード実行されてしまうタイミングを減らすことができるかもしれません。あるいは、先ほど紹介した機内モードをオンにしておけば、Windows Updateがダウンロードされるのを防ぐことはできますよ。ネットに一切つながらないという条件つきではありますけど。
ちなみにマイクロソフトが提供するWindows Updateとは別に、これまでWindows 7や8.1で使っていたマシンには、各メーカーから提供される周辺機器やパーツ向けにアップデートされたドライバーなどがあるかもしれません。通常はWindows 10向けのアップデートを適用すると、より効率的な動作環境が整い、バッテリー寿命を延ばすことにつながるので、チェックしておくのに越したことはありませんよ。
5. 音量の調整
これまで紹介したような小技は、別に改めて指摘されなくとも、いままで普通に心がけてきたというユーザーは少なくないかもしれません。でも、意外と見逃してしまっているのは、こまめな音量の調整です。スピーカーから大音量で再生を行なえば行なうほど、かなりのバッテリーが消費されていってしまうんですよね。
ですから、いつも音量は最小限に設定しておくようにしましょう。スピーカーよりはヘッドフォンで利用するとか、もう通知音なども不要ならば、ミュート設定で使い続けるというのもアリですよ。
なお、こうした音量調整の詳細な設定は、コントロールパネルに用意されている「Windowsモビリティセンター」から進めるのが便利です。タスクバーからWindowsモビリティセンターを検索して開けるようにもなっていますよ。
6. 周辺機器の管理
実はマイクロソフト自らも、不要な周辺機器は、できるだけPC本体に接続しないように勧めたりしています。
プリンターや外付けHDD、USBメモリなどなど、いつのまにかパソコンのポートには各種周辺機器が常時接続されてしまっている~。そんな状態が当たり前になってしまってはいませんか? でも、これってバッテリーの節約には逆効果なんですよね。
たとえメモリカード1枚であっても、実際には挿しているだけで、わずかではありますが、ドンドンとバッテリーが消費されていく原因となり得るんです。外付けマウスは快適でも、内蔵のトラックパッドやタッチスクリーンをフル活用するほうが、バッテリーの節約という意味では効果的ですよ。
David Nield - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)