こんにちは、バーグハンバーグバーグの山口です。
みなさんはゲームが好きですか?僕は死ぬほど好きでした。今でこそプレイする時間は少なくなってしまいまいたが、学生時代、夏休みはずっとゲームをやっているパターンの子供でした。
ところで、みなさんの家にはどんなゲーム機がありましたか?ゲームボーイ、スーパーファミコン、プレイステーション…。このあたりがメジャーなところではないのかと思います。
でもね、知ってる…?みなさんが当たり前のようにプレイしていたゲーム機の裏には、生存競争に敗れていったゲーム機…”負けハード”が数多く存在している事をよォ…?
というわけで!
今回はそんな“負けハード”を、
色々買い漁ってみました!!!
今回はいい大人が3人、平日に集まってこれらのゲームをプレイしてみたいと思います。
バーグハンバーグバーグ社員のまきの。
小さい頃から初代ファミコンに親しむという、ゲーム黄金期とともに青春を過ごした1982年生まれの33歳。僕と同い年!
同じくバーグハンバーグバーグ社員の永田。1987年生まれの28歳。
幼稚園の頃にスーパーファミコンと出会った世代。僕とはちょっとだけ世代がズレています。
ちなみに今回、嬉しくなっちゃって結構長い記事になっちゃいました。気が短い人はこの目次から気になるところへ飛んでいってね!
目次
SEGAの名機「セガサターン」をやってみる
まずは知っている人も多いであろう負けハード、SEGAの名機「セガサターン」です。
1994年11月、みなさんお馴染みのプレイステーションより約1ヶ月早く登場した32bit機。「バーチャファイター」や「パンツァードラグーン」、「ガーディアンヒーローズ」など名作も多かった…。後に「せがた三四郎」のホワイトカラーも登場したけど、ここはやっぱり初代のグレーのサターンでしょう!
接続は赤・白・黄のAVコードが懐かしい。
早速、なつかしの「ときめきメモリアル」をプレイ。これがメインヒロインの藤崎詩織ちゃんです。
ゲームを進めてみると、いくつか時代を感じさせる出来事に遭遇。
- まきの
- あっ!詩織ちゃん、ブルマ履いてる!
- 永田
- ホントだ!
- 山口
- ブルマって確かもう学校で使われてないんよね?流石は90年代のゲームだな…。
- 山口
- これも懐かしい。この頃ってまだケータイが普及してなかったから、みんな家に電話かけてたんだった。
- 永田
- そうだったわ。
- まきの
- 親が出た時、「◯◯君いますか?」って言ってたな〜。
あと、この頃はけっこう分厚い説明書が入っていたのでそれだけで結構読み応えがありました。今はゲーム内のチュートリアルで操作を理解させたり、キャラクター紹介が組み込まれてたりするので、ペラ1の説明書が入っているだけ…というパターンも多くなりましたね。
その他、名作と名高い「ガーディアンヒーローズ」をプレイしたり…
SNKの名作格ゲー「ワールドヒーローズパーフェクト」などをプレイ。
- まきの
- サターンは今やっても普通に面白いな〜!
- 永田
- 流石は老舗…安定感ありますね。
- 山口
- 確かプレステからファイナルファンタジー7が出る、って決まったあたりからサターンが負け始めちゃったんだよなあ…あれがサターンに来てたら、おそらく勝者はサターンになってたで…!
いつまでもやっているわけにもいかないので、セガサターンはここまで!
売り方に問題があったかもしれないパナソニックの「3DO REAL」
続いての負けハードは、1994年の3月に発売された32bitゲーム機「3DO REAL」。プレイステーションやセガサターンよりも一足先に発売された次世代ゲーム機でした。
- 山口
- これ、僕が結婚式をやった時に、地元の友達に引き出物としてあげたものを借りてきました。
- まきの
- その引き出物迷惑すぎでしょ。
- 永田
- 僕、これ見たことないですね…。どこのメーカーから出てたんですか?
- 山口
- パナソニック。どうやら「ゲーム機」じゃなくて「情報家電」っていう位置付けで売っていこうとしたみたいで、ゲームショップよりもパナソニック(旧松下電器)が持ってた家電の販路をメインにして売ってたらしい。だからあんまりゲームショップに3DOが並ぶ事がなくて、それがユーザーに定着しなかった要因になったんじゃないか、って言われてる。
- 山口
- …ってWikipediaに書いてあった。
- まきの
- Wikiかい。
まずは3DO本体と同時に発売された、チキチキマシン猛レースをプレイ!
………?
…………???
どうやらこのゲーム、レースゲームではなくてランダムで展開するレースで誰が1番になるかを当てるゲームのようです。自分からやれる事が少ない。
- 山口
- まあまあ、3DOが発売されて一発目のやつだしね…まあね…。
- まきの
- コレ、調べてみたら海外のゲームを翻訳したやつっぽいね。
- 永田
- 正直ゲームとしては成り立ってないですね…。
その後、なんとかレースを当てる事には成功したのですが、そこから突然超難易度か高いアドベンチャーパートが始まるのですが、時間がいくらあっても足りないので割愛させていただきます。
- 永田
- そりゃ生存競争にも負けるでしょうよ!
- 山口
- いや!実はまだもう1本用意してる!これ!
- 永田
- おお、スーパーストリートファイター2Xだ!3DOで出てたんですね。
- 山口
- さっそく対戦を!…ってあれ?
- 山口
- 2Pコントローラー挿すところ、なくね?
- まきの
- ウソでしょ?
〜しばらく探すこと数分…〜
- 山口
- わかった!これ、コントローラーのここに挿すんだ!
コントローラー自体にケーブルを挿すところが!
- 山口
- なるほど…こういう事ね…。
- 永田
- 思いっ切り引っ張って相手の妨害ができそう。
- まきの
- その前に引っこ抜ける可能性高そうだけどね。
やっぱりストリートファイターシリーズは、圧倒的に安定感のある面白さ!
- 山口
- これ、ボタンが足りないから中パンチがスタートボタンの位置に割り当てられてる。
- まきの
- なんかちょっと違和感はあるけど、すぐ慣れそうやね。
そういえば最近、「ゲーム機をテレビの前に置く」というこの光景を見なくなった事に気付く。
- 山口
- 今だと、みんな結構ソファに座りながら…みたいな感じでやる事多くない?
- 永田
- 確かに。この時代のゲーム機ってワイヤレスの要素が1つもないから、自然とコントローラーが届く範囲内にみんなが集まりますよね。
- まきの
- そのほうが距離が近くてお互い喋りやすいし、なんか盛り上がる感はある。懐古的かもしれないけど。
そして一通りプレイした後、3DO本体を片付けようとすると…。
- 山口
- あ、3DOを置いてたところがなんか汚れてるぞ…?
- 永田
- 3DOの足のところのゴム、めちゃくちゃ溶けてますよ。
- まきの
- 加水分解か何か〜?!やっぱりレトロゲームは年月が経ってるぶん、取り扱い注意!
時代を20年先取りし過ぎた任天堂の「バーチャルボーイ」
お次は任天堂から1995年に発売されたゲーム機「バーチャルボーイ」。これの特徴はなんといってもテレビにゲーム機をつなぐのではなく、内蔵されたディスプレイを覗きこんで立体画面のゲームを楽しめる、という点!
- 山口
- ゲームショップの試遊機で触ったことはあるけど、しっかりやるのは初めて。
これがディスプレイ部分。赤と黒のデザインがなんとも言えずCOOL!
- 山口
- ボタンはA、B、L、Rにセレクトとスタートか。
- まきの
- 十字キーが2つあるけど、右のほうはどう使うんだろ。
- 永田
- 今でいう右アナログスティックみたいな位置づけなんですかね?
ちなみにバーチャルボーイは基本的には単三電池で動きます(ACアダプターをつなげるようなオプションパーツもあるにはある)。
- 山口
- そもそもこれ、ゲーム機のデザインとしてめちゃめちゃかっこいいな…。ゲームとしての発想も斬新だけど、プロダクトデザインも攻めてるな〜!!
プレイするのは「マリオズテニス」。奥行きのあるステージでテニスが楽しめるとのことですが…?
- 山口
- おお…!すげぇ!おおお…!うおおぉ…球がこっちにバンバン飛んでくる…!これはヤバイぞ…!ちょっとやってみてって…!
- まきの
- おおお…!こいつぁ確かに…!うお、あぶね!すげぇ…!
- 山口
- 永田くん!これすげえよ!侮ってた!顔の横をボールがすり抜けていく感じがしていくし、音もヘッドホンしてないのに頭の周りをぐるぐる回っていく感じがしてさ…!
- 永田
- なるほどね。でも…。
- 永田
- 周りには全然伝わらないですよね。
- 山口
- まあ、確かにやってるヤツにしか見えないもんな…。これ画面の写真も撮れないから、ブログで良さが伝わるかも怪しいな…。
- 永田
- ゲームって面白さを友達と共有できてナンボだと思うんで、子供たちには広がりにくかったのもあるんでしょうね。
- 山口
- なんとなく気づいてたのよ、この説明書を見た時に。この絵面寂しすぎるでしょ。
- まきの
- 今はネット対戦が当たり前の時代だから、登場が20年遅かったらかなりいい線いけたのかもしれない。現代のプレイスタイルに馴染んだかも。
- 永田
- 早すぎたのが悲劇だわ…。
※引いて撮影した写真。確かに背中が寂しい。
PCエンジン系列・最後の遺伝子、NECの「PC-FX」
プレイステーション、セガサターンの戦いの裏に潜んでいた、もう1つの32bit機がこのPC-FX!
- 山口
- 「これからのゲームは3Dだ!」と叫ばれる中、3Dポリゴン表示機能を全く備えず、2Dアニメーションを極めるという勇気ある決断を下したゲーム機です。
- まきの
- パソコンだ!
- 永田
- パソコンだ!
- 山口
- ああ…パソコンだわ!
なんとなくニコちゃんマークに見えるコントローラー挿し込み口。
- 山口
- 当時はまったくアニメに興味がなかったからPC-FXは眼中になかったんだけど、今はアニメ大好きだから、今回個人的に1番気になってたんよね〜。
プレイするのはPC-FX本体と同時発売された「バトルヒート」。キャラクターデザインが北斗の拳の作画監督を担当していた方という事もあり、世紀末感たっぷりなビジュアルです。
ゲームのオープニングはゴリゴリのアニメが流れる!
- 永田
- すごい!プレステやセガサターンとは比べ物にならないくらいアニメの動きが綺麗!
- まきの
- 普通に魅入っちゃうな…。
- 永田
- 90年代アニメのエッセンスが詰め込まれまくってますね。
- 山口
- さすが、2Dに特化しただけの事はある!
ゲームはバトルシーンも全てセルアニメで再現されています。
- 山口
- ゲームの内容としては、まあね。
- まきの
- まあまあ、ね?
- 永田
- まあまあまあ、よ。
- 山口
- あとPC-FXは18禁ゲームがOKだったみたいなので、そのあたりも入手してみました。
- 永田
- おお…。
- まきの
- へへ…ブログには書けまへんな…!
試しに起動してみたら、前の持ち主のセーブデータが入っていました。中古の醍醐味!
こちらのゲームにもアニメーションがゴリゴリ入ってきます。
- まきの
- なにかに振りきってるゲーム機って面白いな〜。
- 山口
- ここまで性能にはっきり差が出てくるとはね。
- 永田
- でもこいつも戦いに破れていったんですね…3Dポリゴンを捨てたばっかりに…。
- 山口
- 惜しいやつをなくしたよ…。
メガドライブと合体するSEGAの「スーパー32X」
お次は、SEGAの16bit機のメガドライブ2…
…ではなく!!!
ガッシャーーーーン!!!!!!!!!
メガドライブに取り付けると32bit機になるというトリッキーなゲーム機、スーパー32X!
- 永田
- 何これ!聞いた事もない!
- 山口
- 12月3日、何故かセガサターンよりも後に発売されたメガドライブを32bitに拡張するマシーンよ…!日本のセガじゃなくて北米のセガが開発を進めてたんだけど、日本ではサターンの開発を別で進めてたから、マーケティングがめちゃくちゃ混乱したらしい。
- まきの
- 競走に負けそうな感じがすごいな。
- 山口
- あとこれね。
- 永田
- 何ですか、これ?
- 山口
- スーパー32X、今回は安く済ますために付属品なしの本体を買ってケーブル類は別で揃えたんだけど、このスーパー32Xとメガドライブを繋ぐケーブル。これだけで3500円くらいします。
- 永田
- ソフトに挿してんのにケーブルもいるの?
背面はこんな感じ。本体同士をつなぐわ、テレビにもつなぐわ、電源も2つとらなきゃいけないわでゴチャゴチャに。
- 永田
- ホコリがたまるから、オカンがめちゃくちゃ嫌うタイプのゲーム機だな…。
- 山口
- 用意したのはスーパー32Xを代表する格ゲー、「サイバーブロール」です。宇宙人同士が戦うんだけど、結構なグロ表現があるらしいぞ!
- まきの
- はい。グロは大好物です。
- 永田
- いっちゃお!!
- 山口
- いっけぇぇぇ〜〜〜ッ!
- 山口
- ………。
- まきの
- ………。
- 永田
- ………。
- 山口
- マジか…つかへんぞ…!
- 山口
- あれ〜〜!画面に反応はあるんだけど、こっから先に何故か進まん!
- 永田
- 本体は問題なさそうですけど、ソフトが壊れてるんですかね??
- まきの
- 中古品あるあるなのかな!今回は諦めよう…!
- 山口
- ソフトが届いたの、この記事を書いている前日だからね…。どうしようもないわ!無念!
スーパー32Xは残念な結果に…!今度別のソフトを入手して再度トライしてみよう…!
32bit時代に8bit機?バンダイの「プレイディア」
1994年は32bitゲーム機が続々と登場した年でした。しかし、そんな中バンダイが放ったこのプレイディアはなんと8bit。初代ファミコンと同じbit数なのです。
- 山口
- 当時、安達祐実がCMをしていたイメージがめちゃくちゃあるんだけど、まわりで持ってる友達は1人もいなかったなあ…。
- 永田
- まったく知らない…。
- まきの
- なんか知育玩具っぽい配色だね。
- 山口
- 負けハードとして扱っていいものなのか悩んだんだけどね。実際、小学生とかそのへんの低年齢層をターゲットにしたゲーム機だったらしいから、そもそも競走相手だったとは言えないのかもしれん。
- 永田
- この当時でコントローラーがワイヤレスっていうのは珍しいですね。
- 山口
- 地味にテンション上がる作りになってるな〜!
やってみるのはドラゴンボールの「真サイヤ人絶滅計画〜地球編〜」。バンダイが持つキャラクターをフルに利用したソフト展開が多かったようです。
- 山口
- アニメだね。
- まきの
- ゲームっていうか、アニメをただ見るって感じだね。
- 永田
- やっぱり8bitだからか、さすがにさっきのPC-FXにはアニメの性能は敵わない感じありますね。
- まきの
- あ、選択肢出てきた。
- 山口
- やっぱり小さい子向けなのか、こういう簡単なものになってるんだねぇ。
- 山口
- キャラクターものが多い中、なんかこういうソフトもあって、気になって用意しておいたんだけども。
- まきの
- この人、セーラーマーキュリーの声優さんじゃない?
- 永田
- ちょっとやってみましょう。
突然投げかけられる質問に戸惑う永田。
- 永田
- え…?何なのいきなり…?
- 永田
- ん…?何、「森の迷宮」…?
「小さくて赤い車って可愛くない?」
- 永田
- 可愛い…かも…!
- 山口
- 退けッ!!!!!永田ァ!!!!!!!!!
- まきの
- モノホンのやつだッ!!!!!心を持ってかれるぞッ!!!!!!!!!!
どうやらこれは色々なゲームモードの中の1つ「森の迷宮」というもので、4色の異なる服を着た久川さんとすれ違い、会話をしながら森の奥へと進んで行くというゲームだったようです。
- 山口
- こういうカオスなゲームに出会えるのも、負けハードの魅力よ!
まとめ
- 永田
- いやあ、てんで話にならないくらいつまんないんじゃないかと思ってたんですが、なんだかんだで面白いものばっかりでしたね。
- 山口
- そうね。さっきちょっと話にも上がってたけど、昔とは違って今はみんな趣向がバラバラの時代だから、むしろ今なら受け入れられるようなゲーム機も多いのかもしれん。
- まきの
- 特にバーチャルボーイにはその可能性を感じたな〜。VRのヘッドセットをつけるゲームも話題になりつつあるし、その走りだって考えるとちょうど今の時代に合ってくるのかもね。
- 永田
- あと単純に昔の事をゲームきっかけで思い出したりして楽しいですしね。
- 山口
- 今度はWindowsよりももっと古いパソコンゲームとか、そのへんも手付けてみたいな〜〜〜!!
みなさんいかがだったでしょうか?僕ですか?僕は超幸せです。
熾烈な生存競走には敗れたのは色々な理由がありました。キラーソフトを確保できなかった、販売戦略がうまく機能しなかった、時代を読み違えた…。でも、そのおかげでたくさんの個性的なゲームがたくさん生まれました。実際にいろいろとプレイしてみましたが、ユーザーの趣向が多様化している現在だからこそ、今プレイする価値はあるんじゃないの?と思いました。
ここでは紹介しきれなかった「負けハード」も世の中にはまだまだ存在しています。
みなさんも是非ね…!是非自分の趣味に合ったゲーム機を見つけてみればええやんか?と思います。
それではまた!
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