NTTドコモ新商品発表会より。2015-2016年冬春モデルとして Google Nexus 5X が登場しました。売りはドコモの冬春モデルで唯一、最新OSのAndroid 6.0 Marshmarllowを搭載する点。ドコモ冬春モデルという扱いで、SIMロックのほか購入補助の月々サポートも付きます。
ドコモ版の主な仕様に関してはワールドワイド版と同一。MarshmallowことAndroid 6.0の搭載や、背面の指紋リーダーをはじめ、クアルコムのSnapdragon 808 SoCと2GBのメインメモリ(RAM)、暗所撮影用にイメージセンサーの画素ピッチを広げた1230万画素リアカメラといった特徴はそのままです。
内蔵ストレージ容量は32GB版のみ(Google版は16GB版もあり)
なお、詳細な仕様に関しては、下記の発表時記事を参照ください。
速報:Google Nexus 5X発表。Android 6.0 マシュマロ搭載のLG製ミッドレンジ
Nexus 5 / 5X 仕様比較。2年ぶり更新で指紋認証に4K撮影など強化。ストレージは最大32GB
Nexus 5Xを手に持ってみました。Nexus 5 (2013)に似たつや消しマットな質感で手に馴染みます。5.2型フルIPS液晶は精細で明るいです。本体質量は132gと5.2インチにしては軽量。動作はキビキビしており、試用した範囲でひっかりは感じませんでした。前面にはフロント
Nexus 5Xはドコモ冬春のラインナップ。しかし、ドコモの型番(L-01H等)はありません。この理由の一つがグローバル版と共通仕様であるため。ドコモのプリインストールアプリも入っておらず、ソフトウェアアップデートはドコモではなくGoogleが提供します。ドコモの担当者は『型番を付けると、筐体への印字、取扱説明書を新たに作らなければいけないなど、案外コストがかかる』と話します。
また、Nexus 5Xはドコモの他の冬春モデルと同じようにSIMロック付き。その他、受信262.5MbpsのPremium 4GやVoLTE通話に対応します。
なお担当者に Google Play版のNexus 5XにドコモのSIMを挿してPremium 4GとVoLTEを使えるか尋ねると『Premium 4Gは利用できる。ただVoLTEはわからない』という回答を得ました。
(底面のUSB-C端子)
Nexus 5Xの大きな特徴の一つが、裏表関係なく挿せる最新USBコネクタ規格 USB-Cの採用です。
ドコモ版 Nexus 5Xには両端がともにUSB-Cの充電ケーブル(C-C)が付属します。対応ACアダプタも同梱しますが、今はUSB-C規格の黎明期。USB-C端子を持たないノートパソコン等で充電したい場合などには変換アダプタが必要になるなどの不便を強いられます。
暗所撮影用にイメージセンサーの画素ピッチを広げた1230万画素リアカメラといった特徴もグローバルからそのまま。レーザーAFを搭載するため、オートフォーカスに迷いがなく狙った位置に素早くピントを合わせられます。
(モデル番号はNexus 5X、Androidバージョンは 6.0)
ドコモのラインナップでは唯一 Android 6.0 Mashmarllowを搭載した本機種。受信262.5MbpsのPremium 4GやVoLTEなど、ドコモのフルネットワークを使える点も魅力です。また、CPUもSnapdragon 808とハイスペック、指紋認証に対応するなど、先代のNexus 5(2013)から大きく進化しています。
ただ本端末が採用する USB-Cは最新規格。黎明期で対応デバイスも限られるため、USB-C規格が普及するまではUSB-Cに関わる不便が心配になります。
ドコモ Nexus 5Xは10月下旬発売予定。32GBの月々サポート適用後の実質価格は4万円台後半を予定します。SIMロックフリーのGoogle Play版は16GBが5万9800円となっており、2年間の継続利用を前提とすればドコモ版が割安です。