旅人ITライター中山です。
東京ビッグサイトで開催中のITpro EXPO 2015にて、エイビットがSIMフリー版の固定電話端末を参考展示していました。
エイビットはこれまでPHSを通信システムに採用した「イエデンワ」シリーズをリリースしています。今回の参考出展端末は、SIMスロットを装備し、3Gでの通信に対応したイエデンワの後継モデルという位置付けになっています。
もちろんSIMフリーなので、MVNOの格安SIMが利用可能。NTTなどの固定回線よりも低コストで自宅に電話を導入できるのがポイントです。
アンテナピクトと3Gマーク
本体背面
SIMスロットは本体背面の電池カバーを外した部分に登載。SIMのサイズは標準タイプとなっています。また、電源供給方法はACアダプター、単3乾電池、専用のリチウムイオン充電池の3つから選択可能。乾電池や充電池で駆動中なら電源も電話線も不要で、場所にとらわれず利用でき、イエデンワシリーズで好評だった「持ち運べる固定電話」としての個性をキッチリと受け継いでいます。
SIMソケットは電池の近くに
通信規格は3Gのみで、対応周波数は2.1GHzと800MHzとなっています。同社の説明員にLTEへの対応を確認したところ、端末自体は通話専用なため、LTEの場合はVoLTEを採用しないと通話がむずかしいことから、今回は3Gのみにしたとのことです。
テザリングもできる!
固定電話っぽいけどフライトモード
そのほか機能としては、ふりがな式の電話帳や留守電機能、ハンズフリー機能など、固定電話としての基本はキッチリとおさえてあります。メニューなどのインターフェースも基本的にはイエデンワシリーズを踏襲しているとのこと。
操作ボタンはまさに固定電話
ただし今回の端末には、テザリング機能を装備。3Gでの通信にはなるものの、スマホやタブレットを接続するルーターとして利用できます。
電話帳メニューは初期の携帯電話ふう?
参考出展端末のため、サイズなど詳しいスペックは公表されていません。また発売時期や価格も未定。ですが同社説明員によると「年内にはなにかしらの発表をしたい」とのこと。
手軽かつ低コストで自宅用に電話機と回線が導入できるだけでなく、「持ち運べる固定電話」として熱狂的なファンも多いイエデンワの後継モデルですので、正式発表が待ち遠しいです!!