いけさんフロムエル : 「アドアストラペルアスペラ」～帝国法を書き換えろ！少女の力と宇宙への旅立ち！！

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週刊少年サンデーの月イチ連載「アドアストラペルアスペラ」第２回です。
今週はセンターカラーで登場しました。

前代未聞の同一週刊誌２作連載という事になったこの作品。
月イチ連載という事でそれほどの負担にはならないのかなと思いましたけど、結局作者的には今までとあまり変わらないのでしょうか？
この前は「ハヤテ」が休載でしたし、「ハヤテ」の休載が増えるんじゃ２作連載もあまり意味が無い気がするんですよね（笑）。
今週は両方掲載された訳ですが、もし休載が増える様でしたら「ハヤテ」が休載した時に「アドアストラペルアスペラ」を掲載出来る形にした方がいい気がしますね。

さて、銀河系の大半が帝国の支配下となった世界に絶望していたという葉月忍。
ロボットの母に育てられたという特殊な経緯を持つ忍だったが、友人のシャトーと共に宇宙に行く約束をしていたのだという。
そんな中、帝国の兵器を発見し、革命を起こそうと考えたシャトー。
友人を救うため兵器を返そうとするも、法律違反だからと死刑を宣告された忍だったのだが…！？

問答無用の攻撃に絶望する忍。
そもそも相手はロボット兵であり、話し合いに応じるつもりはないらしい。
このままでは殺されてしまうと、必死に兵器を動かして逃げようとする忍。
そんな中、シャトーちゃんに気が付き兵器をそこまで飛ばす忍ですが、すでに操作法は問題ない様に見えます。

シャトーちゃんが死ぬ気だったと理解し、それを止めようとしていた事を伝えた忍。
このままでは死刑になると、自分は一体どうればいいのかシャトーちゃんに教えを請う忍だったのだが…。
「そのまま…死ねばいいんだ」
だが何と、そのシャトーちゃんの答えは想定外のものだった！？
全て自分の計画通りだったと言い出したシャトーちゃん。
「お前さえ助けなければ私は仲間はずれのメジナにならずにすんだんだ」
「お前さえ助けなければ――私は…ベテルギウスになれたんだ…」
この局面で忍への恨み節を口にするシャトーちゃん。
完全に望みを絶たれてしまった忍ですけど、シャトーちゃんが完全に裏切ったのかといえば少し微妙な気がします。
「ハヤテ」などでもどんでん返しはありますし、何か別の理由があって裏切る様な事を言ったんじゃないのかな？
それが明かされるのはずっと先になると思いますし、当面は「裏切り者シャトー」という認識で話が進む事になるのかも知れません。

シャトーちゃんが帝国に向けてテロ行為を行おうとしていた場面を録画していた謎のウサギ。
それを見せれば誰の目から見ても忍はテロを未然に防いだ英雄になれるのだという。
「万死に値するのは、あの裏切り者じゃ」
その上でシャトーちゃんには容赦ないところを見せる謎のウサギ。
これで助かるかと思われた忍だったのだが…。
「こんなのはいらない」
何と、忍は貴重な証拠映像を削除してしまったのだ！！

まさかのお人好しなところを見せた忍だが、それでもシャトーちゃんを助けると決めたのは自分なのだという。
「誰かのために戦って、その全てに裏切られても…」
「見返りなんて…求めたりはしないんだ！！」
まさかの熱血少年だった葉月忍。
まさに堂々たる態度を見せる忍ですけど、こういうのは「ハヤテ」ではちょっと見られないですね。
むしろ「ハヤテ」だったらカッコイイセリフを吐くとツッコまれてコメディになってしまう気もします（笑）。

「お前の心は美しいな」
「いいだろう　手を貸してやる」
そんな忍に関心を示した謎のウサギ。
何と、ウサギに見えたのはそういうスーツで、中から女の子が現れた！？
そんな彼女だが、何やら訳ありで姿を隠していた様子。
「ハヤテ」のナギの様なものを感じますけど、帝国のお姫様が勝手に抜け出したとかそういう定番の匂いがします（笑）。

そんな彼女の名前は「パティ」らしい。
有名人ならその名前を聞いて驚く人もいるかもしれませんけど、下手すれば忍が彼女を誘拐したみたいな話になってしまうのかも知れません。

「力の使い方を…教えてやる」
パティの指示でその正体を現した帝国の兵器。
何と、中から美麗なロボットの様なものが現れた！？
その名を「ヴェルサイユ」と呼ぶそうですが、剣を持ち衣装を纏ったそれはただのロボットとは思えません。
その姿を晒したくなかったというのは見せてバレるのを恐れている訳ですし、何か帝国を象徴する様な兵器なのかも知れません。

帝国のロボットを瞬殺したものの有明を火の海にしてしまったパティ。
さらに帝国の援軍が現れるや一瞬で宇宙に飛び出してしまった！？
まさかの超性能を見せたヴェルサイユ。
希望叶って宇宙に出た忍ですが、シャトーちゃんがそれを知ったらどう思うのかは気になりますね。

今のままでは指名手配犯のままで死刑になってしまうと嘆く忍。
だが、パティはそれでも助かる方法があるのだという。
忍が殺されるのは帝国の法のためであり、それを変える事が出来れば助かると言うパティ。
何とも夢物語のような事を言うパティですけど、そんな話を平然とするところを見ると彼女が高貴な存在なのは間違いない気がします。

即死刑の８０１条は世界平和と人命第一を標榜する帝国の理念に反しており、直訴すれば書き換わる可能性が高いと言うパティ。
だが、その直訴の相手は帝国法を書き換える権限を持つ皇帝なのだという。
その皇帝は無敵の防衛網と無限の軍隊に守られた銀河中心の帝国の首都におり、ここから射手座の方向に約三万光年離れていると言うパティ。
そこまで行くだけでも奇跡的なのだが、もしそこまで行ったら地球の伝統的説得法「ＤＯＧＥＺＡ」をする事になるらしい。

そんなムチャクチャ困難な勝負に挑まざるを得なくなった忍。
絶望せずに前を向く忍ですけど、パティが絶望的な話を軽く提案してくるのがやはり気になります。
あるいは彼女こそが皇帝で、その姿は一般人は誰も知らないとか？
皇帝の娘という可能性もありそうですし、そんな彼女との三万光年の旅で何が待っているのか楽しみなところです。

そんな次回は１１／４発売のサンデー４９号になるそうです。

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