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まどか「杏子ちゃんと腕相撲したら圧勝しちゃった」|エレファント速報:SSまとめブログ

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まどか「杏子ちゃんと腕相撲したら圧勝しちゃった」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 19:44:36.79 ID:X+M7ujToo

杏子「今日からこの一帯はあたしの縄張りだ。いいな」

さやか「なによ。いきなり出てきて勝手なこといわないでよ」

QB「杏子、ここはマミのテリトリーだよ」

杏子「いいじゃん、別に。そのマミだって、くたばったんだろ?」

さやか「それは……」

ほむら「……」

杏子「文句があるなら、戦ってもいいんだぜ?」

さやか「戦うって、魔法少女同士で?」

杏子「ああ。強い奴がここを仕切ることができる。それでいいだろ?」

さやか「ここはマミさんが守ってきたんだから、あんたなんかに渡せない!!」

杏子「分かった、わかった。なら、守ってみせろよ。自分の力でな」

さやか「うっ……」

ほむら「待ちなさい、杏子」

杏子「あん?」

ほむら「魔法少女同士で戦うのはいいけれど、魔法はなしよ。不毛な魔力消費は避けるべきよ」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 19:50:35.59 ID:X+M7ujToo

杏子「それじゃあ、どうやって戦うっていうんだよ」

ほむら「そうね……」

QB「ただ殴り合うだけかい?」

さやか「それはなんか嫌だなぁ……」

ほむら「純粋な力比べができれば、満足なんでしょう?」

杏子「そうだな」

ほむら「なら、腕相撲なんてどうかしら?」

杏子「腕相撲ぉ?」

ほむら「そう。肘を立て、互いの手をしっかりと握って組み、相手の手の甲が台面に着くまで倒し合う競技のことよ」

杏子「それは知ってるけどよ」

ほむら「それでいいんじゃないかしら?」

杏子「お前はどうなんだ?」

さやか「う、腕相撲ならいいけど」

杏子「おーし、んじゃ、やろうぜ。おら、こいよ」クイックイッ

さやか「よ、よーし、やってやる! マミさんのためにも絶対に勝つ!」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 19:54:15.24 ID:X+M7ujToo

QB「僕が審判をやろう」

杏子「おう」

さやか「いつでも!」

杏子「やる前に、一ついっておいてやるよ」

さやか「な、なによ」

杏子「あたしは腕相撲で負けたことがないんだ」

さやか「な……!?」

杏子「大人の男にだって勝ったことがある」

さやか「ま、マジ……?」

杏子「腕を折っちまうかもしれないけど、別にいいよな?」

QB「レディー……」

さやか「ちょっとま――」

QB「ゴー」

杏子「うりゃぁぁぁぁ!!!!」ググググッ

さやか「……?」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:00:38.70 ID:X+M7ujToo

杏子「なかなかやるじゃないか……!! ここまであたしの攻撃に耐えたやつは久しぶりだ……!!」グググッ

さやか「……」

ほむら「どうしたの?」

さやか「いや、あの……」

杏子「おりゃぁぁぁぁ!!!!!」ググググッ

さやか「……」

ほむら「なるほど。どうするの? 貴女の選択肢は二つよ」

さやか「で、でも……あの……」

QB「杏子。大人にも勝ったことがあるって言ったね。その大人って誰のことだい?」

杏子「お、やじ……だぁぁ……!!」グググッ

ほむら「父親に勝ったというの?」

杏子「そう、だぁ……!!! れん、せん、れんしょう……したんだぁぁ……!!!」ググググッ

さやか「あの……」

ほむら「厳しい決断を迫られることもある。これが魔法少女になるということよ」

さやか「そ、そんな……」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:07:49.27 ID:X+M7ujToo

杏子「こんのぉぉぉ!!!!」ググググッ

さやか「これが魔法少女の運命なの……」

QB「どうするんだい、さやか? 君はマミのために戦うと言っていたけど」

さやか「だって、まさかこんなことになるとは……」

杏子「うおぉぉぉ!!! んー!!!」ググググッ

ほむら「時間はないわ。早く決めなさい」

さやか「私は……私は……!!」

杏子「倒れろぉぉぉぉ!!!!」ググググッ

さやか「……マミさん、ごめんなさい」パタッ

QB「杏子の勝ちっ」

杏子「よっしゃぁぁぁ!!! どーだ!!! あたしは最強なんだ!!!」

さやか「……」

ほむら「よくやったわ」

さやか「くっ……こんなことって……こんな……!!」

杏子「よーし、今日からこの一帯はあたしのモノだからなー。文句ないよな」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:15:31.87 ID:X+M7ujToo

QB「約束だからね」

杏子「やったぜ。これでしばらくは退屈せずに済みそうだな」

ほむら「杏子の強さはそれほどまでだったの?」

さやか「もう想像を絶するぐらい」

杏子「腕、大丈夫か? お前が結構強いから手加減とかできなかったんだ。悪いな」

さやか「ああ、うん……」

ほむら「杏子。次は私と腕相撲をしましょう」

杏子「はぁ? なんでだよ」

ほむら「私もこの辺りを自分のテリトリーにしようと思っていたところだったのよ」

杏子「ふぅん。で、弱ったところを狙ってきたわけか」

ほむら「そういう賢しさも、魔法少女には必要でしょ」

杏子「否定はしねえ。あたしだって、そうやって生きてきたんだしな」

ほむら「理解してもらえてよかったわ。さ、やりましょう」

杏子「悪いけど、手は抜けないぜ。こっちはさっきの死闘で疲弊してるんだ」

さやか「疲れたんだ……」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:20:30.23 ID:X+M7ujToo

QB「レディー……」

杏子「折れても恨むなよ」グッ

ほむら「……」

QB「ゴー」

杏子「おらぁぁぁぁぁ!!!!!!」グググググッ

ほむら「……」

杏子「流石だな……!! さやかと互角じゃねえか……!!!」

ほむら「……」

杏子「でもなぁ……ここからが……あたしの……ほん、き、だぁぁぁぁ!!!!」グググググッ

ほむら「……」

さやか「ちょっと……」

ほむら「……」

杏子「うおぉぉぉ!!! んんんー!!!」ググググッ

ほむら「……っ」

さやか「ね? 想像以上でしょ? こんなの勝てないって」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:26:06.32 ID:X+M7ujToo

ほむら「迂闊だったわ。杏子の力がこれほどだったなんて……」

杏子「だ、だろ……? だから、もう……あきらめろ……やせがま、ん、なんて、すんなぁぁぁぁ……!!!!」グググッ

ほむら「杏子……」

さやか「杏子のお父さんって、とっても優しい人だったんだね」

ほむら「ええ。そう思うわ」

QB「どうするんだい?」

ほむら「……でもね、ここで負けても杏子のためにはならないわ」

さやか「え……!?」

ほむら「現実を知ってもらいましょう」

さやか「ちょっと待って!!」ガシッ

ほむら「離しなさい」

さやか「それはダメ!! 絶対!!」

ほむら「貴女の気持ちは分かるわ。でも、こんなことをしていたら杏子はいつまでも自分の力を過信し続けるだけになる。その先にあるのは、絶望だけよ」

さやか「だからって、ここで圧勝したら、それこそ絶望しか残らない!!」

杏子「このぉぉ……!! つえぇぇ……!!!」ググググッ



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:34:17.50 ID:X+M7ujToo

ほむら「美樹さやか。貴方は優しすぎる。その甘さがいつか命取りになるのよ」

さやか「分かってる! けど!! けど、今はいいでしょ!!」

ほむら「……」

さやか「お願い……」

ほむら「……」

杏子「おんりゃぁぁぁ!!!」グググッ!!!

ほむら「……」

杏子「はぁ……はぁ……はぁ……。せーのっ。ふーんっ!!!」ググググッ

ほむら「負けたわ……」パタッ

QB「杏子の勝ちっ」

杏子「うらよっしゃぁぁぁ!!! これで魔法少女界腕相撲ナンバーワンはあたしだー!!」

さやか「ありがとう……」

ほむら「今回だけよ。もし、次があれば容赦なんてしないわ」

さやか「うん……」

杏子「やった、やった」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:44:03.31 ID:X+M7ujToo

QB「今のは聞き捨てならないね」

杏子「あ? なんのことだよ」

QB「魔法少女界で最も強いっていう部分だ」

杏子「いや。それでいいだろ。こんだけの強敵を倒したんだから」

ほむら「強敵……」

さやか「ありがとう、そんな風に褒めてくれて」

杏子「強い奴は強いって素直に認める。当たり前だ」

ほむら「そう」

さやか「杏子とはなんか、友達になれそうな気がする」

QB「でも、まだこのエリアには二人、魔法少女がいる。いや、正確には一人か。もう一人は魔法少女候補だね」

ほむら「まどかを含めないでもらえるかしら?」

さやか「そ、そうだ! マミさん本人と戦ってからにしなさいよね」

杏子「マミはくたばったんだろ? そう聞いたから、来たんだぜ?」

QB「その表現が正しいのかどうかはわからないけど、今のマミは戦える状態でないのは確かだね」

杏子「なら、あたしの不戦勝でいいじゃねえか。あとはまどかってやつをぶっ倒せばいいんだろ? 楽勝とはいかないかもしれないけど、あたしはやってやる」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:49:44.26 ID:X+M7ujToo

マミの家

マミ「いたいぃ……」

まどか「大丈夫ですか?」

マミ「恥ずかしいわ。この私が、まさか首を寝違えてしまうなんて……」

まどか「無理はしないでください。さやかちゃんとほむらちゃんがこの町を守ってくれますから」

マミ「そうね……いたた……」

まどか「今日はお休みでいいじゃないですか」

マミ「そうよね。たまには後輩に甘えましょうか」

まどか「そうしてください」

ピンポーン

マミ「お客さん? ごめんなさい、鹿目さん。出てくれるかしら?」

まどか「あ、はい」

まどか「はーい、どちら様ですか?」

杏子『佐倉杏子だ。ここにまどかってやつがいるってきいてきた』

まどか「私……?」



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 20:56:09.49 ID:X+M7ujToo

杏子「――ってわけで、腕相撲ナンバーワンがあたしってことを証明するために、勝負しろ」

まどか「そ、そんなこと急に言われても……」

マミ「佐倉さん。この一帯は私に譲ってくれたじゃない」

杏子「戦える状態じゃないくせにつよがんなよ」

マミ「そんなこと……うっ……!?」

まどか「マミさん!!」

マミ「この首さえ……寝違えていなければ……」

杏子「さぁ、まどか。あたしとやろうぜ。腕相撲」

まどか「で、でも、私はまだ、魔法少女じゃない、けど……」

杏子「そんなの関係ねえ。魔法は一切なし。純粋な力くらべをしたいだけだからな」

まどか「そ、そうなの?」

杏子「こい」

まどか「う、うん」グッ

杏子「マミ、レフェリー頼む」

マミ「分かったわ。レディー、ゴー」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/10/01(木) 21:03:23.76 ID:X+M7ujToo

さやか「どうして杏子を煽ったのよ!!」

QB「いいじゃないか。杏子も満足す
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:24
      • 5 魔法少女とはなんだったのか
        ともあれ杏子の太ももprpr
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:38
      • 杏子ちゃん、おじさんと69ゲームしようか
        先にイったほうが負けだよ(ボロン
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:39
      • マミさんどころか親父たちも生きてるのかよww

        淫獣死すべし、慈悲はない
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:44
      • 何はともあれ、明日から蒼樹うめ展だな。
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:45
      • 優しい世界
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:53
      • 杏子はほら、元々幻術が得意な中距離テクニカルタイプの魔法少女だから力にはあんまり振り分けてないんだよ、きっと(白目)

        近距離パワータイプのさやかはもちろん、魔法は特殊だけど重火器扱ってるほむらも力には多少なりとも振り分けてるだろうから負けてもしゃーないしゃーない(遠い目)

        ……一般人のまどか?多分因果率さんが頑張ってたんだろ(適当)
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2015年10月02日 23:54
      • これが楽園か……

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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